チャドクガ

最終更新日:2025年10月6日

4月から11月にかけて庭木の毛虫についての相談が寄せられます。そのなかでも相談
件数が多いのがチャドクガついての相談です。
チャドクガは卵、幼虫(毛虫)、成虫(ガ)のすべての時期に毒針毛がありますが、
特に被害が多いのが幼虫(毛虫)による被害です。

  • チャドクガはツバキ、サザンカなどツバキ科の植物に発生します。
  • 幼虫(毛虫)は4月~6月頃、8月~9月頃の年2回発生します。

チャドクガによる被害

  • チャドクガは微細な毒のある体毛(毒針毛)を持っています。毒針毛は脱落しやすく風に乗って飛散
    します。これが皮膚につくとかゆみの強い皮膚炎をおこします。
  • 毒針毛に触れた直後から、かゆみをともなって赤く腫れ、その後かゆみの強い赤い発疹がでて2~3週間
    続きます。(症状のあらわれ方や程度には個人差があります)
  • 毒針毛は、卵の表面を覆った毛塊、成虫の体の一部にもついています。また、幼虫の死骸、脱皮殻にも
    残りますので、注意が必要です。

被害にあった場合

  • こすったり、かいたりすると余計に範囲が広がり、かゆみも悪化します。毒針毛がついたと思われる
    箇所に粘着テープを軽く当てて取り除き、流水で洗い流してください。
    抗ヒスタミン軟膏が効きますが、症状がひどい場合は早めに医療機関(皮膚科)を受診してください。
    目に被害があった場合は、水で十分に洗い流した後、医療機関(眼科)を受診してください。
  • 衣服についた毒針毛は、そのまま洗濯をすると他の衣類にも広がります。粘着テープで取り除き、他の
    洗濯物と区別して、すすぎを長めにしてください。毒は熱に弱いため、熱いお湯で洗濯や乾燥後のスチ
    ームアイロンも効果的です。

チャドクガ対策

  • チャドクガ対策の基本は早期発見、早期駆除です。卵や初期の幼虫(毛虫)は群れでかたまって
    いるので、この時期に駆除するのが効果的です。成長するにつれ、毛虫は木全体に広がるため
    駆除が大変になります。
  • 発生する季節(4月中旬頃と8月上旬頃)になったら樹木を点検してください。樹木を高くしない、
    枝葉を茂らせすぎないなど日常の樹木の管理も大切です。
  • チャドクガの駆除を行う際は、帽子、長そで、長ズボン、ゴム手袋、マスク、メガネ、首にタオル
    を巻く等出来るだけ肌を露出しないような服装で行いましょう。また、風上から近づくなどの注意
    も必要です。

卵の段階

  • 葉の裏側などに黄色い毛玉状の卵を密集して産み付けます。
  • 卵にも毒針毛がついているので注意が必要です。
  • 卵を見つけたら、ビニール袋などをかぶせて葉や枝ごと切り取って除去します。
  • 切り取った枝葉、卵は二重にしたビニール袋に入れて処分してください。                                                     

幼虫(毛虫)の段階

  • 初期の幼虫(毛虫)は、群れでかたまって葉を食べます。早めに見つけて枝葉にビニール袋を
    かぶせて幼虫が落下しないように注意深く切り取って処分します。
  • 切り取った枝葉・幼虫は二重にしたビニール袋に入れて処分してください。
  • 幼虫(毛虫)は殺虫剤に弱いため、園芸用殺虫剤で駆除できます。毒針毛を飛ばないようにする
    固着剤などもありまますので、それらを使うと安全に駆除ができます。
  • 枝を揺らすと、糸を吐いて垂れ下がってくるので注意してください。死んだ幼虫にも毒針毛が
    ついていますので注意が必要です。

成虫(ガ)の段階

  • 大きさ2cm位の黄色っぽい蛾。翅の先に2個の小さい黒い点があります。
  • 家に入ってきたら、濡れ雑巾などで捕まえて暴れさせないようにして処分しましょう。

このページの作成担当

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