2025文化財センター学芸員コラム

最終更新日:2025年5月30日

文化財センターでは埋蔵文化財の発掘調査と調査によって出土した土器や石器などの整理作業、民俗文化財の保管・管理を行っています。
普段目にすることがない業務の状況や収蔵品の話題などを文化財センターの職員が不定期にご紹介します。

「新潟県観光協会公式ブログ たびきち」に掲載されました 5月30日更新

先日、にいがた観光カリスマである、なぐも友美(ともみ)さんが文化財センターを訪れ、「新潟県観光協会公式ブログ たびきち」に、文化財センター(まいぶんポート)を紹介してくれました。
当日は、市内から出土した土器や焼き物の展示に驚かれるとともに、「この土器の模様は何の模様なのかな」といろいろ想像しながら見学を楽しまれました。
また、古代体験の一つである「勾玉づくり」も体験され、きれいに仕上げようと熱心に磨いていると「縄文人も同じ気持ちだったのかな」と想像を膨らませていました。
古代の新潟に思いをはせることができる文化財センターに遊びに来てみませんか。
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超耕(ちょうこう)21ガッターようこそ文化財センターへ 5月23日更新

昼休憩中に2階の窓から外を見ていた職員が突然「なんかいる、来てー」と言うので駆けつけてみると、眼下には新潟のヒーロー「ガッター」が歩いているではありませんか。駆けつけると、ガッターは文化財センターの敷地内へ。お話を伺うと、田植え用の苗をもらいに文化財センターのある西区木場へやって来たとのこと。文化財センターでは、新潟市内の遺跡から出土した古代から中世に使われていた農具や、弥生時代の炭化米を展示していることから展示室をご案内しました。出土品に興味津々の様子でした。

おでかけ展示もしています 5月23日更新

新潟市の遺跡のことを皆さんに知ってもらうには?文化財センターで待っているだけではなく、時には打って出ないとですね。ということで文化財センターでは、市内の文化施設で、おでかけ展示をすることがあります。
今年度のおでかけ先は、西蒲区の中之口先人館です。第36代横綱羽黒山の功績が常設展示されている施設です。そちらのギャラリーで「中之口の遺跡展」5月24日(土曜)から6月22日(日曜)まで開催します。2019年に茶院(ちゃいん)A遺跡で出土した丸木弓のほか、これまで中之口で出土例のなかった古墳時代の土器などおよそ70点を展示します。中之口地域の遺跡のみで展示を構成しました。期間中は展示解説会も行いますので、是非足をお運びください。
中之口先人館の施設案内


中之口先人館ギャラリーでの展示

五番田遺跡の発掘調査がはじまりました 5月19日更新

江南区五番田(ごばんだ)遺跡の発掘調査がはじまりました。今年度は、昨年の東隣の区画を調査します。
遺跡がある縄文時代から弥生時代の層までは、とても深いので重機を使って掘ります。遺跡の深さに近づいてきたら、遺構や遺物を傷つけないように人力で掘削します。画像の中、点々とビニール袋があるのは、全て土器や石器です。これから夏にかけて調査が本格化します。また、このコラムで紹介していきますので、楽しみにしていてください。

民俗資料の展示替えを行いました 5月15日更新

文化財センターには3,000点を超える民俗資料が収蔵されています。これらの資料を不定期ですが、エントランスで展示しています。
今回は収蔵資料の中でも印刷物や本に注目してみました。いずれも旧黒埼町の常民(じょうみん)文化資料館が収蔵していた資料です。この中でも特に展示担当のおすすめが口説本(くどきぼん)です。幕末から明治にかけて流行した口説き(ぶし)で唄うことを前提とした本で、個人が作成していたそうです。現在の同人誌みたいですね。
本の表紙は赤で彩色され、相撲(すもう)取りと町火消(まちびけし)大喧嘩(おおげんか)とあり、内容がとても気になります。

令和7年度企画展第1弾、絶賛開催中 5月8日更新

文化財センターでは、令和7年度企画展第1弾「古墳時代の日本海側北限域の港湾性集落」を開催中です。ゴールデンウィーク期間中は多くの方からご来館いただき誠にありがとうございました。
今回の企画展のメインとなる道正(どうしょう)遺跡(江南区)からは、船2隻が描かれた線刻(せんこく)土器が見つかるなど、この地が古墳時代の海上交通の一端を担っていた港湾性集落であることがうかがわれます。
会場には、出土品の展示だけでなく、職員が手作りした「顔出しパネル」や「記念スタンプ」もありますので、遺跡に関心のない方も含めたこどもから大人まで、さまざまな方に楽しんでいただけると思います。
是非、この機会に文化財センターへお越しいただき、発掘された貴重な遺物を観覧しながら、先人たちの営みに触れてみてはいかがでしょうか。
線刻土器は8月5日(火曜)から24日(日曜)までの間、企画展第2会場「弥生の丘展示館」(新津美術館となり)での展示となります。

もうすぐ企画展 4月21日更新

文化財センターは、現在企画展準備のため臨時休館中です。
どんな準備をしているのか、ちょっとのぞいて見たところ、展示台をバラバラにして仮レイアウトをしていました。よく見ると、いつもはロの字に配置されている展示台がニの字になっているではありませんか。「えっ、そこ外せたの?」と聞くと、企画展担当者が「レイアウトのマンネリを打破しようと思って・・・」と返答。(固定してあって外せないと10年以上思っていました。)今回はいつもと違ったレイアウトで展示が見られるかもしれません。もちろん中身も期待していてください。企画展「古墳時代の日本海側北限域の港湾性集落」は4月26日(土曜)から開幕します。


展示の準備作業

関連情報
企画展関連講演会「絵画からみた弥生人の世界観」
日時:4月26日(土曜)午後1時半から午後3時50分まで
講師:設楽 博己氏(東京大学名誉教授)
定員:先着60名(申込み不要、当日直接文化財センターへお越しください)

工夫を重ねて作っています 4月4日更新

4月26日の文化財センター企画展開幕に向けて、展示班が忙しそうに作業をしていたので、のぞいてみました。何やら、貼り合わせてパネルを作っている様子(写真1)。
実は、大型のコピーができる機械を文化財センターは持っていません。そこでA3サイズを上回る大きさのものはA3コピーを貼り合わせて作成しています。大きなのり付きパネルにずれないように貼るのは、とても難しく繊細な作業です。
貼り合わせたものを、今度はハンガーラックにくくり付けています(写真2)。すると、顔出しパネルのできあがり(写真3)。予算が無くても工夫して皆さんに親しんでもらえる展示を頑張っています。
お知らせ

  • 4月21日(月曜)から25日(金曜)まで企画展入れ替えのため臨時休館となります
  • 次回企画展「古墳時代の日本海側北限域の港湾性集落」は4月26日(土曜)に開幕します

このページの作成担当

文化財センター(まいぶんポート)

〒950-1122 新潟市西区木場2748番地1
電話:025-378-0480 FAX:025-378-0484

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