第10回新潟市行政区画審議会検討委員会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成18年1月16日

司会

 新潟市行政区画審議会検討委員会を開催いたします。本日の出席状況でございますが、加藤委員、田村委員、末崎委員、藤井委員から所用により欠席の連絡をいただいております。また、熊谷委員からは若干遅れるとの連絡をいただいております。検討委員の半数以上が出席しておりますので、本日の会議が成立していますことをご報告申し上げます。
 それでは、この後の進行は、委員長にお願いいたします。

江村委員長

 皆さん、ご多忙の中を再々おいでいただきまして大変恐縮でございます。
 議事に先立ちまして、次第と資料の確認をお願いします。

事務局

 それでは、次第と資料の確認をさせていただきます。
 次第をご覧いただきたいと思います。議事は、区名について。
 配布資料でございます。
 資料1、地域審議会等での意見一覧。
 資料12、新津地区地域審議会「申入書」。
 資料1―3、小須戸地区地域審議会「申し入れ書」。
 資料2、区名検討にかかる要望について。
 資料3、仮置き区名案の考え方について。
 以上でございます。

江村委員長

 それでは議事に入ります。
 まず初めに、前回からの審議事項であります旧市町村名の使用につきまして、皆さんからご意見をいただきます。この問題につきましては、協議調整をお願いしておりました5つの対象の区のうち、5区を除く4つの区につきましては、昨年末までに協議の上ご回答をいただきました。その結果については、当委員会としても前回確認しているところであります。
 5区につきましては、その当時はまだ協議中ということでありましたので、1月12日まで待ちたいということで連絡したわけでございます。このほど、5区の各地域審議会からご意見をいただきましたので、その内容を事務局から説明していただきます。
・資料説明・

江村委員長

 ありがとうございました。
 それでは、報告がありました5区の分も含めまして、旧市町村名の取り扱いにつきまして、皆さんの意見を聞かせていただきたいと思います。
 事務局にお伺いしますが、5区の両地域審議会間で行われた協議、調整の結果については一切触れられていないようでありますけれども、その点については何か聞いていますか。

事務局

 他の区のご意見をお聞きする際には、両地域審議会や区の団体等が同席する場合が多かったわけでございますが、この5区の新津地区地域審議会、小須戸地区地域審議会につきましては、それぞれの区で「申入書」を提出した、あるいは私どもがそれぞれに対して意見をお聞きしたということでございます。

与田委員

 5区はまとまらなかったと考えてよろしいのですか。つまり、小須戸と新津の意見は、最終的には平行線であったと考えて良いのですか。

江村委員長

 これを見る限りは、そうなりますね。
 1区の場合は、当初附帯意見がついていたのですが、それは落とされましたので、他の区と同じ扱いとなります。

与田委員

 それぞれのお考えを勘案すると、5区も旧市町村名は使わないという結論になりますか。

江村委員長

 皆さんのご意見をお伺いしたいと思います。
 ただ、私は新津地区地域審議会の「申入書」に書いてある文で、意見がいくつかあるんです。「なぜ旧市町村名は一体感の醸成を図るうえで支障になるのか」というご質問に対しては、先ほど説明したように、5区を除く他の区が全部旧市町村名を使わないという結論を出していらっしゃることが、そのまま答えになると思っています。
 しかし、拝見いたしますと、「郷」という話が出てくるんですが、これはよく分からない。郷というのは律令制度に基く古い制度でありまして、それから慣習的に使われてきたと習った覚えがあります。
 この資料に郷の名前がいろいろ挙げられておりますけれども、亀田も白根も全て郷なんですね。

与田委員

 亀田と白根が同じ郷でありながら使わないとおっしゃっているわけです。

江村委員長

 それからもう一つ。多数の意見があるのになぜとらないかともおっしゃっているんですが、これはそもそも区名案募集の大前提がありまして、募集要領にもはっきりと書いてあるのですが、数が多いことでもってはとらないと。その了解のもとに、皆さんからご応募いただいたわけですから、数が多いのは参考にはいたしますけれども、数の多さが調査の目的にはならないと私は考えています。

佐藤委員

 その大前提は賛同します。でも、民意がこれだけあるんだからというので、もう一度案の中には含めても良いかと思います。審議会で、どのような審議がされるか分かりませんけれども、これだけの数の意見が届いているのであれば、最終的な候補の中に含めて、意向調査に流していただければと思います。

江村委員長

 そのようなやり方と、当委員会としては現在の候補案を出して、附帯意見を付けて本審議会に委ねるというやり方がありますね。

齋木委員

 非常に難しい問題だと思うんですね。他の区との関係を考えれば同一にする必要があるでしょうし、そうかといって、これだけの民意があるのに無視するわけにはいかない。委員長が言われましたように、最初の募集というのは名前をいかに多く集めるかの話なので、それを考えますと、もう一度共通の線上に挙げても良いのではないかと思います。

蚊爪委員

 私も佐藤委員の意見に同調するんですけれども、小須戸の意見を見ますと、地名、地域を連想させるものは除外していただきたいとある。これについて、この委員会では地名や地域があっても良いという認識だと思うんですね。そういう意味で、この委員会では旧市町村名にこだわると思うんです。
 委員長が先ほどおっしゃったように、小須戸も入っている新津郷ということでは特に違和感はないのではないか。後で新津と小須戸が市町村の段階で分かれたんですけれども、そういう意味では市町村名ではなくて郷ということで理解して、新津郷と亀田郷と白根郷については審議会に挙げても良いのではないのかと私は思うんです。

与田委員

 でも、郷と思う人はいませんから。

蚊爪委員

 亀田については、地域審議会の中できちんと使わないということになっているのであれば、それで整理されるのではないか。
 白根については、白根という名前にこだわっている方もいらっしゃるようですので、そういう意味では市町村名じゃなくて郷という名前で入れても良いのかなと思います。

江村委員長

 それは、新津郷として入れるという意味ですか。

蚊爪委員

 これは、あくまでも市町村名じゃありませんと。

与田委員

 ただ私は、検討委員会として出す時に、全体の整合性ということもあるわけでして、それを考えると、他の所には全く市町村名を残さずに、新津だけ入れるというのもどうかと思うんです。

蚊爪委員

 新津だけ入れると良くないので、そういう意味では、新津郷と亀田郷と白根郷の郷をとったものを入れる。

与田委員

 郷と思う人はいませんから。旧市町村名だと思うでしょう。
 5つの区のうち、1つの区だけは残すということは、検討委員会案としてみれば整合性がとれないという気がします。もし、どうしても入れるのであれば、検討委員会案にプラスの附帯意見として、新津はこういう状態で、審議会に任せますと言っても良いのでは。ただ、結局それを審議会に任せても、同じ議論が延々と続きますよ。
 我々も審議会も、これについての見識は同じですから、同じ議論が続いていくと思うんです。
 それならば、検討委員会として、はっきりと旧市町村名はその市町村における地域審議会の一致を見ない限りは使わないとすると示すのが、正解ではないかと思います。

蚊爪委員

 区名案募集で1番数が多かったもの、これらが今の段階で全部落ちている。
 そういうことで、確かに亀田、新津、白根を入れてしまうと、それらの区は1位が入るけれども、他では入らないという話になってくるので、そこは矛盾が生じることになりますね。

江村委員長

 後で整合性を見る時に皆さんにお諮りしようと思っていたんですが、数でいうと1位が全て落ちているんですね。

与田委員

 そこなんですよ。ですから、他の区は地域審議会を通してきちんと整合性をとったわけですね。新津と小須戸はだめだった。それで、もしここで新津を最終案に出したら、おそらく1番数が入るでしょう。人口が違うから。
 それを考えると、我々としては公平にやるべきであると思いますね。気持ちは分かるのですが。前から申し上げているように、新津という名前は残るわけです。
 小須戸の人たちにとってみれば、小須戸区にしたらどうかという話も出てくる。しかし、人口の大きさからいうと、どうしても新津になってしまう。そうであれば、他の区は大きい所が全部譲ったことを考えても、この区だけ旧市町村名を残すのは、おかしいのではないかと思うんです。
 昔は水原藩という時期もあった。水原県というのもありましたね。だからそれを考えると、いろいろな歴史があるから、どこを引っ張り出すかによって全然違うわけです。

江村委員長

 そうですね。各地域がそれぞれ歴史に思い入れがあって愛着がある。これは当然のことなんですね。
 地域同士が協調していくために何が大事かというと、私は相手に対する思いやりではないかと思うんですね。そういう思いやりを少しお願いできればと思います。

与田委員

 もし新津区となった場合に、小須戸と新津の確執はずっと残るんです。地域の一体感を醸成する考えからは良くないと思います。

江村委員長

 将来に禍根の残るような名前の決め方はどうかなという気がしますね。
 熊谷委員の意見も伺いたいところですし、少し保留にして先に進みますか。
・異議なし・

江村委員長

 審議会に報告する区名案についてですが、前回5つの区名案を仮置きしたわけですけれども、今日は審議会に報告するに際しての仕上げの審議をいたしまして、成案にまとめたいと思っております。
 私の方で仮置き案につきまして事務局からまとめていただき、たたき台を作ってみました。資料3です。
・資料説明・

江村委員長

 ありがとうございました。
 これを見ていかがでしょうか。

与田委員

 我々が検討して出した候補案についてはよろしいんですが、私は個人的に、今の仮置きである1区、2区、3区という数字名を残す手法を残しておきたいと思っています。
 1区の候補に1、2区の候補に2と、それぞれ候補の中に入れると全体の整合性がとれませんから、仮置きの1区から8区までをそのまま使うというやり方を1つ足してもらいたいと個人的には思っております。
 そういうのは、私の周りで聞いていますと、もうこれで決まったんだという意見があるのと、数字が一番簡単で良いという意見があるから。
 もう一つ、一番大きな理由としましては、合併してすぐに区名を決めるというのは絶対に無理がある。そういう意味からすれば、まず区としての活動を十分熟知した上で、我々の区はどうだという検討会をもう1回開くということを考えて、とりあえず、1区から8区という形でもって仮に置いておいた方が、後から考えられるのではないかというものです。
 実際に、昨日合併しました、今日は新しい名前ですということよりも、時間を置いて1区から8区はどうだと考えた方が良い。それを入れてもらえないか。
 パリは1区から20区まであります。数字を使っている大都市としましてはパリが一番大きいと思います。そんなことを考えると、1区から8区まで、数字をそのまま仮置きして区名にしたらどうかというオプションを1つ入れていただけないかというのが個人的な提案であります。

江村委員長

 これについては検討委員会で既に検討したところでありますけれども、仮置きの1区から8区までをそのままにすると、どちらが1区だという議論が必ず出てくるんです。そうすると、何でこの1区、2区、3区をつけたかという説明は我々にはできない。

与田委員

 北から上から順番に。それしかないですよ。私としては、せっかく今ついている仮置きの数字のままで良いのではないかと思う。
 そういうことを考える方々が周りに結構いたので、そういった区名は記号だと思っている方々のためのオプションとして、1つセットをしていただけないでしょうか。

江村委員長

 仮に案を審議会で決めて、意向調査に出します。その時、数字の区とその他の名前の区がばらばらに出てきたらどうなりますか。

与田委員

 私は、選択肢としては、今現在仮置きしてある数字の区名をそのまま全部の区で使うというものを考えています。

江村委員長

 例えば、1区は1区とする。2区は旭とするとなっていったらどうするか。

与田委員

 審議会でいくつか絞りますね。それを意向調査に出しますね。でも、意向調査で出た結果の一番多いものが区名になるわけじゃないですね。もう一度審議会へ戻るわけでしょう。その時に、もし数があればその中でもう一回検討できる。そのために残しておくという意味なんです。
 区名案募集結果の1区から8区まで全部見ましたけれど、上位に数字があるんですね。ですから、それを尊重したいというのもあります。ただ、これは全区でセットにならないと意味がないわけですから、そういうオプションを1つ残しておいて、意向調査で意見が出なければ諦めるという話です。
 つまり、今の1区から8区の仮置きの数字をそのまま使うという選択肢を残したらどうかということです。

江村委員長

 おっしゃるのはわかりますけれども、その結果、ばらばらで格差が出てきたら、調整はどうしますか。

与田委員

 審議会で審議する。例えば、こんなにばらばらではだめだねと切る。

江村委員長

 それには賛成しかねますね。
 本審議会が意向調査に出す案は、その中のどれになってもそう違和感がないというものにしておいた方が良いのではないか。だから、1区が出てきて、旭区が出てきて万代区が出てきてとなればおかしい。

与田委員

 これは、全ての区でまとめて考えるので、それはありえません。
 もしかしたら、かなりの票数をとるかもしれない。

江村委員長

 それは現実としては難しいと思います。

与田委員

 ただ、私の議論は、記号としての区名もあり得るのではないですかということです。

蚊爪委員

 ありますけれども、この委員会では、何回も前からそういう議論をしていますよね。

江村委員長

 現実的に、最後の段階で絞りにくくなりませんか。
 私はそう思います。

齋木委員

 それぞれ統一しなければ意味がない。そうしますと、1区の所で1区が良い。2区は全然違う名前になったらどうするか。

江村委員長

 その時は外すわけでしょう。

与田委員

 もちろん外します。

蚊爪委員

 数字を入れるならば、1位の名前を全部並べた方が私は良いと思うんですが。

江村委員長

 全部数字になるとすると、それは立派な選択肢ですけれども、意向調査の結果そうなるとは限らないですよね。

与田委員

 限りません。ただ、何票入るか見たい。その票数は、例えば全体の平均から見てどの位にあるかということになれば、審議会に戻った時に可能性はあるわけですね。

江村委員長

 しかし結論を想定すると、数字の区が皆並ぶということはほとんどありえないですよ。

佐藤委員

 意向調査に出したら区によってばらばらな結果になるだろうと思います。全部の区で数字が良いという結果になるのは難しい気がします。
・熊谷委員出席・

江村委員長

 熊谷委員、先に始めていましたけれど、資料に出ております5区の両地域審議会からの意見を先に読んでいただけますか。今、仮置き案の区名の考え方に移っていましたが、熊谷委員の準備ができ次第、元に戻ります。
 今の数字の案は、仮置きにしましょう。

与田委員

 旧新潟市に住んでいるからそういう考え方になるかもしれませんね。私は検討委員会でオプションとして残されれば良いと思います。審議会に出た時に落とされる可能性もありますが、それはそれで結構です。ただ、そういう選択肢もあって良いかと思うのです。

江村委員長

 この前は、5つに絞りましょうということで仮置きをしました。この中から1つ除くということですか。

与田委員

 除きません。
 プラスのオプションでどうですかと。

蚊爪委員

 あと、1区の東みなとはどうしますか。

江村委員長

 1区からの意見では、2つの名前を候補に挙げてほしいということでした。1つは阿賀北、これは検討委員会の仮置きの中に入っています。もう1つの東みなとというのは、区名案募集結果には入っておりますが、委員会案から除いてあります。それをどうしますか。
 東みなとを入れる場合、例えば2区の港東と重複するということがありますので、その辺のご意見も伺いたいと思います。
 私としては、せっかくのご意向の東みなとを入れても良いとは思うのですが、そうすると、他の区との整合性を考えるとどうかなと思う。

与田委員

 東みなとを1区に入れるとすると、港東は外すしかないでしょう。

江村委員長

 (みなと)といった場合、どちらの区の方が良いのかな。

与田委員

 (みなと)といえば2区でしょう。空港もありますし。

江村委員長

 ここが悩む所ですね。新潟だから港というのをどこかに使いたいと思うんですが。
 それから、2区の湊ですね。どうも「港」の字の方が良いかなという気がいたします。分かりやすさということからすると。湊は、どちらかというと3区のイメージですね。

与田委員

 3区に湊はどうですか。私は3区に良いなと思っているんです。

江村委員長

 (みなと)が2つになる。

与田委員

 ですから、(みなと)みたいな名前は調整をしなければだめですね。
 それは東みなとと港東も同様で、ひっくり返った名前がついているなんてありえません。東みなとを入れるのであれば、港東は外さないと。

江村委員長

 紛らわしいですね。どういたしましょうか。

蚊爪委員

 今の原案どおり。

与田委員

 阿賀北は入っていますから。
 もう一つ、区名として東みなとが挙がったという話です。

江村委員長

 できたら入れてほしいというご要望なんでしょうね。

熊谷委員

 適当な候補が見当たらない所だったら採用すれば良いけれども。
 2区の港東との関係もありますから、そういう点で、採用するのはどうかと思います。

江村委員長

 ご要望は尊重するけれども、東みなとは外すということですか。

熊谷委員

 そうですね。

江村委員長

 それでやってみましょうか。後でまた調整します。
 それでは、区名についての論議を一時中断しまして、最初の方に戻ります。5つの区のうち4つの区については、前回それぞれのご意見を確認したところであり、本日ご意見をいただいた5区を含めて、旧市町村名の取り扱いを協議していましたが、5区についてはどうしようかということで、論議が分かれております。

熊谷委員

 我々も旧市町村名を使わないことが絶対大事だと思って言っているわけではなくて、使うのであれば、地域審議会の意見が統一されるということが前提ではないかというので議論をしてきましたから。
 合意がなければ使わないというのは問題だといわれると、どうやって決めたら良いのか。しかも、小須戸からは明確にやめてほしいと言ってきている。
 我々としても、旧市町村名を使うのであれば、きちんと協調の意見ということでやってほしい。どなたにお聞きしたら良いか分からないので、地域審議会が妥当だろうということで聞いた。一方の小須戸は使わないでほしいと言っている。新津の方は使うべきだと。不調だから使わないのがおかしいという論調ですよね。だけどこれは使わないとするしかならない。

江村委員長

 前回の検討委員会の時にはまだ協議中だということで、ぜひ両地区でご協議をお願いしたいと日延べをしたわけです。その結果、出てきた「申入書」には両地区でご協議をなさった中身は入っていない。事務局からも、そういう説明はなかったとのこと。

熊谷委員

 小須戸からは早いうちから旧市町村名はやめてほしいという意見があったように記憶しています。そういうことであれば、一体感の醸成ということで必要だから話し合ってほしいと、こう言ったわけですね。一度の締め切りに間に合わずに、再度時間をかけてもらって、もう一度議論の機会を設けたわけですけれど、それも不調だった。同じような状況の他の区は旧市町村名にこだわりませんよと言っている。仮に新津という区名をつけたとすると、これは問題が起きますね。
 区名案募集というのは、最初にルールを設定して住民の意向を聞いたんですよね。何度も言いますけれども、区名案の募集であって投票の多寡ではない。投票が多いということは、それだけ意向が強いんだなとは感じますけれども。
 それに、反対の意向も結構あることも分かった。だから、協議の時間を持ったわけですね。その結果、こういうことだとすると、もう誰も決められませんね。そうだとすると、最初に設定したルールで決めるしかないのではないかと思います。

江村委員長

 全ての町字を入れないということになると、名前はつけられないことになる。我々の言っているのは、あくまでも論議の多い旧市町村名を使うか使わないかということについてお伺いしたので、それについての返事は皆出たわけです。我々としては、この辺で結論を出さなければならない。

熊谷委員

 こういう「申入書」をいただいても、ここまで来ると誰が決められるんだろうかと思うんです。どちらにも痛みを感じない決め方は何かあるのか。これはもう、旧市町村名は使わないという判断しかないですね。

佐藤委員

 結局、全ての皆さんに都合の良い名前はできないのですから、反対の多いところを先延ばしすることが良いか悪いか。むしろここできちんと態度として決めた方が、後の審議会での審議が長引かない感じがします。

江村委員長

 当委員会としてはいずれにせよ、検討の経緯は本審議会に報告する際に詳しく説明するつもりでおります。それで審議会がどうお考えになるかは審議会の問題です。我々としては、一応責任を持った結論は出さなければならないと思っております。

熊谷委員

 我々は、審議会に5つの案を出しまして、それを3つ程度に絞ってもらう。その中で、2つ削るという考え方ではなくて、出し入れもありうると。審議会では、検討委員会で出なかった案もとり入れるという余地があるという結論だったと思います。
 本審議会で、新津区を入れるべきだということになったら、それはそれで良いのではないかと思う。そういう余地は全くないわけではなく、余地はあるわけです。
 検討委員会では、住民の意向をしっかり確認するということを考慮したわけで、その方法が住民の意向を掌握されているであろうそれぞれの地域審議会にお諮りして協議していただいたということですから、我々としては、住民の意向を十分に聞いたということだと思うんです。
 この新津地区地域審議会の「申入書」の中で、「5区については住民は、明確に意向を示しました。にもかかわらず、検討委員会はこの重い事実を受け止めない」というのは、これは逆だろうと。時間の延長までして提供したのに、そうではないと。小須戸の方も5区の住民なんですね。そういうことを考えていただきたいと思っているんです。

江村委員長

 ありがとうございました。
 大体皆さんのご意見が出たようですが、この辺で結論を出していきたいと思います。私の意見ですが、今の論議を踏まえまして、当委員会としては、旧市町村名は審議会に報告する区名の候補としない、ということで取り扱わせていただきたいと思います。いかがですか。
・異議なし・

江村委員長

 なお、大変論議を呼んだ問題ですので、このような判断を下しましたけれども、本審議会には、審議の経過と併せて、これまでいただいた意見を報告いたしまして、その上で改めて旧市町村名の取り扱いについて最終的な判断をいただくこととしたい。これは、私ども検討委員会の責務としては当然のことでありますので、そのようにさせていただきたいと思います。それでよろしいですか。
・異議なし・

江村委員長

 ありがとうございました。
 それでは、元に戻りまして、区名のたたき台についてですが、与田委員がおっしゃっているのは、1区から8区までの数字を出すべきであるというご意見でして、それに対して後で収拾がつかなくなるから困るというのが私の意見。

与田委員

 これは揃わないとだめですから、難しいのは確かなんです。だけど私としては、今の仮置きの数字を全部残すものを、それぞれの5案にプラスしてみたらどうかということを申し上げたんです。1区から8区まで揃わないとだめですから、なかなかできないだろうと思うんですが、オプションとして1つ。
 私が旧新潟市に住んでいるものだからそういう考え方をするのかなとも思うんですけれど、周りに話を聞いてみると1から8、良いじゃないかというのがあるし、とりあえずは1から8で決めておいて、後で区としての形ができた上で、また区名を考えても良いじゃないかという意見もある。そういう意味からすると、もう1回区名の審議会を数年後に開くことになるでしょうが。
 とりあえず、そういうオプションとして検討委員会に提案したい。

江村委員長

 分かりました。
 それはとりあえず置いておきましょう。
 1区の東みなとは、今回ここに入れないということで仮置きいたします。
 それから2区ですが、これは私の意見ですけれども、2区の湊は、港に直した方が良いと思いますが、その点はいかがですか。
・異議なし・

与田委員

 2区だとそうですね。3区だったら湊が良いのですけれど。

江村委員長

 それから、万代については、ここに説明してあるように、本来萬代橋は難しい萬の字ですね。けれども易しい字をということで、万代にしましたが、これはいかがですか。
・異議なし・

江村委員長

 4区にまいりますが、江南というのがあります。信濃川の南側に広がる区域であるということですが、実は信濃川の南には2区もかなりの部分が入るんですね。これはどうでしょうか。言葉の響きとして、江南は非常にいい言葉なんですけれど。豊かなイメージがあるのですが、江南というと、信濃川から少し遠いかという気がします。

佐藤委員

 響きからいうと、湖南と江南は、聞いた時に間違いやすいことはありますね。4区でいえば、江南は、信濃川から離れているからふさわしくないととらえれば、区名にするのは難しいかもしれませんね。

江村委員長

 この区のコミュニティ協議会からは、江南は響きが良いという意見が出ているんです。

与田委員

 私は構わないと思います。本当は、一番の南は6区なんですけれども、川の南でありますから、そういう意味では響きも良いし、残しても良いのではないか。決して信濃川の南側に広がっていない区ではないんです。

江村委員長

 では、江南は残すことでよろしいですか。
・異議なし・

江村委員長

 それから8区。
 8区は西蒲という区名を挙げました。西蒲原では長いので西蒲ということにしたのですが、その点はどうですか。「蒲」は後ろに「原」がついて、初めて(カン)と読む。それでも良いとも思うのですが。
 8区地域審議会の意見では、西蒲原は長いから西蒲にお願いしたいというのがありました。

与田委員

 ただ、新潟以外の人は読めないですよね。

江村委員長

 こういう地名については、仮名を振れば、必ずしも正式な読みでなくても良いという省令があるんですね。だから、(カン)とも読めるのですが、一般の人はそうは読まない。

熊谷委員

 読めるのであれば良いかと思います。いずれ日本的に有名になるようになっていただければ。

江村委員長

 では、原案どおりといたします。

与田委員

 穂波の理由ですけれど、私が説明した時は、波のようにゆれる美しい稲穂のイメージではなくて、むしろ海があって田園があるから穂波という考え方の方が良いんじゃないかと話したんです。もともとの意味は、稲穂で間違いありませんけれども。ただ、8区だけが田園地帯で、なおかつ海に接している。そういう意味から、ということで申し上げたと思うんです。
 海があるのと田園の稲穂の波があって両方波でと思ったんです。8区の特徴を示すかと。

江村委員長

 それも加えましょう。
 応募数の取り扱いについては、最初の区名案募集時は応募の多募が決定する要因にはならない。参考にはするけれども、1票でも良い案が出れば取り上げたいということでやってきていますので、そういうことで統一したいと思います。
 それから、方位の問題で相談をしたいのですが、ご覧のように方位のある区とない区がございます。
 区名案募集時は、方位を入れた名称はかなりあったのですが、いずれも旧新潟市の東、西、南、北という考え方だったのですね。
 ところが合併の結果、新潟市域が大きく広がったので、旧新潟市からの方位は適切ではないのではないか。そういうことで、全市的に検討した結果、方位のある区とない区ができたのですが、それについてはいかがでしょうか。

熊谷委員

 方位は、東西南北で見ると「東」を使ってないだけで、あとは全部ある。

江村委員長

 方位のある区とない区が出ても構わないでしょうね。

与田委員

 「西」はないですね。西蒲の「西」だけ。

江村委員長

 あと、中はありますね。

熊谷委員

 東西が使いにくいということですね。

江村委員長

 方位についての意見も多かったんですね。上位に入っていた。取り扱いについては方位のある区とない区があっても構わないということでよろしいですね。

与田委員

 東京にも、他の区に方位がなくても北区がありますから。

熊谷委員

 それから、仮置きの数字を候補に入れるというのはどうしますか。

与田委員

 私はナンバーでも良いと思ったのですが、賛成の方が少ないようなので取り下げます。

江村委員長

 そうすると、大体これでよろしいですか。
 それから、候補案の順序についてはこれでよろしいでしょうか。

事務局

 五十音順で並んでおります。
・異議なし・

与田委員

 7区ですが、松涛を消して新川を入れたんですよね。松涛が外れた理由は、常用漢字にないということでした。これで良いですか。悪くない名前だと思ったんですが。

江村委員長

 私はどこかに「松」をつけたいんです。新潟らしい松というもの。縁起の良い木でもありますので。

与田委員

 「汐」もあるし「浜」もあるし、「夕映」もあって、皆、浜っぽいと思ったものですから。中には川があっても良いかなと思います。

江村委員長

 新川というのは区の真ん中にありますからね。

与田委員

 ただ、新川区って、区にお住まいの人たちはどう思うかな。それより、響きの良い名前の方が良いかなという気もするんですね。

齋木委員

 新川は入れて良いと思いますが。

江村委員長

 語感は少し良くない。

齋木委員

 ただそれだけなんです。

与田委員

 でも、それが気になったんですよ。

江村委員長

 もっとも、この区は川があまりないのか。

与田委員

 川は信濃川だけですね。
 ただ、あまり有名な川の名前はつけられない。新川でいきますか。

江村委員長

 それでよろしいですか。
・異議なし・

与田委員

 確認しますけれども、これを審議会へ出して、審議会で絞って、それを意向調査に出すわけですよね。
 これは審議会での話かもしれませんが、意向調査に出す時には、例えば1区は1区に住んでいる人にだけ出すのか、全区に出すのかという問題がありますね。

江村委員長

 どうしましょう。我々で大体の意見を出しますか。

与田委員

 審議会でやりましょう。どちらにするかで、だいぶ違いますよね。

江村委員長

 2つ意見がありまして、1つは全市的な問題だからこれも全市でやるべきだという意見。それから、地域のことだからその地域内の方々の意向を尊重すべきだという意見。

与田委員

 その区の人だけを対象にすると、結果が見えているのではないかという気もするので、全市に出した方が本当は公平かと。前回は全市に出しましたし。

江村委員長

 確かに全市が関心を持つべき問題だと思うんですけれどね。
 どうでしょう。それは本審議会に委ねませんか。

与田委員

 委ねましょう。
 意向調査の後は、また審議会に戻るのですね。

江村委員長

 そうです。

与田委員

 最後は審議会で区名案を決める。分かりました。

江村委員長

 それでは、検討委員会として本審議会に報告する案がまとまりました。
 先ほど申し上げましたように、これまでの検討経緯とか含めて本審議会に報告したいと思っていますけれども、その報告書の中身について相談をいたします。
 骨子をまとめてみましたのでお配りをいたします。
・資料配布・

江村委員長

 今お配りしたのは私が考えた素案ですが、こんな項目で報告をしたらどうかと思っております。
 この構成についての意見と、それから、特に私どもとして審議会にお伝えしなければならないことについての意見をお伺いしたいと思います。
 事柄の性質上、検討の経緯については詳しくご報告をしたいと思っております。

与田委員

 本審議会で、今出ていない名前でも復活する可能性はあるんですね。

江村委員長

 はい。与田委員の数字案はどうしますか。

熊谷委員

 検討委員会としては、言いにくいのではないですか。
 附帯意見として入れますか。そういう意見があったと。

与田委員

 確かに1から8まで、まとめるのは難しいですね。

江村委員長

 全市が数字なら良いけれど。

与田委員

 それで私が言ったのは、もし全市に聞いた時、そういう数字のオプションがあった場合は、かなり上位にいくかもしれないと思ったことなのです。
 それは、条件として各区に聞いたらだめなんです。全市に聞いて、票数を整理した時に、結構上位にいくという気が個人的にしているだけです。

熊谷委員

 ただ、数字の区にすると、意向調査をやった時に、数字が残る区と残らない区があったりする。

与田委員

 そうではなくて、1から8までの仮置き全てを使うという選択肢です。

熊谷委員

 そうすると、区名のどれを選ぶかという質問の前に、全区的に数字を使うかどうかという選択肢があって、それが多いと下の個別の1区の名前は何が良いですかというのは全く意味がなさないような質問の形態を作らなければいけない。

与田委員

 だからそれだと良くないので、5つある案に1個足して、仮置きの1から8までを使うのはどうかという選択肢を設けるということです。
 私の考えは、区によって投票をしない場合ですよ。

熊谷委員

 区によって投票しないんですか。

与田委員

 全区一度にする。

熊谷委員

 方式を改めるということが前提になりますよね。

与田委員

 方式を改めるかどうか、まだ決まっていないんです。

熊谷委員

 区に聞こうが全市に聞こうが、数字については全部の区についての調査をするということになるでしょう。

与田委員

 難しいですね。分かりました。

熊谷委員

 意見は尊重します。
 附帯意見で書くことは、どういった内容になるんでしょうか。

江村委員長

 1つは、旧市町村名の取り扱いについて。
 我々はこう考えたけれども、審議会でも十分ご審議いただきたいというものをつけようと思っています。

熊谷委員

 それは「旧市町村名の使用について」ということですか。それとも「附帯意見」ですか。

江村委員長

 今申し上げたのは「附帯意見」に入れたいと思います。「旧市町村名の使用について」では、こういうわけで使わないというのを入れます。

熊谷委員

 もし、審議会で入れるならば、それで良いと。

江村委員長

 そうです。審議会が、我々が出した区名案をどう解するか。取捨選択は審議会の権限ですから。旧市町村名についても、論議をなさるのであればそれでよろしいということ。

熊谷委員

 そうすると、審議会における候補の追加については、包含するという内容ですね。

江村委員長

 そうです。

与田委員

 我々の区名に対して、審議会で違う区名があるというのも結構だと。それで良いのではないですか。
 ここから選ぼうと審議会で決めれば、それは結構ですし。

江村委員長

 それでは、この項目で報告書を作りたいと思いますけれども、語句や全体の調整につきましては、藤井副委員長とも相談の上でお任せいただけますか。
・異議なし・

江村委員長

 それから申し遅れましたが、藤井副委員長と田村委員から、旧市町村名の使用については、区内でまとまらなければいずれも使用しないということでご意見を伺っております。

与田委員

 他の欠席委員の方にもお願いします。

江村委員長

 そのようにさせていただきます。
 これで区名につきましては、去る12月5日、第6回検討委員会以来、約1ヵ月余、年末年始の大変ご多忙な中をはさみまして、5回にわたる会議の結果、本審議会に提出する区名候補案をまとめる運びになりました。
 先回の区割りの時以上に、全ての市民の方に納得のいく案を出すということは至難の課題でございますけれども、幸い委員の皆さんのご尽力のおかげで、選考基準に沿っての大局的な見地から、大方のご支持を得られるであろう区名候補案をまとめることができたと思っております。
 また、審議の過程で地区内の協調融和のためにいろいろとご協力いただきました各地区の地域審議会、あるいは地域コミュニティ協議会、自治会、自治連合会等の皆さんには心から敬意を表し、またお礼を申し上げたいと思っております。
 これから審議会での審議が続きますけれども、引き続きよろしくご協力をお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。
 それでは、次回は審議会になりますが、事務局から審議会の日程につきまして報告いただきたいと思います。

事務局

 行政区画審議会の日程でございますが、会長とも相談させていただきながら、早急に連絡させていただきたいと思っております。

江村委員長

 皆さんそれぞれご多忙なんですが、そういつまでも後へ引いても困りますので、できれば早目にと思っております。
 それでは、以上で第10回検討委員会を終了いたします。
 どうもありがとうございました。

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