7.足の不自由な観光客の視点

最終更新日:2020年6月26日

受付日:令和2年3月6日 年齢:60歳代

ご意見・ご提案

 主人と二人、地元大阪を出発し、新潟市から山形県酒田市などを巡る旅をし、新潟市に2泊しました。大阪から新潟空港にPeachが繋がったことでとても訪れやすくなりました。どのお店に行っても大阪では決して食べられないさまざまな新鮮な魚と美味しいお酒をいただくことができ、こんなに手軽にグルメを味わえるのかと感動し、友達にも薦めたい本当に美味しい旅ができました。しかし、ひとつだけ残念なことがありお伝えしたいと思いました。
 私は足が悪く杖を使用しています。そのため新潟市の段差に苦労しました。エレベーターも少なく、素敵な駅ですが遠回りして移動するしかない状況でした。大阪では障がいのある人が街で移動することを50年前から取り組んできた歴史があります。そのため、地方に行くと、街の構成や店舗、トイレなどを見ることでその街の文化度がわかります。大阪では障がい当事者が街づくりに参画し、リハビリテーションの専門職がサポートしています。私自身も作業療法士として直接学校環境や職場づくりにかかわることがありますが、そうした地道な取り組みの積み重ねが誰もが暮らしやすい人権の街大阪をつくっていると思います。本当に過疎地ならあきらめもつくのですが、県庁所在地はその県の顔でもありますし、朱鷺メッセでの学会などさまざまな国や職種、障がいのある人も含む個性豊かな旅人が訪れる場所です。過ごしやすい空間や配慮があれば、年長者も誘い合って訪れることができる可能性がある街になると思いました。

回答

 本市の移動環境についてご意見をいただきました。このたびは、本市にご来訪いただきありがとうございました。そして、新潟駅をご利用された際は、移動に大変ご不便をお掛けしました。
 新潟駅は、現在リニューアル工事を行っており、仮の通路等で運用しているため、バリアフリーが行き届かない部分があったものと認識しています。将来的には誰もが使いやすい施設を目指し、早期完成に向けJR東日本とともに整備を進めていきます。
 なお、本市では、平成12年に施行された「高齢者・身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(交通バリアフリー法)」に基づき、平成14年度に、有識者や地元代表者などとともに「新潟市交通バリアフリー基本構想」を策定しました。この基本構想や法律に基づき、主要な駅やバスターミナルなどの旅客施設およびその周辺の歩道などを重点整備地区として定め、一体的にバリアフリー化を進めています。
 また、平成28年4月には「新潟市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」を施行し、地域や学校・事業所などへの研修活動や啓発イベントなどを通じて、障がいや障がいのある人に対する理解を深める取り組みを進めています。
 このたびいただいた貴重なご意見を踏まえ、今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、誰もが安全で安心して移動できる環境整備を行っていきます。また、まちの移動や段差の解消などまちづくりの視点だけにとどまらず、すべての市民や事業者が障がいの多様性を認識し、誰もが生き生きと安心して暮らせる共生社会の実現に向けて取り組んでいきます。

回答日:令和2年3月26日

担当課:障がい福祉課 都市交通政策課 新潟駅周辺整備事務所

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