2026文化財センター学芸員コラム

最終更新日:2026年8月6日

文化財センターでは埋蔵文化財の発掘調査と調査によって出土した土器や石器などの整理作業、民俗文化財の保管・管理を行っています。
普段目にすることがない業務の状況や収蔵品の話題などを文化財センターの職員が不定期にご紹介します。

「まいぶんポート誕生祭」と「藍を育て隊」が終了しました 8月4日更新

7月30日(木曜)に「まいぶんポート誕生祭」を実施しました。

当日は予約制の「ミニ勾玉つくり」や「土笛作り」のほか、予約不要の「勾玉をみよう!さわろう!」「竹とんぼ体験」「スタンプで作る暑中見舞いコーナー」も盛況でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

なお、12月5日(土曜)、6日(日曜)には「まいぶんポート感謝祭」を実施します。冬場のためイベント内容を一部変更して行いますので、こちらも是非ご参加ください。詳しいイベント内容は市報やホームページでお知らせいたします。

また、8月1日(土曜)には「藍を育て隊」の最終回として、藍染め体験を行いました。
5月から毎月一回、苗植えや草取りなどにご協力いただいた参加者に、育てた藍での染め体験をしていただきました。
藍の栽培にご協力いただいた皆様、お疲れさまでした。

7月30日(木曜)は「まいぶんポート誕生祭」です! 7月27日更新

今週木曜日の7月30日に「まいぶんポート誕生祭」を開催します。
イベントのうち、「ミニ勾玉作り」「土笛作り」は申し込みが終了していますが、
「勾玉見学」「竹とんぼ体験」「スタンプで作る暑中見舞い」と、通常体験の「勾玉作り」は予約不要で参加いただけます。
このうち、「勾玉見学」では市内で出土した主な勾玉・管玉を間近で見学できるほか、そのうち4つは実際に手に取って触ることができる超レアイベントです。
時代や石材によって重さや質感の違いを感じていただけると思います。
古代人が作ったヒスイの勾玉を手に持てる機会はそうそう無いと思うので、この機会にぜひ文化財センターへお越しください。

文化財センターの展示は盛りだくさん! 7月24日更新

文化財センターでは、令和8年度企画展第1弾「道正・岡崎遺跡からみた越後・佐渡・能登の交流」並びに「馬場屋敷遺跡出土品」県文化財指定記念展示を絶賛開催中です。
江南区割野に位置する道正・岡崎遺跡からは、物流の管理をうかがわせる遺構・遺物に加え、多量に出土した煮炊具(にたきぐ)の中に佐渡型の甕(かめ)が存在しました。その点に着目して、この遺跡から佐渡型甕が出土することの意味について考える展示をしています。
また、本年3月、南区庄瀬に位置する「馬場屋敷遺跡」出土品のうち、木簡や青花(せいか)皿(中国製磁器)など507点が県の有形文化財(考古資料)に指定されました。それを記念して1階エントランスにて記念展示を行っています。
さらには、民具収蔵庫に保管している「絵葉書」の中から、昭和初期の新潟県内の建物などを撮影した絵葉書を厳選し、それに関連する収蔵資料も合わせて展示して、モノクロ写真に残るかつての新潟を振り返る展示も行っています。
非常に盛りだくさんの展示となっていますが、学校も夏休みに入ったこの機会に、是非、ご家族で文化財センターへ足を運んでみませんか。(入館無料)

潟東歴史民俗資料館で共催展示を行っています! 7月17日更新

新潟市西蒲区の潟東歴史民俗資料館と潟東樋口記念美術館にて、「潟東(西蒲)地域の考古資料展」を開催中です。
潟東村在住で潟東と角田山麓で多数の遺物を収集・記録された谷川忠壽美氏の採集品とともに、「大沢遺跡」や「林付遺跡」など西蒲区の遺跡の発掘調査の出土品を展示しています。
8月1日(土曜)の午前10時から12時まで、新潟市歴史文化課学芸員の相田泰臣によるギャラリートーク(座学・展示解説)も開催予定です。
あわせて戦争関連の遺物展示や館所蔵コレクションも展示しています。
西蒲区にお立ち寄りの際は、ぜひ潟東歴史民俗資料館・潟東樋口記念美術館の展示をぜひご覧ください。
展示名:潟東(西蒲)地域の考古資料展
期間:令和8年7月13日(火曜)~9月27日(日曜)
開館時間:午前9時~午後4時
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日

「大人の土器作り」の土器が焼きあがりました! 7月17日更新

5月中に開催したイベント「大人の土器作り」では、全6回の作業で古墳時代の高杯を作成しました。
先日、作成した土器を文化財センターの電気窯で焼成し、全員無事に焼き上がりました(割れや破裂が無くて本当に良かった…)。
来年度もこうした土器作りイベントを開催予定です。
開催日時や作成する土器などはホームページ等で告知しますので、ご興味・関心のある方はぜひご参加ください!

ほんぽーとでの展示がはじまります 7月6日更新

ほんぽーとのエントランスで文化財センターがどんな施設か紹介する、「なじらね!まいぶんポート」が明日からはじまります!
文化財センターの展示物のなかでも、面白い出土品や、体験イベントの紹介、現在発掘中の遺跡のご案内などを写真パネルで紹介します。
写真パネルだけでなく、全6種類のクイズや、実際の出土品も少数ながら展示しています。
展示期間は7月7日(火曜)から8月4日(火曜)までです。ぜひほんぽーとの展示もご覧ください!

石油と遺跡のツアーを開催しました 7月3日更新

6月25日、広聴相談課が主催する「動く市政教室」で石油と遺跡をテーマにツアーを企画しました。
当日は24名の参加があり、午前中は石油の世界館友の会の方の案内で、石油掘削の井戸が多数残っている新津油田金津鉱場跡の里山を、およそ1時間歩きながら見学しました。金津鉱場跡のように、100年以上続いた採掘から精製過程の施設が現地に残っているのは、世界的に見ても貴重な場所だと説明を受け、保存の必要性を改めて感じました。
お昼休みを挟んで、当センター職員による石油と遺跡の関係・新津丘陵の地質についてのミニ講座を行ったあと、発掘調査中の潟端(がたばた)遺跡を見学しました。実際に地面からおよそ3メートル下にある発掘調査現場まで降りていただき、調査担当者から、遺跡の時代などの内容と現在行っている作業の説明を受けました。当時の人々が暮らした同じ場所に立って、ロマンを感じていただけたのではないでしょうか。

秋葉区潟端遺跡を発掘中です 6月24日更新

新潟市文化財センターでは開発工事で遺跡が破壊される場合、事前に発掘調査を行って記録を保存しています。
今年は秋葉区小須戸の、潟端遺跡(がたばたいせき)を発掘調査しています。
現在までに、多数の遺構が確認されています。また、これまで市内での確認例が少なかった飛鳥時代(7世紀)の土器が一定量出土している点も注目されます。
調査区の南側で大きな川跡も検出されており、今後この川と集落の関わりについても調査を進めます。
10月ごろには現地説明会を予定しているほか、2月21日に新潟市中央区の市民プラザで開催予定の「発掘調査速報会」でも調査成果の報告があります。
特に現地説明会では、遺跡で人の暮らしていた当時の地面に立てる、唯一の機会です!ぜひご参加ください。

調査区全体の写真
調査中の様子

遺構検出状況
検出された遺構

出土品の様子
土器などがたくさん出土しています

みなとぴあでの出張展示がはじまりました 6月19日更新

このコラムでは数年前から度々登場している、江南区の曽我墓所(そがぼしょ)遺跡出土品が、文化庁の「発掘された日本列島2025」展で全国を巡回し、先日ようやく帰ってきました。
全国に誇れる内容の遺跡ということで、市民の皆さまに広く見ていただけるように、みなとぴあのエントランスで、展示をすることになりました。一番の見どころは、須恵器の鳥形製品とユニークな鳥足(とりあし)が付く環状瓶(かんじょうへい)、そして県内でも出土例が他にない鉄製の錫杖頭(しゃくじょうとう)です。8月30日までの展示ですので、ぜひ見に来てください。

展示準備の写真
展示準備の様子

エントランスでの展示状況の写真
エントランスで展示中です

梅雨入りを前に 6月19日更新

職員みんなで屋上の清掃を行いました。
文化財センターは、周囲が田畑ということもあり屋上の排水溝に砂がたまってしまいます。このため、排水溝にたまった砂を、梅雨時期の前に取り除く作業を行いました。
これで一安心です。

作業の様子
砂だけでなく草も生えてしまいます

カエルの写真
屋上まで登ってきたお客

作業後の様子
仕事をやりきった背中

大きな木柱の保存処理 6月10日更新

今日は、保存処理室のお仕事状況をご紹介します。
今年度手掛けているのは、江南区土居内遺跡で、2023年の発掘調査で出土した大型の木柱です。奈良時代の橋脚と考えられる、長さ2mを超す大きな木柱がたくさん出土しました。
これらの木柱は、既存の保存処理用水槽に入らないサイズなので、専用の木製箱を作成し、その中でトレハロース溶液で含侵を行っています。
これから約半年含侵し、処理が仕上がるのは冬頃の予定です。

6月は「の」の字のアクセサリー作りができます! 5月27日更新

6月の文化財センターの体験メニューは、勾玉つくり、火おこし、「の」の字アクセサリーづくりです
「の」の字のアクセサリーってなにそれ?という方のために、簡単に説明します
右の写真は新潟市西蒲区竹野町の南赤坂遺跡(城山運動公園から北東へ400mほど)という遺跡で出土した石製品です。見ての通り、ひらがなの「の」の形をした縄文時代のアクセサリーです。およそ5,500年くらい前に作られたもので、北は青森、南は八丈島、西は岡山までの範囲に24例が確認されています。このうち新潟市内では4点出土しています(西蒲区3点、秋葉区1点)。単一市町村では全国最多の出土数です
「の」字状のモチーフはこの時期の一部の土器にも見られますが、何をかたどったのかは分かっていません(もちろん、縄文時代には文字がないので、「の」というひらがなではありませんよ!)
6月の体験メニューでは、新潟市が全国一の出土量を誇るこの「の」字状石製品を2時間程度で作っていきます(実物と同じ石材では時間がかかるので、滑石という加工しやすい石を使います)。形を整えて、最後にピカピカに磨いて自分だけの一品を仕上げる体験は、子供はもちろん、大人の方にもオススメです!
イベント情報
開催日

  • 6月の土日のうち6日(土曜)を除く全7回(7日、13日、14日、20日、21日、27日、28日)

体験時間

  • 午前の部:10時10分から12時まで
  • 午後の部:13時10分から15時まで

定員

  • 各回6名まで(先着順) 申し込み不要。直接受付へお申し出ください

注意事項

  • 開始時間までに参加受付をしてください。体験開始後の途中参加はできませんのでご注意ください
  • 作業の途中でドリルやキリを使って穴をあけるため、小学生以下のお子様は保護者同伴でご参加ください

皆様のお越しをお待ちしています

合同企画展が始まりました 4月28日更新

令和8年度が始まり、文化財センターでも新しい企画展が4月25日からスタートしました。
今回の企画展は「道正・岡崎遺跡からみた越後・能登・佐渡の交流」というテーマで、第1会場の文化財センターと第2会場の弥生の丘展示館で同時開催しています。
道正遺跡・岡崎遺跡は江南区割野地区(亀田総合体育館よりも少し南)の遺跡です。新潟中央環状線の建設工事に伴い、道正遺跡は令和元年から令和3年まで、岡崎遺跡は令和2年と令和3年に発掘調査を行いました。調査成果のうち、縄文時代については令和6年に、古墳時代については令和7年にそれぞれ企画展を行ってきました。3回目となる今回の企画展では平安時代を取り上げます。
道正遺跡・岡崎遺跡で出土した土器には、佐渡型の甕(かめ)が合計29個体確認されました。また、能登の地名として現在も残る「羽咋(はくい)」という字の書かれた墨書土器が5点出土しています。こうした出土品から佐渡・能登との交流をテーマとして、第1会場の文化財センターでは道正遺跡・岡崎遺跡の主要な出土品に加え、平安時代に煮炊きに使った甕(かめ)・鍋(なべ)・カマドの資料について、市内の的場遺跡・緒立C遺跡・山木戸遺跡などの出土品を展示します。また、佐渡市四日町上遺跡出土の佐渡型甕2点(佐渡博物館蔵)もお借りして展示しています。第2会場では道正遺跡・岡崎遺跡で出土した「羽咋(はくい)」を含む墨書土器のほか、市内の遺跡で出土している墨書土器を複数展示しています。
※岡崎遺跡出土の「羽咋(はくい)」の墨書土器は弥生の丘展示館で、佐渡市四日町上遺跡出土の佐渡型甕は文化財センターでの展示です。
会期は、第1会場、第2会場のいずれも4月25日(土曜)から9月6日(日曜)までです。閉館日や開館時間については各企画展のページをご覧ください。
第1会場:文化財センター企画展1「道正・岡崎遺跡からみた越後・佐渡・能登の交流」
第2会場:弥生の丘展示館企画展1「道正・岡崎遺跡からみた越後・佐渡・能登の交流」

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DC

このページの作成担当

文化財センター(まいぶんポート)

〒950-1122 新潟市西区木場2748番地1
電話:025-378-0480 FAX:025-378-0484

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで