第12回新潟市行政区画審議会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成18年1月20日

司会

 第12回新潟市行政区画審議会を開会いたします。
 本日の出席状況でございます。熊谷委員、田辺委員、田村委員、末崎委員、与田委員、齋木委員の6名の方が所用によりご欠席でございます。審議会委員が半数以上出席しておりますので、本審議会設置条例第4条第2項の規定に基き、本日の会議が成立しておりますことをご報告申し上げます。
 なお、既にご報告させていただいているところでございますが、委員の交代について改めてご紹介させていただきたいと思います。北陸地方整備局広域計画課長の蚊爪委員でございます。
 それでは、開会にあたりまして、会長からご挨拶をお願いいたします。

長谷川会長

 新年あけましておめでとうございます。第12回新潟市行政区画審議会を開催させていただきます。
 前回は11月30日ということで、その後、年が改まりまして検討委員会での検討がまとまったとの報告を受けまして、第12回審議会を開催させていただくことになりました。
 検討委員会での状況は、これまでの間、資料を送っていただいたり、また、新聞、テレビ等の報道でも取り上げられておりました。検討委員の皆様は、本当にご苦労されて本日のこの報告をまとめられたわけでございます。
 まずもって、江村委員長はじめ検討委員の方々に厚く御礼申し上げる次第でございます。
 さて、本日は報告をいただくわけでございますが、その後は我々の出番でございます。慎重かつ丁寧に審議を進めてまいりたいと考えておりますので、ご協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。

司会

 ありがとうございました。
 それでは、この後の進行は会長にお願いいたします。

長谷川会長

 議事に入ります前に、本日の次第と資料の確認を行いたいと思います。

事務局

 それでは、次第をご覧いただきたいと思います。
 本日は、新潟市行政区の名称についての報告と、議事といたしまして、今後の進め方についてと、区名についてをご審議いただきたいと思います。
 資料でございます。
 資料1、新潟市の行政区の名称について(報告)。
 資料2、行政区画審議会今後の進め方(案)。
 また、資料番号は付してございませんが、「政令指定都市調査特別委員会」会議録概要(意見・要望)を机上に配布させていただいております。
 さらに、第9回、第10回検討委員会資料と審議概要を、検討委員以外の皆さんに机上配布させていただいております。
 以上でございます。

長谷川会長

 ありがとうございました。不足の資料がございますかどうかご確認をいただきたいと思います。
 それでは行政区の名称について、検討委員会から資料1のとおり報告をまとめていただきました。これについて、検討委員会からご報告いただいた上で、ご審議をお願いしたいと考えております。
 それでは、江村副会長、よろしくお願いいたします。

江村副会長

 それでは、資料1の新潟市の行政区の名称について、私からご報告申し上げます。
 1ページ。これは、取りまとめに至るまでの経緯の概要でございます。
 ご承知のように、昨年10月5日に当行政区画審議会に対しまして、新潟市長から行政区の名称についてのご諮問を受けまして以来、当審議会ではまず「区名についての基本的な考え方」を定めまして、そしてそれに沿って広く区名案を市民から募集することといたしました。
 そして、昨年11月30日に開催されました第11回審議会におきまして、この区名案の応募結果をもとに、次の段階としての区名意向調査に向け今後の円滑な審議を図るために、私ども検討委員会に対しまして、区名候補の絞込みを行うようにというご指示をいただいたわけでございます。
 そこで、私ども検討委員会では、審議会でご決定をいただきました「区名についての基本的な考え方」に基きまして、各区の特性やイメージ、あるいは語感や読みやすさ等を勘案しまして、5回にわたり議論を進め、またその間に各地域間での協調、調整をお願いするなど、市長よりご諮問をいただきました際に特にご意向がありました点を踏まえまして、慎重かつ多面的な検討のもとに区名候補案の絞り込みを行いまして、本日ここにご報告する区名候補案、各区5案を選出したものでございます。
 2ページは、当委員会における検討の経緯の概要でございます。
 まず、第6回検討委員会では、「区名に関する基本的な考え方」を検討の基本とすることを確認いたしまして、区名案募集時の趣旨に沿いまして、応募数の多寡にかかわらず、全てを検討の俎上に載せること、そして応募の数にこだわらずに良いものを拾いあげていくことにいたしました。
 また、候補区名の絞込み作業にあたりまして、各区の特徴やイメージが重要であるということから、区名をカテゴリーごとに分類してみることといたしまして、7つの項目を設定いたしました。
 第7回検討委員会では、前回7つのカテゴリーに分けました区名案を今後の検討の参考にすることといたしまして、検討委員会で絞り込む区名案数を、とりあえず1区あたり7つとすることを仮置きいたしました。
 そして検討に入りました結果、カテゴリー分けした区名案を参考として、各委員が1つの区につき5つ以内の区名案を選出いたしまして、その結果を次回持ち寄ることにいたしました。
 また、旧市町村名の取り扱いについてでございますが、これについてはご承知のように、募集時にも賛否様々な意見がございました。また、区によっては大きく意見が割れているところもございまして、旧市町村名を区名の候補とすることは、地域の一体感の醸成を阻害する懸念が強まりました。
 そこで検討委員会といたしましては、旧市町村名の応募数が多かった5つの区、1区、4区、5区、6区、8区につきまして、地域審議会やコミュニティ協議会・自治連合会等を対象といたしまして、区名に旧市町村名を使用することの是非につきまして、12月27日までにご意見をいただくようお願いをいたしました。
 第8回検討委員会では、それと並行いたしまして各検討委員が選出した区名案の報告を受け、各委員の選出にあたっての考え方や選出理由等を伺って論議をいたしました。選考理由の主なものとして考慮されたものは、記載のとおりでございます。
 そして、「区名に関する基本的な考え方」と、「各委員の考え方や選考理由」をもとに、1区あたり7つの候補に絞り、これを仮置きいたしました。
 今年に入りまして、第9回検討委員会でございますが、ここでは第7回検討委員会の後に依頼した5つの区のうち、1区、4区、6区、8区の4つの区からご回答があり、その報告を受けました。そして、これら4つの区について各地域のご意見を確認したところです。
 ただし、5区はその時点で「引き続き協議中」ということでございましたので、慎重を期するために、改めて期限を設けてご回答を促し、そのご報告を受けた上で、検討委員会として最終的に決定をすることといたしました。
 そして、意向調査をする際の区名候補の数は、これは本来審議会においてご決定をいただくことでありますけれども、私どもでは3つから5つと仮置きをいたしまして、検討委員会から本審議会に上げる区名候補数を5つといたしました。
 また、前回、仮置きをいたしました区名案のうちで、漢字や読みが重複しているものなどを整理いたしまして、候補の削除や新たな追加を行い、1区あたり5つの候補に仮置きいたしました。
 第10回検討委員会でございますが、ここでは協議中でありました5区からご報告を受けました。それで、私どもが調整をお願いしておりました5つの区から全てご回答をいただきましたので、改めて旧市町村名の取り扱いについて論議をいたしました結果、結論として「すべての区で旧市町村名については、区名の候補としない」ということを全員一致で決定いたしました。
 ただし旧市町村名の取り扱いにつきましては、なお慎重を期するために、審議会で改めてご確認をいただきたいということを附帯意見としてつけることといたしました。
 そして、仮置きをしておりました各区5つずつの区名案につきまして、方位の取り扱いや考え方を議論いたしました上で、確定をした次第でございます。
 以上、ご説明いたしましたような審議を経ました結果、各区の区名の候補案は最終的に5つずつといたしました。これは、今後実施される予定の区名意向調査の際の候補の数を3つから5つと想定をいたしました上で、今後当審議会の審議の中で、また新たな案が追加される可能性も勘案したものでございます。
 5ページ、6ページが、当委員会が選定いたしました各区の区名候補案と、それぞれの概括的な考え方でございます。各区の区名だけを区名をつけて読み上げます。なお候補名は50音順に並べてございます。
 1区、阿賀北区、北区、豊北区、豊浜区、豊区。
 2区、阿賀西区、旭区、港東区、通船区、港区。
 3区、信濃区、中区、白山区、万代区、柳都区。
 4区、芦原区、梅田区、江南区、湖南区、瑞穂区。
 5区、秋葉区、さつき区、新須区、美咲区、緑区。
 6区、果豊区、南区、みのり区、桃花区、若葉区。
 7区、汐美区、新川区、文教区、美浜区、夕映区。
 8区、角田区、多宝区、西蒲区、穂波区、美郷区。
 各区の候補案は以上でございます。
 7ページは、区名候補の選定にあたり特に留意した事項についてでございます。
 まず1つ目は、旧市町村名の使用についてでございます。ご承知のとおり、1区、4区、5区、6区、8区の5つの区では、区名案募集の中で旧市町村名の名称が、最も多く寄せられました。
 また区名案募集の際の区名に関する意見では、旧市町村名の使用に関しまして、否定的な意見と肯定的な意見と、相反する意見がいずれも寄せられております。
 当検討委員会では、この点について検討する中で、行政区画審議会が取りまとめられました「区名についての基本的な考え方」、それに各地区でのいろいろな動向に照らし、この度の広域合併により新たに新潟市に加わった旧市町村名を候補対象とすることが、区内の一体感の醸成を阻害するのではないかという大きな懸念が生じてまいりました。
 そこで、旧市町村名の応募が最も多かった5つの区を対象といたしまして、地域住民の意向に詳しい地域審議会やコミュニティ協議会、あるいは自治会連合会等の皆さんから、旧市町村名を区名候補とすることについて改めてご意見を伺うこととした次第でございます。
 各区の各地域審議会などでいただきましたご意見を次に列挙いたしましたが、ご覧のように1区と8区につきましては、旧市町村名を使わないということで完全に合意されました。
 4区、6区につきましては、ご意見は分かれましたものの、大勢は区内の一体感を損なわないためには、旧市町村名を除外することもやむを得ないという結果となっております。
 ただし5区につきましては、結局相反する意見が対立して、歩みよりは見られませんでした。
 そこで、検討委員会では、これらの地域の意見を受けて、慎重に検討いたしました結果、旧市町村名を区名の候補とすることについては、地域での愛着、あるいはご意見はありますけれども、区内の一体感を醸成するという面では、これを阻害する等の懸念が払拭できないと考えまして、すべての区で旧市町村名の使用は区名の候補としないことにしたものでございます。
 2つ目は、方位の使用についてでございます。方位というのは簡潔で読み易く、位置関係も分かり易いことから、区名候補としては市民生活上の不利益は見当たらないということから、その使用については特に制限をしないことにいたしました。
 しかし、論議の過程で、「旧新潟市域での東西南北の使い方」と、「合併後の市域での位置関係」とでは当然のことですが相違がございます。
 そこで、全市的な整合性を優先して調整いたしました結果、区名案としては今ご報告したように北と南が残ることになったわけでございます。
 また、「中央」という区名につきましては、中央とその周辺といった地域の格差等をイメージすると懸念されますことから、候補としては選考しないことにいたしました。
 3つ目は、整合性を図る観点での候補調整でございます。選考の過程におきまして、イメージの重なりから、複数の区に同じ区名案があったり、あるいは港と湊という同じ読み方の区名が残っておりました。
 そこで、区名意向調査を行う際に、市民の混乱を防ぐ必要性から、各区ごとに重複しないように調整いたしました。
 最後に、附帯意見について申し上げます。
 2つでございます。
 1つは、審議会における候補名の追加についてでございます。検討委員会では、いずれの名称が最終的に選択されても行政区の区名として、ふさわしい名称を候補名として選考したつもりでございます。
 しかし、区名案の募集過程では多くの案が寄せられておりますし、また委員の方々にもいろいろとご意見があろうかと思います。従いまして、よりよい候補案を決めてまいりますために、当審議会において新たな候補の追加、あるいは差し替えもご検討いただきたいと思います。
 2つは、旧市町村名の取り扱いについてでございます。旧市町村名を候補とすることにつきましては、先ほど申し上げましたとおりでございます。特に時間をかけて検討したつもりでございますが、この検討委員会の判断につきましては、地域によっては、なお様々な意見があるように伺っております。審議会におきましても、この件につきましては、十分ご確認をお願いたしたいと思います。
 以上で検討委員会としての報告を終わりますが、今回の区名の選定にあたりましては、正直申し上げまして、先回の区割りの時以上に、全ての市民が納得する、これで万全だという案を出すことは難しい課題でございました。
 幸い委員の皆さんの多大なご尽力のもとに、私どもとしては選考基準に沿っての大局的な見地から、妥当な候補案をまとめることができたものと思っております。
 また、審議の過程で歳末のお忙しい時期にご面倒をお願いいたしました地域審議会、あるいはコミュニティ協議会などの皆さん。この皆さんが地域内の協調融和のために冷静にご論議をお願いいただき、ご協力をいただきましたことにつきましては、改めて心から敬意を表したいと思っております。
 以上で私の報告を終わります。ありがとうございました。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは次に、事務局から、政令指定都市調査特別委員会の審議状況につきまして、説明をいただきたいと思います。
・資料説明・

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは次に、今後の審議の流れを皆様と共通理解の上で、今後の検討を進めたいと思います。資料2でございます。
・資料説明・

長谷川会長

 ありがとうございました。最終的な期限は念頭におきつつ、必要な審議は十分丁寧に行なってまいりたいとそういうふうに考えております。ご協力をお願いしたいと思います。
 それでは、先ほど江村委員長からの検討委員会の報告について、皆様のご意見を伺いたいと思います。審議会には地域の方々がかなり多くいらっしゃいますので、ご発言をいただきたいと思います。
 また、旧市町村名の取り扱い、それから応募数の多寡について、方位の取り扱い、区名案の重複ということもあったかと思いますが、ご意見をいただきたい。

高橋委員

 検討委員会の皆さん方が5回にわたりまして検討いただき、そして、今日の審議会を開催することができまして、皆様方のご苦労に対しまして敬意を表する次第でございます。
 新潟県の人口約240万。その3分の1の約81万の新潟市。新潟県の中心地といえば新潟市になると思いますが、新潟市の中心といえば、約18万の人口を持つ旧新潟市の3区になろうかと思うわけでございます。
 それで、今回の5つの絞られた中に中央区というのが落ちているということで、当初7つに絞られた時には中央区が入っていたはずなので、5つに絞った段階で落ちたということになるわけですね。
 住民の皆さんといろいろ接触している段階の中で、3区は中央区が一番良いという声が非常に私どもの耳に入ってきているんです。
 にもかかわらず、今回、中というのが入って中央が落ちている。
 今までの先行政令指定都市を見ても、中央区というのは確か6つか7つ位。中は2つか3つ位だったかと思うんです。そういう意味合いからも、ぜひ3区は中央区ということで改めてご考慮のほどをお願いいたしたいと思います。

長谷川会長

 検討委員会で、この件についても検討されたわけですね。

江村副会長

 先ほどご説明しましたけれども、高橋委員がおっしゃるように、仮置きの段階では入っているんですね。ところがその後の検討の過程で、中央という名前は外させていただきました。ただ、方位からいいますと、中というのは残してございます。
 先ほどご説明があった、他市で中央区があるというのは、かなり前につけられた名称だと思うんですね。時代の新しい流れを見ますと、中央と地方を連想されるのは好ましくないんじゃないかというようなご意見がありました。
 この審議会で、ぜひ皆さんからご意見をいただきたいと思います。

長谷川会長

 それでは、他のご意見をどうぞ。

阿部委員

 5区の阿部でございます。
 質問でございますが、先ほど旧市町村名を外すという説明がありました。旧市町村名を使うことは、一体感の醸成が損なわれるとおっしゃられているわけですけれども、地元のことを言って申し訳ございませんけれども、そのことで、もし新津住民が全く賛同しなかった場合、検討委員会としてどのような対応をお取りになるのか、その辺をお聞かせいただければありがたいと思います。

江村副会長

 大変難しいご質問ですが、検討委員会としては、あくまでも素案をお出ししたまでなので、これからは本審議会のご検討に委ねたいと思います。ただ、なぜ新津の名前をつけるのが一体感を阻害するのかというお答えにつきましては、私どもがご相談をいたしました5つの区のうち、4つの区が使わないというご返事をなさったことをもって、私の回答とさせていただきます。

深川委員

 8区ですが、検討委員会にいろいろご苦労をいただいていた間に、特に若い人から西蒲や西蒲原という表現を使って良いものかどうかという意見がございました。
 まだ西蒲原は残っているわけですね。そういった意味で、蒲原というのは除いた方が良いのではないか。むしろ、西という表現で出していただいた方が良いのではないかという意見が多くございました。
 なかなか難しい問題かもしれませんけれども、他にも中蒲原、北蒲原とあるわけですけれども、そういった所にはそういう表現が全くない。8区だけ西蒲という表現が出てくる。そういった意味で、歩調を合わせることからも西という形だけで残していただけないかという意向がございますので、ご検討いただければと思っております。

柳澤委員

 検討委員の皆さん方は、年末年始の忙しい時期に、数回の検討委員会をもってここまで絞り込まれた。あるいは、問題点が出てきた所については、わざわざ調整を図られたというお話もお聞きしました。まずもって感謝申し上げます。
 7区については、いわゆる海を基準にしたような名前が3つほど出ているわけですが、西が出ていない。しかし、7区には西地区事務所があるんです。
 それで、西というものが使えないのかどうか。そういう意見が私の所にかなりあったんです。
 そういう点で、今後市民にもう一度戻すということであれば、空欄か何かを作られるかどうか。5つの他にこれでは困るなという人もいるのではないか。
 そういう点で、今後そういう空欄というものを考慮されるかどうか、この辺をお伺いしたいなと思います。

長谷川会長

 空欄については、審議会で検討して必要であれば。
 これについては、また後ほどお諮りいたします。

佐藤委員

 私も検討委員会の1人として参加しましたが、絞るのは難しかった。適合性を全体に持たせなければならない。この区には特別だからこれを認めようと言い始めたら、他の区でも通るものならこういう名前を残してほしいとなる。
 検討委員会の中で、私も勝手な意見を言ったりしましたが、もう一度時間をかけて候補を絞るのは審議会でございますので、ここで十分意見を交わし、できるだけ時間を丁寧にかけていただきたいと思うものでございます。
 どの区域に対してもそう思います。

原山委員

 まず1つ確認をさせていただきたいんですが、行政区画審議会今後の進め方(案)ということで、先ほどお話がありましたが、これは本日の審議会で絞込みの決定をするものなのか、それとも、後日審議会を開催してというものなのか。

長谷川会長

 本日は性急なことはいたしません。慎重に意見を交換したいと思っております。

原山委員

 分かりました。
 何かと話題になっている5区でございますが、先ほどの阿部委員のお話のとおり、区内の一体感の醸成を阻害するという言葉に関しまして、旧市町村名を使わないというのはどうかということで、先ほど江村副会長から、区の意見を調査したところ、4つの区が使わないということで、それが理由だというお話でありましたが、5区の市民に対して、それで説明がつくのかどうかということを私自身考えた時に、まず不可能だという気がしております。
 その中で旧市町村名、具体的にいえば新津という名前が現段階では候補に入っていないという中で、現状では、各方面から候補の中に新津という名前を残していただかなければ地域区内の一体感を図るための努力もできないだろうという声が出ている。小須戸地区、新津地区で1つ同じテーブルに乗って議論を進めていくこともできないだろうという意見もありました。
 ですから、ぜひともこの5区に関しましては、候補の中に旧市町村名を残していただきたいというのが、私からのお願いでございます。

長谷川会長

 おっしゃりたいことは良く分かりました。

小田委員

 過去3回、私どもの感性と叡智がこの決定には非常に求められるんだということで議論を積み重ねてまいりましたし、様々なルールも決めさせていただきました。そのルールに従って候補を募集いたしましたし、検討委員の皆さん方が審議を加えてくださったわけであります。
 今回の一連の流れを見ておりますと、区名という議論が高まってまいりまして、むしろいろいろな意見はありましたけれども、新しい新潟市のまちづくりには大きなダイナミクスを発揮する要因になったものだと、むしろ私は喜んでおります。
 そして、私たちの感性と叡智が求められるということでありますから、少なくとも各委員、冷静に慎重に議論を重ねていく必要があろうと思います。
 地域審議会に問題を投げかけるということにつきましては、私自身も少し否定的な見方をする意見を2回程述べた経緯があります。今話題になっている5つの区だけでなくて、様々な地域で議論があったようで、これはこれとして非常に良い結果だと思っておりますけれども、もう1つ整理をしなければいけないことが、今問題の根幹になっているように思います。
 これは数によってと決めるものではない、皆様方のアイデアをいただくのだということで案を募集したわけでありますけれども、結果的にその案の数において非常な差が出たわけであります。
 そこで、私どもがもう1回ここで地域にも市民にも弁明できる理論的なものとして、民意は何か。それから寄せられた数の民意はどう捉えるべきか。これをもう少しきちんと整理しないと、以後の会議に少し禍根を残すことになろうかと思います。
 江村副会長の報告、私は妥当なものだと思っておりますけれども、基本的な民意はどこにあり、民意は何なのか。今回の結果は民意としてどう捉えるのか。
 先回の区割りの審議の時にも、このことについて混乱をきたしたわけであります。改めて基本的な問題について議論を積み重ねておかないと、今後大きな問題にあたるだろうと思います。

長谷川会長

 ありがとうございました。非常に重要な点だと思います。

伊藤委員

 ただ今までの各委員の議論を聞かせていただきました率直な感想を申し上げますが、まず8区につきまして、西蒲でなくて西が良いのではないかというご意見には賛同したいと思います。確かにおっしゃるように、中蒲原も南蒲原もあるわけでございまして、なぜ西蒲だけが残るのかという件に対する抗弁が私はできないんじゃないかと思っておりますので、それが1点でございます。
 それから5区に関してでございますが、2人の委員から強い意見があるわけですが、他の区が旧市町村名を使わないからということだけでなくて、5区の中で、確かに数を見れば新津が強いのかもしれません。しかし、小須戸があるということも忘れてはいけないんじゃないか。こういうことを思っております。
 そのことを抜いて旧市町村名を了承すれば、禍根を残すことになるんではないか。私自身はそのように感じております。

吉田委員

 3区についてです。
 私の地域も非常に大勢の住民から、中ではなくて中央にしてほしいという意見が圧倒的に多くございます。
 歴史的にも古い港もあり、そして、地形からも見ても私は中央が一番良いと思っております。住民の方も、本当に真剣になって考えております。どうぞこれをおくみ取り願いたいと思います。

長谷川会長

 ご意見として承っておきましょう。

阿部委員

 5区ですが、新津地域審議会といたしましても、小須戸と一体となって歴史を踏まえ、未来を志向しながら醸成の一体感を図っていこうということで、何回となく接触をしてまいったところでございます。そういう中で、小須戸が納得されないということで、今年に入りましてから、「申し入れ書」を審議会に提出いたしました。
 そんなことでございまして、決して人口が少ないからいうことでは考えていない。
 もう1点、分権型政令市を目指す最初の作業である各区の区名で、腰が折れるようなことではいけないというふうに私は考えますので、地域のことは地域に委ねていただいて、そこで決めさせていただくのが一番良いのではないかと考えております。
 よろしくお願いします。

伊藤委員

 新津区という区に固執をする必要があるのかどうか。つまり、新津という名前は町名で残すことができるわけですね。それでも説得ができないのかどうかですね。もう少し胸襟を開かないと、非常に硬直したご意見のみでは、住民の気持ちを把握することは私はできないんじゃないかと思っております。
 それについては阿部委員、どのようにお考えでございましょうか。

阿部委員

 新津はちゃんと残るかという話は、確かにそのとおりだと思いますけれども、それについて地域住民の皆さんにそれで良いのかどうか確認する必要があろうかと思いますので、ここで私がご返事申し上げるわけにはいきませんのでよろしくお願します。

小林委員

 まず、質問が2つあります。
 1つは、旧市町村名というのは、平成17年中の合併前の市町村名と限定して使っていることで、共通した認識があるのかということ。
 それから5区に関しまして、小須戸地区地域審議会が新津を使うことについては不適切だと言っていることのもう少し正確な説明について。
 この2点について教えていただきたいと思います。

江村副会長

 私どもの認識では、12市町村が合併したその段階での旧市町村名でございます。地名というのは、遡ればどこまでいくか分からない。それこそ限りがないわけですから、そこまでは考えておりません。
 それから小須戸の件につきましては、詳しくは伺っておりませんが、地域の感情からすると一体感を阻害するから使わないでほしいということで、小須戸を使ってほしいということはおっしゃっておりません。そう認識しております。

小林委員

 5区の中で出てきている民意とか民主主義とかいろいろあると思うんですけれども、すごく大事なこととして、私は旧市町村名を使わないようにすべきだと、検討委員会に委ねる前にも申し上げておりました。
 それはなぜかというと、多数が少数に対してこれを使うべきだと言って押しつけるものではないという、これは民主主義の原則の1つだと思うからです。
 おそらく5区も、新津を使ってほしいという所に民意がかなり傾いているということは分かるんですけれど、だからといってそうではない点を表明している声があることを無視してまでも民意だとまでに言い切るというのは、これは民主主義でもなんでもないと思うんです。
 地域問題というのは絶えずそういうことを含むので、少数の人に譲る精神というのを持っていただかないとうまくないと思っております。少数の人に譲り合っていくということが、気持ちを1つにしたり、将来の発展を期していくという原点であって、政令指定都市に向けた精神の1つになっていくものでなければならないと思う次第です。
 検討委員会で大変良い案をお出しいただいていると思うんですけれども、私は、5区に関してはもう1つ付け加えてもらいたいというのがあるんです。
 住民の意見として1票しか出ていなかった中に、金津というのがあるんです。この金津は意外と良いのではないかと思うんです。それは、中世にかなり広い地区を包摂した金津保というのが行政区としてあったものですから。古いとはいっても、そういうものを使ってはいけないんだという議論が出るかもと思って先に確認させていただいたんですけれども、この金津保というのは信濃川の河川を使いまして、蒲原に拠点を持っていたんですね。
 金津保というのは、中世の荘園と同じように、1つの地区を代表するものとして用いられてきたものなんです。ですから、それが1人の意見だったためにあまり取り上げることにならなかったのかなと思っていますけれども、意味が分かっていただければ、小須戸の人も新津の人も同調して自分たちの地域のことなんだと思っていただけるかもしれない。歴史も古いですから。そして、金津保の行政が蒲原を拠点としていたという過去は、それからの発展の話につながっているのかなと思いました。

小田委員

 先ほどの民意、それから小林委員の発言に関連して申し上げます。
 先日、事務局で地域審議会の事情を聴取されまして検討委員会に報告されたと思います。私も、地元では地域審議会を運営する立場に所属しているのでありますけれども、区名案に旧市町村名を使うか使わないかの議論の中で、この問題は数において採決をする問題とは少し別のものだろうという判断で、委員の中ではこういう意見もあった、ああいう意見もあったということを事務局に申しました。
 地域審議会の中では、多数決をもって決したところもあったようでありますけれども、私の所属する所においては、自由な意見の展開を求めまして、それは個々の判断であり、個々の感性であり、個々の希望であるということで、あえて多数決はいたしませんでした。
 やはり数をもってこれが民意なんだという一方的な論点では、おそらく今後のまちづくりに対する力へは結びついていかないだろうという感を私は抱いております。何とかその辺のところ、ひとつの目標をこの審議会の中できちんと整理できればと思っております。

長谷川会長

 そう心がけたいと思います。

柳澤委員

 当初、審議会全体で議論した中で、区名については旧市町村名を使わないということを全体で確認をしたと思うんです。
 今5区で問題が出てきているんですが、これは大勢だからその案を入れてということになりますと、他の4つの区についても同じことが言えるわけですね。元に戻るわけですよ。
 こういうことが審議会で繰り返されるということはどうなのでしょうか。今回は市民のいろいろな声を聞いただけであって、これが絶対的なものではないんです。これは前もって確認してあるわけです。これに数が多かったからこれを入れてということになりますと、他の4つの区はいただいた回答のまま取り扱っても良いのか。こういう経過もあるわけですから、その辺りをご承知いただきたいと思います。

長谷川会長

 柳澤委員の意見でごもっともな所はありますが、先ほど旧市町村名を使わないということを検討委員会が始まる前に審議会で決めたとおっしゃいましたけれど、そういうことはありませんでした。基本的な考え方のもとで考えていけば、自然とそういう問題は解決するのではないかというような合意ではなかったかと思います。

加藤委員

 私も検討委員ですが、例えば西、東というと、住民からしてみれば旧新潟市の西、東のイメージが強いと思うんです。でも、県外の方が方位を見た時にどうかというと、駅南が南というイメージは必ずしも出てこない。
 そういう意味で、特に方位を決める時には、我々も注意しながら考えました。
 そして中央という話なんですが、おそらく中央というのを候補に挙げると、そこにお住まいの方の多くは中央を希望すると思うんです。我々が新潟市の中央なんだと。しかし、果たしてその区域の方々だけで自分が中央と決めて良いのかどうかという問題があると思うんです。
 中央というのは周りがいて初めて中央になるわけですが、新潟市というのは分権型政令指定都市を目指そうとしているわけです。地域別に振興の方向を定めて、それぞれがそれぞれの産業なり個性でもってやることになるわけですから、中央という名前を使って良いかという議論があると思うんですね。
 そういうこともあって、中央という言葉は分権型の新潟市のスタンスとしては相容れないんじゃないかと私は思って、中央を削除することに賛成をしました。そういうことも理解してもらいたいと思います。
 それと、先ほどの新津の問題ですが、いろいろ話を聞きますと、まず民意とは何かの部分でおっしゃっていることも理解できますし、新津を大事にしたいという話も分かります。
 ただ、小須戸に対しての意見が全然ないということもありますし、皆さんの意見からすると、新津が区名に取り上げられるのは難しいような雰囲気を感じたんですけれども、結論がどうなるにしても、特にこういった問題で後々禍根を残すことがないように、私とすれば問題になっている新津と小須戸の地域審議会の代表の意見を聞きたい。新津はなぜそんなに新津という区名に固執するのか。白根も豊栄も旧にこだわらずに未来志向でやるじゃないかというのがあるので、できればその2つの地域審議会の代表の方に十分意見を聞いた上で、今後この審議会としてどうしていくかというのを決めるべきではないかなと思います。

長谷川会長

 非常に貴重なご意見ありがとうございました。

金城委員

 1区については、今、議論になっております、旧市町村名を使うかどうか検討委員会から話があり、地区内の市会議員8名と、コミュニティ協議会委員8名と、計16名で検討いたしました。
 結果、旧市町村名は使わないでほしいというのもある反面、どうしても豊栄というのを使いたいというのがあった。もし、豊栄というのが使えなくて、他の地区では旧市町村名が出てきた場合はどうするのかという話もありました。1区においては豊栄という旧市町村名は使わない。しかし、他の区で旧市町村名が復活するんだったら、1区もまだまだ全部捨てたわけではないんだと、まだ可能性は残っているんだという気持ちがあるんですね。どうしてもあります。
 しかし、一体感を醸成するということで、皆で未来志向でいこうと合意を得ているわけです。そういう中において、1区区名検討会議で正式な文書をお渡ししたと思うんですが、意向調査の時は候補を沢山並べないで、1区は阿賀北と東みなとでお願いしたい。
 私の意見ですが、検討できる区から順番にある程度絞っていって、話が拮抗している区は、次の会に回す。そういう所は一体感の醸成が大切ですから時間を割いても良いと思います。1区ずつ順番に、ある程度一体感が醸成されている区から決めていって、残った区は次の会にでもいくというような形で進めていただければと思います。

江村副会長

 1区につきましては、地域審議会同士でご検討いただいた上で、区名の候補案を2つご推薦いただきました。阿賀北と東みなと。
 私どもも十分検討しましたけれども、実は(ミナト)という名前は他の区にございます。2区の港と重複するのではないかということで、今回は候補に入れませんでしたけれども、当審議会において復活も含めてご審議いただきたいと思います。
 それからもう1つ、民意をくんでいないということで検討委員会がだいぶお叱りを受けておりますが、民意なるものについて、参考までに申し上げたいと思います。
 民意というのは、対象とか捉え方によって各々差がございます。今回の場合はどうなのかということなんですが、1つは意思決定プロセスにおける民意、それからもう1つは、今回の区名募集案における民意かということになります。
 1つ目の意思決定プロセスにおける民意ですが、今回の区名の検討にあたりましては、まず新潟市が行政区画審議会を設置して、そこで諮問をして一定の答えを出してほしいということでした。
 行政区画審議会は、市議会の議決を経た条例に基く審議会でございます。委員の委嘱につきましては、市民から選挙に選ばれた新潟市長がその権限で自ら行なったものであります。これも条例に規定されております。
 そういうことですので、基本的に審議会に諮問している審議のあり方、審議会としての判断はこれは当然民意に沿ったものとして私は考えております。
 2つ目の区名募集についての民意ですが、この場合の民意を議論するための大前提は、対象となる市民の皆さんに対して民意を測る同じ基準をはっきりお示しして、その中でご意向を伺うこと。その基準を厳格に解釈することが必要だと思います。ものさしが狂えば全部狂ってきますから。
 それで、区名案募集に関しては、皆さんご承知のように応募の多寡は審議の参考とするが、必ずしも多いものが採用されるわけではない。これを募集の際にはっきり市民に明示いたしました。
 そして、市民の皆さんもこの募集の趣旨はそういうことだと考えてご応募いただいたものだと私どもは考えております。
 今回の募集は、人気投票などと同じように数でもってやるとは申し上げておりません。ですから、当然このものさしは順守しなければならないと私は思っております。
 確かに応募の多寡に注目するということは、これは民意の捉え方の一つでありますけれども、その場合には、あらかじめお諮りする際にそのことをはっきり示して、数でやりますよということを言ってなければいけないのではないかと考えます。
 要するに、区名案募集に対する民意の捉え方につきましては、募集の趣旨に沿って応募の多寡にかかわらず区名案を取り扱うというのが、応募した方々の民意を尊重することになるのではないかと考えた次第でございます。

蚊爪委員

 私も検討委員として区名の検討に携わらせてもらいました。それで、この1区から8区につきましては、新しい新潟市の発展としてバランスのとれた良い区名案が選定されたものと思っております。
 先ほど加藤委員からも発言がありましたけれども、新しい新潟市として気持ちを1つにして発展を期すためには、後々禍根を残すようなことは良くないと思いますので、今回5区につきまして、新津、小須戸地域審議会の代表者の方から、譲り合って新しい新潟市の発展のスタートとしてうまくいけないものかどうか、その辺りをお聞きした方がよろしいのではないかと思っております。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 先ほど金城委員から審議の進め方についてご提案がありましたけれども、確かに最終的には1区ずつやっていかないといけないと思いますが、今日はとにかくいろいろなご意見をいただきながら進めさせていただいているわけでございます。

羽田委員

 1区についてですが、金城委員もおっしゃったとおり、私ども北地区が豊栄地区に申し入れをしたのは、各地域コミュニティというのがありまして、区制が決まった場合に、それらは果たして区に話をすることができるのかどうかということで、コミュニティは豊栄と一体にならなければだめだろうと考えた。そこで、豊栄に申し入れをしたら気持ち良く了解していただいたわけがございます。
 一体感を損ねないようにということが一番大事だと思うんです。それで、地域審議会が1つになって、その区に対していろいろな意見を言っていくことが必要だろうということをお願いしたわけでございます。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 いろいろな問題が提起されましたけれど、5区の問題は一番大きいように思います。原山委員は何か追加するようなご意見がございますか。

原山委員

 検討委員会の中で出てきた候補というのは、各地区の市民の皆さんに非常に影響力のあるものであると私は感じているわけでありますが、民意という言葉を使わせていただければ、1票であっても民意ですし、1,000票であっても1万票であってもそれは民意だというのは、私自身も理解しておりますし、どこの地域住民の方も理解していることと思っております。
 ただ、その中で多数のものを削除する、旧市町村名を削除するという言い方で今まで、マスコミ関係は市民に情報を伝達しているという事実があると思います。
 その中で、その情報を得た市民がそれはおかしいだろうと言っている。1票も民意なのであれば、1万票も民意だろうというと思うんです。特に5区の新津地区の市民は。その辺りの考え方を、この審議会の中でもう一度再検討していただきたいと、私は強く感じております。
 ですから単純に言えば、今回の検討委員会が出した候補というのは、数の少ない方から見た見方であって、逆に数の多い方から見た見方もあるわけで、公平な立場で選定の絞込みをする必要があるのではないかと感じている所でございます。

北沢委員

 私も原山委員の意見とほぼ同じなんですけれど、新津と小須戸の場合で、新津は人口約68,000人いるわけですね。小須戸は約10,000人。意見が対立した場合に、どちらの意見をとるかで、小須戸の方が反対したからといって、68,000人の意見はだめだというのはおかしいと思うんです。
 小須戸から、ではこの案ではどうかというふうに提案してくるならば別ですけれど、ただ新津はだめだということだけで反対しているのであれば、多数決で考えて、新津の方に民意があるのではないか。むしろ一体感の醸成を図るのならば、新津の意見をとった方が全体の意見としてはまともでないかと私は考えます。
 これは新津という区名にしてということではなくて、ただ候補として挙げてほしいということで、最終的には新津の方も小須戸の方も意向調査するわけですから、それによって地域審議会はそうだけれども、住民全体ではどうだということをもう1回調査できるのです。だから、むやみに旧市町村名だからといって頭から否定するのはいかがなものかと思います。
 新津市民にとっても、さつきとか緑とか良い名前も沢山あるので、必ずしも新津になるかどうかもそれは未定なんであって、候補として挙げてほしいということ自体を否定するのはいかがなものかと私自身は思っています。

原山委員

 まさに今、北沢委員におっしゃっていただいた意見そのものでございまして、5区選出の委員が同じことを言う重みと、この審議会の中で他地区の選出の委員が言うことで、また重みが違ってくると思います。
 本当に候補の中に挙げてもらわなければ意向調査で何も言うことができない。そして、新津地区地域審議会の申し入れ書が資料としてついていると思いますが、これを読んでいただければ、なぜ新津の名前なのかというのが明言されているわけであります。
 小須戸地区は旧市町村名を使うことに関して否定的、反対だというお話はあるんですが、それに代わる名前、候補等は挙げておりません。事実、集計結果を見ますと小須戸地区の住民の中でも、全体の過半数以上が新津という名前で希望されているわけですよね。その事実を考えれば、当然反対意見もあるでしょうし、賛成意見もあるというのは承知した上で、区の一体感というものを考えれば外すわけにはいかないのではないのかなと考えます。
 あくまで候補の中に挙げていただきたいというのが、地域審議会も含めた意見だと私は理解しておりますので、ぜひお願いしたいと思います。

伊藤委員

 候補の1つに挙げるということに反対する人は誰もいないと思うんですね。選ばれるかどうかは分かりませんから。
 ただし、今までの状況を見て結果は分かるのではないでしょうか。
 それともう1つ、先ほどもありましたが、もし5区で旧市町村名が入るのなら、自分たちの区にもという意見があるということを考えますと、新津だけの話ではないのではないかと思います。

北沢委員

 検討委員会の案を見ますと、各区1位になっているのを全部外しているわけですね。1位になっている案というのは大勢の住民が良いというものであって、検討委員会の考えもあるでしょうけれど、そういう1位になっているものは取り上げるべきだと思います。
 組織的だという意見もありますけれど、多数決で決まったものを組織的だとするのは、そこの住民に対して失礼ではないかと思います。今の世の中でも、選挙は多数決でやっているわけですし、それを多数決はおかしいといって否定するのは逆におかしいと思います。

金城委員

 今ほど北沢委員からその話がございました。それは確かにそのとおりだと思うんですが、今回のアンケートで1区、4区、5区、6区、8区においては、旧市町村名が1位になっていますが、例えば1区でしたら、豊栄に1,300票入っているんですが、そのうち当該区に住んでいる人が入れたのは100票なんです。残り1,200票は他の地区からなんですね。
 同じことを今度は4区で見ると、亀田というのが一番多いのですが、亀田地区に住んでいる人からは1割か2割で、残りは他地区からということになります。
 皆そういう形でなっているものだから、組織的だという話があったと思うんです。

長谷川会長

 そろそろ時間もまいりましたが、この5区の問題ですね。5区の問題は整理しないといけないと思います。検討委員会の報告書にも附帯意見としてありますから、十分確認をしたいです。
 それから先ほども取り上げられました申入書がございます。これは、新津地区と小須戸地区から両方出されております。新津地区におかれましては、読ませていただくと、審議会のやり方に対して疑問を持っておられることは確かです。
 小須戸地区は新津の名前は断固反対だというふうに書いております。その理由が、一体感の醸成に合わないということですけれども、いかがですか。
 先ほど加藤委員からも提案がありましたが、一度、両地区の地域審議会の代表の方にお出でいただいて、直接ご意見を伺ってみるというのはいかがでしょうか。加藤委員は賛成だろうと思いますが、このことについてお考えを。直接ご意見を伺ってみた方が良い気がするのですが。

伊藤委員

 5区の問題が大きな問題になっているわけですが、今会長がおっしゃったことも1つありますし、再度5区にボールを投げても同じ答が返ってくるようでは投げる必要もない。
 しかし、5区の問題をそのままにして、次の作業に入るのは混乱を招くばかりだと私は思います。
 従って、審議会でも地域審議会と話し合う必要はあるのではないかと思います。

長谷川会長

 これまで旧市町村名で5つの区で問題になった。4つの区からは、我々の方針を理解していただいて、そして我々の方針を踏まえたような回答をいただきました。
 5区については、全く対立したままということで、ここだけ特別だと私は思うんです。
 ただ、このままにして、1つの区の中で意見が一致していないから候補にも挙げないという方向でいって良いのかどうか。私は良くないと思うんです。妥当性を欠くような気がする。もう少しそこを慎重に審議をしたいという意味で、この5区の地域審議会の代表の方に一度来ていただいて、意見を直接聞かせていただく。それに対して我々も質問させていただくということをやったらどうかと思うのですが、このことについていかがですか。

原山委員

 新津地区に関しては2人の委員が審議会に参加しているわけですね。新津地区の状況というのは皆さんにお話させていただいているのですが、小須戸地区の現況というのがあまり見えていないと思うんです。どうしても5区の話になると、話が偏る。先ほど会長からもお話がありましたように、他の区はある程度話し合いをもって整合性をとっているという中で、5区に関してはなかなか対立したままで整合性が持てないまま今の状況になっているということですので、この席で両地区の代表から現況を報告していただきたいと思います。

小田委員

 旧市町村名をどう捉えるかの議論で非常に私自身が懸念を持っておりますのは、前回市長に答申した区割りの最終案の調整の時に私は発言した経緯があるんでありますが、検討委員会からお示しをいただいた線引き、それからこの審議会で議論された方向と、最終的に少し異なった結果を市長に答申せざるを得なくなって、それが現在の大勢として動いているわけであります。
 その時に、民意の捉え方について、私ども審議会の力の限界を感じていることは事実でありますということを申し上げて私の意見とさせていただきましたけれども、その時は少しこの民意についての捉え方の整理が甘かった点があったと思います。
 そこで、今回冒頭から確認を求めていることに対して、江村検討委員長が意思決定プロセスにおける民意をどう捉えるか、それから募集をする際、ものさしをどう明示し、それを堅持するかの民意、この2つについてきちんと申されました。
 まず、私たちもこのことを共通の認識としておかないと、今後各々の地域審議会の代表をお招きして意見をお聞きするにあたっても、また新たな混乱を招く恐れもあろうかと思うんです。この辺り、しっかり確認すべきであろうと思います。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 我々の基本方針は当初からはっきりしておりますし、そういうことに対して申入書では疑問を呈されている部分もあるかと思われます。
 それから、民意に対しては、先ほど江村副会長が明確にご説明されましたように捉えるべきだと思いますし、再度確認をしたらよろしいかと思います。

江村副会長

 私の報告で、旧市町村名の取り扱いについてはぜひ慎重に審議をしたいと申し上げました。背景に5区の問題があります。5区につきましては、当初私どもがお願いして、他の区から全部ご返事をいただいた段階でもご返事をいただけなかった。どうしてかとお伺いしたら、まだ協議中ということでございました。
 もう期限が過ぎたのだからそれで終わりというご意見も実は委員会内でもございました。けれども地域の問題はそれでは困るのではないか。期限を延ばした上で、協議中ならもう一度ご協議していただき、結果を改めて出していただこう。少し日延べをしたわけでございます。
 そして、ご覧いただいたような申し入れが両地区からありました。地域審議会同士で協議や調整をされたのかということなんですが、その経緯について私どもは伺っていませんが、事務局に補足の説明がありましたかと伺いましたら、事務局としては特に説明がなかったということでありました。
 そういうことでしたので、実は今会長がおっしゃった両地区のご意見を聞くということについても、どうかなという感じもいたしましたけれども、ただ、ここまできたものを念には念を入れるということで、もう1つ努力をお願いしても良いのかなということでございます。
 市の条例によりまして地域審議会というのは構成されているわけでございます。そこの代表の方を信用しなければ、我々地域を信用してみようがない。そういうことでありますので、さらに一段ご面倒をかけるということでどうかなと思っています。

柳澤委員

 これは5区だけの問題ですね。他の4つの区については報告どおりということですね。その辺を念を押しておかないと、また他の区から出てくる可能性もありますから。その辺り、5区だけについてそういう措置をとっていきたいということですね。慎重に慎重を期していきたいということですね。

長谷川会長

 そういうことでございます。
 それから我々の基本的な方針を変えるわけではない。これは今まで堅持してきたわけでございます。
 それから、あくまでも旧市町村名をどうするかということが第一ではなくて、区の一体感の醸成をどのように進めていくのかというのが一番の大事だと思います。

江村副会長

 原山委員、阿部委員にお願いしますけれども、ここまでお互いに対立してしまった問題をそのままにしておいては地域のためにならないと思うんです。それについては折衷案をご協議になる余地というのはありませんでしょうか。

原山委員

 ないわけではないと思います。結局、両地域審議会の会長たちの歩み寄りが必要になるわけですよね。私も審議会の委員としても、地区商工会議所関係の代表としてもやってきたつもりです。その経緯は先回の会議でお話をさせていただいたとおりです。
 もし審議会の委員の皆さんに5区は特別ということでご理解いただけるのであれば、各地域審議会の方にお話していただく機会を作っていただきたいと思います。
 これは他の区に波及してくる問題でもあるんですが、この5区の状況というのを他の区の皆さんに説明をした上でじゃないと、なかなか難しい部分だと思うんです。それを、今日の審議会の中で十分ご理解していただきたい。
 検討委員会の中でも私は良いと思っています。

江村副会長

 もはや検討委員会としては、やるだけのことはやらせていただきましたので、ぜひ審議会でご審議いただきたいと思います。

長谷川会長

 これは5区に限定させていただきたいと思います。他の区は良くご相談なさって判断されたと私は非常に高く評価しております。
 5区も、話を聞いた上でどうするかというのはまたご相談させていただくことになりますが、必ずしも復活が前提ではありません。とにかく事情をまずお伺いすることが目的です。あくまでもこの審議会の方針は変わっておりませんので、その点はご了解いただきたいと思います。
 日程ですが、次回の審議会を1月26日に予定しておりますので、その時に地域審議会の方にもご出席いただければと思います。
 どうでしょう。両地区同席の上で行いましょうか。

江村副会長

 協調するということであれば同席が良いでしょう。
 人数は、各地区2人位で。
 その場で、両地区の議論に発展するのも構わないと思います。むしろ、両地区で議論をしていただきたいと私どもは再三お願いしていたのです。各地区それぞれで議論をしていただくだけではなくて、両地区間で議論をしていただきたいとお願いしてきたわけですから、そこはぜひおくみ取りいただきたいと思います。

長谷川会長

 それから、前回、原山委員は青年部を通して融和を図ると努力されているということをおっしゃられて大変心強く思ったわけですが、ぜひそのご努力も継続していただけたらと願っております。

原山委員

 ありがとうございます。

高橋委員

 審議会における候補名の追加についてですが、附帯意見の最後の文言に、「審議会において、新たな候補の追加も考慮されたい。」ということがありますが、先ほど冒頭に申しました3区の中央区については、ぜひ新たな追加ということで考慮していただきたい。

長谷川会長

 分かりました。
 まず、5区の問題はよろしいですね。
 では、今の問題についてお話いたします。
 ぜひ新しく追加すべきだというお考えがもしあれば、事務局へ出していただきたいと思います。出していただいて、次回ご報告をして、その上でご議論いただきたいと思います。出していただいたからといって自動的に入るかどうかというのは別でございます。今まで検討委員会で検討されましたが、それを踏まえた上で再度ここで議論をして、それで最終的な区名案として入れるかどうかということを検討していきたいと思います。

江村副会長

 そうすると、26日が審議会なので、24日の午前中までに出していただきましょうか。

長谷川会長

 出していただく数ですが、1つ位でいかがでしょう、どうしてもというものを。理由も書いていただきたいですね。

原山委員

 当然、5区の私と阿部委員の話からすれば、新津区をお願いしますという話になりますよね。それは、そのまま載せていただけるということなんですか。

長谷川会長

 旧市町村名は別途きちんと議論をするということで、別扱いとします。
 また、提出は義務ではありません。よろしいですか。
・異議なし・

長谷川会長

 それでは、次回の審議会の日程を。

司会

 第13回審議会の日程でございます。1月26日木曜日、午後1時半から。会場はホテルイタリア軒を予定していおります。
 正式な案内につきましては、後日発送させていただきたいと思っております。
 それから、新津と小須戸の地域審議会の依頼でございますが、また後ほど会長と相談しながらお願いをしてまいりたいと思っております。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 以上で第12回新潟市行政区画審議会を終了させていただきます。

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政策企画部 政策調整課

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