第4回新潟市行政区画審議会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成17年6月30日

司会

 ただ今より、第4回新潟市行政区画審議会を開会いたします。
 まず、本日の出席状況でございます。堅田邦夫委員、熊谷建一委員、齋木光俊委員、藤井隆至委員が、都合によりご欠席との連絡をいただいております。
 従いまして、審議会委員が半数以上が出席しておられますので、本審議会設置条例第4条第2項の規定に基づき、本日の会が成立していますことをご報告申し上げます。
 それでは、開会にあたりまして、会長からご挨拶をお願いいたします。

長谷川会長

 第4回新潟市行政区画審議会の開催にあたって、一言ご挨拶申し上げます。
 委員の皆様におかれましては、大変暑い中、また、ご多忙のところご出席いただき、まことにありがとうございます。
 これまでを振り返ってみますと、5月18日までの3回にわたる審議会で、行政区画の編成及び区役所の位置、これらに関する基準を作成したわけですが、5月18日以降はその基準に基づきまして、検討委員会で素案の作成をしていただきました。
 検討委員会では、計5回にわたり会議が開かれました。さまざまな角度からご検討いただいた結果、素案がまとまったというご報告をいただきました。江村委員長、藤井副委員長はじめ、検討委員会に参加されました方々にご尽力を心より感謝申し上げる次第でございます。
 本日は、江村副会長から素案についてご説明をいただきまして、その上で、皆様にご審議をたまわりたいと思っております。
 それでは、よろしくお願いします。

司会

 ありがとうございました。
 それでは、この後の進行は、審議会設置条例に基づきまして、会長にお願いします。

長谷川会長

 それでは議事に入ります前に、本日の次第、それから資料の確認を行いたいと思います。

事務局

 本日の次第につきましては、まず報告事項でございますが、新潟市の行政区画の編成及び区役所の位置について。
 第2次意見募集後の住民意見について。これは追加分でございます。
 次に議事でございますが、今後のスケジュールについて。
 行政区画の編成について。
 区役所の位置について、の三点でございます。
 次に、配布資料でございます。
 新潟市の行政区画の編成及び区役所の位置についての報告。
 それから資料1、区画編成基準との整理表。
 資料2、区内の支所・地区事務所。
 資料3、第2次意見募集後の住民意見について。
 資料4、新潟市行政区画審議会スケジュール(案)。
 その他、番号はつけてございませんが、机上に、行政区画編成基準と区役所設置基準をお配りさせていただきました。
 以上でございますが、資料に不足がありましたら、お申し出をお願いしたいと思います。

長谷川会長

 それでは、次第に従いまして、まず、検討委員会でまとめていただきました、行政区画の編成および区役所の位置について、江村副会長からご報告をいただきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

江村副会長

 長谷川会長からお話がございましたとおり、第3回行政区画審議会におきまして、新潟市の行政区画の編成及び区役所位置につきましてのご下命を受けました。そして、私ども検討委員会が発足したわけでございます。以来、約一ヶ月余にわたりまして、委員の皆さんと多面的な検討を進め、また必要に応じまして、現地調査等も行いました結果、このほど検討委員会として成案を得ましたので、本日ここにご報告申し上げる次第でございます。
 それでは、お手元の報告書を読み上げさせていただきます。
・報告書読み上げ・

長谷川会長

 それでは続きまして、資料3、これまでの審議会の開催期間中に、市に提出された住民の方々からの意見について、事務局より報告していただきます。
事務局
 それでは、第二次意見募集後の住民意見につきまして、ご報告をさせていただきます。第二次意見募集につきましては、今年1月30日から2月25日までということで、その結果につきましては、既に審議会でご報告させていただいたところでございますが、その後、市の方で、市長と語る会を開催させていただきました。
 まず、その中でお寄せいただいた住民の方々からのご意見を紹介させていただきます。
 資料3をご覧いただきたいと思います。
 まず、岩室地区での市長と語る会。政令指定都市の区割りは、西蒲原地区をひとつの区割りにしていただきたい。
 亀田地区。各支所を単位としての区とするとよい。
 横越地区。横越、亀田、小須戸は、将来新潟市の中心地になる区ですが、これらを十分考慮してほしい。そのためには、他の区よりも小さな区ではこれはどうも納得がいかない。平均のとれた区割りをしていただきたい。
 西川地区。巻と接しているところ同士で1つの区にすることも1つ視野に入れ西蒲原は1つでもいいと思う。
 そして区役所も今の施設はそのまま活用していただければと思っている。
 月潟地区。月潟の生活圏は白根である。区割りで考慮してもらいたい。
 同じく月潟地区。警察署単位の区割りを考えてほしい。
 同じく月潟地区。月潟地区は西蒲原でひとつという考えではない。
 中之口地区。この地域としては最終的には西蒲原を分割しないでほしいという強い要望、議会議決もされておりますので、その辺ご認識、ご配慮されればありがたい。
 なお、市長と語る会の他に、西川支所管内の住民の方々から、陳情書が提出されております。内容は記載のとおりでございますが、先に示された区割りパターン5つの案のB・C変更案及びD案の7区内もしくはA変更案6区に西川町全域を含めてほしいという内容です。
 第二次意見募集後の住民意見につきましては、以上でございます。

長谷川会長

 ありがとうございます。資料1から資料3までの説明でしたが、ご質問がありましたら、伺いたいと思います。ご意見は、後ほど承ります。

柳沢委員

 検討委員会の皆さんが、この案を作り上げられたということに関して、敬意を申し上げます。
 質問をしたいのですが、区役所の位置に地区事務所の名前が上がっているんですが、例えば7区の場合、坂井輪地区事務所を使うわけではなくて、この辺りが良いという解釈をしてよろしいですか。

江村副会長

 坂井輪につきましては、両方の施設を整備して役割分担をした上で、どちらかをお使いいただければと思っております。確かに、地区事務所は駐車場が狭いとか、いろいろ問題もございます。個人的には、坂井輪地区センターは公民館活動が活発だということで、機能のやりとりは必要ですが、使い勝手が良いかなと感じております。ただ、それは、これからのご検討になるかと思います。

柳沢委員

 7区の人口は15万8千。今後は、坂井輪地区以外の方々も来るわけですから、今の地区センターでは交通問題もあり、かなり無理があると思います。地区事務所の中には、地域保健福祉センターもあり、検診の時には、駐車場に入りきれなくて、地区事務所の職員が外に出て交通整理している状況です。住民説明会等で、おそらく声があがってくるわけですから、その点十分に考慮し、今後の問題として考えていただきたい。

江村副会長

 おっしゃることはよくわかりました。検討委員会といたしましては、本審議会でお示しをいただきました区役所設置基準に基づいて検討しております。設置基準の中に、既存施設の有効利用を最大限考慮する、という言葉が入っているので、私どもは、それに沿って検討結果を申し上げました。

長谷川会長

 今後の審議の参考とさせていただきましょう。

小林委員

 7区案から出発して、8区案で大きな展開があって大変だったろうと。しかし、全員一致ということで、尊重しなければならない結果になっているんだと思う次第でございます。
 質問申し上げたいことは、第2回検討委員会で、中央地区につきまして、単独の区とする意見が出されたとありますが、私は、歴史的な経緯を見ますと、新潟島は特に一つのまとまりの方が意味があるのではないかと考えていたんです。
 ここでの論議がどのくらいあり、どうやって落ち着いたのかということをもう少し伺いたいと思います。
 なお、中央地区という言葉が出てきていますが、馴染んでいるものとして理解して良いのでしょうか。

江村副会長

 概略を説明します。
 実は、新潟島独立説につきましては、相当な時間を費やしました。さりとて、単独一区では新潟島の将来性はどうなるのか、という意見も出ました。新潟市全体の整合性と発展性を考慮いたしますと、新潟駅の連続立体交差事業も進んでいるわけですし、中心部の活力を増やすという意味で、新潟島は単独ではなく、現在の区割りのとおりとなりました。

与田委員

 新潟島だけでどうなるか、という問題よりも、先行きこの新潟市の中心をどこへもっていくか。発展軸としましては、新潟島からまっすぐ新潟駅南の方へ向かう。新潟駅の連続立体交差事業、これによる動線を生かすべきであろう。そして、それを含めて、柾谷小路中心の形でもっての発展が一番望ましいのではないか、ということで、我々は新潟島独立説から、南部の方を入れた形での3区にした。今、副会長もおっしゃいましたけれど、これはかなりいろんな意見が出て議論しました。時間を費やしましたけれども、これから将来を見た時に、一区で独立させるよりも、軸としての一体化の発展性の方が、将来を見据えた形の議論としては正しいのではないかと思います。

小田委員

 過去3回の審議会の中で示されておりました都市圏ビジョンや発展方向軸が、この素案で見事に示されております。
 質問は、新しい新潟市が求めている、田園型政令指定都市の意向について。非常に広大な農地、あるいは自然環境をかかえている地域を改良するわけですが、田園型政令指定都市をどう展開するかということについて、検討委員会における発言はどのようなものであったか。私も会議録、あるいはネット上で公開されているものについて、目を通しておりますが、ポイントの一つである、田園型政令指定都市についての議論が少し不足していたような気がします。

江村副会長

 各区の考え方の中で、田園型を配慮したところはおくみ取りいただけるかと思います。先日、現地視察を行い、全地域をくまなく廻りまして、新潟は田園型であるということを認識いたしました。これが新・政令指定都市の大きな財産になるだろう。各区の考え方にちりばめられた言葉が、田園型政令指定都市に対しての我々の配慮とお考えいただければありがたい。我々としては、各区の性格について、相応に審議いたしました。

小山委員

 資料について。1区から8区までの対象区域の中で、何々地区・町の一部という言葉が出てきておりますが、この点について説明していただけますか。

事務局

 確かに報告書の3ページをご覧いただきますと、特に2区・3区・4区で、一部という表現が出てきております。先ほど、江村副会長からご報告がありましたように、この2区・3区・4区の境界は日沿道です。日沿道に沿いまして、支所、あるいは地区事務所界が凸凹入り組んでいる関係で、一部という表現を使わせていただいております。

北沢委員

 区役所について。現在、東新潟地区に東地区事務所があるんです。今度、中地区事務所が区役所になると、沼垂地区とか、木戸地区の方は、今迄利用していた東地区事務所がなくなり、不便になるかもしれない様ですが、この点についてはどのように考えていらっしゃいますか。

事務局

 まず、現在は支所・地区事務所等がございます。政令指定都市になると、区役所が設置されますが、必要に応じて出張所を置くことが出来るという規定がございます。
 そこで、政令指定都市移行後の支所・地区事務所等につきましては、名称等は別にいたしまして、基本的には、住民サービスが低下しないような何らかの対応をとりたいと考えております。

斉藤委員

 小・中学校の通学区域が一部分断されているようですね。その中で、東新中学校の区域については、日沿道の関係で分かれたというふうに理解してよろしいでしょうか。

事務局

 まず、中学校区でございますが、関屋中学校区につきましては、関屋分水路で3区と7区に分かれました。
 また、東新潟中学校区でございますが、沼垂小学校区で境界としている関係で、どうしても東新潟中学校区が分断される所がございます。
 曽野木小学校、東曽野木小学校、曽野木中学校、この関係につきましては、日沿道で境界としている関係で、一部の地域の学校区が分断されます。

深川委員

 例えば6区にしても8区にしても、人口が少ない。人口が少ないという意味だけじゃないのですが、どうしても八つの区に分けなければならない問題なのか。私は西蒲原の出なので、関心をもって見ているんです。B変更案を推奨していきたいと考えておりました。近所の住民もそんな見当であります。ただ、いろんな情勢もございますので、要望ということで、7区にまとめた方が良いのではないか。8区では、あまりにも小さすぎるという感じがしてならないのです。
 それと、区役所の位置です。まだ、巻町とは合併しておりません。
 それに、区が出来ても、すぐ新しい区役所を作るわけではなく、現有施設を活用していかなければならないと思う。それならば、できるだけ大きい施設を使うという形になると思うんです。
 それと、もう一つ。駐車場を考えなくてはならない。西川支所には、現在約150台の駐車場があるのですが、やはり中心地の方になると、駐車場の確保が難しいのではないか。
 そういったことも考えた中で、7区案を要望したいと思っております。

江村副会長

 果たして、6区と8区の部分は分ける必要があるのか、という意見もありました。
 しかし、仮に一つの区にした場合、まず、動線が違う。6区の中ノ口川沿線の動線と8区の動線は違います。それでは、住民のご不便があるのではないかというのがある。
 それから、従来の歴史的な沿革から言いましても、中ノ口川を挟んでの地域は、非常に連たんした活動をしている。そういうことで、区の数が増える効率性の面も勘案した上で、住民の利便性を考え、かつ、将来の発展性を考えて案を作ったわけです。
 人口は確かに少なくなりますが、市の基準である5万人を越えております。
 それから、将来的なことですが、合併の可能性を十分考えるべきだろうと私は考えております。これで止まるんではなく、さらに発展軸に沿って、新地域が形成される時期が来る。それを考えて、今の区を作っておくべきではないかと考えました。
 それから、区役所につきましては、正直のところ、巻町役場はかなり老朽化が見られます。駐車場が狭いのも、ご指摘の通りです。それに比べて、西川支所は立派でございましたが、それはそれといたしまして、区の中でのいろいろなつながりを勘案しますと、当面は巻町役場ではなかろうかと思います。将来、この区の中の方々で、それで具合が悪ければ、それぞれ施設をやりとりするとか、あるいは新しい区役所を別の所に作るという論議も出てこようと思いますが、老朽化した時に作り直すということは、各区役所全て同じでございますので、あえて附帯意見はつけませんでした。極力、既存施設で進めて欲しいと考えました。ご理解いただきたいと思います。

深川委員

 6区の白根・味方・中之口は、8区と分かれても仕方がないかと思いますが、つながりは黒埼の方がかえって強いと思います。中ノ口川を利用して、船の拠点から始まった時代があるわけですから、むしろそっちとの方が強いということで、7区の15万位の大きな所、6区の5万、8区の5万ちょっとという形は、あまりにも差あるのではないかと申し上げたいわけです。

江村副会長

 深川委員のご意見は、黒埼は6区に入れるべきとのご意見ですか。

深川委員

 やはり、白根郷という形の方が、つながりが強いんじゃないか。

江村副会長

 おっしゃるようなご意見もかなり出ましたが、黒埼の方々のご意見は、圧倒的に旧新潟市に入れて欲しいというのが多いんですね。私共としましては、住民の考えを尊重するという意味で、黒埼を旧新潟市側に入れております。

田辺委員

 私は、旧西蒲原の中之口に住んでおり、農業を行っております。
 田園型政令指定都市ということで、十分配慮したというお話しでありました。旧西蒲原には、もちろん農家でない方もいらっしゃいますが、農業をやっている人にとっては、土地改良用水、排水、全て西蒲原で一つなんですね。
 昨日も、弥彦村で環境型保全農業をどうするかという会議がありまして、私も参加いたしました。やはり、吉田町、分水町、弥彦村、旧西蒲原で、いつまでもお付き合いをしていかなければならないわけです。
 子供についても、西蒲原の小・中学校で交流があって、スポーツやPTAのつながりがあるわけです。
 そういった面も配慮した中で、もう少し田園型というところでご説明願えればと思います。
 私の意見ですが、新潟県といえば米の県です。それから、東西南北、四つの蒲原、さらに中蒲原と、はっきりした地形・地物で残されているのだと思います。そういう地物・地物の面からも、西蒲原の農家とすれば、一体でゆとりのある農業が出来るのかな、という期待を持っております。
 あと、今日の新潟日報の一面に、検討委員会の素案が出ておりました。第4回と第5回の検討委員会は非公開だったと私は認識しているわけですが、今回、どの辺りからどういう形で出たのか、教えていただきたい。

江村副会長

 今のご意見については、私もまったく心外です。検討委員会の第4回目以降を非公開にしたのは、こういう論議が審議会に報告する前に出るのを避けるためです。報告する前に、ああいう形で出ましたことについて、私としましては心外だということを強く申し上げます。どの辺りから出たのかというのは、憶測の限りでしかありませんが、出てしまったのは仕方ありません。当委員会としましては、あくまでも審議会にご報告するものだというスタンスを続けておりましたので、その点、ご了解いただきたいと思います。
 それから、中之口と西蒲原とのつながりですね。これについても、西蒲原は一つだというご意見が出たことは確かです。確かに、警察や法務局、農協、土地改良区、全て西蒲原で一つなんですね。ただ、例えば新しく区が出来ましても、土地改良区の区割りはおそらく別になると思います。既存の組織も全部組み直すということはないと思います。
 学区についても、同じような考え方でよろしいんではないか。お互いに、区の境を越えて助けあうという考え方が、新市の精神だと思いますので、その点はご理解いただきたい。
 それから、中之口を白根圏に入れたのは、国勢調査による通勤通学者の流れは、白根が6.4%、巻が5.9%。若干白根方面が多いのです。
 県民の消費動向調査では、かなりの差がありまして、白根が18.4%、巻が8.5%。
 また、市が作った都市圏ビジョンでは、白根と同じ南部軸に入っております。
 以上のことを勘案いたしまして、この案を作らせていただきました。

田辺委員

 深川委員がおっしゃっていましたように、私も6区と8区は一緒の方が良いのではないかと思います。
 あまりにも広すぎて、支障をきたすのではないかということなんですけれども、バスで行っても、1日1本か2本しか通らない地域ですので、この西蒲原では自家用車の移動が主体となっております。30分走ればどこへでも行けます。
 そういった中では、人口も10万人になりますし、6区と8区で一緒の方が良いのではないかと思います。

江村副会長

 ご意見ありがとうございました。

北沢委員

 3区と7区の境界線の件で、関屋分水路以西の学校区なんですが、今までのいろいろな経緯で、学校区の一部分が中央地区の方に入っているんですが、これは、今回の見直しで変更するのですか。

江村副会長

 その点についても検討しましたが、それは本審議会と、住民の意向を重視すべきと思います。
 学区がまたがっていても、共通学区にすることも考えられるわけでございますが、住民の皆様が、この際、学区を変えた方が良いと言うのであれば、それもあろうかと思います。

長谷川会長

 それでは、これより議事に入りたいと思います。
 まず、今後のスケジュールの確認ですが、資料4をご覧いただきたいと思います。左側の図は、第1回審議会において、ご了承いただいたスケジュールでございます。右側が、現時点まで審議が進んだスケジュールで、黒く塗ってあるところまで来たわけでございます。検討委員会の終了まで、ほぼこの予定したスケジュールで進んでいるかと思います。
 今後の日程でございますが、来月中旬より住民説明会が行われます。最終的に8月中旬に、答申へともっていきたいと思います。
 会長といたしましては、本日と、もう一回位ご審議いただいた上で、審議会での素案がまとまるのではないかと思っております。しかし、これは審議の結果次第でございます。
 本日のところは、今日で結論を出すということではなく、次回を含めてご審議いただくということで良いかと思います。よろしいでしょうか。
・異議なし・

長谷川会長

 それでは、検討委員会の素案のうち、まず行政区画の編成についてご審議いただきたいと思います。

田村委員

 もう少しで退席しなければいけないので、区役所のことを含めまして意見だけ言わせていただきます。
 私も検討委員として議論に加えさせていただきまして、さまざまな意見を聞きながら案を作るのに参画したわけですが、やはり、全ての要件を満足させるのは難しい。
 そういう中で、最初は区の数は7かな、と思っていたのですが、いろんな要因を考えますと、7より8の方が、多くの要件を満たす。様々な意見等を考慮した中で、ベストの案だと思っております。
 ただ、7か8かということもありますけど、数はともかくとしても、行政の効率性を別途として考えていかなければならない。
 また、区役所の話ですが、常に区役所に行く必要はないと言いますか、分権型政令指定都市であれば、支所やいずれはコンビニ等で、住民票の交付等のサービスが可能となってくると思います。区役所を作るとなりますと、数十億円かかるわけですから、それより本当に必要なのは公民館だったり、図書館だったり、住民サービスに直結するものを優先するべきではないか。そういう中で、区役所の位置が検討されたということでございます。
 もちろん、学校区の問題とか、さまざまなご意見を伺うことが必要かと思いますが、基本的な枠組みとしては、これに変わるものはなかなか見出せないのではないか。
 以上でございます。

小林委員

 先ほどの質問と関連しますが、中央地区の将来の発展をいろいろご審議されたということですが、分かりにくいところがあると思います。
 私は、まちとしての発展は、これは本庁でなされなければならないと思うのです。
 そういう意味で、新潟島のことはもう少し深くご審議していただけるとありがたいと思います。

長谷川会長

 新潟島に関するご意見が他にもありましたらどうぞ。

与田委員

 検討委員会で出た話の中で、未来の方向性があった。もちろん、歴史的なつながりというのが新潟島にはあるわけですけれども、我々としては、新潟島と言う形ではなくて、信濃川の河口という形で考えようという議論になったんです。信濃川の河口を囲む地域として一体化した方が、両側をきちんと見られるのではないかという意見がありまして、片方だけを見るんではなく、信濃川の河口に位置する地域として、この信濃川の持っている可能性をもっと見ていこう。こういう形での一体性を考えたわけです。
 新潟島の反対側の沼垂地域も、新潟としては歴史的な地域です。最近出来た、みなとぴあ、それと向かい側にある朱鷺メッセ、こういうものは、やはりきちんと一体のところでもって管理した方が良いだろうということ。これも議論であったことを、ぜひお分かりいただきたいと思います。

小林委員

 それは、新潟市全体を見た論議であって、そういうレベルのことになると、市全体の問題ではないでしょうか。
 それから、私は地区の住民が地区としてまとまりやすいということが大切だと思うんです。そう見ますと、新潟市の南の方が発展するから一緒にしますと、発展する方は人口が集中し、片方は過疎化するということもありうるのではないか。そういう危惧があり、伝統のある地域だから、しっかり発展して欲しいと思った次第です。
 ただ、論議としていろいろあって、それで委員会として落ち着くところへ落ち着いたのであれば、異論はありません。

江村副会長

 小林委員がご心配になっているのは、ごもっともだと思います。中央地区に住んでいらっしゃる方の感情としては、まさにその通りだと思います。
 ただ、新潟市の政策の方向としましては、新潟島が孤立化するのは、困るということで、柳都大橋を作り、みなとトンネルを作り、いかに信濃川を挟んで両側を有機的につなげるかという方向で来ているはずなんです。地形要素である信濃川につきましては、橋もかかっておりますし、現実問題として、特に分断の要素にはならない。むしろ一体化した方が良いだろうというのが、委員会のほぼ一致した意見です。

伊藤委員

 郵便局長としての立場から発言させていただきたいと思います。
 郵便局では、以前は郵便番号が5桁でございまして、地域エリアを表していたんですけれども、現在は7桁になっております。郵便番号の7桁の意味は、エリアにおける町名を表しております。
 郵便局の管轄区域は、政令指定都市移行後に分断されるわけですけれども、問題ないのではないかと考えております。
 また、この素案を見ますと、特に5区・6区・8区は人口が少ないですが、将来の発展性を加味した区割りなのであれば良いと思います。

深川委員

 私は、6区と8区と一緒にした方が良いという考えではないんです。むしろ、7区の西地区事務所地域はもともと西蒲原なんですから、農村地帯の問題を含めて、8区と一緒にした方が効率的になるんじゃないかということで、ご意見を申し上げました。
 西地区は人口が4万ちょっとですから、合わせて約10万と、目安の区になる。

江村副会長

 深川委員のお考えは、赤塚と中野小屋、内野までを8区に入れるという考えですね。
 ただ、この地区の住民のご意見は、圧倒的に旧新潟地域だから7区で、というものです。

柳澤委員

 今の案は、前の第二次意見募集時にもあったんですよね。大学の辺りを境界にして、西蒲原につけるという案があったんですが、これについて、内野の人達から、とんでもない話だと聞きました。今になってそんなところに境界線を作って、区まで違えろと言うと大変なことになると。
 赤塚や中野小屋では、児童数がどんどん減ってきています。将来、内野の中学校はどうなるか。おそらく、中野小屋や赤塚、これらの地域で学校統合ということが出てくると思います。そう考えれば、今の西地区事務所を一つの単位として考えていかなければならないのではないか。もし、新潟大学の辺りを境界にしてとなると、五十嵐1の町、2の町辺りが境界線になると思います。それは大問題でして、旧内野の五十嵐地区が分断される。おそらく、地元住民の反対は大きいのではないかと思います。
 それから、区の数が八つになったことですが、区を一つ増設するということで、何回もご審議されたという経過をお聞きし、私はある程度市民に納得していただけるのではないかと思います。

金城委員

 7区案で検討していたのが、8区案になったということで、今日の新聞を見てびっくりしたわけなんですが、いずれにしましても江村副会長のお話のように、最大公約数を考えると8区だと思う。今後は、新しい区ごとの住民でコミュニティを生かしながら、鋭意努力して地域を再構築することになるのでしょう。私は、8区というのは理想的で良いと思います。

柳澤委員

 これは要望です。
 副会長からもお話があったんですが、今日の新潟日報の一面に素案が載ったわけですよね。これは、非常に残念なことです。私共が報告を受ける前に新聞に出た。
 こういうことは、どこでどういう風にして出たのか。今後もありうることですから、きちんと突きとめていただきたい。

加藤委員

 この案で、住民に説明することになるのですが、区が分かれても、基本的な行政の質も量も変わらないということを伝えなければならないと思う。
 例えば、日常の住民票の登録については、どこの区役所でも出来るのだということをきちんと説明する必要がある。なんとなく、私の家から区役所が遠くて不便になるから、この区は嫌だいう話になると、区割りの意味がないので、そこは十分に示さなければなりませんね。

長谷川会長

 ありがとうございました。そういう説明は、十分工夫をこらしたいと思います。
 再確認ですが、基本的な住民サービスは、どこの区でも出来るのですよね。

江村副会長

 はい、どこでも住民サービスを受けられます。
 住民の方が役所においでになる回数というのは、1年に平均1.5回なんです。ただ、少ないから不便で良いというわけではありません。交通弱者の方もいらっしゃいますので、その配慮は当然必要だと附帯意見につけさせていただきました。それを補完する方法は、市の方でお考えいただきたいと思います。
 私から皆さんにお伺いしたいのですが、今回、附帯意見を二つ、つけました。これについて、委員の皆さんから考えを伺いたい。
 一つは、学校区の問題です。学校区が分断される箇所がいくつかあるわけですけれども、当審議会の意向としては、この際、調整をするべきなのか、それとも学校区は永久不変なものとして今までどおりにしておくべきなのか、検討委員会で意見が分かれたところです。
 それからもう一つ、警察署の管区でございます。警察署管轄区域と行政区が一致すべきかどうかについては、検討委員会で活発な論議を行われたことを申し添える。これについて、警察は境界を変えられては絶対に困るという意見が強くありました。我々は、それは適宜対応するべきではないかとも考えたのですが、これも審議会の皆様のご意向に添うように、ということで付け加えさせていただきました。
 この二つについて、ご意見がありましたら、是非伺いたいと思います。

長谷川会長

 それではまず、学校区についてはいかがですか。

斉藤委員

 私は、PTAの代表で出ております。
 学校区のことなんですが、現在、学校区を割らないで欲しいという意見は、実際にお子さんが小・中学校にいるご家庭であります。しかし、保育園児・未就学児に関しましては、最初の小学1年生から別の学校に通うということで差し支えないと思います。
 また、共通学区ということで、区域を越えて、今までどおりの学校へ通えて卒業できれば、特別問題はないと思っています。

長谷川会長

 私も、初めは区割りと学校区は、どうしても一致しなければいけないと思っていたのですが、必ずしもそうでなくとも、学校区は存続するということのようですね。

外川委員

 学校区のことですが、私は、東新潟中学の区域におります。実際に東新潟中学校に通われている親御さんのお話によりますと、区域が分かれると、東新潟中学校の人数が大幅に減るということを聞いたそうです。区域が分かれてしまうことで、学校も分かれてしまい、人数の大幅の増減が考えられるのですが、その辺りはどのように考えられているのでしょうか。

事務局

 学校区の関係ですが、基本的には学区の変更は教育委員会で決定するわけですが、今の考えでは、学校区を区割り線が分断したとしても、通学区域は変更しないそうです。

小田委員

 学校区についてですが、おそらく教育委員会との話し合いもあったかと思います。
 先ほどの事務局の話では、今後は、より柔軟な考えで学区の選定ができるようです。教育的配慮における学級編成という手段も、おそらく教育委員会では講ずることも可能かと思います。私は、学区が分断されるということについて、将来的に悲観する要素ではないと思っています。

江村副会長

 例えば日沿道で区切られた、2区・3区・4区の境ですが、ここに多少の凸凹がございます。住民の方はほとんどいらっしゃらないのですが、一部で学校区を分断する箇所があり、学校に通うお子さんもいらっしゃる。こういう所については、住民のご意向を聞いて、微調整をすべきか、それとも考慮しないか、検討委員会で論議がなされましたので報告いたします。

樋口委員

 小学校区ですが、豊栄の方では、10年後に800人ほど人口が減るということで、今の学校規模で換算して、1つ半位の小学生が減るんです。そのようなことを考えても、わざわざ現在の規模での小学校区を考えなくても良いのでは、と思います。
 それから、もう一つ。中之口と月潟は当然西蒲原の方に入るだろうと思っていたものですから、6区に入っているというのが分からないのです。確かに、第二次意見募集時に、月潟は西蒲原にはこだわらないという意見がいくつかあったのですが、私が手にした議会の方の要望等を見ると、西蒲原としての一体感を大切にしているように私は思うのです。田辺委員が先ほど、大変熱心におっしゃっていたのを聞いていると、わざわざ離すのはいかがかなと考えるのです。

江村副会長

 はい、ご懸念はよくわかります。
 ただ、西蒲原郡は一体であるべきだ、という意見は沢山出ているのですが、その西蒲原というのは、各々で捉え方が違っています。
 審議会の委員に対して意見書も届けられましたが、住民の貴重な意見の一つとして、私共は受け止めました。ただ、内容につきましては、正式に地域審議会で審議されたものではないと確認しております。
 それから、どこまでが西蒲原かというのは、私共としてはこのご意見からは確認が出来ませんでした。
 例えば、月潟につきましては、現地に行き、住民の方々のご意見を伺いましたところ、圧倒的にこれは白根と一緒だということでありましたし、中之口の方でも、動線からすると白根方面ということでありましたので、こういう案にさせていただきました。
 具体的に困るという土地改良区の問題とか、農業関係の団体の問題とか、これはそれでまた各々一つのまとまりをお作りになっていけば良いのであって、学校区の問題と同じだと思います。

小田委員

 西蒲原の方からの要望書という発言が、ただ今ありました。公印を伴った名前、私印を押されている名前と、いずれもあったと思います。先ほど、いずれの地域審議会においても、正式な審議会決定はしていない、との発言がありましたが、これは間違いありませんか。

事務局

 事務局で、要望書が検討委員に届いたという情報を確認いたしまして、各地域審議会に確認しましたところ、事前には審議をされていなかったということでした。

江村副会長

 検討委員会は、その要望書について、住民の方からのご意見と同列に取り扱わせていただきました。

小田委員

 ありがとうございました。江村副会長の捉え方は、非常に適切であると思います。

長谷川会長

 警察の管轄区についてはいかがでしょうか。

与田委員

 特に話題に挙がりましたのは、2区と4区の話なんですが、石山地区は南警察署の管轄になっているそうで、石山地区の人口が多いこともあり、今後、これが東と南の警察署、どちらかの管轄になるかによって警察としては対応が違ってくる。この辺りで多くの意見交換がありました。石山地区がどちらの区につくかによって、警察の管轄が違ってくるわけで、これがもし東警察署管轄となると、かなり厳しいとの意見があり、議論したわけです。
 ただ、我々としましては、警察も学校区と同じように考えられないか。どこまでも区と警察を合わせるということではなくて、柔軟に対応できないか、ということで、警察の方で対応していただく話になったわけであります。
 先ほどの加藤委員の話にもありましたが、区は何をする所なのか、区役所の機能はどこまであるのか。例えば、5区・6区・8区は、田園型政令指定都市を支える部分です。この地域を伸ばしていくことが、今後の新潟市の命運を分けるというふうに考えていまして、この議論もしてきました。そういう点で考えると、それぞれの区の方々が、どうやって地域を伸ばしていくかという意欲の問題が大きい。
 今の警察の議論ですと、最終的に、警察も区に捉われずやってもらいたいという話になりました。
 以上の様に、石山地区が2区に入るか4区に入るか、それによって、警察管轄と区の対応はどうなるか、時間を費やして検討した次第です。

小林委員

 第1回検討委員会の議事録を頂戴いたしまして、その時に、先ほどの小学校の問題も警察署の問題もかなり出たところで、また考えていくというニュアンスでございました。その後、何度か話題になったのでしょうか。

江村副会長

 学区の問題に関しては、あまり論議になりませんでした。共通学区で対応出来るということを伺ったためです。
 警察については、最初スムーズにまとまりかけましたが、最後で議論になりました。一部の警察署が件数を沢山抱えると、対応能力に差が出るという意見があったためです。最終的には、警察に対応をお願いするという話になりました。

高橋委員

 警察署の警察官の配置については、人口を踏まえて定員が決まっているんだと聞いております。8区になりますと、警察の管轄がかなり変わってくると思うんですが、その辺りの警察との協調はとれているのかどうか。
 それから、七月の中旬から下旬にかけて住民説明会を実施する予定になっておりますが、何回説明会があるのか。そして、住民の意見を踏まえて素案を再度検討ということになりますが、どの程度反映させながら、今の素案を動かすのか、お伺いしたいと思います。

江村副会長

 警察署の管轄が動くと、警察署職員は、現在の警察署の建物では入りきれなくなる。しかし、我々としては、皆動かす必要があるのかと思う。こちらの建物にいるが、他の地域をカバーすることは出来ないのか。他の政令指定都市ではそういうようなことをやっている。ただし、その辺りは、今後警察でお考えになることでしょう。
 それから住民説明会につきましては、今の案を基にして、住民の方々のご理解をいただく。主に、微調整部分についてのご意見を伺うことが中心になるのではないのかと思いますが、ただ、全面的にこの案では困る、という意見が出れば、それはまた考えなければならないでしょう。

長谷川会長

 説明会については、この素案を基本に説明会に臨んでよろしいということであれば、そうご了承を得たものとさせていただきたい。どの程度の修正かについては、住民の意見を伺ってからになると思います。

小田委員

 検討委員会の会議の模様を見ておりますと、「これは仮置きして。」という表現が何回か使われております。会議のポイントを、仮置きという表現にしていたかと思います。
 今日の会議の中でも、いくつかの質問や意見が、その仮置きに触れるものであったかと思います。そういたしますと、住民説明会でも、仮置きとしたところの整理をどう住民に説明していくかが大きな課題になろうと思われます。住民に対する仮置きという重要な地域課題についてのポイントを、もう少し精査をしていく必要があるのではないでしょうか。

江村副会長

 検討委員会では、仮置きの対立をどう克服していくかというのが問題だったのです。その結果、この素案が出来たのですが、説明会では、この辺りの理論武装をきちんとやらなければいけない。それこそ、審議会にお願いしたいところでございます。次の審議会までに、委員の意見をまとめて、この案を住民の皆様に説明できるようにした上で、住民説明会に臨みたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

田辺委員

 ほぼ8区で決まりなのかなという感じはあるんですが、やはり私としては中之口と巻町とは一緒だと思っていましたので、今日の新聞を見て驚いた次第でございます。税務署、保健所、土地改良、法務局等、私は巻町に行っているのですが、そういった面でも一体である。また、私は農協の代表で来ているのですが、越後中央農協としましても、三つの区に分断されるわけです。今迄の減反政策以上の大改革があるという中で、農協と行政がタイアップしてやっていかなければならないと思うので、三つに分断されてしまうのは悲しい気がします。田園型というものを、もっと前面に出した方が良かったのではないかと思います。

長谷川会長

 その辺り、別な角度からのご説明はございませんか。

与田委員

 まず、西蒲原というのはどこまでかという話です。要望書に出てきている西蒲原と我々が西蒲原と呼んでいる所と、それぞれ違っておりはっきりしない。田辺委員がおっしゃる西蒲原とはどこまでか、お伺いしたいと思います。

田辺委員

 月潟、味方、潟東、巻町、西川町、新潟市に編入された所です。

与田委員

 黒埼は。

田辺委員

 西蒲原だと思っています。もう何年か前に新潟市に入っているのですが、連帯感として、黒埼まで含めて西蒲原郡という感覚を持っていました。農協に関しては、黒埼まで同じ管内でありますし、今でも交流が続いています。

与田委員

 西蒲原は、田園型政令指定都市に向けて、これから頑張ってもらわないといけない地域なんです。ですから、そういう意味で白根、中之口、月潟、この地域を動線で切ったことによって、ではこれが変わるかと言うと、そうは思っていません。白根まで含めた西蒲原全域を一つの区としてしまうと、あまりにも広すぎる。そうすると住民の方々も不便になるだろうということが、我々の一番のポイントだったんです。ある程度の大きさでまとめる方が良いというのが一つ。
 それから、確かに農協で言えば、西蒲原で全部つながっている。しかし、農協と区は、分かれても仕方がないだろう。実際に、農家の方々とそうではない方々とが、それぞれ生活をしています。そういった中で、区というのは分けるものとして考えるよりも、区としてのまとまりを大事にしようと考えました。農協という組織があり、亀田郷とか白根郷とかありますが、それらは区と並列的に考えるものだというふうに思っています。区が分かれても、農業というつながりは続くものではないでしょうか。

田辺委員

 各支所があるわけですから、住民サービスには支障がないと思うのですが、ただ、今まで私が見ていました感じですと、行政によって力の入れ具合が違うというのが多々見られたのです。例えば、隣の村ではこういう体制で助成をしている。ところが、こちらの方はそういうことは一切ない。区が変わればそういうことがあると思うので、ないようにしていただきたい。

与田委員

 私もそう思います。区でそこまで変わるとは思いませんけれど、新潟市は一体であって、市は市なんですよね。助成金の問題等は区でやらないと思いますが、その辺りはまだはっきりしていない。
 区ができるのは今から2年後ですから、その時までに区の役割とは何か、区にどこまでの権限があるかということを、きちんと住民から挙げていって欲しい。そういう形で解決出来る問題だと思っています。

江村副会長

 田辺委員が懸念されていることは、新潟市全体の問題ですね。決して区が分かれたからと言って、産業政策が変わるものでもないし、むしろそれは、全体を一体性をもって推し進める大事な施策になってくるはずですから、その点は是非ご理解いただきたい。

与田委員

 どういうふうな区になっていくか、それは作っていくものですから。これからのものですから、今後我々が新潟市に対して言っていくのが一番良いと思います。

田辺委員

 ありがとうございました。

長谷川会長

 8区にせよ、同じ新潟市であることは間違いのないことであります。
 検討委員会では、現状だけでなく、将来の発展性や市のビジョンについても深く検討したということはお分かりいただけたと思います。私としましては、これまでの議論を重々踏まえながら、この素案を審議会の原案とする方向でお願いしたいと思っております。
 次回は、総括の面であるとか審議の結果であるとか、区割り案の考え方、それから区役所の位置の考え方について整理したものを一度出させていただいて、それをご審議いただく、ということでいかがでしょうか。その時に修正点が出れば審議する。いかがでしょうか。
・異議なし・

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、事務局より、第5回審議会の日程について報告をしてもらいます。

事務局

 大変熱心なご議論ありがとうございました。
 次回、第5回審議会の日程についてですが、7月5日火曜日でございます。午後3時から、会場はグランドホテルを予定しております。
 なお、正式なご案内は、後日連絡させていただきますのでよろしくお願いいたします。

長谷川会長

 それでは、以上で第4回新潟市行政区画審議会を終了したいと思います。
 ありがとうございました。

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