重要文化財 旧笹川家住宅

最終更新日:2012年6月1日

所在地など

所在地

〒950-1261 新潟市南区味方216

所有者

新潟市 (南区役所地域課)

連絡先

電話:025-372-3006

休館日・入館料等

 詳細は以下のホームページを御覧ください。

旧笹川家住宅の概要

 笹川家は、安土桃山時代に信州から当地に移住したと伝わり、14代にわたり300年以上続いた名家です。江戸時代には、村上藩の支配下にあった味方組8か村(味方、白根、板井、木場、黒鳥、北場、亀貝、小新。合計約8000石)を統括する大庄屋を代々務めました。大庄屋は、年貢収納の取りまとめや藩からの命令伝達はもちろん、藩から与えられた警察・裁判権をも行使していました。笹川家は、河川改修や用排水路の開削にも尽力し、水害の多かったこの地域での新田開発に貢献してきました。

 周囲に堀をめぐらした広大な敷地の中には、天正年間(1573~1591)に建てられたと伝わる茅葺きの表門(巽風門)、文政2(1819)年6月の火災後に再建された主屋、六棟の蔵、明治期に建てられた井戸小屋、外便所などがあります。主屋は村松の小黒杢右衛門が棟梁となり、居室部は文政4(1821)年、表座敷及び台所は同9(1826)年に上棟したことが棟札から分かります。
 県下を代表する豪農の館であるこの住宅は、昭和29(1954)年に重要文化財の指定を受け、同45(1970)年から一般公開されています。

重要文化財に指定された物件の一覧

旧笹川家住宅 11棟

表座敷及び台所 1棟 (指定年月日 昭和29年3月20日)

 主屋のうち、大庄屋の役宅・迎賓の場として使用されていた部分です。文政9年に上棟したことが棟札から分かります。

構造及び形式

  • 桁行34.3メートル、梁間17.6メートル、寄棟造、東面式台、東西南北庇付、西面南端便所附属、銅板葺

附指定

棟札 5枚
  • 昭和29年3月20日指定
    上棟文政九年丙戌七月十二日壬辰吉祥の記があるもの 1
    文政九丙戌年七月大吉日の記及び棟梁その他人名の記があるもの 2
  • 平成3年5月31日指定
    文政九丙戌年七月吉日の記があるもの 1
    棟牘文政九丙戌年七月吉辰の記があるもの 1

居室部 1棟 (指定年月日 昭和29年3月20日)

 主屋のうち、笹川家の居住空間として使用されていた部分です。文政4年に上棟したことが棟札から分かります。また西側の二階建部分は、大正元(1912)年に増築されたものです。

構造及び形式

  • 桁行26.5メートル、梁間13.0メートル、寄棟造、東西南各面庇付、南面突出部及び北面炊事場附属、銅板葺、表座敷及び台所間取合を含む
  • 寝室中門 桁行14.6メートル、梁間7.4メートル、二階建、南面入母屋造、北面切妻造、東南各面庇付、銅板及び桟瓦葺、東面仏間附属

附指定

棟札 3枚
  • 平成3年5月31日指定
    上棟文政四辛巳九月十日吉祥及び棟梁その他人名の記があるもの(棟札の記がある箱入) 2
    文政四巳年九月十四日棟上の記があるもの 1

表門 1棟 (指定年月日 昭和29年3月20日)

 茅葺きの長屋門です。北側には番屋があります。

構造及び形式

  • 長屋門、桁行6.7メートル、梁間3.4メートル、切妻造、茅葺

附指定

塀 2棟
  • 昭和29年3月20日指定
    南方屋根塀、長7.3メートル、桟瓦葺 北方屋根塀、長11.5メートル、桟瓦葺

文庫 1棟 (指定年月日 昭和29年3月20日)

 江戸後期に建てられた土蔵です。文書等が収納されていました。

構造及び形式

  • 土蔵造、桁行7.0メートル、梁間3.8メートル、二階建、切妻造、桟瓦葺

雑蔵 1棟 (指定年月日 昭和29年3月20日)

 江戸後期に建てられた土蔵です。

構造及び形式

  • 桁行14.5メートル、梁間5.5メートル、切妻造、桟瓦葺

奥土蔵 1棟 (指定年月日 昭和29年3月20日)

 主屋の奥にある土蔵です。寝具等の保管に使用されていました。

構造及び形式

  • 土蔵造、桁行10.1メートル、梁間5.4メートル、二階建、切妻造、桟瓦葺、北及び東面庇附属、居室部間渡廊下を含む

米蔵 1棟 (指定年月日 昭和53年5月31日)

 慶応3年に建てられた土蔵です。藩に納めるための年貢米を保管していました。

構造及び形式

  • 土蔵造、桁行21.8メートル、梁間6.4メートル、切妻造、桟瓦葺、南面庇附属

附指定

棟札 1枚
  • 平成3年5月31日指定
    建立慶応三丁卯歳八月十四日の記がある

飯米蔵 1棟 (指定年月日 昭和53年5月31日)

 江戸末期に建てられた土蔵です。笹川家で食用とするための米が収納されていました。

構造及び形式

  • 土蔵造、桁行6.4メートル、梁間4.5メートル、切妻造、桟瓦葺、南面庇附属

三戸前口土蔵 1棟 (指定年月日 昭和53年5月31日)

 文政3年に建てられた土蔵です。入口が三つあり、内部は東倉・中倉・西倉に分かれています。家財等の収納に使用されていました。

構造及び形式

  • 土蔵造、桁行19.6メートル、梁間6.2メートル、二階建、切妻造段違、桟瓦葺、北面庇附属、奥土蔵間渡廊下を含む

附指定

棟札 1枚
  • 平成3年5月31日指定
    文政三年庚辰正月穀旦の記がある

井戸小屋 1棟 (指定年月日 昭和53年5月31日)

 明治期に建てられたものです。

構造及び形式

  • 桁行4.1メートル、梁間2.7メートル、切妻造、桟瓦葺

外便所 1棟 (指定年月日 昭和53年5月31日)

 明治期に建てられたものです。

構造及び形式

  • 桁行17.5メートル、梁間1.9メートル、片流れ、桟瓦葺

(土地指定)

  • 指定年月日 昭和53年5月31日
  • 宅地及び墳墓地、14252.24平方メートル
  • 地番 新潟市味方216番1、同4、同5
  • 周囲の堀・土塁・板塀・裏門・庭塀を含む

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