RSウイルス感染症について
最終更新日:2025年11月17日
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症はRSウイルス(Respiratory syncytial virus)の感染により引き起こされる呼吸器の感染症です。
何度も感染と発病を繰り返しますが、初回感染時には、より重症化しやすいといわれており、特に生後6ヶ月以内に感染した場合には、細気管支炎や肺炎など重症化することがあります。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%のお子さんが感染するといわれています。
症状
感染してから2~8日、典型的には4~6日後に発熱、鼻汁、咳などの症状が数日続きます。
ほとんどは軽症ですみますが、咳が悪化し、喘鳴(ゼーゼーと呼吸しにくくなること)や呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎や肺炎へと進展していきます。重篤な合併症には無呼吸発作、急性脳症等があります。
感染経路
RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、会話をした際に飛び散るしぶきを吸い込むことによる飛沫感染や、RSウイルスの付着した手指や物品等を介して鼻、口や目に接触することによる接触感染があります。
治療方法
特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
予防方法
・60歳以上を対象としたワクチン及び生まれてくる子の予防を目的に妊婦に接種するワクチンがあります。(任意接種のため接種費用は全額自己負担になります)
・手洗いやアルコール製剤により手指消毒などを行い、マスク着用など咳エチケットを心がけましょう。
・子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒しましょう。
関連リンク
RSウイルス感染症とは(国立健康危機管理研究機構)(外部サイト)
RSウイルス感染症に関するQ&A(厚生労働省)(外部サイト)

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