新潟市若手料理人コンテスト受賞者による特別講義を開催しました

最終更新日:2023年12月13日

本市では、これまで若手料理人コンテストを4回開催し、次世代を担う料理人の発掘と育成を通じ、市産農産物の魅力を発信してきました。
令和5年度は、若手料理人から市内調理師専門学校の学生に、料理人の魅力ややりがい、市内の農産物の魅力が伝わることで、自分自身のキャリアをイメージし、「食と農」を誇りに次世代を担う料理人として活躍できることを期待し、特別講義を開催しました。当日は料理人に調理デモを行っていただき、仕事のやりがいや苦労話、地元農産物との向き合い方などを語っていただきました。

若手料理人コンテストとは

次世代を担う料理人が日ごろ培った調理技術を披露し、評価されることによるレベルアップと、本市の農水産物の魅力を料理を通じて国内外に伝えることのできる優秀な人材を発掘することを目的に開催したコンテストです。
令和4年度のコンテストの様子は新規ウインドウで開きます。こちらをご覧ください。

講師紹介

講師一覧
講師名 勤務先等 講師紹介
阿部 優礎 手紙 副料理長 にいがた製菓・調理専門学校えぷろんを卒業。県内の飲食店で複数経験を積み、平成31年より現職。「新潟市若手料理人コンテスト2022」ではグランプリを獲得。
高野 愛理 万代シルバーホテル 国際調理製菓専門学校を卒業。イタリアンレストランで勤務後、万代シルバーホテルに入社し、カフェ、洋食部門を経験し、現在は同ホテルのレストランで勤務。「新潟市若手料理人コンテスト2022」では準グランプリを獲得。

特別講義の様子

にいがた製菓・調理専門学校えぷろん(令和5年10月18日)

シェフパティシエ専門学校(令和5年10月23日)

国際調理製菓専門学校(令和5年11月7日)

新潟調理師専門学校(令和5年11月21日)

料理人が考案した料理

講師への質問と回答

受講した学生さんからは多数の質問がありましたので、抜粋して紹介します。

手紙 阿部優礎氏への質問と回答(抜粋)
質問と回答

(質問)なぜコンテストに出場しようと思いましたか?
(回答)先輩が前年に出場しましたが入賞できず敵を取ってくれと言われ、出場しました。

(質問)コンテストに出場するときに心がけていたこと、意識したことは何ですか?
(回答)冬なので温かい状態で提供することに気を配りました。直前まで器を温め、審査員室に運ぶときはホッカイロで温めながら運びました。

(質問)盛り付けで気を付けていることは何ですか?
(回答)お客様の目線の高さでおいしそうに見えるように意識しています。

(質問)料理人として最も大切にしていることや、気を付けていることは何ですか?
(回答)生産者を訪れて直接話を聞くことです。生産者さんの想いものせてお客様に料理を提供することは料理人にしかできない魅力の一つだと思います。皆さんも直接生産者に会いに行き、新潟の食材の魅力を知ってほしいです。

(質問)働いていて大変なこと、苦労したことは何ですか?
(回答)就職したばかりの頃は接客の経験がなかったので、相手が望むものをくみとることに苦労しました。

(質問)様々なお店で経験を積むメリットは何ですか?
(回答)色々な料理人のやり方を見ることができるのがメリットです。

(質問)これからどんな若者と一緒に仕事をしたいと思いますか?
(回答)料理への情熱があることが一番大切。辛い時でも料理が楽しいという気持ちは持ち続けてほしい。


万代シルバーホテル 高野愛理氏への質問と回答(抜粋)
質問と回答

(質問)コンテストの料理を作る工程で一番難しかったのは何ですか?
(回答)スープを作るときに南蛮エビを200匹使用するので、試作するたびに200匹の殻むきをするのが大変でした。

(質問)コンテストの料理でこだわったことは何ですか?
(回答)南蛮エビをすべて無駄なく使ったことです。殻をスープに使い、だしをとった殻はパウダー状にして生地に練りこむことで、食材の魅力を色々な角度から味わえるメニューにしました。

(質問)料理を作る時に意識していること、心がけていることはありますか?
(回答)味が美味しいことはもちろん、見た目や味のバランス、食感も大切にしています。また、作る食数が多いときは、時間がたつと食材の状態が変わる場合もあるので、スピード感も意識して作っています。

(質問)盛り付けがとても華やかですが、気を付けていることはありますか?
(回答)色は特に気を遣っていて、色のバランスを意識しています。独学で色彩学を学んで料理に生かしています。

(質問)新潟市産農産物を使うことをどう考えていますか?
(回答)新潟は野菜からお米までおいしい食材がたくさんあるので、日ごろから地産地消を意識しています。農家さんへ食材を直接見に行くことで、生産者の思いや食材の良いところをより知ることができ、食材の可能性を広げられ、食べる人に対しても食材の良さを伝えることができると思います。

(質問)何を意識して仕事をしていますか?
(回答)就職したばかりのころは出勤してからその日やることを考えていたので全然うまくいきませんでしたが、前日に次の日の作業の段取りを考えるようになってから効率よくスムーズに進められるようになりました。また、忘れないようにきちんとメモをすることも大切です。

(質問)キャリアアップのためのアドバイスはありますか?
(回答)どんな仕事でも基礎が大切です。基本ができればそこからアレンジができるので、自分の中のレパートリーが増え、仕事の幅が広がり、仕事の楽しさにもつながると思います。できることがないと仕事は楽しくなく、できることが増えていくと仕事が楽しくなっていきます。


講義後のアンケート

受講後のアンケートと、新潟の郷土料理である「のっぺ」について学生に聞いた結果です。

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農林水産部 食と花の推進課

〒951-8554 新潟市中央区古町通7番町1010番地(古町ルフル6階)
電話:025-226-1794 FAX:025-226-0021

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