田んぼダム利活用促進事業
最終更新日:2022年4月1日
田んぼダムとは
田んぼダムとは、田んぼに降った雨水をゆっくり流すことで、排水路の急激な水位上昇を防ぎ、周辺の農作物や農地、下流の市街地の浸水被害を軽減する取組のことです。
近年増加する局地的な集中豪雨の時に特に効果を発揮する、農業・農村の多面的機能を活かした取組です。
市内の多くが低平地である本市では、雨水排除に大きな力となっている農業用排水機場とともに、田んぼダムの取り組みを市民全体で維持・支援していかなければいけません。
新潟市田んぼダムマスコットキャラクター 貯め田郎
田んぼダムの取組について
田んぼダムは、田んぼの排水口に小さな穴をあけた板などの田んぼダム用の調整装置を設置することで効果を発揮します。
取組方法はさまざまですが、現在では農家の方が取り組みやすい装置が開発されています。
田んぼダムは地域を水害から守るための取組です。より多くの田んぼで行うことで大きな効果を発揮するため、農家のみなさんの協力によって、田んぼダムは支えられています。
田んぼダムの仕組み
分離型田んぼダムます
片浮かせ型田んぼダム
フリードレーンタイプ
田んぼダム取組の課題について
田んぼダムの効果を下げてしまう要因の一つとして、畦からの漏水があります。畦が崩れていたり穴があいていると、田んぼからゆっくり水を流すことができなくなるため、畦の補強や漏水対策を行って、高く安定した効果を発揮できるようにします。
江南区天野をモデル地区
農村整備・水産振興課は、田んぼダムの取り組みを広く進めるために、江南区天野の水田をモデル地区に設定しました。
水田全域で田んぼダムに取り組み、その効果を検証・周知することでさらなる普及・推進を目指します。
天野地区の概要
天野地区は近年の集中豪雨による農作物の被害や、排水路下流の住宅地の浸水被害が起きている地区です。
今回約50ヘクタールの水田で一斉に取り組むことによって、周辺の農作物や住宅地への浸水被害軽減が期待されます。
天野地区の田んぼの状況。下流には住宅地があります
天野地区整備完了しました
新潟大学と連携しながら、詳細な軽減効果を検証するほか、農家の負担軽減などを考慮したより効果的な方法を検討し、平成26年度から整備を行い、平成27年度に整備が完了しました。
田んぼダムのモデル地区にはのぼり旗が設置されています
これまで田んぼダムの効果検証を行ってきたモデル地区には、その取り組みをPRするためにのぼり旗を設置しています。
西白根モデル地区
小新モデル地区
天野モデル地区
田んぼダムPRパンフレット
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