食べ残しなどの食品類を含むごみの処理に注意してください
最終更新日:2024年2月16日
野生鳥獣を引き寄せてしまいます
カラス、タヌキ、キツネ、ハクビシン、アナグマ、アライグマ、サル、シカ、イノシシ、クマなど様々な野生動物が私たちのまわりには住んでいます。
近年、こうした野生動物が、住宅地や道路など私たちのすぐそばに現れることが多くなっています。
これまで、こうした事案が発生するたびに、山に食べ物が少ないことや、住みかが少ないこと、山が荒れてきていることなどが言われていますが、最近では、ごみを目当てに人里に現れる野生動物が多くなってきています。
適切に処理しているように見えるごみでも、時と場合によっては野生動物の餌となり、思わぬところで餌付けをしてしまっていることがあります。
具体例
- 公園などで食べ残しをゴミ箱に捨てたものが餌となるケース
公園などでお弁当を広げて食べる。この時に出てくる食べ残しを公園のごみ箱に捨てたままにしておくと野生動物は公園をおいしい餌が簡単に食べられる場所だと思い、何度も訪れるようになります。
- 田畑に置いた農作物が餌となるケース
野菜の残渣を畑の隅に捨てていませんか?これを食べて味を覚えた動物は、最終的には畑に侵入して作物を食べるようになります。
- 家庭ごみが餌となるケース
残飯や生ごみを家のそばに捨てていませんか?野生動物がこれに餌付いてしまうと民家周辺をうろつくようになり、農作物だけでなく、人身被害も引き起こしてしまうことになります。また、ごみ集積所の蓋や扉が軽く開くようになっていて、野生動物が容易に荒らすことができる状態にある場合、餌場として人家のそばに現れ、人間の食べ物を狙うようになります。
- 誰も取らない柿やみかんなどが餌となるケース
誰も収穫しないカキやクリなどの果樹が家や畑の周りにありませんか、熟しても取らずにそのまま放置したりしてはいないでしょうか?これを食べた動物は果樹だけでなく、その集落全体を自分たちの餌場として認識するようになります。
注意するポイント
人間と野生動物には、お互いの安全安心な暮らしのために適切な距離を保つことが必要です。ごみを適切に処理しないことが、こうした距離を不用意に近づけてしまったり、壊してしまうことがあります。最悪の場合、野生動物により人的被害がもたらされることもあります。
そうしたことを防止するために、次のことに注意してください。
- 食べ残しや廃棄する食品などはごみ集積施設所に収集日当日の決められた時間内に出して処分する。
- ごみ集積所はできるかぎり野生動物が壊せない・侵入できない構造で作り、壊れたら早めに修理する。
- 公園などでは不用意に食品ごみを捨てない。
- 果樹や農作物で不要なものは人に配る、コンポストなどの適切な方法で堆肥化する、作る量を調節する。
もちろん、ごみだけではなく、刈り払われなくなった草やぶや耕作放棄地など周囲の環境など、複数の要因が絡んでいます。
まずは、ごみ出しマナーや地域の草刈り清掃といった、身近なできるところに注目してみましょう。