2.教員採用試験について

最終更新日:2019年8月30日

受付日:令和元年6月10日 年齢:60歳代

ご意見・ご提案

 元教員だった者です。
 受験者が少ないから、採用試験の軽減をするとの新聞報道を目にしました。方向が全く違うと思います。
 私が再雇用を受けず、専門学校での非常勤講師やスーパーでの仕事をしているのは、一旦間違ったことがあったらどうする?負担が大きい割に再雇用で、同じ仕事をするにも、給与が6割程度に下がる。教員も楽しいですが、もっと楽しいことがあると現在の生活を選んでいます。
 非常勤講師として昨年は友人の勤務している学校でもあり、断りにくいと思って、半年くらい1週間6時間の授業を引き受けました。1時間の授業で2,400円ほどです。一見良さそうな金額ですが、それ相応の準備が必要です。その期間中には定期考査がありました。テスト問題の作成でもすぐに作れるものでありません。私などは作成が遅いのです。何日もかかります。20~30時間くらいかかって作っていました。採点もあります。ひとクラス2~3時間かかります。成績付も、それらは計算外です。所属校の校長先生が身銭を切ってくれる形でした。
 今盛んに言われるブラックな職業で同じブラックなら別なもっと経済的に受益の高い職種に流れている訳です。経験もない部活の指導もあります。私の中学生の時代は指導など受けたことはありません。今は事故が起こったらということで、細心の注意も必要となります。休みの日の指導はもちろん、強ければ練習試合や強化練習会で時間を取られます。そして、中学校の大会運営の役員はもちろん、市民大会の運営や企画、トーナメント表の作成なども回ってきます。ほぼ無償です。現在の部活指導手当は幸いに時給500円程度になったのでしょうか?最初の頃は1回500円だったでしょうか?教育委員会が教員の支援をどれだけしているというのかと思うのです。世の中が教員に求めるものが高くなる一方負担だけが大きくなる。少子化の元、就職で売り手市場の昨今これでは若い人たちが選びません。昨年の下校時の児童連れ去り事件、先日の殺傷事件などで、また、児童生徒の登下校時に安全確保の対策など求めたり、求められるのは想像に難くありません。テスト問題の作成で、市販されている問題を学校予算では購入できず、自分で購入して、少しでも楽になるようにと購入して利用しました。
 受験者が少ない!採用試験を変えるという!教員の仕事への魅力と負担の大きさの乖離、教育委員会が教員をフォローしない。文部科学省は学習指導要領の改訂があっても、真に授業の改善になるようなものは提案しない。教員センターや附属での実践は教員個人の努力の元行われています。したがって、授業の改善は進まない。英語を専門にやってきたことがない教員に小学校で英語指導を求められる。小学校レベルの英語といっても、アシスタントの外国人教師とのコミュニュケーションを求められます。そして、一部の極端な保護者への対応に苦労しています。何かことあれば、全て学校が受け持つという日本の社会的欲求に耐えられないからだとわからないのだろうか?教員を支えようとしない限り変わらないだろうと予想します。果たして結果は?

回答

 教員採用試験についてご意見をいただきました。
 教員採用選考検査の出願状況は、教員の大量退職時代を迎え、採用を拡大する必要がある一方で、少子化の影響や多忙なイメージなどで出願者が伸びず、競争倍率が低下傾向にあります。そこで、より多くの受検者を確保し、本市が求める教師像を備えた人材の採用を目指すため、検査内容の精選を図りながら受検者がより受検しやすいものとなるように努めています。
 学校現場の状況は、ご指摘のとおり、新学習指導要領への対応や児童生徒の安全確保など、さまざまな業務が求められており、また、教職員の多忙化の実態も看過できない喫緊の課題となっています。新潟市・新潟市教育委員会では、引き続き教職員定数の増員を国に要望するとともに、第2次多忙化解消行動計画に基づき、学校事務支援員や部活動指導員の配置、部活動指導のガイドラインの徹底、スクールロイヤー制度の導入など、学校園と保護者・地域が一体となり、できることから教職員の働き方改革を進めています。
 今後も、心身ともに健康で魅力ある教職員が生き生きと子どもに向き合える教育環境を整えるため、新潟市・市教育委員会ともに努めていきます。

回答日:令和元年6月28日

担当課:学校人事課

このページの作成担当

市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで

サブナビゲーションここから

注目情報

    サブナビゲーションここまで