2024文化財センター学芸員コラム

最終更新日:2024年4月22日

文化財センターでは埋蔵文化財の発掘調査と調査によって出土した土器や石器などの整理作業、民俗文化財の保管・管理を行っています。
普段目にすることがない業務の状況や収蔵品の話題などを文化財センターの職員が不定期にご紹介します。

テレビ局による取材がありました 4月22日更新

先日、古墳時代をテーマにした番組制作のため、文化財センターにてNHKによる取材がありました。山谷古墳(西蒲区)から出土した土器やガラス小玉などのほか、南赤坂遺跡(西蒲区)出土の続縄文土器の撮影でした。
残念ながら、番組は東北地方での放送になりますが、新潟ではNHKプラスでの視聴が可能だそうです。番組名や放送日等の詳細は、後日改めてお知らせします。


南赤坂遺跡出土の土器を撮影しています

工夫を凝らして写真撮影 土居内遺跡 4月15日更新

遺跡の発掘調査は、掘って終わりではなく、どんな遺跡だったのかを発掘調査報告書という本にまとめることでようやく完了します。この本は、遺跡の考察のほか、出土したものの図面や写真などが掲載される遺跡のカタログのようなものです。
今回は、土居内(どいうち)遺跡(江南区)で昨年出土した橋の橋脚とみられる柱の写真撮影の様子をご紹介します。とても長い柱だったので、(やぐら)を組んで上から撮影しました。報告書に掲載するための写真ですが、上手に撮れたので実物大に拡大して文化財センターのエントランスに展示しています。長さを実感してみてください。


櫓に上がり写真を撮影しています

模様替え 文化財センターの今 4月10日更新

文化財センターでは、エントランス展示されていた出土品などの模様替えを行いました。縄文文化の魅力を国内外に発信する「なんだ、これは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国文化に関する展示、昨年度行われた発掘調査の速報展示、土器作りの会の方の作品展示となっています。
また、展示室内では、昨年度、文化財センターに体験学習に来てくれた小学生たちからいただいた、うれしくもあり楽しい「お礼のことば」を展示しています。そんなお手紙を仕事の励みにしながら、将来の考古学者が出てきたらいいなとワクワクしています。
新年度最初の企画展は4月27日(土曜)から始まります。20日(土曜)からは企画展準備のため臨時休館となり、速報展示と土器作品展示は撤収しますので、お早めにご来館ください。

机に紙筒を並べて何をしているのか 4月8日更新 

4月1日、令和6年度が始まりました。文化財センターの各職員は、それぞれの持ち場で張り切っています。
令和5年度は、必死こいて道正遺跡・岡崎遺跡の発掘調査報告書を作っていました。3月中旬に報告書が出来上がり、調査成果の一部を9月14日(土曜)からの企画展にて公開します。企画展テーマは「水田下に沈んだ縄文時代の遺跡」ということで、縄文時代に焦点を当てます。
しばらくは、他施設から借用予定の土器をどのように並べるのかを実際の大きさに拡大した土器の図を紙筒に貼り付けてイメージしたり、展示内容の検討と展示品選びをしています。皆さんが「わかる」「楽しめる」企画展になればと思いながら作業を進めていますので、ご期待ください。

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文化財センター(まいぶんポート)

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