平和祈念碑献花式

最終更新日:2023年8月21日

新潟市では、毎年8月10日に平和祈念碑の前で献花式を行い、第二次世界大戦で亡くなった人々に対し深く哀悼の意を表し世界の恒久平和を祈念しています。

平和祈念碑について

令和5年度平和祈念碑献花式

日時

令和5年8月10日(木曜)午後4時30分から

場所

水戸教公園(新潟市中央区雲雀(ひばり)町18番地)

参加者

地元市民、市長、市議会議員、戦争の記憶をたどるツアー参加者、広島平和記念式典参加中学生
(合わせて約90名)

内容

  • 黙とう
  • 市長あいさつ
  • 広島平和記念式典参加中学生による平和への思い発表
  • 献花

式典の様子

市長あいさつ

 本日は、平和記念碑献花式に、市議会をはじめ、地域の皆さま、また、先日広島に派遣された市内の中学生の皆さまから多数お集まりをいただきまして、心より感謝を申し上げます。


 我が国は、78年前の戦争において、激しい戦禍(せんか)(こうむ)りました。本市においても、銃爆撃(じゅうばくげき)機雷(きらい)により、「宇品丸(うじなまる)」や「おけさ丸」などの船舶をはじめ、工場や民家が被害を受け、多くの市民が犠牲になりました。中でも、8月10日には、新潟港周辺での空襲により甚大な被害を受け、47名もの尊い命が奪われました。
 ここに犠牲となられた多くの御霊に対し、謹んで哀悼の意を表します。


 このような戦争は二度と繰り返してはなりません。
 この平和記念碑は、平和への願いから、平成10年8月10日、戦後50年を機に、新潟港を臨むここ水戸教公園(みときょうこうえん)建立(こんりゅう)いたしました。以来、地域の皆さまから公園の清掃など、多大なご協力をいただいております。心より御礼申し上げます。


 いま、世界に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻など、未だ争いが絶え間なく続いております。非常に残念でなりません。
 そのため、これからも戦災の歴史を後世に伝え、平和を守るため、たゆまず努力を続けていかなければなりません。
 本市は、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を願い、「新潟市非核平和都市宣言」を行っており、今後もこの宣言に沿って、世界の非核、平和、共生への思いを積極的に発信してまいります。


 結びに、先の大戦で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、改めて世界の恒久平和を願い、ご挨拶といたします。

広島平和記念式典参加中学生による平和への思い発表

二度と起こさないために


 「戦争や原爆はとても悲惨だからこそ、世界は平和である必要がある」。
 わかっているつもりでしたが、今回広島へ研修に行き、式典に参加するなどの様々な活動を通して、その核の部分を知ることができました。


 初めて見た原爆ドームは、かろうじて外壁は残っているものの中は空っぽで、瓦礫(がれき)が散乱していて、原子爆弾の恐ろしさを物語っていました。
 また、資料館では、原爆によって溶けた一升瓶や焼け破れた衣服、全身に火傷を負った男性や目の治療をする人の写真などから、当時の甚大な被害を思い知らされ、胸が痛みました。


 8月6日の式典では、たくさんの方の平和への思いを肌で感じるとともに、今まで以上に、より良い未来のために尽力しなければならないと強く思いました。
 その後に行ったワークショップでは、新聞のスクラップを通して現代社会は平和的でないことで(あふ)れていると知りました。班員と自分の平和についての考えを共有し合うことで、平和の尊さを改めて学ぶことができました。


 また、原爆被爆者である古家(ふるや)美智子(みちこ)さんにお話を伺いました。
 原爆によって怪我をし、残酷な状態になった広島を間近で見て、苦しく辛い思いをされてきたことがひしひしと伝わってきました。
 生き残ったにもかかわらず、大変な思いをされてきたことに悲しみと悔しさを覚えました。
 そんな感情が今後少しでも減るよう、とうろう流しに臨みました。


 3日目の最初に訪れた原爆死没者追悼平和祈念館では、平和祈念・死没者追悼空間や被爆体験記を見学しました。
 本当にたくさんの方が悲壮な思いで今まで生きてこられたことを感じ、私も奮い立たせられました。


 古家さんはおっしゃっていました、「今は、当時の時代と似た雰囲気」だと。
 こうもおっしゃっていました、「戦後はいつまで続くのか」と。


 古家さんはできるだけ長く戦後が続いてほしいとおっしゃっていましたが、私は一生続いてほしいと思います。続かなければならないと思います。
 そのために、訴えなければなりません。戦争・核兵器は嫌だと。
 訴えなければなりません。一人一人の意識を変えていかなければならないと。
 訴えなければなりません。平和な世界で生きていきたいと。


 私一人の声では足りないかもしれません。ですが、小さな声が集まれば大きな力となります。みんなが声を上げなければなりません。
 被爆者の数が減少していく今、私たちのような若い世代にバトンを受け継いでほしいというメッセージを古家さんから受け取りました。


 今回の研修で学んだことを発信し、笑顔の絶えない世界へと変えられるよう、尽力していきます。そして、より輝かしい、温かで平和な未来を目指していきます。

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