重要文化財 種月寺本堂

最終更新日:2012年6月1日

所在地など

所在地

〒953-0141
新潟市西蒲区石瀬3356

所有者

宗教法人種月寺

連絡先

電話:0256-82-2160

重要文化財指定物件について

名称

  • 種月寺本堂 1棟

構造形式

  • 桁行24.0メートル、梁間18.8メートル、一重、寄棟造、茅葺(鉄板仮葺)
  • 背面開山堂附属 桁行 9.4メートル、梁間 5.5メートル、一重、切妻造、鉄板葺、東端本堂に接続
  • 附 棟札2枚

建物の大きさ

  • 平面積 432.032平方メートル
  • 軒面積 540.280平方メートル
  • 屋根面積 892.389平方メートル

指定年月日

  • 平成元年9月2日(文部省告示第124号)

概要

 西蒲区石瀬の種月寺は、南英謙宗が文安3(1446)年に創建した寺院で、かつては越後における曹洞宗の四大道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の一つに数えられました。

 現在の本堂は、出雲崎の大工・小黒甚七が棟梁となって、元禄12年(1699)に建立された大規模なものです。屋根は寄棟造りとなっています。

 内部は、前面(東側)に露地と大縁をとり、その奥を前後2列、各列4室の8室(前列は南から優婆塞・大間・優婆夷・茶の間、後列は南から位牌堂・内陣・室中2室)で構成しています。内陣と位牌堂は板敷きで、その他の室は畳敷きです。柱は、特別な柱を除いて面取角柱となっています。また、内陣の背面(西側)には開山堂が増築されています。

 新潟県内を代表する曹洞宗の本堂建築として評価され、平成元年に国の重要文化財に指定されています。

種月寺の歴史

種月寺関連年表
年号 西暦 事項
文安3 1446 南英謙宗(村上耕雲寺三世)、越後守護・上杉房朝の命により、種月寺創立に着手。8月、仮庵・鼓缶軒建立。
文安5 1448 6月、本堂竣工。
宝徳2 1450 7月、庫院並茶堂竣工。
宝徳3 1451 7月、僧堂竣工。
享徳元 1452 春、東司(便所)竣工。
享徳2 1453 春、「耕雲種月開基年譜私録」(「鼓缶軒記」含む)。5月、浴司(湯殿)竣工、全坊がほぼ完成。
享徳4 1455 夏、「続鼓缶軒記」。
長禄3 1459 5月19日、南英謙宗、種月寺にて死去。
文明17 1485 小国重頼、「首楞厳義疏註経」を種月寺に寄進。
天文19 1550

七世楽崇文韶、香衣の勅許を受ける。
越後四箇道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の一つとして、大勢の雲水が修行に励むようになる。

貞享元 1684

6月18日、「種月寺絵図」(寺領の見取り図)。
近世では四反歩(約40a)の境内、三町歩(約3ha)余りの田畑、裏山一帯の山林を寺領として免許されていた。

元禄11 1698 本堂起工。
元禄12 1699 現在の本堂建立(棟梁・出雲崎大工小黒甚七)。
文化10 1813 本堂の背面に開山堂を増設。
安政4 1857 山門、廻廊門建立。
明治10 1877 山門再建。
昭和20 1945 これ以前に開山堂の屋根を鉄板葺に変更する。
昭和25 1950 この頃、僧堂を取り壊す。
昭和34 1959 本堂屋根茅葺の上に鉄板を仮葺きする。
昭和60 1985 本堂床下補強。
昭和61 1986 3月28日、新潟県文化財指定。
昭和62 1987 回廊、回廊門、山門を補修する。
平成元 1989 9月2日、重要文化財指定。
平成19 2007 保存修理工事(屋根の葺き替え、部分修理など)開始。
平成20 2008 保存修理工事完了。

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