令和4年12月22日 市長定例記者会見

最終更新日:2022年12月27日

市長定例記者会見

開催概要
期日 令和4年12月22日(木曜)
時間

午前10時00分から午前10時59分

場所 新潟市役所(本館3階 対策室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画

発表内容

◎12月18日からの降雪について

 おはようございます。今年最後の定例記者会見になりましたが、1年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
 まず発表案件の前に、雪について少しお話をさせていただきます。
 18日から20日にかけまして降り続いた大雪は、本市の12月中の48時間の降雪量において過去最大となりました。
 19日の16時時点で、24時間の降雪量が50センチに達する見込みとなりましたので、「異常降雪時対応」に移行し、幹線道路を優先した除雪体制に切り替えて実施いたしました。また、一人暮らし高齢者等を支援する窓口を各区役所に開設したところです。
シーズンはじめの大変な大雪となったため、公共交通機関の運休や交通渋滞、停電、ごみ収集の遅れなど、市民生活に影響が生じることになりました。
 本市としても、令和2年の大雪を踏まえ、「大雪は災害」との市民の皆さまへの周知に努め、このたび改めてホームページや防災メールを通じまして、不要不急の外出を控えていただくことや、テレワークの実施などをお願いしました。
 今週末も雪の予報になるなど、これから降雪の本格的な時期を迎えますので、市民の皆さまには、除雪作業は2人以上で行うなど、くれぐれもご注意をいただきたいと思います。
 改めて「大雪は災害」であるという認識をお持ちいただき、「不要不急の外出は控える」、「地域で助け合いの除雪」などに何とぞご理解、ご協力をお願いします。

◎年末年始に向けた新型コロナウイルス感染拡大防止について

 次に、年末年始に向けた新型コロナウイルスの感染拡大防止についてです。
 本市の新規感染者数は11月以降、1日あたり1,000人を超える日が続き、高止まり傾向にあり、医療への負荷も大きくなっていますので、非常に警戒すべき状況であると認識しています。
 今後の変異株への置き換わりや、年末年始の接触機会の増加等が感染状況に与える影響も懸念されますので、市民の皆さまには、感染対策として3つのポイントにご注意をいただきたいと思います。
 1つ目は、「オミクロン株対応ワクチンの早期接種」です。オミクロン株対応ワクチンは、従来型ワクチンを上回る重症化予防効果や発症予防効果、感染予防効果が期待されています。年内も残り少なくなってまいりましたが、これから帰省や受験など大切な時期でもありますので、ワクチンの年内接種をお願いいたします。
 なお、キャンセル分の当日予約もコールセンターで受け付けておりますので、希望される方はお電話をお願いしたいと思います。
 2つ目は、「季節性インフルエンザとの同時流行や感染拡大が生じた場合の医療ひっ迫防止」についてです。同時流行や感染拡大が生じた場合に医療のひっ迫を招かないよう、体調不良時に備え、抗原定性検査キットや解熱鎮痛薬等の事前購入をお願いいたします。
 重症化リスクの低い方で、喉の痛みや発熱などの症状がある場合は、検査キットや「陽性者登録・フォローアップセンター」の活用をご検討ください。体調不良時の対応について判断に迷うときには、市ライン公式アカウントやホームページ、受診相談センターなどの活用をお願いしたいと思います。
 なお、通常では休診期間である年末年始などにおきましても、市内医療機関のご協力によりまして、発熱などの症状がある方の診療・検査体制を確保いたします。
 期間は、12月31日から1月3日と、1月7日から1月29日までの土曜午後、日曜、祝日で、医療機関名を新潟市ホームページに掲載していますので、受診が必要な場合はご確認いただきますようお願いします。
 医療資源は限られており、有効に活用することが大切です。緊急を要する方や重症の方が速やかに適切な医療を受けられるよう、救急車の適正利用や医療機関の適正受診にご理解とご協力をお願いいたします。
 3つ目は、「基本的感染対策の徹底」です。十分な換気の実施や場面に応じた適切なマスクの着脱など、基本的な感染対策の徹底をお願いいたします。特に感染力の強いオミクロン株に対して換気は重要であり効果が期待されます。冬場は暖房器具の使用のため窓を閉め切りがちになりますので、定期的な換気をお願いします。また、帰省先では高齢の親族等と接する機会が多くなりますので、事前の検査をお願いしたいと思います。
 以上3つのポイントにご留意いただき、この年末年始をお過ごしいただきたいと思います。

1.新潟市ハラスメント・ゼロ宣言について

 それでは、本日の発表案件です。はじめに、「新潟市ハラスメント・ゼロ宣言の実施について」です。
 この宣言は、組織のトップや所属のリーダーが「ハラスメントをしない、させない、許さない、見過ごさない」といったメッセージを発することにより、組織が一丸となってハラスメントを防止する風土を醸成し、全ての職員がその能力を十分に発揮できる職場を作るために実施することにいたしました。
 詳細は、配付資料のとおりですが、12月は、厚生労働省が定めます「職場のハラスメント撲滅月間」ということもあり、私も一昨日の20日に、こちらにありますように、ハラスメント・ゼロ宣言に署名をいたしました。
 また、副市長、各部区長、所属長のほか、他の任命権者も宣言書に署名し、この取り組みを推進してまいります。
 ハラスメントは、職員の尊厳を傷つけ、職場環境の悪化を招く許されない問題であり、組織一丸となって取り組むべき重要な課題です。
 すべての職員が能力を十分に発揮するために、互いに尊重し合える、安全で快適な職場づくりに引き続き取り組んでまいります。

2.令和4年度新潟市二十歳のつどいの開催について

 次に、「令和4年度新潟市二十歳のつどいの開催について」です。
 民法改正に伴いまして、成年年齢が18歳に引き下げられましたが、本市では引き続き20歳を対象とし、今年度より名称を「二十歳のつどい」に変更して、来年1月8日(日曜)に、朱鷺メッセで、式典を2回に分けて開催いたします。
 過去の式典開催の経験やノウハウを生かして、感染防止対策を行い、安心・安全な式典といたしたいと考えています。
 参加する皆さんには、感染防止対策として、専用アプリによる事前登録をお願いしています。感染防止対策などのご案内を適宜お送りするとともに、式典当日に体温等を入力すると発行されますQRコードを提示することで、非接触でのスムーズな入場が可能となります。
 詳しい登録方法は、12月に対象者へお送りした案内はがきや新潟市ホームページをご覧ください。
 また、基本的な感染防止対策の再徹底を行っていただくとともに、体調不良時は来場を控えてオンライン視聴にしていただくなど、慎重なご判断をお願いしたいと思います。
 式典については、新型コロナウイルス感染症の状況によって、開催方法を変更する場合もあります。その際は、新潟市ホームページや新潟市二十歳のつどいライン等でお知らせいたします。

◎1年の終わりに

 今年最後の定例記者会見ですので、1年を振り返りまして、特に今年は、政令市(移行から)15周年という大きな節目の年でもございました。振り返って、少しお話をさせていただければと思います。
 まず、今年も新型コロナウイルス感染症への対応を最優先で進めた年でした。引き続き、感染症対策に全力をあげるとともに、経済社会の再興に向け、数多くの事業を実施してまいりました。
 ワクチン接種については、医療従事者の皆さまのご協力のもと、年間を通じまして積極的な接種をお願いしてまいりました。ご理解・ご協力をいただきました医療機関の皆さまや市民の皆さまに感謝を申し上げます。
 ただ、懸念していたとおり、現在第8波が到来しており、医療への負荷も高まってきております。引き続き、感染防止対策にご協力をお願いしたいというふうに思います。
 また、新型コロナウイルスの影響に加え、ロシアのウクライナ侵攻による国際情勢の悪化と急激な円安に伴う、原材料やエネルギー価格の高騰などにより、市民生活や経済活動に大きな影響が及んでいます。市民の皆さまから1日も早く平穏な日常を取り戻していただけるよう、今後も力を尽くしてまいります。
 一方、今年は感染症への対策を徹底しながら、さまざまな活動を徐々に再開することができました。
 1月には消防出初式の一斉放水を2年ぶりに実施したことを皮切りに、4月には「春の新潟・音楽ウィーク」を、8月には、花火は11月に延期しましたが、「新潟まつり」を3年ぶりに開催することができました。
 また、大河津分水通水100周年・関屋分水通水50周年記念イベントのほか、10月には4年ぶりとなりました「新潟シティマラソン」を開催いたしました。
 さらに、今年度初めてのイベントである、「にいがた2キロフラワーフェスタ」と「食花マルシェ」を開催しました。マルシェ当日は、全ての区の皆さまからご出店いただくとともに、多くの皆さまよりご来場いただいたところです。
 また、久しぶりの大歓声に後押しされたアルビレックス新潟がJ2(ジェーツー)リーグ優勝とJ1(ジェーワン)リーグ昇格を果たしたこともあり、これまでの我慢の時期を経て、市民の皆さまの笑顔が大きく花開いた1年だったと感じております。
 そして、新潟市の明るく活力ある未来へ向けたまちづくりを、着実に前進させることができた年でもあったと考えています。
 3月、古町ルフル広場がオープンし、9月には「にいがた2キロシェアサイクル」もスタートしました。
 着々と進む新潟駅周辺整備については、6月に在来線全線高架化が完了し、現在は、駅直下バスターミナルの整備などを進めており、年明け3月には、階段を上らなくても、駅の南北を歩いて通行できるようになる見込みです。来年度中には、バスターミナルとしての供用開始を予定しており、都心のまちづくりが一つ一つ形になってきております。
 さらに、新潟市の存在感が確実に高まってきていることを実感できた1年でもありました。
 5月には「SDGs(エスディージーズ)未来都市」に選定されるとともに、国内初の「ラムサール条約湿地自治体」に認証されました。8月には、「G7(ジーセブン)財務大臣・中央銀行総裁会議」の開催地として決定いただくなど、新潟市のこれまでの実績や歴史、文化、自然環境、これからの取り組みへの姿勢などが国内外から高く評価されたものと考えています。
 いよいよ来年は、1月から台湾便が就航し、新潟空港の国際線が再開するとともに、トキエアの新規就航も予定されております。5月には、サミットでたくさんの方々が新潟にお越しになります。新潟市の優れた拠点性や、おもてなしの力、豊かな「食と農」を国内外にアピールできる絶好のチャンスですので、しっかり準備を進めてまいりたいと考えております。
 新しい年が、市民の皆さまにとって明るく良い1年となりますよう、力を尽くしてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

質疑応答

12月18日からの降雪について

(新潟日報)

 最初に大雪の話がありました。除雪についてお伺いします。特に日中に雪が降ったこともあって、月曜日の夕方、夜あたりに市内の渋滞が激しかったと思うのですけれども、そういったことも含めて、初回の除雪の対応として、新潟市の対応を市長はどのように評価していらっしゃるか。例えば市民の方から何か声が届いたりということがあったら教えてください。

(市長)

 市民の皆さんの声がおそらく届いていると思いますけれども、それの集計につきましては担当からご報告させてください。
 まず、除雪の対応ですけれども、18日(日曜)から21日(水曜)までの本市の累計降雪量の平均が71センチとなりました。ほとんどが二日間に降ったものであり、各区の平均が70センチの降雪でした。これは、12月中の48時間降雪量において過去最大の数値ということです。観測地点で最も多かった区が、中央区で83センチの降雪が観測されました。19日夕刻に、24時間の降雪量が50センチに達する見通しになりましたので、「異常降雪時対応」に切り替えたところであります。
 今回、新潟市内でも交通渋滞が多く発生した要因については、一つは除雪作業が通勤時間帯を避けて行うため、日中の降雪に対して十分対応できなかったということが1点。2点目でありますが、JRや路線バスの運休や遅延、高速道路の通行止めによって車を利用する方が増加してしまったということ。3点目が、高速道路の通行止めにより物流を担うトラックなどが、バイパスをはじめ一般道路に流入したということ。4点目ですが、「異常降雪時対応」でとりあえず2車線を優先して除雪を行いますので、それに加え道路幅が縮小したり、路面がガタガタになって運転が慎重になってしまったということが考えられるかと考えております。

(新潟日報)

  今、お話しいただいたようなこと、また、週末に大雪ということが言われておりますけれども、とにかく改善策や対応が時間のない中で難しいと思うのですけれども、できそうなことがありましたら教えてください。

(市長)

 我々もしっかりできる限りのことを対応していきたいと考えておりますけれども、今申し上げた降雪の状況というのは、除雪対応だけでは限界がありますので、今週末の大雪のようなことになれば、市民の皆さまのさらなるご理解とご協力ということもお願いしたいと思います。
 市民の皆さまには、飲料水や食料などの備蓄、気象情報の収集など日頃から備えていただくとともに、大雪になった際は、不要不急の外出をお控えいただくことやテレワークの実施などにご協力いただきたいと考えております。

(UX)

 先ほど市長から、高速道路が止まっていたことでトラックが一般道に流入したということで、一つの理由として挙げておられたと思うのですけれども、以前、関越道の立ち往生があって、かなり長い時間高速道路が動いていない時間があったと思うのですけれども、逆に今度は下道がというところもあって、市長としてNEXCO(ネクスコ)に対してもう少し早く動かしてほしかったですとか、そういった部分について思いがありましたら、お願いいたします。

(市長)

 あれは一昨年でしょうか。やはり、NEXCO(ネクスコ)の方でもあのような大渋滞を招いてはならないということで、かなり早くから高速道路の封鎖という対応をしているのだと思いますけれども、いずれにしても、NEXCO(ネクスコ)などの高速道路と国、県、我々市、道路を管理する者同士が情報をしっかり共有して、できる対策をやっていくということに尽きるのではないかと思っています。

(UX)

 今回の大雪で、市内はかなりの渋滞があって、市民の方からお話を聞きますと、一般道を運転していて、かなり道も荒れていて雪もあるのに、除雪車がいても、その場では除雪はしてくれなかったというお話も聞くのですけれども、おそらく契約の中で、ここの除雪をするということが決まっているということもあると思うのですが、除雪の体制について見直したり、そういった部分について、冬も続くので変えるみたいなことというのは、検討の必要というのはあるとお考えでしょうか。

(市長)

 これからいろいろ情報収集して、我々としてできることは対応していきたいと思います。ただ、今、お話しいただいた内容について、担当から事情などがあるかもしれませんので答えさせてください。

(加藤土木総務課長補佐)

 今回は、異常降雪に移行したということで、まずは幹線道路を優先的にということで除雪処理を行っていたという中で、生活道路については、若干遅れるところもあったかと思います。確かに、近くに除雪車がいたとしても、生活道路の方には入っていけないような除雪車の大きさとかいろいろな要因があるかと思いますので、そういった状況だったと思います。

(UX)

 ということは、契約とかそういう問題というよりも、幹線道路など大きな道路を優先して向かってもらっていたために、そういった事態が起きたのではないかというようなことでしょうか。

(加藤土木総務課長補佐)

 言われている方が、生活道路の方ということであれば、そういった事情もあったと思います。ただ、実際、幹線道路だけをやっているわけではなくて、余力があれば生活道路の方も除雪したということなので、若干、時間の差はどうしてもあったのかなと思います。

(UX)

 その部分ですとか、先ほど市長にお伺いしたこととも関係あるのですけれども、何か改善する場所とか、今後の冬で台数を増やすとか、何かありますか。

(加藤土木総務課長補佐)

 除雪車の台数については、昨年度より増強しているような形で対応しているところでございます。これからの除雪の対応につきましては、例えば余力のある区からの応援ですとか、そういったものを総合的に判断しながら除雪対応していきたいと考えております。

(BSN)

 少し細かいところかと思うのですけれども、教えてください。月曜日の夕方は、本当に道路が混雑いたしました。除雪の日中の対応は、道路状況もあって難しいということだったのですけれども、19日は何時頃から本格的に除雪は行われていたのでしょうか。

(市長)

 除雪作業の基本というのは、夜8時以降から朝6時までということになります。通勤時間帯になったら除雪車が、一般の車両の妨げになるということもありまして、新潟市では通勤時間帯は避けて除雪を行っています。

(BSN)

 基本的なことで申し訳ありません。その後、日中の除雪というのは基本的には行っていないのでしょうか。

(加藤土木総務課長補佐)

 日中の除雪につきましては、例えば、交通量の少ない住宅街だとか、そういったところには部分的に除雪をするだとか、どうしてもここの雪を除けないと交通渋滞を招くとか、そういったものがあるところにつきましては、日中でも入っている状況です。

(新潟日報)

 今回、令和3年1月の豪雪を受けて、市の方はいろいろ対応を見直していると思いますけれども、効果的に対応できた部分と、まだ足りなかったという部分、それぞれありますでしょうか。

(加藤土木総務課長補佐)

 前回の令和3年1月と比較しまして、まずは雪捨て場、雪置き場などを増設しておりますので、排雪作業の方は、より効率的になっているのではないかという状況になります。

(新潟日報)

 大雪は災害といった広報もされて、今回もツイッターで区とか中心にやられていたと思うのですけれども、今回、西区の方は西区独自のツイッターで、今からかき分け除雪をしますよというのをやっていて、安心したという声もあったのですけれども、一方、他の区ではそういったことをやっていないかとか、そういった差が出てしまったことに関しては、市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 あらゆるSNSを通じて情報発信していくということは、大事だと思いますので、私も初めて聞きましたので、区からの情報発信ということも大切にしていきたいと思います。もちろん、大雪を踏まえて、大雪は災害であるといって市民の皆さんに啓発し、お願いしているところでありますけれども、これはやはり、繰り返し何回も何回も私たちも、特に実際に雪が降ったときにこういうことを繰り返し市民の皆さんに周知していく。そして市民の皆さんから、やっぱりそうなんだねということで、除雪に対する備えや地域の皆さんとの協力ということを広めていく必要があると思います。

(新潟日報)

 関連して、若干、気が早いかもしれませんけれども、雪が降るとお金の部分が心配になってくるという部分もあるとは思うのですけれども、今回、全域で除雪車が出ると思うのですけれども、財源的な部分、予算的な部分というのはどのような状況でしょうか。

(加藤土木総務課長補佐)

 今、集計中です。

(新潟日報)

 今後足りなくなった場合、令和3年のときに市長自ら総務省に要望等もしたと思いますけれども、そういった対応等は考えられていますでしょうか。

(市長)

 今後の降雪次第だと思いますけれども、新潟市で除雪費が足りなくなるというような状況になれば、国の方に支援を求めていきたいと思います。

新潟市ハラスメント・ゼロ宣言について

(新潟日報)

 ハラスメント・ゼロ宣言についてなのですけれども、これは確認で、市長部局だけではなく、例えば水道局とかそういったところも含みますか。

(市長)

 そうですね。病院局ですとか。

(新潟日報)

 先般、水道局の職員の方のパワハラの問題で訴訟があって、判決も確定しましたけれども、そちらとの兼ね合いといいますか、タイミングとして意識されているのかなと思ったのですが、その辺りはいかがでしょうか。

(市長)

 すべてそういうわけではなくて、他の政令市と比べて新潟市のハラスメントの相談件数というのが、特に多いわけではないのですが、減らない状況が続いてきたということは事実で、ハラスメントの発生をゼロにするための取り組みとして、かねてから市長部局を中心にこの宣言の実施に向けて準備を進めてまいりました。また、水道局の裁判では判決の中で、良好な職場環境の構築を怠った過失を指摘されたところであります。そうしたことを真摯に受け止め、職員が安心して職務に取り組むことができるよう、職場環境を整備するための取り組みの一つとして実施したということです。

(新潟日報)

 こちらに市長の署名がありますけれども、どこどこ部の何々部長と名前があるものが各職場あるのでしょうか。

(市長)

 はい。

(朝日新聞)

 いただいた資料の1枚目の2の(2)の職員意識アンケート結果がありまして、「何もしなかった」というのが圧倒的に多いというのが読み取れるのですけれども、先ほど市長の言葉で、他の政令都市に比べて新潟市が特段何かハラスメントが多いわけではないとおっしゃったのですが、かといって、「何もしなかった」が多いというのは、新潟市役所特有の問題なのか、あるいは新潟市民の気質的なところなのか、どの辺りに「何もしなかった」の原因があると市長は思われますか。

(市長)

 政令市の中で数が少ないというのはそのとおりで、職員に行った意識アンケート結果の「何もしなかった」というのは、新潟市役所といいますか、市役所の職員の感情的な部分も考えられるのではないかと思います。

(朝日新聞)

 私も新潟に来て間もないのですけれども、新潟市民あるいは新潟県人は我慢強いということをよく聞きますけれども、その辺があるのか、あるいは幹部職員が言いにくい雰囲気を醸しているのか、市長はどのようにご覧になりますか。

(市長)

 今、ご指摘をいただいたことも考えられるかもしれませんし、私が思うことも考えられるかもしれませんけれども、「何もしなかった」が、大変数が多いというだけで、もしご質問をいただいて正確に答えるのであれば、もう少し分析をしてみる必要があるかと思います。

(朝日新聞)

 こういったアンケートは、おそらく毎年ではないにせよ一定の期間ごとにやっているのではないかと思われるのですけれども、過去との比較という、例えば市長が就任される前の前市長の時代でも構わないのですが、過去との比較というのは可能なのですか。

(小柴人事課長補佐)

 パワハラに関するアンケートにつきましては、令和3年度が初めて行ったアンケートでございまして、ただ、今回、ハラスメント・ゼロ宣言ということでさせていただきましたけれども、こういった取り組みは今後も必要だと考えておりますので、令和4年、令和5年と継続してアンケートを取って把握していく予定で考えております。

(朝日新聞)

 新潟市役所特有の問題なのか、あるいは新潟県人の気質の問題なのかは分かりませんけれども、「何もしなかった」が多いというのはグラフからうかがわれまして、今回の、ハラスメント・ゼロ宣言というのはいい取り組みだと思います。率先垂範という点で、市役所がまずこういうことをされるのはいいと思うのですけれども、あと民間ですが、市役所1組織の問題ではなくて、これを例えば市全体に広げていく、例えば、業界団体を通じこういう取り組みを市役所がしましたとか通知するとか、市全体に広げていくというようなお考えは何かあるのでしょうか。

(小柴人事課長補佐)

 今回、新潟市で市長をはじめ、みんなでハラスメントをゼロにしていこうという組織運動を作っていこうということで、取り組みをさせていただいたものですけれども、こうした形で全市に発信していくことで民間にも波及していったらいいかなとは考えております。

(市長)

 ご指摘いただいたように、他の市がこういった項目だったとすれば、私たちも比較して、今後参考にしていきたいと思います。

(BSN)

 今日、発表されました新潟市ハラスメント・ゼロ宣言の防止対策(3)の中に、「保育園長」という文言が入っているのですけれども、この「保育園長」というのは認可外の施設も含んでいるのでしょうか。

(小柴人事課長補佐)

 新潟市の所属の市立保育園になります。

(BSN)

 ということは、今回のような認可外保育施設は対象にはならないと。

(小柴人事課長補佐)

 なっておりません。

令和4年度新潟市二十歳のつどいの開催について

(新潟日報)

 成人式について、先回の会見で開催時期のあり方についてお聞きしたところ、その時点では担当の方がいらっしゃらなくて、他の様子も見ながら研究していくとしかおっしゃられなかったと思うのですが、改めてその後何か検討状況等が変わっていましたら教えてください。

(市長)

 私も正直申し上げまして、やはり大雪の中で振り袖を着て二十歳を迎えた女性の方々が歩いている姿というのはお気の毒だなと。もう少し開催の時期にという、個人的な思いはあったのですが、よく他の政令市ですとか状況を聞いてみますと、政令市はいずれも1月に式典を開催しているそうですし、法務省の調査によりますと、式典を1月と回答した市町村は約9割であると。また、過去のアンケートでは、1月の成人の日当日もしくは前日の開催を支持する意見が、ゴールデンウィークやお盆の時期と比べ圧倒的に多かったということで、新潟市は当初から1月に式典を実施しており、現在、この式典が定着しているため、現状では開催時期の変更ということは検討しておりませんが、今後、必要に応じて、改めて対象者への調査などの実施を検討していきたいと思います。

教育・保育施設における不適切保育について

(UX)

 今日の新聞報道で、認可外保育施設のポポラーについて、新たに判明した件について、新聞報道があったと思うのですけれども、その内容について、まず市が把握していることについて教えていただけますでしょうか。

(浅間保育課長)

 本日の報道の内容につきましては、今、事実の確認ということで、最終確認にはまだ至っておりません。年内に事業者の方から聞き取りをいたしまして、確認するということでございます。

(UX)

 おおむね新聞報道にある内容を、確定はしていないということですけれども、市の方でもその可能性があったということは間違いないでしょうか。

(浅間保育課長)

 この内容につきましては、園側が保護者説明会で説明をした内容の報告は受けておりますので、その事実を一つ一つこちらで今一度確認をして、事実、全容の確定を行うという流れでございます。

(UX)

 今、新潟市であったかもしれないとして把握している不適切保育の件数というのは、何件になるのでしょうか。

(浅間保育課長)

 それはどういった期間というお尋ねでございますでしょうか。

(UX)

 期間に関しては問わないのですけれども、保育施設において把握している不適切保育と、もし分かっていれば時期も合わせて教えていただきたいのですけれども、何件というものがありましたら。もしくは何月に何件というか、そうものもありましたらお願いできればと思います。

(浅間保育課長)

 その全容につきましては、今、確認中ということですので、まだ全容が確定しておりませんので、今の時点ではお答えできない状況です。

(UX)

 新たに不適切保育があるかもしれないということが判明したということの受け止めについては、市長からお伺いできたらと思うのですけれども、いかがでしょうか。

(市長)

 小さな子どもたち、特に保育を必要とするような子どもたちが虐待されるというようなことは当然考えられませんし、あってはならないことだと思います。また、保護者の皆さんの不安、不信というものも増幅すると認識しております。大変残念な出来事であると思います。新潟市としては、不適切保育の通報があった場合、通報者に不利益が生じないよう配慮した上で事実確認を行い、必要な指導を行ってきているところであります。今後も機会を捉えて施設に対し注意喚起を促すとともに、今回の事案を踏まえて、全施設を対象とした研修会の実施など、さらなる取り組みの強化を検討していく必要があると思っています。

(UX)

 今いただいた研修会の実施というのが、めどですとか、いつまでにみたいなものはあったりしますか。

(市長)

 毎回、園長さんたちに対して研修などを行っているのですけれども、今回、こうした事案などを受けまして、さらに園長先生だけではなくて、職員の皆さんにもビデオを撮って、時間があるときにそのビデオを見て、職員の皆さんもこうしたことがないように取り組んでいってほしいということで対応していきたいと思います。

(UX)

 担当の方からでも市長からもでも大丈夫なのですけれども、複数あるかもしれないということが発覚した経緯については、どうして今のタイミングで分かったのでしょうか。

(浅間保育課長)

 これにつきましては、私どもが直接立入調査をし(て判明し)た事実と同時に、園側にも事実確認をお願いしていた部分(があり)、今回は園側の事実確認の中で判明したというところでございます。今後は、年内をめどに事実確認を確定して、指導につなげていきたいということで動いています。

(UX)

 常態化していたのではないかという懸念もあるかと思うのですけれども、市として行われているときに把握できなかった理由についてと、今後、防いでいくために、どのように調査をしていくか、少し重なる部分もあるのですけれども、お願いします。

(浅間保育課長)

 こういった調査の場合、当然、私どもが動きますが、これで全容をつかめないということも想定内でございますので、園側の調査と最終的にはつき合わせて確認するというのが実態としては通常の流れになります。その中で、今後、常態化しているかどうかということをもう一度、園側の調査でしっかり聞き取った中で、仮にそういうことがあれば、それが行われないようにしっかりと指導していく。指導後につきましても継続的に園の運営を確認させていただき、必要な助言、指導を行っていくということでございます。

(NHK)

 今回の報道の件以外にも市には相談というか通報が寄せられていると伺ったのですが、全国的にも今問題になっている保育施設への不適切な保育ですけれども、複数相談が寄せられているということについて、現場にどのような課題があると市長は感じていらっしゃいますでしょうか。

(市長)

 本来であれば親が安心して子どもを預けるという場でなければなりませんけれども、保育士の皆さんが保育をする方々の中でむしろ子どもを傷つけてしまうことがあってはならないと思っていますけれども、一つ考えられるのは、園の体制、保育士の資質の問題、こういったものが考えられるのではないかと思います。

(NHK)

 その上で改めて今後の、今回の件も含めて市の対応方針というか検討していらっしゃることを教えてください。

(市長)

 不適切な行為を確認した場合は、運営法人からの報告と合わせて事実を確認して、改善指導を行っていきたいと考えておりますし、また、これまでも新潟市は本市独自のガイドラインを策定して、発生時の対応の未然防止に向けた取り組みをまとめて、教育・保育施設に取り組みを依頼してまいりました。今後も全施設を対象として研修会の実施など、さらなる取り組みの強化を実施していきたいと思います。

(NHK)

 今回の件は、報道で何件か明るみになるという状態になっていますけれども、もちろん、被害園児のプライバシーの問題などもありますけれども、こういった事案が発覚した際の情報発信のあり方については、どのように考えていらっしゃいますか。

(市長)

 新潟市としては、被害児童の特定につながること、また施設の運営に支障が出ることにより在園児に不利益が生じる可能性があるということ、また、法令に「勧告に従わなかった場合、公表することができる」と規定されていることから、個別の事案については原則改善状態を確認でき、処分に至らない場合は公表していないということでご理解いただきたいと思います。

旧三越跡地再開発について

(新潟日報)

 古町の関係でお聞かせいただきたいことがあります。先般、新潟三越の跡地について37階建てのビルというような基本計画が報道されましたけれども、古町の三越跡地の新しい開発が始まることに対してどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 現時点では、まだ基本計画段階で、事業費も概算で、詳細設計などは来年度以降であると聞いております。ただ、三越閉店から2年以上が経過しまして、地権者の皆さんの熱心な議論によって事業が具体化してきたいということで、喜んでおりますし、古町地区のさらなる賑わい創出に向けて期待しているところです。

(新潟日報)

 住居、商業、業務という3種類のフロアがあると基本計画上はなっておりますけれども、特に市長としては、商業の部分とか業務の部分とかどのような部分で古町活性化に寄与してもらうことを期待しますでしょうか。

(市長)

 大変大規模な再開発事業で、今お話しいただいたように、老朽化している、また密集化した市街地が一体的、総合的に整備されますので、計画内容では「高機能なオフィスが整備されることにより企業誘致の促進」、「快適な住居の提供」、「新たな賑わい空間の創出」、「魅力的な商業施設の設置」など、今回の再開発でさまざまな機能が新たに付加されて、「古町回帰」というような現象を期待していきたいと思います。

栗ノ木道路・紫竹山道路の再評価について

(新潟日報)

 インフラ系なのですけれども、万代島ルート線に関してになります。先般の再評価で、事業費が300億円ほど増額となりましたけれども、まず、その点の所感をいただけますでしょうか。

(市長)

 率直に言うと、私も大変驚いているのですけれども、増額の要因としては、平成23年に発生した東日本大震災を踏まえて、橋や高架道路の技術基準である「道路橋示方書」が平成24年に改訂され、より強い地震対策が必要となったためと国から報告を受けました。この示方書の改訂によって、高架化に必要な橋台・橋脚といった基礎工事が大型化したこと。また、現在の栗ノ木バイパスが旧栗ノ木川を埋め立てて造られたことから、地中に構造物が残されたままとなっていたことや、昭和39年の新潟地震の津波によって、遡上してきたと推定される油の堆積が確認され、これらの処理費用が総額で想定以上に積み上がったと伺っているところです。
 市として、事業費の3分の1を負担しますので、100億円以上の負担増ということは、大変な負担となります。このことから、副市長自ら国に伺いまして、新たな財源の創出や負担金の廃止など、地方負担の軽減などに向けた申し入れを改めて行ったところであります。また、地方負担の軽減などにつきましては、これまでも政令指定都市会を通じて、要望を行っているところであります。
 いずれにしましても、現在、道路の切り替えが行われています。こうした交通混雑が市民生活に大きく影響しておりますので、いつまでにこのような状態が続いていくのかというおおむねの時期を示していただきたいということ、さらに事業費の今回のような大幅な増加が見込まれたときは、おおむね5年に1回という事業評価のタイミングがありますけれども、それにかかわらず、早く私どもの方に事前協議を行うということも今回申し入れさせていただきました。 
 いずれにしましても、重要な道路でありますので、早期の供用開始を期待していきたいと思っています。

(新潟日報)

 我々市民からすると、市長がおっしゃったとおり、開通時期がいつか分からないのにお金だけ増えていくというのはいやだなと思うのですけれども、朝妻さんが申し入れされたときに、質問に対して、例えばいつくらいにできるとかといった回答はあったのでしょうか。

(市長)

 返答はなかったと思います。

企業誘致について

(BSN)

 企業誘致に関連して教えてください。昨日、東京に本社を置く企業がこのたび新潟市に進出されるということで、県庁で副知事と副市長に報告があったのですけれども、新潟市内で500人ほどの採用を見込んでいるそうです。その決め手となったのが、新潟市が行っている企業立地の補助がかなり手厚かったということなのですけれども、そういった部分で手応えなどがもしあればお聞きできればと思ったのですが、ご存じですか。

(市長)

 誘致企業が新潟に来てご報告があったという話は、正確に聞いていないのですけれども、「にいがた2km(ニキロ)」にこれまで以上に手厚い補助金を作って、新潟市として「にいがた2km(二キロ)」内に、例えば、IT企業などを誘致する施策を進めております。そうしたところに注目して、県外の企業が新潟市に進出していただいているということは、大変うれしいニュースだと思っておりますので、引き続き、新潟市から情報発信を積極的に行いながら、さらなる企業誘致につなげていきたいと考えております。

(BSN)

 他の都市でも企業誘致が進んでいて、他の都市でもさまざまな支援メニューを用意しているそうなのですけれども、その上で新潟市に来ていただくための差別化ですとか、今後のPR方法などで何か考えられることがあれば教えてください。

(市長)

 今回、新潟市に進出してくださる企業の方がどういった理由で新潟市を選択してくださったか聞いておりませんけれども、以前からお話がありますのは、やはり新潟市の人、真面目にしっかり働いてくれるというようなところを企業の皆さんは選択理由として考えていただいていると思いますし、それは市長としては大変うれしいことであります。また、他との差別化という意味において、今、「にいがた2km(二キロ)」という取り組みを進めております。それに加えて補助金、そうしたことを積極的に情報発信していきたいと思います。

G7(ジーセブン)新潟財務大臣・中央銀行総裁会議について

(新潟日報)

 来年5月のG7(ジーセブン)についてなのですけれども、今回は財務大臣・中央銀行総裁会議ということで、これまで新潟市で行ってきた会合に比べて注目度とか重要度が高いといわれていますが、これまでの準備状況などの中で、今までとの違いとか、より気をつかっている部分とか、何か対応の違いがもし現段階でありましたら、教えてください。

(市長)

 担当の方から話していただきますけれども、おおまかに私が報告している中に、今までと違うのは、警備の関係、来る規模につきましては以前からお話ししているとおりですけれども、そのスケジュールが非常にタイトで、前回のような全員を集めたセレモニーはできかねるというところまでは認識しています。

(小野統括政策監)

 市長が申し上げたとおりでございます。

(新潟日報)

 例えば、セレモニーができなかったり、新潟をPRする機会が設けにくいといったこともありそうなのでしょうか。

(市長)

 そういうことも十分考えられると思いますので、財務省やその他関係者の皆さんと綿密に協議をしながら、新潟市、新潟県のPRができるように、今後さらに検討していきたいと思います。

1年の終わりに

(新潟日報)

 先ほど1年を振り返っていただきました。市長選挙の話が出てくるのかなと思ったら、市長は特に触れられませんでしたが、その辺りは何か思いがあってあえて触れなかったのでしょうか。

(市長)

 選挙は自分のことですから。

(新潟日報)

 新潟市の話題なので、あえて触れなかったということですね。

(市長)

 はい。大変お世話になりました。

(新潟日報)

 年末年始、市長はどのようにお過ごしになられるのか、教えてください。

(市長)

 年末年始は少しゆっくりさせてもらおうかなと思います。

(新潟日報)

 ご自宅で。

(市長)

 はい。降雪があれば雪のけをしたいと思います。

過去の市長記者会見

関連リンク

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DC

このページの作成担当

政策企画部 広報課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館4階)
電話:025-226-2111 FAX:025-223-5588

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで