最終更新日:2016年12月14日
下水の水温は、年間を通して安定しており、夏は気温に比べて冷たく、冬は暖かい特性があります。
この下水の水温と気温の差(熱エネルギー)を空調に利用することで、省エネ・CO2削減効果が期待されます。
平成26年度より「温室効果ガスの削減と下水道資源の有効利用」の観点から、下水熱の利用ができる農業用地について現地調査したところ、汚水幹線に隣接し市で保有する花卉直売所(農業用ハウス)があり、ここでの調査・検討を行いました。
また、当直売所の暖房器具(ボイラー)が老朽化しており、更新時期を迎えていたことから、これに合わせ平成27年度にモデル事業として下水熱を利用した空調施設を整備しました。
・平成27年度 秋葉区小須戸地内にある『花ステーション』 で下水熱利用の空調施設を整備
・平成28年度 冬季間、空調施設の効果検証を実施
・下水道管の管底に採熱管を敷設する『管底設置型下水熱交換方式』を採用
・工事期間:平成27年11月30日から平成28年3月15日
・採熱位置:分流式下水幹線管 φ800ミリメートル
・暖房能力:30kw
・ヒートポンプ仕様:水熱源ヒートポンプ
当施設は、下水熱により熱交換された循環液を水熱源ヒートポンプの熱源とし、温室ハウスの空調に利用するシステムとなっています。冬季間、外気よりも温かい下水熱を熱源に活用することで、これまで使用してきた灯油炊きボイラーよりも低燃費な施設となっています。
月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時30分
(祝・休日、12月29日から1月3日を除く)
※部署、施設によっては、開庁・開館の日・時間が異なるところがあります。