第438号(令和7年7月6日) 1ページ
最終更新日:2025年7月6日
地域と学校 パートナーシップ事業
新潟市では学校が今まで以上に地域に開かれ、地域と共に歩むことができるように、「地域と学校パートナーシップ事業」に取り組んでいます。
今号では各学校で実践されている「地域学校協働活動」の取り組みの中から4校を紹介します。
問い合わせ 秋葉区教育支援センター(電話:0250-25-5500)
新津第三小学校
学校・地域・家庭との連携で豊かな心を育む
保護者の皆さん、地域の皆さんから協力をいただき、「ぽけっとさん」による毎週の読み聞かせや、「ハローズ3」による休み時間の見守り活動を行っています。こどもたちの話し相手にもなり、温かい交流が生まれています。これら日常の活動の他に、5年生の総合的な学習の時間では、新津西部コミュニティ協議会をはじめとした地域の支援により、米作りや、稲わらを使ったとば編み、雪の火祭りを行っています。学校・地域・家庭が連携して、こどもたちの豊かな心を育むことを目指しています。
人と人をつなぎ、こどもたちを育む
地域教育コーディネーター 山田 亜紀子さん
地域と学校、そして保護者がつながっていけるよう、地域教育コーディネーター自身がさまざまな人と知り合いになり、より良い関係をつくっています。ボランティアルームでボランティアの皆さんとお話しすることも重要で、会話の中で得意なことを聞いたり、ボランティア同士がつながったりすることができます。今後も地域・学校・保護者の懸け橋となり、地域全体でこどもたちを見守り、育てていきます。
小合小学校
ふるさと「花の小合」への郷土愛
「Koai*HANA*プロジェクト」の活動として、こどもたちが地域の皆さんから学び、たくさんの花を共に育てています。昨年度は5月に縦割り班で協力して花壇を作ったり、11月には道の駅花夢里にいつと連携してチューリップの球根植えを実施したりしました。また、6年生は総合的な学習の時間で、花かき卉農家からアドバイスをいただきながら「小合のお花図鑑」を作成し、地域の皆さんに紹介しました。参加したこどもたちは「小合の花を多くの人に知ってもらったり、花の公園や花絵を作ったりしてみたい」と熱い思いを話していました。
すべての人の笑顔が輝く活動にしたい
地域教育コーディネーター 大竹 悦子さん
こどもたちは、地域と学校が連携し、協力することでさまざまな体験をすることができます。こどもたちと関わるすべての人の笑顔が輝く活動になるために、地域教育コーディネーターは地域と学校をつなぐ役割を担っています。学校の思いをしっかりと受け止め、学習支援ボランティアの皆さんが共に楽しみながら活動することができるよう支援することを大切にしています。
矢代田小学校
地域への愛着
豊かな里山は矢代田小学校の自慢であり、学習に使える素材もたくさんあります。その利点を生かし、3年生の総合的な学習の時間では、草木染めを題材とした学習を行っています。昨年度は里山のよもぎやクローバー、こどもたちが育てた藍や、各家庭に協力いただいて茄子やアボカドの皮も素材にしました。活動を通して、草木や自然の活用について興味関心を持ち、矢代田の自然に愛着を持つこどもたちを育てています。
山の手の「やさしい手」が支える日常
地域教育コーディネーター 福士 晃子さん
山の手地区には、自身の得意なことを生かし学校のために協力してくださる人が多く、全校遠足や花・野菜の植栽、行事や授業のサポートなど、様々な場面で活躍していただいています。活躍が少しでも伝わるように地域コーディネーターとしては、お便り作りに力を入れています。このお便りをきっかけに「自分もボランティアに参加したい」と思ってくださる人がより増えてくれると嬉しいです。
小須戸中学校
Express 小須戸(小須戸を伝える)
小須戸中学校では地域と連携し、生徒たちがさまざまな地域行事でボランティア活動に参加しています。活動の中で、生徒たちの活躍の場を作り、社会の創り手を育てることを目指しています。昨年度は新たに、小須戸地区に長年続く「ひな・町屋めぐり」で、外国人の来場者に英語でイベントの伝統や地域の自慢、ひな人形について紹介しました。参加した生徒からは、「小須戸地区の伝統を守りたい」「今後も地域の良さを積極的に発信したい」などの言葉があり、一層地域へ貢献しようという気持ちを高めることができました。
つながりが育てるこどもたちのチャレンジ精神
地域教育コーディネーター 高山 裕三子さん
人と人とのつながりを育み、生徒たちが自らチャレンジする気持ちを大切にしています。パートナーシップ事業を通じて、生徒たちが地域の人と交流しながら学び、成長していけるように学校と地域の橋渡し役として活動しています。 小須戸地域はコミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さんが活動に積極的に関わってくださいます。今年度も予定している「まちセンマルシェ」など、生徒たちが企画から参加できる活動を考えていきたいです。