第13回新潟市行政区画審議会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成18年1月26日

司会

 第13回新潟市行政区画審議会を開会いたします。
 本日の出席状況でございますが、堅田委員、熊谷委員、羽田委員、早川委員、末崎委員、伊藤委員が所用によりご欠席でございます。審議会委員が半数以上出席しておりますので、本審議会設置条例第4条第2項の規定に基づき、本日の会議が成立していますことをご報告いたします。
 それでは、開会にあたりまして、会長からご挨拶をお願いいたします。

長谷川会長

 会長を務めております長谷川でございます。本日はご多忙のところ、新潟市行政区画審議会にご出席くださいまして、まことにありがとうございます。
 本日は、特に新津地区と小須戸地区の地域審議会の代表の方々にご出席をいただいております。後ほどご紹介させていただきます。
 本日もしっかりと審議を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

司会

 ありがとうございました。
 それでは、この後の進行は、本審議会設置条例に基づきまして、会長にお願いいたします。

長谷川会長

 議事に入ります前に、本日の次第と資料の確認を行いたいと思います。

事務局

 本日の議事でございますが、区名につきましてご審議をお願いいたします。
 配布資料でございます。
 資料1、第12回行政区画審議会審議概要。
 資料2、追加区名案。
 資料3、区名に関する各種意見等。
 資料に不足がありましたら、お申し出いただきたいと思います。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、議事に移りたいと思います。
 前回の審議概要につきまして、事務局より報告をお願いします。
・資料説明・

長谷川会長

 ありがとうございました。
 ただ今の報告を受けまして、本日の審議の進め方についてお諮りいたします。
 まず、本日おいでいただきました新津地区と小須戸地区の地域審議会の代表の方々からご意見をいただいた上で、前回の意見交換でも挙がっておりました次の点を踏まえつつ、議論を深めてまいりたいと存じます。
 つまり、旧市町村名の取り扱い、方位の取り扱い、追加候補案を含めた区名案の取り扱いということで、自由にご意見をいただければと思いますがいかがでしょうか。
・異議なし・

長谷川会長

 ありがとうございました。そのように進めさせていただきます。
 それでは、旧市町村名の取り扱いに関しまして、新津地区と小須戸地区の地域審議会の代表の方々からお越しいただきました。前回の審議会で、直接ご意見をお聞きしようという意見が審議会委員からあったわけで、私から両地域審議会の会長にご案内を差し上げましたところ、快くお引き受けいただいたものでございます。
 それでは、代表の方には席を移動していただきたいと思います。
・地域審議会代表者・会長・副会長、席移動・

長谷川会長

 一言ご挨拶を申し上げます。新津地区及び小須戸地区の地域審議会の代表の方々におかれましては、本日、急なお願いにもかかわらずご快諾をいただきまして、まことにありがとうございます。
 当審議会におきましては、現在区名の審議を行なっております。その中で、特に旧市町村名を区名の候補とするかどうかということが、大きな課題になっているわけでございます。
 これにつきましては、昨年末より各地域審議会等からご意見をいただきながら、検討を進めてきたわけでございます。その中で、5区の新津地区と小須戸地区の両地域審議会からは、「申入書」をいただいているところでございます。
 私ども「申入書」を拝見させていただきました。しかし、検討するにあたり、直接、両地域審議会の代表の皆様からご意見やお考えをお聞きしたいということになりまして、本日、勝手ながら当審議会にお運びいただいたわけでございます。
 本日はそういった事情をご理解いただいた上で、皆様方からご意見を直接いただきたいと願っているわけでございます。
 また、当審議会委員と若干の意見交換もお願いしたいと考えております。そういった意見交換の結果を今後の審議に生かしてまいりたいと思っております。
 そのように進めてよろしいでしょうか。
・両地域審議会、異議なし・

長谷川会長

 ありがとうございました。
 まず、それぞれの地域審議会の皆様から自己紹介をお願いしたいと思います。

湯田新津地区地域審議会会長

 新津地区地域審議会の会長を務めております湯田でございます。よろしくお願いいたします。

馬場新津地区地域審議会副会長

 新津地区地域審議会の副会長を仰せつかっております馬場でございます。よろしくお願い申し上げます。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 小須戸地区地域審議会会長の佐藤でございます。去年の3月20日まで小須戸町長を務めておりました。また、この合併にあたりましては、前新津市長である新津地区地域審議会長の湯田さんと一緒に努力をして、今日に至ったということを申し添えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

穴澤小須戸地区地域審議会副会長

 小須戸地区地域審議会の副会長を務めさせていただいております穴澤と申します。よろしくお願い申し上げます。

長谷川会長

 ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
 それでは、各地域審議会の皆様から「申入書」の内容、それから両地区での意見調整の内容、改めてこの審議会に伝えたいというご意見などがございましたらお願いしたいと思います。
 それでは、新津地区からお願いしたいと思います。

湯田新津地区地域審議会会長

 皆様におかれましては、行政区の範囲、区役所の位置、そして今は区名について真剣に協議されていることに対して心から敬意を表する次第であります。本当にご苦労様でございます。
 小須戸と新津の話し合いの経緯と結果について説明をということでありましたので、まずそれについて申し上げまして、その後、区名についての当新津地区地域審議会の決意について皆さんにご披露申し上げたいと、こんなふうに考えておりますのでよろしくお願いいたします。
 まず、地域審議会の話し合いの経過でございますが、マスコミより旧市町村名はだめという報道がありましたが、それは行政区画審議会の本意ではないということをお聞きいたしました。私たちは、そのように考えておりました。
 従って、新津地区といたしましては、区名について一切触れてこなかったわけでございます。
 第9回から第11回までの審議会で、区名について新津の話が出ていましたが、私たちはそれについて、まだ時期尚早だということで意見をまとめました。
 それからその後、検討委員会から要請がありまして、両地区で話し合ってほしいとのことでした。それについて、話し合いというよりも、私たち新津地区地域審議会として要求すべきであるというような強い意見も出ましたけれども、検討委員会が論議している中で、そういうものを出すことについては問題がある。従って、小須戸地区地域審議会と新津地区地域審議会とで話し合いをしたわけでございます。
 6時間費やしまして、それぞれの地域審議会としての意を携えまして話し合いましたが、区名候補については結論を出すことができなかった。平行線をたどったままでした。
 私としては、非常に残念な結果でありました。しかしながら、小須戸地区地域審議会とは、区民の幸せのために、今までどおり相協力してまちづくりを進めていくという点につきまして、意見が一致いたしました。
 マスコミ等の報道で、新津と小須戸が争っているような感も受けられるかも知れませんが、そういうことは絶対にないと皆さんにご報告申し上げる次第でありますので、ご理解を賜りたいと思っております。
 両地域審議会の話し合いは、区名に関しては平行線をたどりましたが、まちづくりについては一体となってやっていくということで合意しているところでございます。
 以上が経過でございます。
 区名についての新津地区地域審議会の考え方についてご説明申し上げます。
 ご存知のように、中蒲原郡という郡がございますが、その中で郷という国づくりの範囲がございました。五泉、村松南部郷。亀田につきましては亀田郷。白根につきましては白根郷。新津につきましては新津郷ということで、伝統的な国づくりをしてきた経緯がございます。
 一部田上町も入りますけれども、小須戸の田の全部、新津も大体3分の2の田が新津郷ということでまちづくりを進めてまいりました。
 昔は、度々信濃川が氾濫しました。そのような中で、新津郷は新津から小須戸にかけての丘陵地帯と、そこから流れる水の処理、治水と利水の歴史を経てその地域を治めてきたわけです。
 一番川下は新津地区でございました。覚路津、三枚潟という大字がございますが、そこは一番標高が低い。雨が降ればそこが水浸しになる。また、渇水の時は上流に水を止められて、新津には流れてこないというような状況でございました。
 そういう中で、ここは将来のために水を治めなければならないということで、新津郷という名前で、心を1つにして治水、利水を行ってきたわけです。
 時には、大きな水害に見舞われた時もございましたが、新津郷という今までの治水の歴史を考えて、うまく治めてきたわけでございます。
 そういう中で、平成元年、新津郷農業水利事業というのがございました。国営でございます。320億の巨費をかけて治水が立派にできまして、従って、あの美田が残ったわけです。そのため、新津郷の人たちは食糧を確保でき、また水の脅威等々から免れたということでございます。
 従って私たちは、旧新津市の新津ではなくて、新津郷の新津と、こういうことで考えているところでございます。ただ単なる旧市町村名を無理やりにということではございません。そういう歴史からしまして、新津ということを主張しているわけでございます。
 新津区ということではなくて、候補に挙げてもらいたい。こういう歴史がある中で、新津というブランドとして確立しているわけでございます。
 旧新津では昔の小合村、荻川村、これは昭和14年に合併。それから金津、小合、これは昭和30年に合併いたしました。この間も、新津という名前は残ってきたわけでございます。
 私たちは旧新津市の新津ということではなくて、新津郷の新津と。国づくりをしてきた新津ということで私たちは主張しているということを、皆さんに十分にご理解いただきたいと思っているわけでございます。
 過去の人たちが一生懸命やってきた国づくり、その名称としての新津ということで私たちは主張しているわけですので、よろしくお願いしたいと思っています。
 新津地区にある国の税務署、労働基準監督署、職業安定所、新潟法務局新津支局、これら全てただ地名ということでなく、そういう歴史を踏まえて新津という名前がついているわけでございます。
 鉄道の問題にしてもしかりでございます。一緒にやってきた新津という名前、それは単なる今考え付いた新津ということではなくて、過去の歴史を踏まえて、そこに住んでいた人たちの歴史的文化遺産と言っても過言ではないと思っているわけでございますので、その辺りをよろしくお願いしたい。
 小須戸地域も一緒になってやってきたわけでございます。
 明治22年、信濃川の改修がありました。その時、子成場が河川改修にかかり、その人たちはどこかに移住しなければならないとこういうことで、小須戸地区にも行きました。
 それで今、花木という小須戸も含めた一大産地が出来た。こういう歴史もあるわけでございます。
 従って、私はそういう歴史的な経過、心を1つに行ってきた国づくりがあるから新津ということを皆さんに訴えているわけでございまして、旧市町村名のごり押しということではございませんので、よろしくご理解を賜りたいと思っているわけでございます。
 新聞等によりますと、数をもって何とかしようとしていると報道されているようでございますが、そういうことではありませんので、そこも皆さんからご理解を賜りたいと思っているわけでございます。
 それは、自発的な数値であり、過去の国づくりをしてきた頃からの新津という名前が植えつけられた結果ではないかと私は思っているわけです。
 なお、旧新津市、旧小須戸町以外の新潟市民の方々からも、約1,400の応募がありましたけれども、そのうちの80%が新津と応募していることは皆さんご存知のとおりであります。
 やはり新津という国づくりの歴史、またブランド等々を考えての応募であったと私は確信しているわけでございますので、その辺りも皆さんにおかれましては十分ご理解の上、両地域審議会が平行線をたどっているその理由をもって候補から除外することについては、当新津地区地域審議会としては非常に問題があると申し上げたい。
 また、「申入書」を出しました。その2日前にそれぞれ委員の方々に趣旨を説明しました。そしたら1人の欠席者もなく、全員が同意の上「申入書」を行政区画審議会の会長宛に出した。その意欲についても皆さんからご理解を賜りたいと思っているわけでございます。
 どうか意向調査の候補に新津という名前を皆さんからご採用いただくことをよろしくお願いしたい。
 それによって、公明正大に意向調査が実施されるわけでございます。その結果については、地域審議会としてはそれに従うということで、それが5区全体の融和につながるものと確信しております。
 最後になりましたが、今日、私と副会長の馬場さんと2人出席いたしましたが、新聞等では、ただ話を聞くだけというような報道もなされているようでございますが、そういうことでないように皆さんから十分そこら辺りを承知願いまして、本当に慎重に審議をされた後、候補を決めてもらいたいことを要望いたしまして、私の説明を終わります。
 ありがとうございました。

長谷川会長

 ありがとうございました。

馬場新津地区地域審議会副会長

 私は審議会の副会長を仰せつかっておりますが、新津商工会議所の会頭も仰せつかっておりますので、これらの説明の中でご理解をいただきたいと思っております。
 今回、会長のお話にもありましたように、私ども5区につきまして、地域審議会から意見聴取を申し上げる機会を設けさせていただきまして、大変ありがたく思っております。
 実は、今まで審議の途中でありました。それについての説明と感じたことについて発言させていただきたいと思っております。
 私どもにとっては、区名は現在より将来、未来に向かって大変重要な問題であると認識しております。皆さんにご審議をいただいている中で、私どもも本当に真剣に考えていただければと思っております。
 私ども新津地区地域審議会では、全員一致で「新津区」以外考えられないという意思表示をいたしました。公募の際は、5区については応募者の9割以上の人が新津と記載をしております。民意の中で新津を区名候補の中に入れてもらいたいとお願いをしてきました。どうしてこれが入れられなかったのかと、私は疑問でなりません。
 なお、区名の下につく町名については、全く私どもは考えておりません。あくまでも「新津区」の実現にご協力いただきたいと考えております。
 5区における小須戸との関係は、違和感なく、良い関係で現在までやってきております。これからも、なお一層仲良くやっていきたいと考えております。
 今回の公募では、旧小須戸町の応募者の約3分の2の方が、新津と記してございます。そういう意味からしても、小須戸の皆様方も多くは新津を希望されていると思っております。
 皆様方からぜひご理解をいただきたいということで、補足説明と感じたことを私の言葉とさせてもらいます。
 よろしくお願い申し上げます。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 次は小須戸地区の方々からご意見、お考え、改めてこの審議会に伝えたいことのご発言をお願いしたいと思います。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 委員の皆様方には、これまで長い日時をかけながら、課題を整理し、また築き上げてこられた。そのことについて、心から敬意を表する次第でございます。
 新津地区と小須戸地区は中蒲原郡のほぼ中心にございました。そして、新津はその規模からしても、中蒲原郡のリーダー的な立場でやってまいりました。その隣にあります小須戸は、新津と常に心を通わせ密接な関係で今日まできたところでございます。
 政治や産業経済、行政、常に両者で意思を交しながら、地域のため、住民のために全力を尽して今日に至ったところでして、その信頼感は並々ならないものがございます。
 例を挙げますと、新津と小須戸は非常事態、事故、災害に備えまして、今から5年前、水道の主要管を接続いたしました。どちらかに事故や災害があっても、どちらかの水を緊急的に取り入れられる体制を敷きました。
 また、新津では水道とガスのない地域もございました。そこで今から30年遡る前から、小須戸の公営ガスと上水道をその地域に供給して、お互いに信頼し合い、一体となってやってきたところでございます。
 そういう中で私は、新潟市の一員となったことに喜びと誇りを持っているわけです。
 合併論議がまだ住民の皆様に浸透しない頃から、湯田市長と私、そして議会の皆さん方と、これからのこの地域をどうしていくか、いろいろ論議いたしました。そして、政令指定都市を目指した新潟市の一員になるのがこの地域の幸せになる。そして、新津と小須戸は今のように信頼感を持って、お互いに協調を図りながら地域づくりをしていこうということで、合併に向かって歩き出しました。
 新津の体制が少し整わなかったため、私どもが先に合併を申し込ませていただきましたが、間もなく新津も入りまして、その後は合併協議会の段階になりました。新津もいろいろな問題については任意協議会の中で検討を終えておりましたので、あとは合併協議会で位置付けられれば良いと思って、私たちも歩調を合わせてやっていたのですが、残念ながら、12月議会で合併協議設置の議案が否決されました。新津で否決になったんです。その時の湯田市長の落胆ぶりと悲痛な覚悟は身に沁みるように感じております。私も大きな期待を寄せてきた合併問題でございますので、大変な衝撃を受けました。
 小須戸の皆さんも大変衝撃を受けて、本当に心配しました。それほどまで、新津と小須戸というのは、心の通じ合った区域なのでございます。
 そういう状況を受けて、新津の一部には、新津から分市して小須戸と一緒に新たに新潟市と合併しようじゃないかという論議も起き始めました。署名運動もございました。その時に湯田市長、そして議会の皆さん方が敢然と、新潟市と合併するんだと目的達成に努力をされました。そして、私たちの願いであった合併が達成されたわけでございます。大変嬉しく、喜んだものでございます。
 それ以降も一体感を前提としてきているわけでして、この気持ちはこれからも変わらないと思っております。
 しかし、今回の区名の問題で見解が分かれました。公募が行われるということを聞きまして、私たちは行政区画審議会で各区にふさわしい名前を選んでくださるのだろうと思っておりましたし、また区名について何らかの打診があるだろうという考えを持っており、新津と検討協議をすることになるだろうと思っておりました。
 ところが、ある日突然、署名運動が始まったというのを聞きまして、私は大変なショックを受けたのでございます。一緒になってやろうと言ってきたのに、そういう予期しないような事が起きたことに、少なからぬ不安感と不信感を抱いたのは、私のみならず小須戸地区の住民の皆さん方も同じでございます。
 先ほど会長、副会長がおっしゃったように、新津というのはブランドなんです。歴史もあり伝統もあり実績もある。中蒲原郡の中心でございますので、私も愛着尊敬をしているところでございます。
 しかし、ここで考えなければならないことは、私たちは14市町村が一体となって、本州日本海側初の政令指定都市を目指して、今門出をしていく大事な時でございます。
 私は、新潟市全体が一体となって協調できるような姿勢を築き上げなければならない。そう思っているところでございまして、先ほど新津というネーミングに愛着があると申し上げましたけれども、そんな愛着ですまされない。新潟県を代表する一大都市になるわけでございますので、将来に目標を定めて、新潟市が一体となってやっていくということを世間に知っていただかなければならない。
 8つの区は、皆家族のように理解していかなければならない。それなのに、5区だけがぎくしゃくして、長い期間に培ってきた信頼感を失ってしまったら、他の7つの区の皆様方にどのようなご迷惑をおかけすると思いますか。一体感がなくなるんです。そういう意味で、私は新津も良いけれど、それよりも新しい門出をするこの地域にふさわしい良い名称を審議会の皆さんから選定いただきたい。
 新津も大事ですけれども、新津は残るんです。それは地域で大事に育ててほしい。
 我々は、他の7つの区とともに、皆が抵抗なく、一体感が培われる、そういう区名にしてもらいたいということで、希望と期待しています。
 なお、新津も小須戸も花と緑を謳っております。小須戸では花のように明るく美しい心、緑のようにきれいで清々しい、そういう地域を作っていくことを願って花と緑を謳っている。
 新津市もそうです。新津丘陵、護摩堂丘陵、緑がある。田園が広っている。すばらしい環境をバックにしながら、この地域が栄えていけばありがたい。
 これは区名の問題だけではないんです。皆が納得する区名にすることが、これからの新潟市につながっていく。私たちも他の7区の皆さんも一緒にやろうという気持ちになっていくでしょう。
 新津には大変申し訳ないですけれども、新津という良い地名は、皆さん方でしっかり守っていただきたい。私たちも守ることに協力します。
 皆さん、良い区名をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

穴澤小須戸地区地域審議会副会長

 本日は行政区画審議会におきまして、発言の機会を与えていただき、感謝を申し上げる次第でございます。
 時の流れも速いもので、合併から1年を迎えようとしているわけでございます。合併に至るまでの約3年、任意協議会、そして合併協議会を通しまして、今日人口81万余の新・新潟市が誕生いたしました。いよいよ平成19年4月から本州日本海側初の政令指定都市実現に向け、着々と準備が進められているところであります。
 区名の問題につきましては、基本的な考え方を基に、検討委員会で検討され、委員長報告がなされたわけでございますので、それは尊重されるべきではないかと考えております。
 5区につきましては、新津地区と2回程協議の場をもちましたが、残念ながら歩み寄りができませんでした。小須戸といたしましては、新しい新潟市が誕生し、しかも新たに区制が施行されるわけですから、これを機会に新しい発想で、区名は旧市町村名を使用しないで、将来的にも融和と協調の図られる良い名称がないものかと考えているところでございます。
 ただ私なりに申し上げますと、共有できるものは花と緑。昔から新津、小須戸はサツキ、寒梅、アザレア、ボケ、その他園芸作物の産地としましては全国的にも有名です。これにちなんで新津では象徴する代名詞として、花と緑の石油の里。小須戸におきましては、花と緑の小須戸として数十年来に至っているわけでございます。お互いに寛容と平等の精神を持っておれば、道が開かれるものではないかと考えておりますが、この点も十分踏まえまして、ご審議のほどをお願い申し上げます。

長谷川会長

 ありがとうございました。4人の代表の方々からお話をひととおりお伺いしたわけでございます。
 行政区画審議会の委員から、この機会にお聞きになりたいことがあるかと思います。また、質疑応答の中で地域審議会の代表の方々もおっしゃりたいことが出てくるかもしれません。自由に意見交換を行う場を作りたいと思います。

田村委員

 長時間にわたりまして、大変丁寧なお考えをお示しいただきましてありがとうございます。それぞれの地域審議会に1つずつお伺いしたいと思います。
 新津の方にお聞きします。新津という区名にならなかった場合、どのような不都合があるとお考えでしょうか。
 小須戸の方には、新津という区名になると、どのような不都合があるとお考えでしょうか。

湯田新津地区地域審議会会長

 区名案募集がありましたが、あの数値というのはやはり尊重すべきであると思います。特に民主主義の世界におきまして、数値というのは尊重すべきでしょう。
 それから、一体感の問題でございます。小須戸地区地域審議会と私たちで、区名候補については意見が一致しないわけでございますけれども、小須戸の人たちで新津でも良いという人もいますし、そうでないという人もいる。新津でも新津が区名ではだめですよという人もいる。
 従って、全員の意見が一致する区名はないと思うんです。一体感の醸成ということになれば、ただ旧市町村名ということではなくて、まちづくりの新津ということですね。そこを考慮していただいて、公明正大に意向調査で判断すべきであると思います。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 新潟市全体で考えて一体感のある、また8つの区がお互いの区を理解できるようなものが良いということ。それから、新津では数がとおっしゃっているのですけれども、区名案募集では、数は参考にはすると書いてあったんですね。
 もし、これで小須戸でも投票行動を起こすとか、署名運動を起こすとなったら完全に対立になりますね。そうしますと、行政区画審議会で定めた要領を無視することになるわけですから、審議会の決められた事項については尊重すべきである。
 大変失礼なんですが、作為的な数字であろうということで、今私が申し上げておりますのは、初めからお互いの信頼感をしっかりと構築しながら、区制が敷かれた後の地域の発展を考えていくために、両地区が理解と信頼感を持っていなければだめだということなんです。
 投票行動によって、小須戸には少なからず刺激を受けておられる人がいます。
 だから、まず新津の方で、抱える問題をクリアーにして、信頼感を作っていく。そして、後の7つの区の皆さんから良い名前を選んだねという気持ちになってもらえたら、ありがたい。今ここで新津区なんていったら、他のいくつかの区はどうなるのでしょう。
 審議会で定めた方向が無効になるわけですから、そういう騒ぎになってはならない。こういう意味におきましても、皆が一体感を持って新しい新潟市、新しい政令指定都市を築き上げて、また進めていくべきというのが私の考えで、小須戸地区地域審議会の委員の総意であります。

湯田新津地区地域審議会会長

 新津区は、決まったわけではありませんね。私は、新津という名前を候補の中に入れてもらいたいということなんです。それだけなんですよ。そこを誤解のないようにお願いしたい。新津の数については、マスコミ等でも取り上げられましたけれども、私はこういう国づくりの歴史があったがゆえに、あれだけの数値が出たのではないかと思います。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 新津地区地域審議会からの「申入書」には、「候補については、地区で選んでもらいたい。」という1項がございました。そうすると、新津と小須戸で選んでもらいたいということになる。そうすると、数の論理ですね。
 1万何千票もの数の論理を押し通すことになる。私は、これがお互いの信頼感を失うことになるから、それは避けてもらいたいと思います。

小林委員

 まず、小須戸地区地域審議会長に伺いたいんですけれど、新津や地域名などの連想にかかわるような名前はやめてほしいという理由をお持ちでしたら、ご紹介いただきたいと思うんです。
 それから、新津地区地域審議会長さんには、小須戸の「申し入れ書」では、新津区が候補に加わることになったら断固反対すると言っておりますが、このことについていかがお考えですかということを伺いたいです。
 私は、確かに一般的にいえば、多数の意思が尊重されるのが民主主義だろうとは思いますが、もう1つ大事なのは、少数の、困るというのを押し付けることは民主主義に反すると思うんですね。少数意見を尊重していくというのは、地域形成の上で非常に大事なことだということでは、小須戸の会長さんと同じ意見なんですけれども、それぞれ1点ずつお伺いしたいと思っています。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 合併というのは、両地域の住民の信頼感とその融和を図って地域建設にあたっていくもの。お互いに目標があるんだから、一体となって力を合わせていくんだよとこういうことが前段なんです。
 湯田会長とここまで議論になったのは初めてですが、新津区が候補になるとどうして悪いのかということですが、数で押し切るという姿勢が見えたからです。小須戸を眼中に置かなかった。そうでないとおっしゃると思うんですけれども、そういう面が見えますので、私たちは、そういう権力によってこの地域は維持されるのではないと言いたい。お互いの理解でやっていく。今日、新津のとられた行動は非常に刺激が大きすぎた。新潟市の一員となるために新津と力を合わせてやってきたわけですから、ここで数の力が通るようなことがあっては、一体感は醸成されないだろう。こう思うところでございます。

湯田新津地区地域審議会会長

 小須戸の「申し入れ書」にどうこうとは言えません。ただし、私たち新津地区地域審議会から見れば、新津という候補名を挙げて、そこで公明正大な平等な意向調査をする。それによって解決されるのではないかと思います。

小田委員

 第12回審議会の中で、数と民意、それから応募の多寡と民意はどう関連づけたら良いかということが重要なテーマとして、議論されました。
 1区、4区、6区、8区は、各々の旧市町村名が応募の数の上では1位でありました。そして、4つの区にある地域審議会等の中で、旧市町村名の取り扱いについて議論して、一定の理解を得た上で行政区画審議会に掲示されたわけであります。
 区名案募集というのは、市民の皆様方からいろいろなアイデアやご意見を区名の候補として頂戴するということであったわけですし、数の多寡をもって決定ではないですよということが明記されておりました。
 かといって、5区の場合、新津区を希望する1万に近い数が、5区在住の市民の中から出てきたことは事実であります。それをもって民意とするか否か。
 民意とはどういうものかということが、小須戸と新津の審議会の中で議論されたか。これをお聞きしたいと思います。

湯田新津地区地域審議会会長

 小田委員から数と民意ということでご質問があったわけでございますが、意向調査で応募した人たちの考えがあの数値に表れた。その背景には、まちづくりをしてきた新津郷、昔から培ってきた歴史的な文化財といっても良いと思うんです。応募の多寡ではないというのはありましたけれども、ただし、それも否定しているわけではないんですね。多くとも良いわけですから。
 私が訴えたいのは、そういう歴史的背景があってあれだけの数値になったこと。
 恣意的な問題については、地域審議会として応募しなさいとか言ったことは一回もないです。いろいろな人たちの考え方でああいう結果が出たかもしれません。
 それらを皆さんから十分承知していただきたいと思います。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 私の言いたいのは、本当の心を伝えるのがこの地域審議会の務めであろうと思うんです。
 私たちが信用したのは、募集要領なんです。私たちは皆様方からしっかりと区名案募集で良い名前を作っていただけると思っていたから、あえてそういう行動もしなかったけれども、新津がそういう行動をとったから小須戸もやるというようなことになったら、これは完全に対立です。収拾つきません。合併しない方が良かったという声も聞こえてくるかもしれないわけです。
 新津があまりに数と言うと、これは角が立つと思います。数は民意だと言っていますが、作為的なものには、かなわない場合もあるんです。本当の真意を行政区画審議会の皆様方にご理解いただきたいと思って、このように話しているんです。ただ、行政区画審議会では、各区内で調整がとれない場合は旧市町村名は使わないという申し合わせをしていらっしゃるわけでございますから、私たちはそのように受け止めているところでございます。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 初めから旧市町村名を使わない、それから方位を使わないというように報道がされていたという話がありましたが、そんなことは一切ございません。

与田委員

 区名の件で議論をしたのは、今が最初なのですか。検討委員会から12月に両地域で話し合ってほしいと言って、その後、一回期限を延ばしたという経緯もあるんです。その間、今みたいな議論はされてないということですか。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 違います。議論は何度もしてきました。両地域のことも考えながら、様々な会合もやってきました。ただ、お互いの主張を述べてきたのみで、互いの意見について述べ合う様な論議は今までしていなかったということです。

与田委員

 今回初めて言ったと。分かりました。もっと最初からやっていたら話が進んだと思うのですが。そういうことはやっていなかったと。
 それから、佐藤会長の話を聞いていますと、新津が小須戸に断りもなく新津区という名前にしてほしいという行動をとったと。もし、小須戸にも声をかけて一緒にやろうじゃないかと言ってくれれば、こうはならなかったということですか。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 もし、そういう動きがあるけれど、意見調整をしないかと言ってくれれば違ったかもしれません。ただ、私どもの方の方針は決まっていますから。基本的な考え方に基づいて両地区の住民の皆さんが納得できるような良い名前を選んでもらいたい。

与田委員

 今回、もし事前に話があれば、もっとスムーズに進んだと思われますか。佐藤会長も新津には愛着があるとおっしゃっていましたし。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 事前に私たちと協議をして、新津はだめだよと言っても新津が同じ行動を起こせば、やはりこれは完全な決裂ですね。
 ただ、今回私どもは知らなかったから、こういう所で問題になっているのかもしれません。基本的な考え方をよく吟味すれば、新津の行動はできないはずなんです。

与田委員

 分かりました。

佐藤委員

 私は、こんなに思いの強い新津という名前を、候補の中に一度載せてから諮った方が良いのでないかと口を切ったこともある委員でございますけれども、どうしても基本的な考え方に照らし合わせれば、もめているような名前を候補として載せれば、もめたまま地域の方にお返しするということで、それはよろしくないと考えております。
 最終的に意向調査に出す時は、どの名前になってもふさわしいというものを、委員の中で絞ってご提示申し上げるという基本的な考えは、委員全員が持っておりますので、もしかするとその時に新津が載っていないとなるかもしれませんけれども、良識ある考えで意見が絞られていくので、理解していただきたいと思います。この場の雰囲気を地域の皆様にそっくりそのまま投げるという形は、私は避けたいです。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 旧市町村名は載せないということですか。

湯田新津地区地域審議会会長

 そういう誘導的なことは承知しかねます。

佐藤小須戸地域審議会会長

 今、5区で2つの追加案が出ているでしょう。私は追加案が出せるかと期待して事務局に聞いたんです。しかし、公募の中から選ぶということですね。私も案がありましたが、事務局に聞いたら募集期間は終わったのでできないとのことでした。しかし、今日見たら2つ追加案がある。そういう曖昧な態度をとってもらうのは困るのです。

北沢委員

 小須戸の方に質問します。5区の当該区以外の方の投票数を見ますと、1位の新津区と2位の秋葉区との差がかなりあるんです。当該区以外の方でも新津区というのが多いんですけれど、この数字についてはどのように受け止めていらっしゃいますか。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 応募の多寡ではないと私は思うんです。作為的なものを感じざるを得ないですね。力で押し切る、数で押し切る、これは本当の民主主義でない。それは数字だけなんですよ。その数字はどうやって集められたのか私たちは分かりません。けれども、小須戸は皆さんの方針を尊重して、全面的に良い名前をお願いしてきたわけです。

北沢委員

 5区に住んでいる以外の方でも、5区は新津と出してきた数が多いので、その数字に対しては、組織的とは言えないんじゃないかと思うのですが。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 例えば、小須戸に住んでいて、職場は新津へ通っている人は沢山おります。職場で書こうという話があれば、その分数は増えていくんですよ。そういう数で制する理論をどう考えるかは、これからの地域をつくっていく上で、大切なことだと思うわけです。

馬場新津地区地域審議会副会長

 私ども、小須戸の規模が小さいから、小須戸はどうでも良いのだという考えは全くございません。
 小須戸と対抗して、意図的に数を集めたということでなく、5区は新津だという純粋な票が多くあったものと私は思っております。

湯田新津地区地域審議会会長

 5区以外の方からの応募のうち、80%が新津ということで書いている。このことについては、恣意的なものではなくて、本当の純粋な応募の数だと思います。

小山委員

 いろいろな問題が出てきたわけですが、もし、両地区の信頼関係を構築していくという案があるならば、お出しいただければありがたいというのが私の意見でございます。

江村副会長

 両地区の代表の方、今日はありがとうございました。協力関係に変わりがないというご発言、大変嬉しく思いました。ご面倒をおかけいたしますが、これからもよろしくお願いいたします。
 新津の「申入書」には、「旧市町村名は一体感の醸成を図るうえで支障になるのか」という文言がございます。当審議会では、旧市町村名が直ちに一体感の醸成に支障になるとは言っておりませんし、そういう考えは皆さんもありません。
 ただ、その結果がどうかということは、今回、旧市町村名の使用について検討をお願いした5つの区のうち、4つの区からお使いにならないという返事をいただいたということをもって回答になると思います。
 そこでお伺いいたしますが、新津郷というお話がございました。「新津郷」を「新津市」と誤解したということが資料の附記にございますが、私どもは先回その資料をいただいた時、初めてそういう話を聞きました。
 それに沿ってまた検討したいとは思いますが、昨年11月に区名案募集を行ないました際に、新津では町内会をお回りになったり、資料を作ったりしたと伺っております。その資料の中に、合併の時から新潟市と合併しても新津は残るのだという趣旨でやってきた。新津という旧市名を残すために、皆さんからご協力をという趣旨が書いてありました。
 そういった資料の中に、旧市町村名でなくて新津郷として残すんだということが書いてあったものはありましたか。

湯田新津地区地域審議会会長

 私は、そういうことに全然関わらなかったので分かりません。

金城委員

 湯田会長にお尋ねしたいのですが、先ほど小須戸の佐藤会長から、ある日突然集団署名運動があったというお話を伺いました。このことについて、新津地区では突然そういう集団署名運動的なものをなされたのかどうか教えていただきたいと思います。

湯田新津地区地域審議会会長

 私は、そのことについては一切関わっておりません。地域審議会としても、一切関知していなかった。
 私たち地域審議会は、小須戸と協力してやっていくために、最後まで意見書の提出はしなかったということですので、ご理解を賜りたいと思います。

柳澤委員

 新津の方にお聞きします。合併の条件として、新津という名前を残すという話があったと聞いていますが、それは事実なのでしょうか。
 それから、「申入書」に、「重大な決意をもって強く申し入れる」とありますが、重大な決意とは何か。その点を明らかにしていただきたいと思います。

湯田新津地区地域審議会会長

 まず重大な決意についてですが、新津ということで、あれだけの数が出てきた。それは、新津という名前で一緒に国づくりをしてきたからだと思います。それが重大なということです。何かするということではございません。
 それから、合併についての条件ですが、選挙の時にそういうことを言った経緯はございますが、公約ということではありません。

田辺委員

 どうも先が見えないので、両地区からこうやったら山を登って1つになれるような提案があれば、1つでも教えていただきたいと思います。

湯田新津地区地域審議会会長

 皆さんを苦慮させていることに対して、本当に申し訳ない気持ちでございますが、今の時点で妙案はありません。今後どうするかについては、今日の雰囲気を踏まえながら検討してまいりたい。地域審議会がありますので、そこで判断したいと思っております。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 昨年の12月28日、両地域審議会代表5名ずつで懇談いたしました。お互いの立場、意思は尊重する。しかし、区名については歩み寄りができなかった。大変苦慮いたしまして、私と湯田会長とで、落としどころがないかと3回会って話もしました。それでもなかなか良い方法は出なかった。
 私は、新津は新津と主張しない、小須戸は申し入れ書を撤回する。そして、新しい名前を両地区合意で考えて、そういう要望を出せるのかと提案してみました。しかし、それはできないと言われました。
 今日、追加案が出ていますね。追加案を出す位だったら、両方で話し合いをして、良い名前がないか聞いてもらえたら良かった。もし提言があったなら、そういうことも考えられたかもしれない。
 旧市町村名を名乗らないと決めて、合意に達した他の区の皆さん方の気持ちもあるわけです。区で一体感を持って全員で盛り上げていくという基本的な考えからいくと、私はこの場で新津区というのを認めるわけにはいかないし、新津という名前を候補に載せるのはふさわしくないと思っています。
 もし、追加案というのが認められるなら早く言ってもらえば良かった。

江村副会長

 佐藤会長がおっしゃった追加案の件ですが、ここに出ておりますのは、区名案募集結果の中で検討委員会が拾わなかった案の中から、当審議会委員の方で追加として挙げた方が良いというものを出してもらったので、全く新しい案ではないんです。それをご了解いただきたい。
 ただ、佐藤会長がおっしゃるようなことができるのであれば、これから当審議会の論議でお願いすることも考えたいと思います。そうしたいとお考かお伺いしたいです。

佐藤小須戸地区地域審議会会長

 行政区画審議会では基本的な考え方というのがあるわけですから、それを尊重していってもらいたい。審議会の方針が変わったりすると、どこまで信頼したら良いのか疑心暗鬼になってしまう。数とか圧力とかに配慮していたら何もできないんです。どうかひとつ、皆さんの方針どおり実行していただきたいと思うわけです。

金城委員

 検討委員会から昨年末に、1区、4区、5区、6区、8区に対して、旧市町村名の使用について検討してほしいという話がありまして、私ども1区では、住民代表と市議会議員を併せて16名で審議いたしました。
 そして、いっそのこと私どもで、検討委員会で出された名前以外の新しい名前を作ろうと考えた。一体感を醸成するためにということで、私どもでは2つの名前を決めまして、行政区画審議会へ文書で差し上げました。
 私は、5区内でも、いろいろな各界各層の人たちを集めまして、何とか合意を見るように話をしていただければと思います。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 区名案を募集した時の基本的な考え方、これは変わりません。
 それから、応募数の多寡は参考にはさせていただきますが、多いということでもって採用ということではないと、これも明言しております。しかし、参考にはいたしますので、それだからこそ、今日は代表の方に来ていただいてご意見を伺っているわけでして、その辺りはご理解いただきたいと思います。
 それから、これで市民からの意見を閉じるというようなこともしておりません。積極的にご意見を出されるのであれば、我々はまだお聞きする余地は残したいと私は思っております。それは、また審議会へ相談いたします。
 時間もまいりました。ご意見は十分に出していただいたように思いますので、この辺で意見交換は終了させていただきたいと思います。
 代表の方々は退席となりますけれども、この審議会は公開でやっておりますので、お残りいただいても構いません。本日は、有意義な話し合いができたと感謝しております。両地区の皆様、ありがとうございました。
・地域審議会代表者退席・

長谷川会長

 それでは、これから旧市町村名の取り扱い、方位、追加提出区名案の取り扱いについて検討していきたいと思います。
 それから、意向調査に出す候補の数というのもありますね。
 しかし、本日は数を決めずに、自由にご討論いただくというようなことで進めさせていただきたいと思います。よろしいですか。
・異議なし・

長谷川会長

 それでは、各区で追加提出区名案がございます。この資料について、説明をお願いいたします。
・資料説明・

長谷川会長

 本日は時間がきておりますので、審議まではいかないように思います。
 ただ、ご相談がございます。何しろ時間が迫っておりますので、いつまでも議論はできないのですが、区名案に関して市民の関心が非常に高いということは、紛れもない事実だと思います。審議会といたしましても、この市民の声に耳を傾けるということは大切だと思います。
 基本的な考え方は変えるわけにはいきません。それから、区名案募集の趣旨も不変でございます。ただ、今月いっぱいまでは、市民の声が出てくるのであれば聞いたらどうかと考えます。
 また、市長もいろいろな声があれば審議会に届けるということをおっしゃっておられます。ですから、そう長々とやるわけではありませんが、今月末までに寄せられた意見は審議にあげるということでいかがでしょうか。
 それから、今回お呼びした2つの地域審議会で、今後の話し合いの結果、協調することができて、募集結果の中からよりふさわしい案を選んでいただくのも良いかと思うんです。
 そのことについてご意見を伺いたいと思います。

柳澤委員

 7区についてですが、坂井輪地区から出ている議員で十日会というのを作っていて、先日話し合う機会があったのですが、西を入れてほしいという意見が出ました。7区には、西地区事務所がある。そういう関係で、イメージからすると西というのが良いかと思うのです。ぜひ、西を候補に入れていただきたい。
 候補を5つに絞るのかどうかということもありますが、7区は海に関係する名前が5つのうち3つあるのです。そのなかで、汐美と夕映は読みにくいのではないでしょうか。もし、5つに絞るのであれば、地名を入れて夕映と汐美を外していただきたいと思います。
 それから、資料3を見ますと、「区名案について」という新潟クラブから出ているものは、5区に新津といっているんですね。この辺りが審議会の審議とは別に一人歩きをしてしまっているような気がしました。

与田委員

 今の新津の問題もありますし、追加を認めるということですので、会長案についてはよろしいと思います。タイムリミットもあるでしょうけれども、先ほどの雰囲気を見ていますと、もしかしたら何かあるかもしれないなという気もしますし。

長谷川会長

 柳澤委員のご意見はありましたけれども、個別の追加提出区名案の検討は、次回以降にしましょう。十分時間をとりたいと思います。

樋口委員

 見ていますと、区名案についての意見というのは、議員の方とか地域審議会の方とか、自治会の方ですよね。でも、私の関わっているグループでも、市民の意見はどこに言えば良いのと話している。
 それから、良いと思う名前がないから、そういうことを理由をつけて言いたいんだけれど、どこに言ったら良いのと聞かれるんです。
 今月末までというお話だったので、個人でもそういうのができるのかということと、どこにやるのかということをお聞かせ願えればと思います。

長谷川会長

 公式には区名案募集は終わっていますね。しかし、終わっているにもかかわらず、非常に強いご意見があれば、それは聞かざるを得ないだろうということですね。これから改めて新しいものを募集するということはできないと思います。

与田委員

 審議会のメンバー経由で出てくるものは良いわけですね。会長がおっしゃるように、既に募集は終わっていますから。
 区名案募集結果の中にあるというのが原則である。次に、それを追加提出することができるのは審議委員であると。そう解釈してよろしいんですか。

長谷川会長

 そうすると、市民クラブとかいろいろな団体の意見はどう取り扱いますか。

与田委員

 それは、要望書として出てくるのは自由なわけでして、会長宛に出されれば、この様に出てくると思います。それを審議会が取り上げるかどうかというのは、審議会委員の判断になるということで、今の追加の区名案の中に要望書のものは入らない。そういうルールだと私は解釈しています。

長谷川会長

 ただ、強い意見についてはお聞きしたいとは思います。
 今日はここまでということで、新津と小須戸の間で歩み寄りができることを願っています。審議会としても、それが実現すれば非常に良い方向にいくと思っております。

原山委員

 先ほど今月いっぱいまでというお話がありました。

長谷川会長

 それ以上長く期間を設けることは難しいでしょう。

原山委員

 ただ、今後歩み寄りの方に進むには、今月いっぱいでは短すぎるのではないでしょうか。

江村副会長

 原山委員はいつ頃までならとお考えですか。

原山委員

 具体的には、今日地元へ戻ってお話もさせていただこうと思っています。ただ、今月いっぱいとなると、1週間ないですから。
 延ばしていただけるものであれば、可能な限り延ばしていただきたいです。

江村副会長

 例えば2月2日までならよろしいですか。いつまでも延ばすというわけにはいきませんし、他の区からは、既に合意をいただいて進んでいるわけですから。その点もご勘案いただきたいですね。

原山委員

 では、2月2日まででお願いします。

長谷川会長

 委員の皆さんも、2月2日まで待つということでよろしいですか。
・異議なし・

原山委員

 どういう形になるかは今は分かりませんけれども、そこまでは延ばしていただきたいと思います。
 それから、委員の方はご存知だと思うのですが、追加提出区名案に新津が入っていないことについて、初めて傍聴された方にはご理解いただけないかもしれませんので、その辺の語弊がないように、会長から説明をお願いしたいと思います。

長谷川会長

 この追加提出区名案には旧市町村名は入っておりません。それは別に審議するということで除外して、1月24日の午前中までに審議会委員の方より出していただいたものです。
 それでは、本日はここまでにしたいと思います。
 今後のスケジュールについての説明をお願いします。

事務局

 長時間にわたるご審議、大変ありがとうございました。新津、小須戸両地域からの調整については、2月2日まで待つということでございます。
 第14回審議会の日程につきましては、2月6日月曜日、午後1時半から、ホテルイタリア軒を予定しております。正式な案内につきましては、後日発送させていただきたいと思っております。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 次回は、いろいろな課題を一つ一つ議論していきたいと思います。
 それでは、第13回行政区画審議会を閉会といたします。

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