技術職座談会

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新潟市で働く職員が
本気で語り合いました

新潟市職員座談会02

建築・電気・機械職

新潟市の技術職の魅力とは?

撮影のため一時的にマスクを外しています

技術職として活躍する3人の職員が、
それぞれの仕事内容や市役所を目指したきっかけ、
仕事の魅力などを率直に語り合いました。
(2023年1月17日取材)

座談会メンバー

建築
畠山
教育委員会事務局 施設課
2020年度採用

畠山 結

主な担当業務:学校施設の建築工事に関する業務

電気
井口
建築部 建築保全課
2020年度採用

井口 裕文

主な担当業務:市有施設の電気設備工事に関する業務

機械
阿部
建築部 建築保全課
2022年度採用

阿部 七海

主な担当業務:市有施設の機械設備工事に関する業務

今回は技術職の中でも、公共施設の保全に関する業務を担う建築職・電気職・機械職の3名に集まっていただきました。本日はよろしくお願いします!

THEME1仕事内容について

まず、それぞれの職種と仕事内容を教えてください。
畠山 畠山

私は「建築職」として採用され、学校施設の建築工事に関わる仕事をしています。学校施設の大規模な工事の設計や発注、工事監理を行うこともあれば、日々発生する小規模な修繕の発注なども担当しています。また、施設課では学校の修繕などの計画を学校や関係する他の課と協力して作成し、予算要求する業務も行います。技術職も設計や工事だけでなく、事業の計画から関わっているんです。

井口 井口

私は「電気職」として、市有施設の電気設備工事の設計・積算、発注、監理を行っています。2022年度は庁舎や体育館、保育園などの改修工事を担当しています。電気設備というと、受変電設備や照明、コンセントなどの強電設備をイメージするかと思いますが、非常放送設備や火災報知設備などの弱電設備も担当しています。仕事は事務作業と、現場確認・打合せがありますが、私の場合、事務所と現場の比率が4:1くらいです。事務作業では、パソコンで図面を確認したり、書類を作成したり、工事受注者や施設の方と電話でやりとりしていることが多いです。

阿部 阿部

私は「機械職」として、公民館やコミュニティセンター、体育館などの保全工事に関わる仕事をしています。機械設備担当として、エアコンなどの空調設備や衛生設備などの工事を担当しています。具体的には、設計事務所と一緒に対象施設を現地で見ながら、どういう風に改修するか相談し、図面や設計書を一緒に作っていきます。それが完成したら、設計を基に工事を発注し、工事契約をします。その後、現場の業者と進捗や施工方法などをやりとりしながら、施工品質を確保し、竣工まで工事監理を行います。

皆さん公共施設の工事に関わるという点は共通していますね。職種を超えて、お互いやり取りすることもあるのでしょうか?
井口 井口

はい、課内には建築・電気・機械の担当がいますが、それぞれが関わり合います。例えば電気と機械の工事が同時期に重なっていれば、お互い調整し合いますし、大規模な工事で、建築・電気・機械の担当が一緒に仕事をする場合もあります。

畠山 畠山

私は課が違うので、井口さん、阿部さんと一緒に仕事することはありませんが、課内では同じですね。建築・電気・機械の各担当がいて、それぞれで同じ工事を行う際、3人で担当するケースがあります。

新潟市で働いてみて、イメージと違ったことはありますか。
畠山 畠山

色々な人との関わりが想像以上に多かったですね。設計や工事であれば民間企業の方々と、内部でも他の課の方や学校の先生と連携することが多いです。色々な立場の方がいて、色々な意見が出るので、関わる方とコミュニケーションを取り、人と人との繋がりを大切にしていく必要があるなと感じています。

井口 井口

畠山さんと同じで、自分の課だけでは完結せず、周りと関わる仕事が多いと感じました。人に説明する場面も多く、建築設備について詳しくない施設担当者に工事内容を理解してもらえるように、分かりやすく説明するスキルを求められたりもします。あとは、市内の色々な公共施設に行くと移動時間が結構かかるので、新潟市って広いなと改めて感じます。また、市役所に入る前は、市の施設といったら学校と図書館くらいのイメージでしたが、コミュニティセンターや体育施設、斎場など、あらゆる施設があることに驚きました。すごい数あるなと(笑)。

阿部 阿部

私は大きなギャップはありませんでしたが、働いてみて、想像以上に現場に出るなと感じました。入庁前は現場1割、デスクワーク9割程度かと思っていましたが、実際は現場4割、デスクワーク6割程度で仕事をしています。また、現場では高い場所に機械設備が置いてある場合もあるので、無理のない範囲内で高所に上ることがある点も意外でした。

THEME2新潟市を目指したきっかけ

民間企業への就職も選択肢としてあったと思いますが、なぜ新潟市に就職しようと思いましたか?
畠山 畠山

大学での専攻内容に関係する、まちづくりに関わる仕事がしたいという気持ちと、自分が生まれ育った新潟市でずっと暮らしていきたいという気持ちがありました。この2つの条件を満たすのが新潟市役所でした。

井口 井口

私は民間企業で働いていましたが、転勤があり大変だったので、転勤が無い職場が良いと思いました。市内にいる両親の存在も大きく、生まれ育った新潟市に住み続けられること、その新潟市に貢献できることなど、色々考えた中で新潟市を選びました。

阿部 阿部

私も元々は民間企業で働いていました。開発職として仕事をしていましたが、製品ができても実際に使っている人を見ることが無く、エンドユーザーとの距離が遠いと感じていました。自分の仕事が本当に社会に生かされているか、実感できる仕事がしたいという思いから、より市民と距離の近い市役所に就職しました。

大学での専門分野との関係など色々なポイントがあると思いますが、就職先を決めるうえで何が大切だと思いますか。
畠山 畠山

自分の住みたい場所が大切だと思っています。携わりたい業務内容で選ぶことも、もちろん大事だと思いますが、今後、自分がどこでどういう生活をしていきたいかをイメージして、自分の住みたい地域を選ぶことが大事だと思います。

阿部 阿部

自分がどういう風に働きたいか、「自分のなりたい像」を持っていることが大切だと思っています。地域に密着して働きたいと考えている方は、市役所の仕事が合っていると思います。大学で学んだことについては、専攻をそのまま生かせる仕事の方が少ないと思います。仕事に必要な知識は就職してからで十分間に合うので、働きたい、自分がなりたい像があれば十分だと思います。

井口 井口

私はワーク・ライフ・バランスと職場の雰囲気が大切だと思っています。休日にリフレッシュできたり、職場の人間関係が良ければ、少し仕事が辛く感じられても乗り越えられると思います。大学の専攻はそこまで気にする必要はないかなと。私も大学では電気を専門的に勉強していませんでしたが、就職してから自分が努力すればいくらでも乗り越えられると思います。先輩や業者の方も優しく教えてくれます。

THEME3新潟市役所の魅力

仕事をしていて嬉しかったこと、やりがいを感じたことを教えてください。
畠山 畠山

自分が携わった工事が終わった時に、一番やりがいを感じます。特に1年目の時、大きな工事が終わった後に綺麗になった学校を見て「すごく綺麗になった!」と思って、とても感動したことを今でも覚えています。また、学校の先生から「ありがとうございます。」と言われると嬉しい気持ちになります。できたことも嬉しいですし、そう言ってもらえることも嬉しいので、そこがやりがいを感じる瞬間です。

阿部 阿部

空調設備の改修工事後、施設の方から感謝の言葉をいただいた時に、やりがいを感じました。その工事を行ったのは夏でしたが、工事前、丁度7月頃の暑い時期に、施設の事務室の空調が壊れてしまったんです。そこで業者とも相談して工事日程を調整し、なるべく早くその部屋を使えるようにしました。工事が終わったときに施設の方から「本当に助かったよ」と言われて、それがすごく嬉しかったですね。

井口 井口

特に印象に残っているのは、入庁2年目に携わった消防署の仮眠室の改修工事です。元々、消防隊員4人程度が一緒に寝ていた部屋を、1人1人が寝られるように個室化するというものでした。レイアウトが大きく変わるので電気設備も全面的に見直しましたが、利用する消防隊員の方が使いやすいように、照明のスイッチはこの辺りがいいとか、この照明は人感センサーにしたいとか、施工する受注業者や消防局の方と何回も打ち合わせや見直しを行いました。竣工後、消防の方から「すごく快適になりました。」「ありがとうございます。」と言ってもらったことが嬉しかったです。

民間企業と比べて新潟市の魅力だと思う点は何ですか。
井口 井口

やっぱり新潟市内で働ける点ですね。地域に直接貢献ができるというところが魅力だと思います。あとはワーク・ライフ・バランスですね。工事に携わる仕事ですが、上手く調整すれば休暇も計画的に取りやすいです。また、男性も育児休業を取りやすいところも良いと思っています。

阿部 阿部

民間企業では、自分と似た専攻の人と仕事をすることが多かったのですが、市役所では、電気職や建築職、その他にも文系理系問わず幅広い分野の方々と一緒に仕事ができる点が魅力だと思います。例えば電気職や建築職の方から、その発想はなかった、ということを提案してもらえることもあります。色々な発想や意見が取り入れられるので、そこが魅力だと思います。

畠山 畠山

現在の職場は学校施設が対象なので、それに関してお話すると、学校は新潟で育っていく子供たちの思い出になる場で、色々な経験をしていく場だと思います。そうした場所に携わることができるのは、魅力の1つだと思います。

THEME4試験対策

試験対策はどのようにしていましたか。
畠山 畠山

私は受験する年の4月頃から勉強を始めたのですが、配点を考えて専門にまず注力しました。先輩から勉強方法を聞いて、2級建築士のテキストを繰り返しやりました。教養は範囲を絞って、数的処理と判断推理を中心に勉強しました。もっと早く勉強を始めていた人もいたので、試験対策の開始は早ければ早いほどいいと思います。

井口 井口

私は仕事をしながら採用試験を受けたのもあり、本音を言うと勉強する時間があまり取れませんでした。しかし忙しい中でもホームページに掲載された過去問で傾向を確認して、教科書を読み返したりしていました。面接については、結構練習をしました。友達に協力してもらい、立ち姿や話す内容までアドバイスしてもらいました。

阿部 阿部

私は受験する年の1月頃から参考書を買って勉強を始めました。教養部分を集中的に勉強しました。専門分野は大学で習う基本的なことだったので、あまり時間をかけて勉強していませんでした。仕事もあったので夜は勉強せず、朝の2時間を勉強時間と決めていました。

THEME5メッセージ

最後に、新潟市職員採用試験の受験を考えている人にメッセージをお願いします。
畠山 畠山

建築物について色々な関わり方ができる職場だと思います。そういった中で、自分自身のスキルアップにも繋がっていく環境だと思うので、ぜひ皆さんお待ちしています。

阿部 阿部

施設保全の仕事は、入れ替えた設備が新しくなったり、外壁や屋根がきれいになるなど目に見えた成果を得られるので、達成感を実感しやすい仕事だと思います。職場の雰囲気は明るくて、上司との距離も近いので、毎日楽しく仕事ができる環境です。福利厚生も整っているので、ワーク・ライフ・バランスを充実させることができると思います。

井口 井口

風通しのいい、とても働きやすい職場なので、皆さんスムーズに馴染めると思います。自分の長所を入庁後にどう活かせるのかというイメージを持ちながら熱意を持って試験に臨むと、面接でも言葉が出てきやすいのかなと思います。そうした熱意のある人と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。

3人ともありがとうございました!
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