最終更新日:2012年6月1日
笹川家は、安土桃山時代に信州から当地に移住したと伝わり、14代にわたり300年以上続いた名家です。江戸時代には、村上藩の支配下にあった味方組8か村(味方、白根、板井、木場、黒鳥、北場、亀貝、小新。合計約8000石)を統括する大庄屋を代々務めました。大庄屋は、年貢収納の取りまとめや藩からの命令伝達はもちろん、藩から与えられた警察・裁判権をも行使していました。笹川家は、河川改修や用排水路の開削にも尽力し、水害の多かったこの地域での新田開発に貢献してきました。
周囲に堀をめぐらした広大な敷地の中には、天正年間(1573~1591)に建てられたと伝わる茅葺きの表門(巽風門)、文政2(1819)年6月の火災後に再建された主屋、六棟の蔵、明治期に建てられた井戸小屋、外便所などがあります。主屋は村松の小黒杢右衛門が棟梁となり、居室部は文政4(1821)年、表座敷及び台所は同9(1826)年に上棟したことが棟札から分かります。
県下を代表する豪農の館であるこの住宅は、昭和29(1954)年に重要文化財の指定を受け、同45(1970)年から一般公開されています。
旧笹川家住宅 11棟
主屋のうち、大庄屋の役宅・迎賓の場として使用されていた部分です。文政9年に上棟したことが棟札から分かります。
主屋のうち、笹川家の居住空間として使用されていた部分です。文政4年に上棟したことが棟札から分かります。また西側の二階建部分は、大正元(1912)年に増築されたものです。
茅葺きの長屋門です。北側には番屋があります。
江戸後期に建てられた土蔵です。文書等が収納されていました。
江戸後期に建てられた土蔵です。
主屋の奥にある土蔵です。寝具等の保管に使用されていました。
慶応3年に建てられた土蔵です。藩に納めるための年貢米を保管していました。
江戸末期に建てられた土蔵です。笹川家で食用とするための米が収納されていました。
文政3年に建てられた土蔵です。入口が三つあり、内部は東倉・中倉・西倉に分かれています。家財等の収納に使用されていました。
明治期に建てられたものです。
明治期に建てられたものです。
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