職員インタビュー

  • 仕事・人を知る
  • 職員インタビュー
職員インタビュー

係長級職員インタビュー

これまで防災課などでユニークな取り組みを進め、現在係長として、新潟市の移住・定住や市内就労の促進に取り組む岡本さんに、仕事への思いや目指す姿についてインタビューしました。(2023年1月取材)

岡本 景子

経済部 雇用・新潟暮らし
推進課

01.

入庁から現在を振り返って

技術職の職員として

入庁後の異動歴

  • 2003.4.1 納税課(入庁)
  • 2007.4.1 東区役所政策企画課
  • 2011.4.1 新潟県庁派遣 地域政策課雪対策室
  • 2013.4.1 危機管理防災局防災課
  • 2018.4.1 地域・魅力創造部2019年開港150周年推進課
  • 2020.4.1 市民病院事務局管理課
  • 2022.4.1 経済部雇用・新潟暮らし推進課(係長昇任)

まず、新潟市を志望した理由を教えてください。

利益を追求する仕事ではない、人の役に立てる仕事に就きたいと思って志望しました。困っている人の助けになれる存在になりたい、という思いがあったんです。住み続けてきた地元の新潟市を住みやすいまちにしたい、新潟市民のために働きたいと思いました。

これまでで印象に残っている仕事は何ですか。

防災課での防災啓発事業です。2013年に配属されたのですが、当時は東日本大震災が発生した後で、防災体制の課題が浮き彫りになり、全国的に見直しが進められた時期でした。防災というと「男性」というイメージがあり、避難所の運営などにも女性の視点が入っていないという課題があり、新潟市でもそういう視点では検討がされていなかったと思います。防災課内も、当時は女性職員がいませんでした。そんな中で、女性の視点を取り入れる、というミッションをもらって、仕事に就きました。

防災課ではどんな思いで仕事をしていたんですか。

新潟市は子育て支援や高齢者福祉など色々な良い政策を進めています。ただ、ひとたび災害が起きて、市民の皆さんが命を落としてしまったら、せっかくの良い政策が活かされないと思うんです。市の防災政策は、市政の土台なのではないかと考えています。市民が災害に備えるための防災啓発はとても大事なことだと思いました。

啓発というと、具体的にはどんなことをしたんですか。

防災のマスコットキャラクターを作って啓発活動をしました。子どもや女性向けにどうしたら防災のことを身近に伝えられるか、防災は固いものじゃない、と思ってもらえるか考えて作りました。キャラクターは市内のデザイン専門学生から募集して決まりましたが、個人的にもすごく可愛いキャラクターだと思っています。そして、子どもたちに覚えてもらうために、歌に合わせた防災体操を作りました。

防災キャラクター

体操は面白い取り組みですね。どうやって作ったんですか。

体操は防災課の職員が作りました。音楽と歌詞も職員の自作です。元々は歌だけでしたが、それを広める方法を子育て支援を専門としている方に相談したところ、体操やダンスが良いとのアドバイスをいただきました。そこで、いざというときに自分の身を守るポーズを取り入れた体操を作ろう、となりました。大変でしたが、楽しかったですね。職員でもそういうことができるんだと思いました。皆で持てる力を出し合った結果です。

02.

現在の業務について

女性のキャリアアップについて

現在の所属では、どんなことをしているのか教えてください。

私は雇用・新潟暮らし推進課で、新潟市への移住・定住と、市内就労の促進を担当しています。コロナ禍で地方暮らしへの関心が高まっていることをチャンスとして、新潟市で暮らすことの良さをPRし、新潟市への移住者を増やす“流入促進”と、新潟市の特に20代の方が主に職業を理由として首都圏に転出し、転出超過が続いていることから、新潟市で働くことの魅力を広く発信して、“流出を防ぐ”ことが重要となっています。

ご自身の業務はどんな内容ですか。

移住・定住を促す業務全般を行っています。具体的には、移住セミナーなどイベントを開催したり、ホームページなどで情報を発信するほか、移住に関する色々な相談を受けたりしています。市内就労を促す仕事では、市内の高校生・大学生向けの企画を行ったり、新潟市内に色々な企業があることや、新潟市で働く人の中にもフリーランスなど様々な働き方をして、キラキラと輝いている方がいることを知ってもらう、そして新潟市内で働くことを選択肢として考えてもらう、ということが私の仕事です。

HAPPYターンmag

幅広い業務ですね。やりがいや、魅力はどんなところですか。

私はもともと、新潟市が大好きで、より良くしたいと思って新潟市役所に入りました。なので、新潟市の良さを広く、色々な人に周知できることに、とてもやりがいを感じています。市外の方から「新潟市は良いところですね。」と言われると嬉しいですし、自分が気付いていなかった魅力を新たに発見できると、良い仕事だなと感じます。

業務で心がけていることはありますか。

移住相談を受ける際、電話でもオンラインでも、新潟市の第一印象が私たちになるということを意識して対応しています。自分たちは新潟市の顔だと。もし印象が悪ければ、もう新潟市が移住先の選択肢に入ってこないと思うので、少しでも興味を持って連絡をくれた方には、新潟市は良いところだな、と思ってもらえるように対応しようと心がけています。

03.

キャリアについて

庁舎再編に携わって

若手の頃、自身のキャリアや仕事についてどう考えていましたか。

とにかく目の前の仕事に全力で取り組んできました。昇任などはあまり考えていなかったです。最初に配属された部署は納税課で税金を納めていただく係だったので、とにかく間違えないように、確実にやろうと思っていました。

係長に昇任してどんなことを感じましたか。

これまでは自分の仕事を全力で頑張ってきましたが、 係長になってからは、自分の仕事だけでなく部下の仕事も理解する必要がありますし、チーム全員の仕事がうまく進むように進捗管理も行います。チーム内で協力して、皆のモチベーションを上げるようにやっていかなければ、と責任を感じました。

係長になって何か変わりましたか。

仕事に対する視野が広がりました。なぜこの仕事をやる必要があるのか、新潟市として何をやろうとしていて、どの部分を自分たちが担っているのか、誰のためにやっているのか、などをこれまで以上に意識するようになりました。そしてそれをチーム内で共有して、業務を進めています。

目指している職員像はありますか。

市内就労や移住・定住の促進を進める中で、「新潟市で働きたい、新潟市に住みたい、行ってみたい」と思う瞬間ってどんな瞬間だろうと考えると、それは新潟市に住む人や働く人が活き活きとしている姿、やりがいを持って働いている姿が見えた瞬間だと思います。私もそんな姿を見せられたら、と思いました。仕事は楽しいことばかりではありませんが、配属された部署で自分なりに工夫や改善をして、「この人楽しそうだな」と思われる職員になりたいです。

就職先を考えるとき、一緒に働きたいと思える人がいることは大切ですよね。

そうですね。市内就労の事業で講師の方から、『これからはどこで働くかではなく、誰と働くかが大切。その「誰」が新潟市に多ければそこに人が来る』というお話を聞きました。その「誰」の1人に、私もなれたらいいなと思っています。

最後に、新潟市の受験を考えている方にメッセージをお願いします。

新潟市は、本州日本海側唯一の政令指定都市で、新潟駅の高架化やにいがた2キロの取り組みなど、これからもっと発展して暮らしやすくなるまちです。そうした都会的な部分だけでなく、田園風景もあり、都会と田舎の両方を味わえる素敵なまちです。さらに新潟市では色々な働き方をして、キラキラと輝いている人がたくさんいます。そんな新潟市の魅力を、一緒に市内外に伝えていきませんか?

新潟市職員の魅力を感じられるお話をたくさん伺うことができました!本日はありがとうございました。

このページのトップへ