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煮坪・熊沢トンネル周辺

最終更新日:2020年8月19日

煮坪周辺案内図

煮坪(にえつぼ) (市指定文化財)

 新津油田発祥の地と伝わる油井です。
 石油はかつて「くそうず」と呼ばれていました。独特の臭いから「臭水」、草の間にしみ出していたことから「草水」・「草生水」といった漢字が当てられました。また、草水のしみ出す場所(油井)は「坪」と呼ばれました。
 慶長13年(1608)ころ、越前国から移住して来た真柄仁兵衛貞賢は、新田開発できそうな土地を探して新津丘陵の周辺を回り歩いていました。そして、この煮坪をはじめ、各地で草水のしみ出す場所を発見します。彼は新発田藩の許可を得て、これらの油井を掘削し成功しました。真柄家は柄目木に居を構え、以後も草水の採掘を続けました。
 勢いが盛んな時代、この油井からは石油・天然ガスと水が混じり合った黒い液体が激しく噴き上がり、沸々と物を煮ているような音が周囲に鳴り響いていました。そのため、この油井は「煮坪」と呼ばれるようになりました。江戸時代の人々にとって、この様子はとても奇怪なものであったことから、煮坪は柄目木の土火(天然ガス)とともに「越後七不思議」の一つに数えられ、多くの旅人が訪れ驚嘆する名所にもなりました。
 明治時代に入ると、新津丘陵の各地で油田の開発が進み、新津油田は日本一の出油量を誇るようになりました。その一方で、煮坪は次第に自噴が弱まり、その姿は一変しました。しかし、この煮坪こそ新津油田の原点であり、日本の石油史にあっても記念碑的な史跡であることに変わりはありません。

草水の神明神社

 草水の神明神社は、草水集落の産土神です。この神社は、元和9年(1623)、真柄仁兵衛が草水(石油)を発見したのを記念して創立したと伝わります。文久2年(1862)に現在地に移転しました。社号もかつては「神明社(神明宮)」でしたが、後に「神明神社」と改められました。

手掘石油井戸 (市指定文化財)

 江戸時代から明治20年代に上総掘りや機械掘りといった新しい技術が導入されるまでの間、油井は手掘り、すなわち人力で掘削されていました。その方法は、つるはしや鍬などを使って穴を掘り、側面が崩れないように木枠をはめ、少しずつ地下へと掘り進めていくというものでした。穴の中に人が入るため、直径は1メートル以上の大きな穴となります。また、穴が深くなると酸素欠乏やガスの発生で大変な危険が伴うため、掘削中は地上でタタラ(足踏み式のふいご)を使い、風樋を通じて絶えず地下へ新鮮な空気を送り込むようにしていました。
 しかし、掘削しても石油が出なかったり、途中で石油が出なくなった油井の多くは、埋め戻されずそのままにされていました。昭和50年代の調査では、新津丘陵に167本の手掘り油井が放置されていることが判明したため、国の指導のもとにこれらの油井は埋め戻されていきました。
 現在、史跡として保存されている「手掘石油井戸」は、帝国石油株式会社から旧新津市が寄贈を受けたものです。明治10年(1877)ころに掘られたと推定され、深さは約27メートルです。側面の木枠などは失われていますが、上総掘りや機械掘りが行われる以前の油井掘削を知る上で大変貴重なものです。

「皇太子駐駕処(ちゅうがしょ)」碑

 「手掘石油井戸」のある熊沢鉱場では、明治32年(1899)に新津油田で初めて、機械掘りによる油井の掘削が成功しました。日本石油・宝田石油をはじめ、数多くの事業者が競って油井の掘削を行うようになり、注目を集めました。明治35年5月25日、当時の皇太子(後の大正天皇)一行は村松の歩兵第30連隊を視察した後、人力車に乗ってこの熊沢の地へ訪れました。途中、坂が急だったので一行は人力車を降り、徒歩で山道を登って油井を視察しました。「皇太子駐駕処」碑はこのことを記念して、明治40年に建てられたものです。

熊沢トンネル

 熊沢から草水へと抜けるトンネルです。熊沢での産油量増大に伴い、明治33年(1900)に開通しました。開通当時は有料でしたが、このトンネルが完成したことで、原油や資材の運搬、人の往来が便利になりました。熊沢でくみ出された原油は油樽に詰められ、この油樽を背負った人たちが熊沢トンネルを通って能代川(現在の新津川)へと向かいます。能代川に運ばれた原油は、油舟に積み替えられて能代川沿いや新潟市にあった製油所へと運ばれていきました。
 現在のトンネルは、昭和50年に完成したものです。

参考文献

  • 『新津市史』
  • 『新・新潟歴史双書3 石油王国・新潟』

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