第6回新潟市行政区画審議会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成17年8月11日

司会

 第6回新潟市行政区画審議会を開会いたします。
 本日の出席状況でございます。佐藤委員、田辺委員、田村委員、藤井委員の4名の委員から欠席との連絡をいただいております。
 審議会委員が半数以上出席されておりますので、本審議会設置条例に基づきまして、本日の会議が成立しておりますことを申し上げます。
 それでは、開会にあたりまして、会長からご挨拶をお願いいたします。

長谷川会長

 皆様、第6回新潟市行政区画審議会にご出席くださいまして、まことにありがとうございます。
 まず、7月の後半22回にわたって行われた住民説明会ですが、皆様ご多忙のところ、ご出席くださいましてありがとうございました。
 区割りに関して、市民の方々の関心が非常に高いようで、各会場では沢山の意見が寄せられました。また、郵送や電子メール等でも意見が寄せられております。
 そういったわけで、4月に審議会が始まり、当初は8月中旬には市長に答申するスケジュールを考えておりましたが、それにとらわれず、多くの意見を参考にさせていただきながら、十分に審議を尽くすことが必要ではないかと思っております。
 皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

司会

 ありがとうございました。
 それでは、この後の進行は会長にお願いいたします。

長谷川会長

 それでは、本日の次第及び資料の確認を行いたいと思います。

事務局

 まず、次第をご覧いただきたいと思います。本日の議事につきましては、行政区画の編成について及び区役所位置についてでございます。
 配布資料でございます。
 資料1、行政区画審議会 行政区画の編成等素案に関する住民説明会の概要。
 資料2、行政区画の編成・区役所の位置(素案)への意見数。
 資料3、行政区画の編成・区役所位置に関する要望概要。
 資料4、住民意見を踏まえた検討課題(案)でございます。
 それから、資料番号はついておりませんが、先日皆様へ郵送で送付させていただいた住民意見の追加分を机上に上げさせていただきました。
 また、第4回、第5回会議録も机上に上げさせていただきました。
 以上でございますが、不足がございましたらお申し出いただきたいと思います。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 本日の議事の進行でございます。
 既に、住民の方々から1,000件以上にわたる意見が寄せられており、それらは全て各委員の方々にお渡しいたしました。また、住民説明会でも多くの発言がありました。
 そこで、これらの意見を整理する必要があると思いまして、検討委員の皆様から説明会での会場毎の状況をお伺いして、課題と考えられるような点を整理してまいりました。
 それらを事務局にまとめてもらったものが、この資料の1から4でございます。これから説明いたしますので、その後、皆様から感想やご意見をお願いしたいと考えております。
 このように進めてよろしいですか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、資料1から4までを説明いたします。
―事務局説明―

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、資料を基に、皆様のご意見をいただきたいと思います。各区ごとに、説明会に出席された委員の方々から、その時の様子なども踏まえましてお話いただければ幸いでございます。
 なお、課題として追加すべき事柄があれば、ご指摘いただきたいと願っております。

伊藤委員

 まず、共通課題である区の数をどうするのか。これがベースであり、これが固まればおのずと方向が見えてくると思います。
 こちらから始めるのはいかがでしょうか。

長谷川会長

 分かりました。
 それでは、全体的なことからいきましょうか。

小田委員

 少しタイミングが遅れて申し訳ないのですが、教えていただきたいことがございます。
 中之口地域審議会の会長名で市長宛に要望書が提出されております。この資料の中にも全文が紹介されております。地域審議会長は、市長が審議会にこの要望のことをよく伝えるとおっしゃってくださったから、今回は非常に成果があったというコメントを、新聞で伝えておりました。
 今の事務局の説明では、過去に提出された、これと同類の要望書については、他の意見と同列に扱ってきたとのことでした。今回の要望書は、今までのものとは別扱いの様でして、市長が直接要望書を受け取り、市長から審議会に、この問題については丁寧に審議していただく様伝えるとおっしゃったそうです。
 市長宛の要望書がダイレクトに私ども審議会へ回されるのであれば、当然大勢の市民の方々の意見でございますから、慎重に受け取らせていただくわけですけれども、ただ、市長から丁寧に審議をお願いするというような付記がつくというのは、少し首を傾げざるを得ない面があるかな、という気もいたしました。その辺りの経緯を事務局からお願いしたいと思います。

長谷川会長

 では、その件についてどうでしょうか。

事務局

 先ほど申し上げました中之口地域審議会からの要望書につきましては、7月28日に審議会長を始め、20名の方々がお出でになりまして、市長へ直接提出されました。
 その中で、市長として、この要望書については審議会で丁寧に審議して欲しいと伝えたいということで、地域審議会の皆様方にお答えしたところでございまして、そのコメントをご紹介させていただきました。

小田委員

 あくまでも、この審議会にとりましては、今までのこれに類した要望、陳情、あるいは意見と同列の扱いという捉え方でよろしゅうございますね。

長谷川会長

 よろしいかと思います。

江村副会長

 検討委員会で素案を作る時、小田委員がおっしゃる様に、皆さんのご意見は全て公平に審議の参考にさせていただくということといたしました。ですから、市長が丁寧に審議するようにとおっしゃったのは、他の案件も含めて、住民のご意向を十分に斟酌して審議をして欲しいという、一般論だろうと私は考えております。

事務局

 地域審議会の意見が市長に出されたという点で疑問があるとのことでございますが、地域審議会の役割としまして、市長に意見を言うことが出来るとなっております。
 従いまして、審議会に出すことではなくて、市長に意見を申し上げたということでございます。

小田委員

 私も江村副会長のおっしゃる様に、市長の発言について、この要望書も含めて、全般について審議をしていただきたいという捉え方をするのでありますが、とりわけこれに関することに、市長が複数回にわたって同じ様なことを申されておりましたので、もしかすると別の考えがあるのかなと、少し心配になっておりました。
 当然、大勢の市民の方の意見と同列に受け取っていくべきだろうと思っていますし、市長のコメントも平等に丁寧に審議をしていただきたいという希望的なものなのだろうと認識いたします。

長谷川会長

 私も同じ様に考えます。
 それでは、この点についてはよろしいですか。
・異議なし・

長谷川会長

 先ほど伊藤委員から、共通課題から取り上げて考えたらどうか、というご提案がございました。それも一理あるかと思います。

伊藤委員

 区役所の位置ですが、先日送られてきた資料を拝見しながら、例えば区役所に行く数が平均で1.5回だからとか、どの区でも既存の施設等を利用しようという考えがあるとするならば、バスや自転車で30分以内という基準が崩れていくのではないかと思うのです。区役所は何のためにあるのかということをはっきりさせた上で、8区が望ましいのか、7区が望ましいのか考える必要があると思うのです。
 例えば、静岡市は3区でやっているという、きっちりとした思想があるはずでございます。私どもも、その辺りをはっきりさせないといけないんじゃないかと思うのです。

長谷川会長

 分かりました。共通課題として、こういう考えをきちんと取り扱うべきということでございますね。
 それから、共通課題で人口格差というのも指摘されております。

樋口委員

 私は行政サービスを受ける立場として、人口の問題よりも広さということを重視して区割りを考えてきました。だけど、この度の住民意見を見ましたら、皆さんが大変心配しているのは、区の人口が均衡していないと議員の数も違ってくるので、不利益をこうむる所が出てくるのではないかということ。このような意見が多くありまして、行政的なサービスよりも政治的な問題についての関心が大きい。今まで考えていなかったことなので大変びっくりしたんですけれども、その点についても考えていかないといけないと思いました。

長谷川会長

 人口の格差がどういう影響を及ぼすのかという点も課題ですね。

柳澤委員

 人口格差についての意見は、ある一定の地域からかなりの数で出ていると私は認識しています。人口格差について、特定の地域から意見が多く出ているという点、審議会ではこういう意見をどの様に取り上げるのか。そこでは、人口が少なくなれば地域の発言権がなくなるんだという意見が見られるのです。
 大局的な立場に立ってものを考えていかなければならないと、私自身、意見を申し上げてきたわけなんですが、どうもそうではないという住民意見が多く述べられており、私もこれでは少し問題があるなと感じました。

長谷川会長

 ありがとうございました。課題として取り上げて、その点についても審議会の考え方を明確にした方がよろしいかと思います。

小山委員

 区役所の位置が案として示された中で、区役所から遠い者はどうするのか、この心配が住民の方にはあるように思いました。特に曽野木地区は、何で亀田の区役所まで行かなければいけないのか、すぐ近くに南地区事務所があるのに、とのことで、反対されておりました。
 そう考えると、支所だけでなく出張所も活用していくんだということを、もっと前面に打ち出した方が良いと思います。

長谷川会長

 そういう点も強調して明確に、ということですね。必要なことかもしれません。
 共通課題として、飛び地の取り扱いがございます。川の向こう側に飛び地がある場合どうするのかという意見が出されたと思います。

小山委員

 飛び地の件で、川の向こうに飛び地があるのに真っ直ぐ切って小さい所を捨てるのか、という意見がありました。従来どおり曲がったままで良い、自分達はそういうことをやられたら困るとのことでしたので、審議会では、そういう小さい所を救う様に考えていったら良いと思います。

長谷川会長

 今の小山委員のご意見は、高速道路の分断にも関係ありますね。ここで飛び地と言われているのは、川向こうというのもあるのです。様々なケースがあったかと思います。
 これも、最終的にはきちんと整理をした方が良いかと思います。
 共通課題としては、区役所や出張所の位置について既存施設の活用はもっともだが、将来的には新設を考慮してはどうか。こういう提言もあった方が良いということでしょうか。
 それから、支所や出張所は適地に設置して欲しいという意見の取り扱い。これは重要なことだろうと思います。
 この共通課題として取り上げるべき課題、他にございませんか。
・異議なし・

長谷川会長

 それでは、各区ごとに課題を整理していきたいと思いますがよろしいでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 まず、第1区。
 行政区画については、北地区を2区にという意見が説明会等で出されました。これらの意見をどの様に取り扱うかが課題でございます。
 それから、区役所の位置については、将来的にも豊栄支所をずっと使っていくのかという疑問点。もっと適切な位置があるのではないのかという意見とも言えます。
 この点についてはいかがでしょうか。

金城委員

 地形、地物、面積、あるいは人口規模等、どの基準から見ても、1区はこうだということで、審議会では納得していたわけです。
 北地区住民説明会時には私も参加したんですが、一部の住民の方々から、今まで旧新潟市だったから、生活様式は川を渡った2区と同じなのだという意見がありました。ですが、皆同じ新潟市だと考えていただきたい。私は素案のとおりで良いと思いました。
 区役所の位置については、どうしても豊栄支所の位置でなければだめなんだということではないと思いますし、政令指定都市になって、必要な時に再度考えれば良いことだと思います。

羽田委員

 確かに北地区の人達としては、新潟から離れたくないという気持ちはあるんです。これは、中地区は豊栄よりは便が良いからでございます。将来的に、中間点に区役所を作ってもらいたいというのは一つの要望ですし、それから、コミュニティバスの導入等、交通面も整理してもらいたいというのが大方の意見です。
 また、2区へ、ということについては、ある一部の人の意見だろうとは思いますが、その一部の人の意見も考えておかなければだめだな、という気持ちでございます。

長谷川会長

 交通網をもっと整備すべきだという意見もあるということですね。

北沢委員

 私も住民説明会に出席したんですけれども、松浜地区の方から、松浜は飛行場との関係があって、中地区の方と騒音対策でよく一緒に話をしている。ぜひ松浜地区を2区に入れる様に、審議会に伝えて欲しいという強い要望がありました。
 また、松浜、濁川、南浜、ここの三地区は早い時点で新潟市と合併しているので、この三地区も2区に入れて欲しいという要望もあり、ぜひ審議するように発言されていたことを付け加えておきます。

長谷川会長

 北地区だけでなくて、南浜地区も検討課題だということでしょうか。

吉田委員

 私も地域の方とお話したんですけれども、とにかく3区は非常に人口が多く、これでは困るということでございました。説明会では、非常に厳しい発言もございまして、18万人なんて考えてみても恐ろしい、5万人の区もあるのだから、もう少し考えろと。人口が多いのは行政サービスの効率性を考えても非常に困るということを申しておりました。
 とにかく、人口18万というのに対して反対意見が多く、本当に大変な説明会でございました。

長谷川会長

 先ほど共通課題としてありました、人口格差の問題はきちんと説明すべきだということですね。

樋口委員

 聖籠町と海続きなので、今後を考えれば、1区が良いのではないかという前向きな意見もあったんですけれども、旧新潟市には川を挟んでも15分で行けるが、豊栄支所へは行く手立てがないということをしきりにおっしゃっておりました。中にはコミュニティバスの提案をなさった方がいて、これはとても重要なことかなと思いました。
 全体を通じて、公共交通網の整備をきっちりと確保して欲しいというのがあったと思うんですね。それが道路なのか公共の乗り物なのかということも、私達ははっきり出していく方が良いのかなと思いました。

加藤委員

 私は1区の豊栄の説明会に行きました。その中で、ある住民の方がおっしゃっていましたのが、どうも旧新潟市と合併市町村の間で、この区割りについて意識の差がかなりあると。そういう前提での話だと思いますが、今回の合併で、旧新潟市以外の市町村というのは編入という形で、それぞれの市町村名がなくなるという苦渋の選択をした。分権型の政令指定都市を目指すという大同に立って編入に応じた住民の思いがある中で、この区割りについても、旧新潟市民と、旧新潟市以外の地域との関係で議論をしてもらう感覚じゃ困ると。旧新潟市民の方も、今後は区が一つになって、区で議論をし、区でまちづくりをして発展していくというスタンスに立ってもらいたいという意見がありましたので、報告します。

長谷川会長

 このことは、新しい新潟市づくりの基本だろうと思います。

伊藤委員

 北地区事務所、南浜連絡所、濁川連絡所、この地区と豊栄地区は同質なのかどうか、私には良く分からないんです。
 空港や動線のことを考えますと、北地区事務所、南浜連絡所、濁川連絡所辺りは2区と一緒になって、豊栄は今の4区と一緒になる方が、人口も10万近くになり、良いのかなという気がいたしました。

長谷川会長

 この点はどうでしょう。
 検討委員会で、この1区、豊栄と北地区を同一区にした理由はどの様なことだったのでしょうか。

伊藤委員

 つまり、豊栄地区は4区とほとんど似た田園地帯じゃないかという疑問があるのです。そして、北地区、南浜、濁川は空港等も含めた結びつきが2区の方で強いのではないのかなと思いました。

江村副会長

 今のご指摘の点については、検討委員会ではあまり問題になりませんでした。
 新潟市が政令指定都市になった場合の区というのは、東京の独立区と違うんですね。どうも皆さんのご論議の中にも、今回意見をお伺いした中にも随分とあるのですが、区というのを、昔の基礎自治体に戻るものと考えている。
 ところが新潟市の新しい区というのは、あくまでも新潟市の機能の一部を分担する単位であるので、基礎的自治体が持つ任務とこの新潟市の区が持つ任務は全然違うんですね。
 むしろ、その地域のまちづくりをどうやって行っていくかという、将来の課題に対する大事な役割を担うので、そういう意味で、1区は今後合併するかもしれない町村のことも考慮しながら、新潟市の北部を担当して、発展すべき地域であると思います。
 区割り全体に将来の発展軸という考え方を強く入れてあります。そういった考えで、この区割りを作成いたしました。

北沢委員

 そうすると、この点について、見直しはしないということでしょうか。

江村副会長

 まず、各区について委員皆さんの感想を一通り伺った上で、その後の論議にいくのだと思います。とりあえず、皆さんがお感じになったことをざっくばらんに各区ごとに出していただいたらどうでしょうか。その上でご相談ということにしたいと思いますが。

長谷川会長

 そうですね。まずは、課題をまとめ上げるということで、最終的にどうするかというのは、また皆様のご意見を伺いたいと思います。
 2区に移ります。
 石山地区を3区に、というご意見や要望書がありました。
 それから、3区の山潟地区を4区にというようなご意見。
 それから、2区と3区の境界における山木戸、紫竹の取り扱い。2区と3区の境界を栗ノ木川、または栗ノ木バイパスとしたらどうかという意見もありました。
 それから、高速道路で2区に入っている江口地区の一部、ここには2世帯あるそうですが、これをどうするかといったようなこと。
 区役所の位置では、中地区事務所は端に偏っているのではないかということ。
 また、石山地区事務所を区役所にしてはどうかということ。
 それから、東地区事務所を2区の区役所とするような区割りの変更を考えたらどうかという意見がありました。
 2区では中地区と石山地区で開催されましたが、ご出席になりました委員の方に発言をお願いしたいと思います。

北沢委員

 2区の説明会に出ましたが、中地区事務所の位置が大変外れにあると、中地区の方でもおっしゃっておりました。

長谷川会長

 区役所の位置ですね。現在の既存施設を有効利用するということと、将来的に理想的な位置はどういう所かということが問題点だと思います。

小山委員

 石山地区を3区にという意見ですが、既に3区は18万人ということで、ある程度の人口が占められている所へ、さらにこの石山地区を入れることは非常に困難だろうと思います。
 もし、石山地区を3区に入れるならば、逆に3区からどこかを外さないと、人口の均衡性の問題が出てくると思います。
 それから、中地区事務所の老朽化が進んで手狭だということは説明会の中でもありましたので、近い将来、区の中心地に区役所を作るべきだということを、附帯事項としてつけて良いのではないかと思いました。

長谷川会長

 将来的な位置についての提言があった方が良いというご感想ですね。

小林委員

 私も中地区に行ってまいりましたが、先ほどの小山委員の発言と同じ様に、位置の問題が大きく出ていたかと思います。
 あと、区画編成で2区と3区の境界における山木戸、紫竹の扱い、それから栗ノ木川、栗ノ木バイパス等の境界の話なんですが、これは私は石山地区の方に出ていないので分からないんですけれども、これまで審議会では小学校区ということを基準に考えてきましたが、いずれも自治会を割られる問題があります。特に山木戸ですね。山木戸に関しては、校区を継承するという考えであるならば、なおそこはもう一度検討しても良いのではないかなと思いました。

江村副会長

 私からご出席になった皆さんにお伺いしたいんですが、今、小林委員がおっしゃった様に、2区については校区の分断の問題、町内会の分断の問題、それから心情的な問題といろいろありますね。以前の意見募集では、石山地区は亀田の方に入りたくないという意向が圧倒的に多かったのですが、ご覧いただくように、現在いろいろな角度から問題が出ていますので、ご出席になった方々のご感触をお伺いしたいと思うんです。
 私どもは、小学校区をコミュニティの基本ということで基本的に分けないとしてきました。それを分けても町内を一つにした方が良いという意見があったかどうかお聞きしたい。

柳澤委員

 私の地域は、この28日にコミュニティ協議会の立ち上げをやる計画にしているんです。これは坂井輪の約3分の1位を占めているわけで、これが新潟市で一番早いのではないかと思います。他の所は今、地区事務所が糸口をつかみながら話をしているわけで、まだ全体には伝わってないのではないかと思います。
 小学校区という中でコミュニティ協議会を作るという基本的な考え方はそうなっていて、自治会長段階ではある程度までは話がいっているのでしょうが、まだ全体にまでは広まってないというのが現状だと思います。

北沢委員

 連合自治会と小学校区とどちらに重点を置くかという話ですけど、小学校区の方を重点的にして欲しいという意見が多いようです。それというのは、民生委員、児童委員というのは、大体が校区単位になっているということなのです。そのような意見は、先日いただいた意見募集の資料にも出ています。皆さんの生活状態は、連合会よりも小学校区の方に重点を置いているのではないかと思います。

末崎委員

 校区のことにつきまして、一言申し上げます。
 私は小学校の教員として、地区の方々から支えていただいて学校づくりを進めております。
 例えば新潟市の場合ですと、小学校区ごとの地域振興会やあるいは民生委員の会、自治会の方々との会等、多くの地域の方から協力していただいております。
 そうしますと、小学校区を分断されても、子供は区をまたいで通学することが出来る。それはよろしいんですが、自治会連合はそれで良いのか。区割りの線が途中で入ってきても、1丁目と2丁目が別の区になっても、小学校を支える母体として今までどおりで差し支えないのかどうか、そこがまだ未知数かなと思っております。

伊藤委員

 私も今の意見に賛成です。小学校区というのは非常に大事ですけれども、6年で終わるんですね。ところが町名というのはずっと残る。同じ町名が区によって分かれるというのは、行政的にもいかがかなと、私は個人的には思っております。
 また、郵便局の仕事としても、同じ町名が区で分かれるというのは非常に不都合だと考えております。

長谷川会長

 紫竹の問題ですね。これは課題として取り上げましょう。
 そうすると、小学校区か自治会区かということですね。
 それから、町名が同じなのに別の区になっても良いかという問題点もあるということですね。

江村副会長

 末崎委員のご意見ですが、今でも町内会の区割りと学校の校区が分かれている所はあるわけですね。

末崎委員

 分かれています。

江村副会長

 でも、活動には全く支障がなかったということですね。

末崎委員

 そう聞いております。同じ市ですから。

江村副会長

 例えば、1丁目と2丁目で校区が分かれたことについて、今まで異論や意見が出たケースはあるんでしょうか。

末崎委員

 細かい所までは把握しておりませんが、それぞれの校区で、自治会長が連合体を組んでおりますので、今までは支障なかったんじゃないかと思います。
 ですが、今度は区が入ってきますと、どういう支障が起きてくるのか見えない部分です。

長谷川会長

 新しい状況ですからね。

江村副会長

 ここに書いてあります江口地区の2世帯の関係について、委員の方々からご意見を伺いたいんですが、いかがでございましょうか。

小山委員

 私は出来れば線引きを変えた方が良いと思います。

長谷川会長

 この江口地区2世帯が分離されたということについてはいかがですか。

与田委員

 全体を見た場合、高速道路を境界線に使っているのは2区、3区、4区だけなんですね。他の所は高速道路を利用してない。そう考えると、この部分についても、前回の区割りのとおり、地区事務所管内の線を生かした方が、すんなりいくのではないかという感じを受けます。
 住民説明会に行っても、何で高速道路が境界線なんだという意見が出ていましたし、確かに、もし高速道路にするんだったら全部そうすれば良いのを、ここの部分だけ使って他の部分は使わないということになると問題が生じるかもしれない。高速道路で分けることによって、全体の人口バランスは良くなるかもしれないけれど、生じる不都合は大きくなってしまうかなと、住民説明会に参加して感じました。
 そこで、ここの部分を、例えばC変更案の形にもう一回戻した上で、議論すると良いのかなと感じました。

長谷川会長

 これは3区にも同じような問題がありますね。

江村副会長

 3区、4区共通の問題ですね。

長谷川会長

 これも重要な課題として取り上げることにいたしましょう。
 2区の区役所位置についてはいかがでしょうか。区割りを変更して東地区事務所を2区の区役所にという、かなり大きな変更を迫るような意見もあります。これも課題として取り上げておきましょう。

江村副会長

 既存の施設がいずれにしても偏っていることは確かなんですね。皆さんからそういうご意見が出ていますから。これは検討事項でしょうね。

長谷川会長

 それでは3区に移りたいと思います。

早川委員

 先ほども発言がございました様に、確かに高速道というのは非常に分かりやすい物件だと思うんですけれども、今までのコミュニティから考えてみると、親松排水路で区分をする方が良いのではないかと思います。
 中には若い方々から、今の区割りで良いという意見も出ている様ですが、ぜひ検討していただきたいとお願いいたします。

長谷川会長

 分かりました。

小林委員

 私が出席した万代市民会館で出された意見が基になるんですけれども、これまで東新潟、西新潟としてやってきたのに、これを繋げて山の下地区と分断したということで問題だと。また、いろいろな施設が集中しているのもどうか、という発言がありました。
 また、市民の方から、今まで地域でいろいろな歴史的な違いがあっても、これからはちゃんとやれると言えるのかという声もありました。
 私は、歴史や文化が異なっていたり、これまでいろんないきさつがあったりすると問題はあるだろうと思っています。
 しかし、これは西も東も共通した問題であって、まさに中央区として、協働でコミュニティ作りを進める上で、やはり一緒の方が未来があるような感じがした次第です。
 なお、こちらに寄せられた意見の中では、歴史や文化の相違とか気位が高いの高くないのという議論もありまして、参加された方から叱られもしたんですが、そういう過去の歴史は、お互いが尊重し合って新しい方向へ向かっていく以外ないのでありまして、それがコミュニティ作りでも必要なのかなと思いました。
 ただ、歴史問題はいろいろ出てくるので、そういうことをお互い理解し合って進むべきだということは審議会としてどこかに示すと良いと思います。

長谷川会長

 重要なご指摘だと思います。新しい新潟市を作る上では3区だけの問題ではありませんね。

末崎委員

 私は中央地区の生涯学習センターの説明会に参加しました。そこで、人口18万というのはあまりにも多いというご意見が出ました。その理由は、防災、消防、防犯という市民の生活を守るための組織があまりにも広範囲になるからとのことでした。しかしながら、これはやむを得ないかなとも述べられておりました。
 一旦は批判的なご意見でしたが、他の政令指定都市を見た場合でも、中核的な区というのはやはり存在する。これだけの人口規模というのも他の政令指定都市でも多く見られることなので、適当ではないかというご意見でした。
 ただ、鳥屋野潟以南の扱いですね。曽野木地区は、以前に出されたA案変更案等でも全て鳥屋野潟で切れていたのですが今回は違う。そこで、やはり亀田郷での歴史的なつながりを重視して、4区に含めるべきではないかという意見が多くございました。

長谷川会長

 これは課題として取り上げておきたいと思います。

高橋委員

 まず、新潟島をなぜ一つの区に出来ないのかという意見がありました。
 それから、説明会の中で委員の方が言われた西新潟と東新潟について、強い意見がございましたが、単独に出来ないということについては説明をしているわけです。こちらからはあえて反論はしませんでしたけれども、その方は、いずれ意見書を出しますと言ってその場は終わりました。
 何か意見書というのが西新潟の方から出ていますか。

江村副会長

 説明会の後で、今おっしゃった趣旨の意見書は出ていません。

長谷川会長

 それでは、大分意見が出ましたが、3区について、今日は一旦終了したいと思います。
 それでは、4区に入りたいと思います。

斎藤委員

 曽野木地区や両川地区から、とにかく人口の格差が大きすぎるという、非常に痛烈的な厳しい意見がございました。
 昔からの亀田郷の繋がりを考えても、先ほど与田委員から話がありましたが、前のC変更案のとおり、親松排水路から鳥屋野潟以南を4区にするのが一番すっきりするのではないかと思います。

小山委員

 曽野木地区は、曽川、天野、嘉木の旧3村が一体となって合併したわけですが、その時点から現在を比べると人口が3分の2に減っている。中には、今後農地がつぶされないと発展出来ないという悩みを持っている方もありました。農振法の網がかかっているのか私も分かりませんが、人口を増やしていかなければ発展性がないというご意見がありましたので、その点も十分頭に入れておかなければならないと思います。

江村副会長

 それこそ市全体の政策の問題ですね。その地域だけ特に抑制しているわけではないですから。

長谷川会長

 区割りとの関係が私もよく分かりませんけれども、市全体で発展するということが重要ですね。
 小山委員の今の発言は、曽野木地区を高速道路で分けたということと関係がありますね。

北沢委員

 私は亀田地区の住民説明会に行きました。一番最初に発言された方が体の不自由な方でして、亀田支所がバス通りでないとのことで区役所になることに大変ご不満の様でした。
 区役所というのは、高齢になるにつれ用事があるのです。それから、障害者の方も区役所へ行く機会が多いのです。

長谷川会長

 この問題は市のマニフェストにも書いてありますけれども、本当にそこへ行かないと出来ないのか。もっとITを利用したり、在宅でもサービスが受けられるような形にという工夫も必要でしょうし、重要な点だと思います。
 4区に関連したことで、他にいかがでしょうか。特に区役所位置は、北沢委員からのご指摘の様に、共通の問題として重要であると思います。
 それでは次に移ります。
 5区では、ほとんど意見がなかったということでございますが、5区の説明会にご出席になった委員の方々、何かお気づきの点があればお願いします。

阿部委員

 特別、数多くの意見はございませんでした。個人的な意見はいくつか出ましたけれども、他は特別ありませんでした。

長谷川会長

 それでは、6区でございます。
 旧西蒲原地区の取り扱い。西蒲原は一つにという要望書も出ておりました。
 それから、中之口地区の取り扱い。6区か8区かという問題がございました。
 それから、非常に大きな変更ですが、6区と8区を一つの区にしたらどうか、という意見も出されておりました。
 中之口地区からの強い要望もあります。

伊藤委員

 素案は各地区の住民意見を尊重して仕上げたものだと認識しておりますが、そうすると、後から出てきた中之口の意見の扱いをどう考えるのか。
 尊重するとすれば8区ですね。だけど、ここだけ入れるのかという話になってきます。例えば味方、月潟、中之口を8区に入れて、白根郷は5区へ入れるとか、そういう大きな案の変更も出てくると思いますが、その場合、住民の意見を聞かないで動かしても良いのかということがありますね。

長谷川会長

 中之口地区の要望書には、疑問点、懸念される点、様々ことが述べられております。
 これらは慎重にこの会議で取り上げて、審議していきたいと思っております。

熊谷委員

 中之口と月潟と巻の説明会に出席しましたので、その感触をお伝えしておこうと思います。
 中之口は、最前列に座っていた方が指名される前から意見を述べだす位の勢いがありました。
 ただ、私の個人的な意見でもありますが、中之口を8区に、西蒲原は一つだと述べられた方というのは、どちらかというと8区に近い方の住民なのかなという印象を持ちました。説明会の最後の方では、非常に勇気のある方が、本当は白根の方に帰属意識があって、月潟とも一緒にいたいという意見を言われました。私は、場所によってだいぶ意見が違うんだな、という印象を受けました。
 その後、月潟で説明会をした時には、中之口とはもう親戚関係の様なもので、是非、この6区に入って欲しいという意見がありました。月潟は全体として、6区の白根と一緒になりたいというのが大層であって、むしろ自分の地域のことよりも中之口のことをお話になって、中之口は月潟とは非常に近しい関係なので、是非こっちに来て欲しいと。月潟から言うと、中之口は6区に入れて欲しいと強くおっしゃっていました。
 巻ですが、こちらも自分達の話はほとんどなくて、中之口の話が多かった。中之口はこちら側だという様な強い意見でした。
 6区、8区は中之口とを挟んで引っ張り合いしている感じで、非常に語弊がありますが、勝った負けたをするような印象が非常に強かったと思います。
 また、印象として、中之口の説明会に出てこられて、とにかく大声を出して西蒲原の方に行きたいと言っておられる方々がいた。かつ意見書まで提出したとのこと。そういう方達が多かったというのは特徴的であると思いました。
 検討委員会に私も入れていただき、中ノ口川流域で将来の発展軸を見据えたこの案は非常に良いものだと自分でも思っているんですが、中之口だけは、どうもまちが半分に割れていて、声の大きい方は8区案だという印象を強く持ちました。そして、その周りの地域、特に巻町は、それを応援しているという印象を受けました。

小田委員

 私も6区、8区を中心に参加させていただきました。全体的な感想は熊谷委員と同じでありますけれども、この地域は人口が少ないわりには説明会の参加者が極めて多い所でありました。
 それから、意見書の提出が極めて多い地域であります。それだけに様々な力関係が働いてみたり、様々な住民ニーズが働いてみたりで、非常に関心度が高かった地域であろうと思っています。
 私自身も、中之口地区のことを個人的に調査させていただきました。有識者の皆様方、それから大きな声として出していない住民の皆さん方にも接触をしてみまして、いろいろな意見をお聞きしました。
 小さな声の意見を、私達審議会がどの様に取り入れるか。大きな声については、黙っていても聞こえる。小さな声については、聞こうと努力をしなければ聞こえないわけでありますから、極めて重要な面が隠されているかと思います。
 あれだけ多くの意見、要望書が私どもの所に寄せられました。しかし、大きな声を出す人達を中心にして、個別に意見書を出してくれと廻った方法をとった面もあるらしく、そうすれば、当然数も多く集まるわけであります。中では、声を出したくても出せない小さな声の方もいらっしゃいます。
 説明会で勇気を出してきちっと手を挙げられた方もいたそうでありますし、また要望書の中でもきちっと私はこうだという意見を出された方もいました。これも貴重な意見だと思います。
 それから、地域審議会からいただいた文書ですけれども、西蒲原は一つという論理を始め、検討委員会で検討していただいた様々なことにつきまして触れてはおりますけれども、やはり表現や捉え方ついても私どもと差異がございます。
 ただ、巻・潟東インターを中心とする交通や経済の動きについては特筆するものがあろうかとは思いますが、どうも最初に巻ありきの意見展開ではないかという感じもいたします。
 旧中之口村議会の皆さん方も、南部軸という都市圏ビジョンの開発についてはもちろん、それに向かって新しいまちづくりをしようということになっているわけでありますけれども、ある一定の時期から様々な動き、様相を呈して、今日に至っているのだと思います。
 同じ中之口地区の中でも、6区とするもの、8区とするもので分かれつつあるような気がしております。

深川委員

 西蒲原地区の住民説明会の全部には出ておりませんけれども、遠い岩室でも8割位の方達が、中之口が8区に入るのに賛成だと。それから潟東は、8割、9割位が、中之口が来ることに賛成だという意見でした。
 西川地区も、やはりそういう意見が強い。
 今後の問題として、住民の意見を十分斟酌した上で対応して欲しいということだけ、特にお願い申し上げておきたいと思っているわけでございます。

外川委員

 中之口の説明会に行きました。私は3区に住んでいるのですが、勉強不足のまま行ったので、最初どういうことを言っているのか、なかなか理解出来ませんでした。
 その後勉強しまして、歴史的なことがあるということを考えた上で、地図を広げて私なりに見てみたんですけれども、この線路から月潟側の人と線路から巻側の人と全く意見が違うんだなと思いました。意見書を見ましても、8割は巻の方に入りたいと言うんですけれども、2割の方は白根と繋がりがあるということだったので、私としては、この2割の人の意見も考えてみないといけないのではないかと思っております。
 意見書の中で、買物とか行くのは巻の方だから巻と一緒が良いという意見があったんですけれども、区が分かれても買物には行けるんじゃないかと思いました。ですから、そういうのは意見としてどうかな、という気がいたしました。

樋口委員

 私は、中之口と白根と巻に出させていただきました。あと意見書も拝見しまして、同じ字の方もいたりして気になったのですが、中之口の方達は巻に行きたいのだという気持ちを私は全身に受けた感じがいたしました。
 中之口へ8号線で行き、両郡橋を渡ったんですけれども、非常に狭い橋でした。あと、新飯田橋があって、現在架け替え中とのことなのですが、白根と中之口が、重量制限のあるあの橋だけで繋がっていると思うと、それこそ、そういったものなしで巻と繋がっている中之口の方達の気持ちも分かる様な気がしました。

長谷川会長

 橋の問題も、要望書の中に指摘されておりましたね。

与田委員

 私は、この地域では中之口と潟東と岩室に出ました。結果として、中之口が8区と一緒になりたいという理由の一つに、巻・潟東インターの開発問題というのが大きくある。実際は区が分かれても問題はないのですが、何とか一緒になりたいと。
 中之口の説明会で、3人位の方は白根との方が良いとおっしゃいました。割合は少ないんですけれども、そういう意見もある。
 それを考えると、個人的に言わせていただくならば、6区と8区と一緒にした方が一番良いのではないか。そうすると、区役所の問題が出てくるんですけれども、区役所は二つにして、第1区役所、第2区役所にすれば良いのではないかと、意見を聞きながらつくづく感じました。どちらと一緒になりたいのかと聞くと、皆さん異なる意見をおっしゃる。では、一つにすれば良い。問題は区役所なので、二つ作って、行きやすい区役所へ、と話をするのが良かったかなと思っています。
 実際に説明会に出てきてお話になる方というのは、本当に興味のある方、意見のある方でしょう。
 中之口の人口約6,300。その中で、意見書は全部で700。そうすると1割強ですね。他のサイレントマジョリティの方のことを考えると、この素案に対してどの位の方が本当に反対なのかが分からない。
 それから、6,000という人数が6区から抜けると、6区は5万を割ってしまうのですね。この辺りの問題をどう考えるかと考えた時に、昔のA変更案に戻した方が良いかなと感じました。
 この素案の中で中之口の扱いをどうするかと考えますと、今の意見だけを聞けば、8区に入れた方が良いと思いますけれども、6区とのバランスを考えていくと、一緒にしてしまった方が良いかなというのが私の個人的な意見です。

北沢委員

 私は6区も8区も住民説明会に出なかったんですけれども、この要望書を全部読みまして、中之口の人の意見を取り入れるべきだと思いましたし、賛成反対両方あるんだから、素案を押しつけるような形にはして欲しくないと思いました。
 そういうことで、中之口は8区に入れた方が良いと思います。6区に入れたというのは、あくまでも白根郷との人数の関係のためであって、人数調整のために中之口が犠牲になるのはおかしいと思いました。

与田委員

 検討委員会のメンバーとして申し上げますと、人数調整で区割りを行ったのではありません。南部軸の開発と、中ノ口川流域の連続性を見て決めたのです。
 さらに、検討委員会の中で話題になったのは、果樹という部分。白根から中之口にかけてのフルーツラインを想定した中で、これからこういう形で連合を組んでいった方が、産業的に面白いだろうと考えた。
 これが検討委員会の意見で話でして、人口で割りふったわけでないことはご理解いただきたい。

北沢委員

 先ほど、白根郷の人口が少なくなるという発言があったものですから。
 それから、果樹で一生懸命やるという話ですけれども、中之口の方は、その様な果樹に対する考えがあるのかどうかというのも疑問に思ったんです。そのように思っているならば、中之口はこの案で良いという意見が多くなるのではないでしょうか。
 それは、検討委員会の方でその方が良いのでないかと考えを出したんですか。それとも中之口の考えだったのですか。

与田委員

 中之口でありました。果樹組合の方も話をされました。

熊谷委員

 私も検討委員会のメンバーで議論に参加しましたが、区割りについて、例えば中之口のこちら側とあちら側でどうだということよりも、大づかみにブロックごとの発展方向軸を考えて検討した次第であります。
 6区については、中ノ口川流域と交通軸を見ながら、この地域が一体となれば将来の産業の発展性もあるだろうということで一つの区にしました。住民の方から質問を受けた時にもそのように説明しました。
 素案に反対する方達の意見を聞きますと、産業軸や発展軸ということよりも、自分は巻に近いとか西蒲原だという主張であって、我々の考えた基本的な思想に対して、それがおかしいというものではなかったと思います。

小田委員

 全体的な発展軸から考えると、私は検討委員会がとられた割り方は正解な捉え方だと思っております。橋についても現在、架け替え工事が進んでいるとのことですし、交通体系についても、今後整理されるだろうと思っております。
 それから、人数調整をするためにつけた、切ったという意見が出ておりました。これは非常に禁句だろうと思っております。決して検討委員会、あるいは審議会の中でも人数調整のために、という考え方はしてないはずです。そういう議論は、住民の方達から非常に反発を招きますし、私も含めて注意すべきだと思います。

斎藤委員

 審議会が立ち上がった直後に、巻町長や西川、潟東、中之口の連盟で要望書が届いたかと思うんですけれども、昔からここは一緒なんだという意識が非常に高いような感じを受けました。人口が少ないということを言われますけれども、将来的に合併する可能性もありますので、そんなに心配する必要はないのではないかと思います。

長谷川会長

 他にいかがでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 それでは、7区に入ります。7区は区画についてのご意見よりも、区役所の位置に関するご意見が多かったですね。現在の施設を使うということに関して様々な意見が出されたと思います。

柳澤委員

 坂井輪、黒埼、西地区事務所、この3ヵ所に出席しました。
 区割りについては、これで結構とのことでした。
 西地区事務所では、区役所についての異論がかなりあったのですが、黒埼では、区役所の位置は坂井輪で良いと話しておりました。
 ただ、今の地区事務所がそのまま移行することになるのには反対意見が多かった。今、坂井輪地区事務所が入っているのは、坂井輪地域保健福祉センターの建物の中なのです。地区事務所が、1階の約半分ほどを借りているわけです。2階、3階は坂井輪地域保健福祉センターの庁舎です。
 しかも、この建物は地盤が良くないため、3階以上は建てられない建物だそうです。
 使う場合はセンターが優先ですから、地区事務所として使える場所は少ない。
 子供の検診の時は、地区事務所の駐車場が満杯で入らないものですから、県道に車が渋滞になって待っている。
 そういう状態を繰り返してきている中で、そこに今度は西地区、黒埼地区も入るとなると、坂井輪住民としては問題である。自分たちの生活が乱されるということになるわけですから。
 そういう点で、区役所の位置については坂井輪で良いが、別の場所に欲しいという意見が多く挙がりました。
 黒埼においても、坂井輪地区事務所へは車に乗っては行かれない、そういう所を何故区役所とするのか疑問だとの意見がありました。
 また、地区事務所を区役所にするのは2区と7区だけで、これは根本的に考え直さなければならないのではないかというものもありました。
 市民の中には月に2、3回位、役所へ行く方もおります。そうした場合に、今のような状態ではとても行けない状況にあるわけです。
 ですから、新規で考えて欲しい。将来と言いますが、何年先のことでしょうか。今のうちに土地だけでも見つけて欲しいという意見が坂井輪を中心にして、黒埼からも出ておりました。
 西地区事務所では、区割りは良いが、西地区の人にとって坂井輪は単なる通過場所だとの意見でした。区役所は、今の西地区事務所が最もふさわしいと。
 ただ、出席した人は40人位だったのですが、顔を見ますと、ほとんどが高齢者なんです。若い方がいないんです。そう考えると、年齢比率から見ても坂井輪の方が良いのではないかと思うんです。
 その他、内野の四ツ郷屋の方も来ていて、巻町が合併する以前に申し入れをしてあったのだから、7区に入れていただきたいと話しておりました。

長谷川会長

 事情がかなり具体的に分かったと思います。
 区役所の機能、それから位置的な問題、構造的な問題、これは大きな課題だろうと思います。
 それでは、8区に入りたいと思います。
 先ほどの6区と8区の問題。
 それから、新しい問題として、区役所位置が巻町役場で良いかということ。
 この辺りが検討すべきことかと思います。

伊藤委員

 説明会に出て感じたことは、やはり人口を無視出来ないということであります。これから広がっていく地域であるから6万でも7万でも良いという説明は、あまりにも現実味がなく、説得力もないのではないでしょうか。
 区の人数によって、議員の数が決まるというのも現実でございます。そうすると、区の意見を議会にどう反映するかというのも、議員の定数にかかってくることではないかと思います。
 もし、人口の差があるままでいくのであれば、どう説明をするのかということが非常に大きな問題だと思っています。

小山委員

 特に心配していることが二つございます。
 一つは、利害関係を有する複数の区で一緒にやらなければ問題が解決しないという場合。その際は市役所でも調整をとるというPRが必要かと思います。
 それからもう一つは、今、審議会で仮に決めている区役所への公共交通機関が整っていない所が沢山ございます。だから、区役所に行くのに大変だという意見が出るのだと思いますので、審議会がやることなのか、あるいは行政的にやることなのか判断がつきませんけれども、公共交通機関は整備すべきだということも頭において考えていかなければならないのではないかと思いました。

長谷川会長

 最初の利害関係とおっしゃったのはどういうことですか。

小山委員

 例えば2区と3区、これは水の問題です。3区の水が2区を通って海に流れると。そうすると、何か問題が起きた時に、区が違うから解決出来ないということがない様にしてもらいたいと。
 複数の区にまたがる課題は、市が調整するということで安心感を与えていただきたいと思うんです。

小田委員

 西蒲原についてですが、ずっと審議会の中でも大きな課題として捉えられてまいりました。
 ところが、西蒲原一つというのが、矛盾を提起していることも事実であります。
 8区の中の西川地区。実際、旧新潟市と同一区にして欲しいという要望も出ております。市町村の代表による要望ですと、西蒲原は一つでということですが、現実問題、あるいは説明会を経れば経るほど、こういう様々な矛盾も出てきております。ですから、西蒲原を一つに、ということについて、きちんと考えるべきだろうと思います。
 それから、人口格差について疑問が提起されましたけれども、私どもが求めている新しいまちづくりは、世界に開かれたまちをどう作り上げていくかということ。分権型のまちづくりをどう作り上げていくかということ。田園型の都市をどう作り上げていくかということ。この三つの命題を抱えております。
 当然、分権であれば、小さな人口ほど意見の反映がなされるわけですし、田園型を追求しようとすれば、どうしてもある程度の広大な面積とその環境というのが必要になってまいります。そう考えると、人口の多い所と面積の広い所とで互換されて、様々な益を得ることも出来る。ですから、それで結構だと思っております。そうでなければ、田園型のまちづくりはなされないだろうと思っております。
 そして、まちづくりには、様々な機能を備えた中核となる所も必要になりますから、人口の多い地域も出てきて良いと思います。
 私は人口の問題については、こだわらなくても新しいまちづくりにとっては障害にならないと思います。むしろ、日本でどこでもやったことにない新・新潟市が出来上がるのではないかと思っております。

長谷川会長

 ありがとうございました。皆様、真剣に全ての問題をお考えいただいたということで、心より感謝を申し上げたいと思います。

与田委員

 西川から要望書が出ていますよね。7区に入りたいという話が。西蒲原地域が出した要望書には西川は入ってないんですね。
 西川の言おうとするところは、まだ合併もしてない巻が、一番最初に旧新潟市と合併した西川を差し置いて区役所になるのはおかしいと。この辺りが、西川にとっての一番の問題であったような気がします。
 ただ、西川は12,000の人口を抱えていまして、この地域の大きな部分ですし、図書館等の新しい建物もありますし、この地域の中で中心的役割を果たすと私は思っています。
 ただ、要望としては、なんとか7区と一緒になりたいというものでございました。説明会で意見が多かったものですから、一言申し上げます。

長谷川会長

 検討課題の中にもきちんと明記してございますけれども、なお、発言があったということで議事録に載せます。
 他に発言はございますか。
 これから一つ一つ疎かにしないで議論をしたいと思っております。次回以降、よろしくお願いいたします。
 次回ですが、8月17日に行いたいと思います。
 事務局から、詳細についてお知らせをお願いします。

事務局

 第7回審議会でございますが、8月17日水曜日です。午後2時から、会場は、ホテルイタリア軒を予定しております。
 なお、正式なご案内につきましては、後日発送させていただきますのでよろしくお願いいたします。

長谷川会長

 以上で、第6回新潟市行政区画審議会を終了いたします。
 長時間にわたり、ご協力ありがとうございました。

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政策企画部 政策調整課

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