「にいがた平和祈念のつどい~被爆体験伝承者から聞く原爆と平和~」を開催しました

最終更新日:2025年9月17日

戦後80年及び新潟市非核平和都市宣言20周年事業として、戦争の悲惨さや平和の尊さについて共に学び考えることを目的に、「にいがた平和祈念のつどい~被爆体験伝承者から聞く原爆と平和~」を開催しました。
ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。【チラシ】にいがた平和祈念のつどい(PDF:1,915KB)
当日は、被爆体験伝承者の方の講演をはじめ、第26代高校生平和大使の方や、本市主催の「広島平和記念式典派遣事業」に参加された中学生の皆さんなどから、活動や平和への思いについて発表いただきました。加えて、本市学芸員による、戦時中の新潟市内の状況についての講演も行いました。
また、会場ロビーでも、高校生平和大使の方々による「核兵器廃絶と世界平和」の署名活動や、市民団体による原爆関連展示が開催されました。

開催概要

1.日時

令和7年8月24日(日曜)午後1時00分~午後4時00分

2.会場

クロスパルにいがた 映像ホール

3.参加者

123名

4.プログラム

(1)講演 新潟の戦争の記憶をたどる
(2)講演 被爆体験伝承講話

―休憩ー

(3)プレゼンテーション 高校生平和大使活動紹介
(4)感想・質問コーナー
(5)発表 自分が平和のために、今、できること

当日レポート

1.講演 新潟の戦争の記憶をたどる

戦時中の新潟市について、「新潟の戦争の記憶をたどる」と題し、新潟市文書館の学芸員が講演しました。
講演では、戦時下の新潟港の状況や、新潟市民の生活の様子、そして、本市を襲った空襲や、市民の緊急疎開を告知する「知事布告」などについて、文書館所蔵品の画像とともに解説しました。

2.講演 被爆体験伝承講話

被爆体験伝承者である大澤志織さん(外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(外部サイト)より派遣)から、「被爆体験伝承講話」と題し、講演いただきました。
講演では、戦時下での広島の街の概要や、そこで暮らしていた人々の様子、そして、原爆投下時の状況から、今も続く被害の実態まで、詳しくお話しいただきました。
特に、原爆投下による被害状況については、広島市と新潟市の地図を並べ、どれくらいの範囲まで被害が及んだのか、身近な地名を使いながら説明してくださいました。
また、講演では、切明千枝子さんという被爆体験者の方のお話をしてくださいました。
切明さんが戦時下で過ごした日々、そして原爆投下によってもたらされた自身の被害や大切な人たちとの別れ。

二度と子ども達に同じ経験をさせたくない。

平和は放っておくとすぐに逃げてしまう。掴んで引き寄せて離さないよう必死で守っていくもの。

そう強く願う切明さんの思いは、大澤さんを通じて、参加者の皆さんに伝えられました。

3.プレゼンテーション 高校生平和大使活動紹介

核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴え、国内外に向け発信を行っている外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。高校生平和大使(外部サイト)の活動について、第26代高校生平和大使である手代木幸さんより紹介いただきました。
手代木さんは、高校二年生の時に、高校生平和大使として、新潟県内外で署名活動を行い、そこで集めた市民の声を、国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)に届けてきました。
そして、現在も「平和のバトン」を繋ぐため、平和に関する様々な活動に参加していることを話してくださいました。
手代木さんのお話からは、平和のために一人一人ができることについてのヒントが散りばめられていました。

4.感想・質問コーナー

被爆体験伝承者の大澤さんと、第26代高校生平和大使の手代木さんに登壇いただき、参加者からの感想、質問にお答えいただきました。
また、感想、質問後は、別会場でのパネル展「平和のためのパネル展」で実施した「平和に関するアンケート」の結果に対してのコメントもいただきました。
参加者から寄せられた感想、質問の一部、及び「平和に関するアンケート」の最終結果をご紹介します。

参加者から寄せられた感想・質問

Q お二人が考える平和とは?
(大澤さん)争いが起きる原因がない状態。
(手代木さん)何を平和と考えるかは、人それぞれで、同じではない。当時の私にとっては、家族が一緒に暮らせること。
Q 現在の活動をしようと思ったきっかけは?
(大澤さん)広島で被爆体験者から話を聞いたこと。
(手代木さん)「平和のバトン」(弓狩匡純著)を読んで、高校生にも平和活動ができると知ったこと。
Q 活動の広がりをどう感じますか?
(大澤さん)自分をきっかけに、友人が戦争や平和のことを考えてくれるようになった。
(手代木さん)署名活動や色々な勉強会の場で、様々な年代の方と平和について話ができたことを嬉しく思う。
Q 若い世代へ繋ぐためにはどうしたらいいか?
(大澤さん)事実や歴史を知り、身近な人へ広めること。
(手代木さん)政治レベルではなく、民間レベルで広めていくこと。

「平和に関するアンケート」結果(8月15日~24日「平和のためのパネル展」にて実施)

アンケート結果を受けて、大澤さん、手代木さんのコメント

「平和について、周りの人と話すことはありますか?」というアンケート結果について、「話すことがある」と回答した若い人が多いのは、希望だと感じます。

5.自分が平和のために、今、できること

毎年、本市では、「広島平和記念式典等派遣事業」を実施し、公募で集まった市内在住の中学生2、3年生24名が、8月5日から7日までの3日間、広島市を訪れ、広島平和記念式典への参列をはじめとした、様々な催しに参加しています。
今回、参加した中学生のうち2名の方から、事業に参加した感想や、現地で感じたこと、そして、平和に向けて、これから自分ができることについて、発表していただきました。

発表内容

グラフィックレコーディングについて

今回のイベントは、外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。Niigata Graphic LanD(外部サイト)の方からグラフィックレコーディングを行っていただきました。
グラフィックレコーディングとは、講演内容などを、絵や図形などを用いてリアルタイムに記録する技法です。
今回の内容が文字、絵、図で大変分かりやすくまとまっていますので、ぜひご覧ください。
ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。グラフィックレコーディング完成作品(PDF:5,280KB)

会場ロビーの様子

当日は、会場ロビーにて、高校生平和大使による署名活動や、市民団体「新潟平和の波行動実行委員会」による展示も行われました。

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