麻しん(はしか)について

最終更新日:2019年3月20日

麻しん(はしか)患者の発生について

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、感染力が非常に強いです。
3月20日現在、新潟市で麻しんの発生届が2例ありました。情報については下記のホームページをご参照ください。

海外で麻しん(はしか)に感染した後、国内で発症した方が発端となり、地域で感染拡大するケースが全国で散発しています。
現在、海外ではアジア・アフリカ諸国・ヨーロッパ等が、国内では関西地方を中心に患者数が増加しています。
流行地や海外に行く予定がある場合で、予防接種歴が無い方あるいは1回しかない方は、必ず、予防接種を受けるようにしましょう。

お願い

  • 疑わしい症状が出たときには、必ず受診する前に医療機関に電話で連絡後、医療機関の指示に従って受診しましょう。
  • 公共交通機関の利用を控え、必ずマスクを着用し、医療機関の指示に従って受診してください。
  • 発症者と接触したと疑われる方で、体調が不良である場合にはできるだけ外出を控えてください。

麻しんとは

潜伏期 麻しんの潜伏期間は「10~12日」です。
症状
  1. 初めの2~3日は熱、咳、鼻水、結膜充血などで、<かぜ>と区別がつきません。
  2. いったん熱が下がり、再び高熱が出て、顔・首・全身に発疹が現れます。
  3. 発疹が出てから4~5日で、熱はおさまります。
  4. 肺炎や中耳炎、脳炎などの重篤な合併症を発症することもあります。
治療 麻しんウイルスに対する特効薬はなく、解熱剤やせき止めなどの対症療法しかありません。
感染症 麻しんの初期症状は「発熱、咳、鼻水、めやに」等ですが、この2~3日間続く
「かぜ様症状」の時期の感染性が強力です。
また、感染性があるのは、発疹が出てから4~5日後までです。

※麻しんは、感染力が強く、空気感染もするので、手洗い・マスクだけでは予防できません。
※免疫を持たない人が感染するとほぼ100パーセント発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれています。

新潟市麻しん患者発生状況(疑いも含みます)

診断年
小児麻しん 成人麻しん
平成31年

0名
2名
2名
平成30年

0名
0名
0名
平成29年

2名
1名 3名
平成28年
0名 0名 0名
平成27年
0名 0名 0名
平成26年
0名 0名 0名
平成25年
0名 1名 1名
平成24年
0名 0名 0名
平成23年
0名 0名 0名
平成22年
0名 0名 0名
平成21年
4名 0名 4名
平成20年
4名 11名
15名
平成19年
15名 68名 83名

※成人麻しんは満年齢15歳以上の患者さんです。
※平成20年1月1日から麻しんと風しんは、それぞれ全数把握疾患に変更され、 全ての医療機関において、麻しんと風しんを診断した場合は、全て届け出ていただくことになりました。

予防接種が有効です

通常、1回の予防接種で95%の方が免疫を獲得しますが、1回の予防接種で免疫がつかなかった方の免疫獲得のため(2回接種で97~99%が免疫を獲得)、時間の経過とともに減衰する免疫を強固にするため、麻しんの予防接種は2回接種が必要です。
海外渡航や国内流行地での滞在を予定している方は、可能な限り渡航の2週間以上前に接種を済ませてください。
母子健康手帳等により接種の記録は大切に保管しておくことも重要です。
予防接種を受けた人は、発病しても軽症で、発疹も少ない特徴があります。
麻しんのワクチンは生ワクチンのため、妊娠中の方は予防接種を受けることができません。また、妊娠可能な人が予防接種を受ける場合、接種後2カ月は避妊が必要です。
患者に接触した場合にも、緊急(72時間以内)に接種を受けることで、発症を予防できる可能性があります。

定期予防接種の対象の方へ

麻しん風しん混合(MR)ワクチンとして、1歳児と小学校就学前の1年間の計2回は無料で接種できます。必ず予防接種を受けましょう。
予防接種(新潟市ホームページ)にて対象年齢、接種回数等についてご確認ください。

子どもの予防接種にて対象年齢、接種回数が確認できます

新潟市内の予防接種委託医療機関が確認できます

定期予防接種の対象でない方へ

定期予防接種の接種対象でない方は、任意で予防接種を受けることができます(費用は全額自己負担)。麻しんにかかったことがなく、予防接種を受けたことがない方、不明の方は、かかりつけ等の医療機関にご相談ください。ワクチンの取り扱いの有無等については、医療機関によって異なりますので、事前に問い合わせが必要です。また、一部の医療機関や検査機関では、免疫の有無を調べる抗体検査についても相談が可能です(費用は全額自己負担)。

医療機関の受診について

麻しんの患者さんに接触してから10日くらいで「かぜ様症状」が現れたら、すみやかに医療機関を受診することをお勧めします。
医療機関を受診する際には、あらかじめ医療機関に電話で麻しんの患者さんに接触したことがある旨を連絡してから受診してください。(医療機関での二次感染を、できるだけ防ぐためです)

学校等への連絡・登校等について

麻しんの診断がされたときは、欠席の理由を学校に伝えましょう。
また、学校保健法では「解熱して3日間」経過してから、登校が許可されます。

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お問い合わせ先

保健所保健管理課感染症対策室 電話:025-212-8194

このページの作成担当

保健衛生部 保健所保健管理課

〒950-0914 新潟市中央区紫竹山3丁目3番11号
電話:025-212-8183 FAX:025-246-5672

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