腸管出血性大腸菌感染症(O157など)

最終更新日:2023年5月25日

 腸管出血性大腸菌は、大腸菌のうち、ベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす菌で、「O157」、「O26」、「O111」などが知られています。感染力が強く、100個程度の少ない菌量でも発症します。
 腸管出血性大腸菌感染症は、例年、気温が高い初夏から初秋にかけて多発します。しかし、気温の低い時期でも発生することから、夏以外の季節も注意が必要です。
 症状がある場合は、早めに受診しましょう。

主な症状

 腹痛、水溶性の下痢、血便、嘔吐、発熱などです。
 また、溶血性尿毒症症候群(HUS)は重症合併症の1つであり、子どもと高齢者に起こり易いので、注意が必要です。

感染経路

●菌に汚染された飲食物を摂取する。
●患者さんの便に含まれる菌が、直接または間接的に口に入る。(タオルの共有や、入浴・調理など)
●感染した動物に接触した手を介して口に入る。
●菌に汚染された井戸水や湧き水を飲む。

潜伏期間

 菌に汚染された飲食物を摂取してから、多くの場合3~5日程度ですが、長い場合は2週間くらいになります。

予防について

●トイレの後や調理・食事の前は石けんでよく手を洗う。
●生肉や加熱不十分な食品は、食べないようにする。
●肉を焼く時のトングや取り箸は、食事用と使い分ける。
●タオルやふきんは清潔なものを使う。
●動物に触った後は、十分に手を洗う。

感染症法による取扱い

 腸管出血性大腸菌感染症は、感染症法で3類感染症に位置づけられています。診断した医師は、たとえ無症状でも菌が検出された場合は、直ちに最寄りの保健所に届出を行う義務があります。届出を受けた保健所は、発生原因の究明や感染拡大防止のため、患者さんの調査を行います。

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