新潟県指定史跡 緒立遺跡・的場遺跡

最終更新日:2015年11月10日

緒立遺跡

所在地

新潟市西区緒立流通2丁目ほか
(面積5,278.43平方メートル)

所有者・管理者

緒立八幡宮・新潟市

指定年月日

平成6年3月29日

概要

 昭和27年(1952)、緒立八幡宮社殿脇から1個の壷形土器が発見されました。このことがきっかけとなり、緒立遺跡の存在が知られるようになりました。

 緒立遺跡は、縄文時代から中世に至る複合遺跡で、それぞれ繁栄の様子を見せています。

 出土した土器の大半は東北地方南部の系統で、縄文が施され、文様の基本も縄文晩期のものと共通していたため、当初は「縄文晩期の土器」とされましたが、その後の研究で弥生前期の土器と考えられるようになりました。昭和27年、昭和32年(1957)、昭和33年(1958)の調査で出土した土器が「緒立土器 一括」として市の指定文化財となっています。

 古墳時代前期の葺き石を伴う円墳は発掘で確認されているものとしては蒲原平野唯一であり、権力者の存在を想像させます。また、奈良~平安時代については、大型倉庫と思われる掘立柱建物・井戸などの遺構や、サイコロ、瓦塔、和同開珎、祭祀具(人面墨書土器、木製品)などの遺物の発見によって、官衙的性格をもった遺跡と推定され、800m東方の的場遺跡との関係が指摘されています。

緒立遺跡から出土した管玉・勾玉
出土した管玉・勾玉

的場遺跡

所在地

新潟市西区的場流通1丁目ほか
(面積8,072.14平方メートル)

所有者・管理者

稲荷神社・新潟市

指定年月日

平成6年3月29日

概要

 発掘調査によって、奈良・平安時代を中心とする多量の土器や漁具等の遺物が、非常によい状態で出土しました。中でも注目されるのは、文字が記された木の札(木簡-もっかん-)や、奈良時代に流通した古い銭貨の一つである和同開珎(わどうかいちん)が出土したことです。また、魚とりに使う網のおもりと浮きのセットなど、全国的にも貴重な資料といえます。的場遺跡は、奈良・平安時代の水産物の捕獲や管理に関係する基地のような性格を持っていたようです。
 この遺跡出土遺物は県・市の指定文化財となっています。
 また、この遺跡は現在、的場史跡公園として整備されています。

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