デング熱について
最終更新日:2016年9月5日
デング熱とは
人から人に直接感染する病気ではなく、デングウイルスに感染した患者を吸血してウイルスを保有した蚊が、他の人を吸血することで感染します。海外では主にネッタイシマカが、国内ではヤブカであるヒトスジシマカが、デングウイルスを媒介します。刺されてから症状がでるまでの潜伏期間は、2日から15日程度です。頭痛や筋肉痛、関節痛をともなう発熱で発症することが多く、しばらくして発疹が出現したり、血液の血小板や白血球が減少したりします。治療は、水分補給や解熱剤など、いわゆる対症療法が主体で、抗ウイルス薬など特異的な治療方法は無く、感染を予防したり、重症化を防ぐようなワクチンは、現在のところありません。一般的には1週間前後の経過で回復すると言われていますが、一部の患者では重症化し、ショック症状や出血傾向をきたし、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。そのため、蚊に刺されて、発熱・発疹等の症状がある場合には、早めに医療機関を受診してください。
感染から身を守るために
海外の流行地域(主に熱帯・亜熱帯地域)に渡航される方は蚊に刺されないように注意してください。デング熱を媒介する蚊は、都市部やリゾート地にも生息しています。国内でも蚊を増やさないようにすること、蚊に刺されないように注意することが大切であり、具体的には次のようなことがあげられます。
(1)蚊の発生源を作らないよう古タイヤや空き缶などに溜まった水はこまめに捨てる。
(2)屋外作業時は長袖・長ズボンを着用し肌の露出を避ける。
(3)防虫スプレーを使用する。
海外渡航される方へ
海外から帰国した際に、体調に異常がある場合は、到着した空港の検疫ブースで検疫官に申し出てください。
帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。
デング熱の国内感染の概要について
平成26年8月に、国内で刺されて感染したと考えられる患者(国内感染例)が約70年ぶりに報告され、年内の国内感染例の報告数は160例を上回りました。新潟県でも、本市1例を含む3例の患者報告がありました。本県の事例を含む国内感染例の多くは、東京の代々木公園やその周辺で蚊に刺されて感染したとみられていますが、東京の他の地域、他県で刺されて感染したと考えられる事例の報告も散見されました。平成28年は、7月末現在、まだ国内感染例の報告はありません。
相談・お問い合わせ
感染症に関すること 電話:025-212-8194(新潟市保健所 保健管理課)
蚊の駆除等について 電話:025-212-8269(新潟市保健所 環境衛生課)
ヒトスジシマカ
関連リンク
デング熱・チクングニア熱に注意しましょう(新潟県ホームページ)(外部サイト)
県内の発生状況が掲載されています。
デング熱について(国立感染研究所のホームページ)(外部サイト)