中央区意見交換(令和7年6月12日)

最終更新日:2025年7月24日

概要

(1) 東大通の歩道橋と側溝蓋について

発言者

 「にいがた2km」に関して、新潟駅やアパホテルができて、観光客、ビジネス客が非常に多い。新潟駅とアパホテルの間、東大通に歩道橋があるが、観光客は大きなスーツケースを持ってきているので渡れません。夫婦だと男性が大きなスーツケースを両手で2つ持ってやっと渡っています。新潟駅前の開発をだいぶ進めているようだが、ぜひ早急にここを横断歩道にし、安全に渡れるようにしてほしい。新潟へ来てがっかりするまちにしないでほしい。
 もう1つ、アパホテル前の国道の側溝の蓋が壊れています。中央区役所建設課に連絡したら、国道事務所の管轄だと言われました。去年11月から側溝の蓋が何枚かはがれています。私が連絡したら、国道事務所いわく、大変困っているがまだ設計もできないので、相当時間がかかるということでした。危険な場所を放置しておくような市政であっては誠に心許ない。

市長

 最近、市内で大きなイベントがあると、荷物を運んでホテルや朱鷺メッセなどの会場に行く方が多く見られるようになり、市としても大変うれしいことです。一方、東大通の歩道橋をのぼる際、トランクなどを持っていくのは大変だという事情は認識しています。この点は今日の宿題とし、今後、時間をかけながら関係機関と検討させてもらいたいと考えています。
 アパホテル前道路の側溝の蓋がはがれていることについては、市としても国道事務所にきちんと要望していきます。

(2) 新潟駅~万代間のベンチの設置について

発言者

 新潟駅から萬代橋に歩いて行くと、万代シテイのバス停までベンチがありません。萬代橋に下りるところのポケットパークに、やっと今年4月ころ木のベンチができました。足腰の悪い人や、高齢者、旅行者が腰を下ろして新潟のきれいなまちを眺められる、ちょっとひと息つけるようなベンチをぜひ複数作ってほしいです。

区長

 ポケットパークは、チューリップフェスティバルでオブジェを置くなど、皆様に親しんでもらえるような工夫を続けているところです。ベンチの設置は、歩行者や自転車の方の動線のほか、管轄もあるので、関係機関と相談しながら、皆様に愛される中央区にしていきたいと思います。

(3) 古町の駐車場について

発言者

 古町近辺では毎日のように建物が解体され、そのあとにコインパーキングができています。雨や雪が降ると、コインパーキングからの排水が全部、市道の歩道のほうに流れてきて通行の妨げになり、危なくて歩けません。駐車場と歩道の間には、必ず側溝を作って排水するようにしてもらいたい。また、歩道には全く手をつけずに駐車場に車を乗り入れるような形にしている業者がほとんどです。歩道のブロックが全部でこぼこになって、歩く人がつまずき、自転車の人も倒れることがあります。新潟市ではなくて、利用者負担で歩道に乗り入れるところのブロックを張り替え、必ず排水溝を設けるようにしてほしい。市で条例を作り、そういった設備を設けない場合は、駐車場を作るのを許可しないようにして、まちの安全と歩行者の通行がスムーズにいくようにしてもらいたい。

市長

 のちほど特にここが危ないという箇所を教えていただき、市が管理しているところであれば対応したいと思います。条例となると、しっかり現場を確認しながら、総合的な観点から検討させていただきます。

(4) 鳥屋野潟南部の大型店出店について

発言者

 鳥屋野潟の大型店について、周辺には消防署、市民病院、学校、いくとぴあ食花、ビッグスワン、アイスアリーナ等があります。本当に大型店9店舗、ガソリンスタンドが必要でしょうか。先日オープンしたロピアは3日間で2万人来店したと報道がありました。市は立地適正化、農業振興、地区計画、総合計画、都市計画、すべて適合していると認めています。業者は祭日1日5万6,000人の来店を予想していて、ディズニーランドよりも多い。最近、バスが遅れ始めています。税収最優先で行政が進めているのでしょうか。個人的には、病院、鳥屋野潟球場跡地、消防署、陸上競技場跡地でよいのではないですか。
 県知事は、鳥屋野潟周辺の大型店に懸念を表明しています。まちづくり推進課は、道路渋滞を防ぐことが行政の重要な役割と言い、市民が開発のメリットを感じられるように対策に取り組むと市役所が認めています。市議会の委員会でも、4車線化すると、現在の自動車交通量1日1万台が、オープン後1万5,000台から2万台になる予想だと説明がありました。1日5万6,000人が来るのに、車が2万台ということはまずないと思います。3万台ではないでしょうか。市長と市議会の承認は必要ないのでしょうか。

市長

 鳥屋野潟南部開発については、組合の皆さんが約30年にわたりさまざまな検討をしてきて、ようやく土地区画整理法に基づいて縦覧等の手続を進めているところです。この開発で予定されている建物等が建つと周辺道路等の混雑が予想されています。国による姥ヶ山インターチェンジの改良を実施したほか、市では現在、スーパーセンタームサシ前の道路の4車線化を進めています。今後は野球場のほうに向けて、都市計画道路鳥屋野潟南部東西線を4車線化・拡幅するほか、弁天線との交差点改良等により対応することとしています。この場で具体的な施設名を述べることはできませんが、5万数千人が毎日来るということは、私としてはなかなか想像しにくいと思っています。引き続き現状認識に努め、可能な限り市民の皆さんの迷惑や渋滞にならないように、今後も対策を考えていきます。

(5) 西堀ローサを運営する新潟地下開発株式会社に対する債権放棄について

発言者

 4月18日の新潟日報に載っていた西堀ローサの債権について、市が融資した9億円と、借金滞納による損害金が1億6,000万円、合計10億6,000万円です。新潟地下開発株式会社の方が来て債権放棄をお願いされたということで、新聞には「責任があるとしたら私」と市長が述べたと書かれていました。今日インターネットで調べたら、市長が責任を取って8月分の俸給を10分の1減給する関連議案を6月議会に提出すると載っていました。減額金額はいくらですか。10億6,000万円は大変な金額、在任期間中ずっと継続して減額しないのですか。
 債権放棄とは税金で補填するということで、市民が負担することになります。債権放棄ではなく、債権を回収できる方法を考えてほしいです。
 だれが融資を決めたのか、市長専決で決まったのですか。莫大な金額にふくれる前にチェックできなかったのでしょうか。新潟地下開発株式会社の2人がお願いに来た映像をインターネットで見る限り、そんなに悪がっているように見えなかったが、市長はどう思いますか。

市長

 新潟地下開発株式会社の解散に伴い、融資した9億円の返済が難しいということで、市としては債権放棄せざるを得ないことを表明しました。融資した9億円の原資は公金で、極めて遺憾に思っており、私も真摯にその責任を受け止めているところです。市政の代表者として責任を取るために、6月13日から始まる議会で俸給減額に関する議案を提出し、諮っていきたいと考えています。この債権は、平成18年に9億円の貸付契約を行い、銀行借入などほかの債務が完済されるまで返済義務がない、特約付きのものでした。平成28年に10年間かけて銀行債務が完済された後、変更契約を締結して通常貸付に切り替わったので、新潟地下開発株式会社から市への返済義務が生じたところです。
 通常貸付に変わった段階で必要な対応を行ってきましたが、当時、大型施設の撤退や、インターネット通販の普及などによって商業形態の変化が急速に進み、中心市街地の空洞化と衰退が進んできました。会社の経営状況が改善せず、本市に対する返済もままならない、厳しい状況に至ったと考えています。西堀ローサは、国道・市道などの下に位置し、大半の部分を市が管理しています。インフラの使い方については、今後、市が責任を持って、将来に向けて検討していきたいと考えています。

(6) 新潟三越跡地の再開発について

発言者

 新潟三越跡地が白紙状態で、先々のめども立っていない状態です。私が若いころは、古町はいろいろなものがあってわくわくして、萬代橋を越えて人も集まりました。複合ビルができるということで、マンションと、下のほうには商業施設もあるということだが、どう考えてもわくわくはしないのです。
 将来、商業的にもめどが立たないのであれば、アリーナやドーム球場など、古町のど真ん中に夢のある設備を造ってもらえれば、西堀ローサも生き返ると思います。ものすごくいい場所なので、広さはいろいろな工夫が必要だと思いますが、アリーナやドーム球場を造れば日本全国から必ず人が集まります。横浜DeNAの会長が新潟出身の南場さんです。その方ともやり取りして、将来的にはプロ野球やプロのサッカーの誘致ができるような、わくわくした設備を考えることはできないでしょうか。

市長

 私も古い時代の古町を承知しているので、現在の古町は、旧新潟三越等が撤退して寂しくなっているのは事実だと思います。多くの市民の皆さんから古町を活性化してほしいという声をたくさんいただいています。アリーナやドームなど、夢のある話については、現在、新潟市として行うということではなくて、スポーツ施設の未来構想会議の提案に基づき、白山地域でどんなことが可能かということを検討しています。
 三越跡地の再開発については、市が土地を所有しているわけではなくて、民間の方が土地を集約して再開発事業を行い、大きな敷地にビルを建てていくという構想です。市としてはその再開発事業に対して、補助を実施する予定です。現在、建設事業者は、働き方改革、資材の高騰などで予定どおり建物が建たない状況です。本来は今年度から解体等が始まる予定でしたが、なかなか本体建設工事に着手できるめどが立たず、現在、いつからなら工事に着工できるかということで、さまざまな建設会社にお願いしていると聞いています。準備組合から新潟市に報告がありましたら、市民の皆様にもお伝えしたいと考えています。

発言者

 どうしてもビルでないとだめなのでしょうか。

市長

 敷地自体が新潟市のものではなく、民間の方のものであり、その方々の考え方を市として阻むということは、事実上難しいと考えています。

発言者

 可能性も含めて検討いただければと思います。とにかくわくわくした古町をつくってもらいたいので、お願いします。

市長

 古町の活性化につきましては、今後とも引き続き市としても努力していきたいと思います。

(7) 新潟まつりについて

発言者

 新潟まつりの起源の1つとなった住吉祭は、あと何年かしたら300周年ということで、行政もそれに合わせていろいろ考えていると思います。地球温暖化の中、新潟まつりを今の時間帯でやるのは酷ではないかと思います。住吉行列などは昼間に柾谷小路でパレードしていますが、やっているほうも熱中症の一歩手前、見ているほうも高齢者はちょっと無理だなという感じがします。リニューアルするときには日程をずらすとか、夕方、夜間にしてもらいたいと思います。
 昔は8月後半でしたが、今は8月前半です。長岡は花火という一点豪華主義で県外から人が来て、長岡市に泊まれなくて、新潟市のホテルに泊まっている状況です。同じころに花火を上げたところで、地元の人は少し盛り上がるかもしれないが、埋没してしまって、独自性は感じません。昭和の時代であれば皆さん自発的にけっこう盛大に民謡流しをやっていましたが、今だと惰性で動員かけられているから仕方なくやっている話も聞いています。新潟まつり300周年ということを考えて、行政や経済界、ほかの市民の人も交えて話し合いの場を作ってほしいと思います。
 将来的には、新潟市単体ではなくて、佐渡島など周辺の自治体と連携して、新潟まつりの前や後に、佐渡にはこういう祭りがありますという形で連携できればと思います。県外からのインバウンド客も、新潟まつりもすごいねとなれば、新潟市にも寄ろうということで長期滞在になってきて、経済効果が上がると思います。地元経済界も大変だと思うので、例えば首都圏の企業や海外の投資家が新潟まつりに投資してくれるような、魅力あるコンセプトを作れるように模索してほしいと思いますが、いかがでしょうか。

市長

 私も新潟まつりの協賛会の委員長を務めており、実行委員長は商工会議所の会頭が務めています。現在の物価高で警備費等が高騰していて大変苦しい中、経済界などさまざまな市民の皆様からご協力いただき、新潟まつりを開催できていると感謝しています。これまでもさまざまな工夫をして、新潟まつりをもっと盛り上げていこうという努力をしていますが、貴重なご意見をいただきましたので、しっかり実行委員会に伝えていきたいと思います。

(8) 身寄りがない人への対策について

発言者

 身寄りなしのことに関して、近年、一人になってしまう方が非常に多いです。国もいろいろと法整備や、各地方自治体に話し合いをするように言っていますが、新潟市はどうなっていますか。市議会議員もいろいろ質問していますが、市長自らの発言が乏しいので、この場で聞かせてください。結局、一人というのが孤独死につながったり、空き家の問題になったりすると思います。地域社会での見守りや、声かけが必要な時代だと思います。そういうところが薄くなっているので、1人でも2人でもいいから職員を置いて、相談課みたいなものを置いてもらうとありがたいと思いますが、市長自らの発言をお願いします。

市長

 身寄りがない方々が増えてきているのではないかということは認識しています。少子高齢化で長く生きられるようになった反面、一人世帯や、一人で住んでいる高齢者が増えていると思います。そうした人たちが孤独死のような形にならないためには、地域の皆さんの支援も必要と考えています。一方で、市役所に対応するセクション、課を作ったらどうかということについては、今日すぐに答えることはできませんが、個人的にはいずれはそういった担当となる場が必要になると思います。今後の宿題として受け止めさせていただき、生きていてよかったと思ってもらって生涯を全うできるように、行政としても真摯に考えていきたいと思います。

このページの作成担当

市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで

サブナビゲーションここから

注目情報

    サブナビゲーションここまで