最終更新日:2019年8月9日
C7号井櫓
新津油田金津鉱場跡
史跡
平成30年10月15日(文部科学省告示第189号)
78,639.41平方メートル
水切り計量タンク
明治7年(1874)から平成8年(1996)まで操業が継続した、近現代の石油の採掘・精製に関わる施設です。鉱場跡は新潟市中心部の南方約15キロメートルに広がる新津丘陵の一角に所在しています。同丘陵一帯では江戸時代既に採油事業が行われていましたが、幕末に名主職と採油業を受け継いだ中野貫一(弘化3年<1846>~昭和3<1928>)が、日本坑法に基づく採掘権を得て採油を始めました。当初は手掘りでしたが、その後、上総掘り、綱式機械掘りを採用して事業を軌道に乗せました。明治40年(1907)頃、ポンピングパワー方式を導入して採油事業を拡大し、日本石油・宝田石油といった大手企業に次ぐ産油規模になりました。
ポンピングパワー
鉱場跡には、上総掘り井戸、機械掘り井戸といった油井遺構をはじめ、採油の動力源であるポンピングパワー(大正7年)及び上屋(大正9年)が現存しています。そのほか、動力を伝える継転機、集油所(明治40年頃)、送油所(大正6年)、各種タンク、加熱炉(昭和43年頃)、濾過池、旧木工所(大正13年頃)等が残っています。我が国を代表する新津油田の一翼を担い、約120年間操業を継続した施設で、採油から精製までの一連のシステムが良好に残っています。我が国近代のエネルギー産業の発展を知る上で重要であることなどから、平成30年10月15日に史跡として指定されました。
集油タンク
C39号井ブルホイル
C87号井ポンピングジャック
加熱炉
C3号井と泥溜
5号継転機
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月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時30分
(祝・休日、12月29日から1月3日を除く)
※部署、施設によっては、開庁・開館の日・時間が異なるところがあります。