小合東小学校 実践報告

最終更新日:2020年3月19日

スタートカリキュラムの自校化について

 スタートカリキュラムを自校化するにあたり、モデル案をもとに1年担任と生活科主任で原案を作成した。作成したスタートカリキュラムについては、アプローチ・カリキュラムとともに、小合東小学校・幼稚園合同の職員研修の場で取り上げ、職員の共通理解を図った。その際、時数のことが話題に上り、取り組んだ内容によって各教科等に振り分けていくことにした。
 また、子どもの学びを支援する環境構成や異学年交流については、これまでも行ってきたことをスタートカリキュラムとして整理して示したので理解が得られやすかったが、『4つの〇〇タイム』の説明が難しかった。スタートカリキュラム実施後に行われた小合東小学校・幼稚園合同の職員研修の場で、1年担任が実際に取り組んだ様子を紹介し、理解を得た。

取組の実際

スタートカリキュラムにかかわる取組

なかよしタイム・・・「子どものかかわる力を伸ばす取組」

 なかよしタイムは、単学級のため、担任が自クラスをみることを基本にして、いろいろな集団遊びに取り組んだ。教室だけでなく、前庭、多目的室、体育館での遊びも取り入れ、子ども同士のかかわりを深めるとともに、遊ぶ時の約束を確認したり、休み時間の過ごし方を示したりすることができた。
 また、教頭、教務主任、小合東幼稚園の教頭をゲストティーチャーとして迎え、担任以外の職員とのかかわりを深める機会も設けた。子ども同士はもちろん、担任以外の職員とも自然にかかわる場となり、安心感が高まっていく様子をうかがうことができた。

わくわくタイム・・・「子どもの主体性を伸ばす取組」

 生活科の『がっこうたんけん』を中心に取り組んだ。小合東幼稚園だった子どもたちは、これまで何度も小学校を訪れ、交流してきているので、「2階にはこんな部屋があったよ。」「図書室があるんだよ。」などと知っていることを進んで話していた。それを聞いた他園の子どもたちから「行ってみたい。」「探検してみよう。」という声が聞かれ、子ども同士のかかわりの中から、自然に学校探検に取り組むことができた。子どもの思いに寄りそった活動だったため、探検している中で、「鍵がいるから借りにいこう。」「見付けたことをみんなにも教えてあげたいから紙に書こうよ。」などと、困ったときも担任に聞かずに、まず子ども同士で相談し合う姿が見られた。主体的に活動したことで自信をつけ、スタートカリキュラムから職員へのインタビュー活動へと発展させることができた。

園との交流にかかわる取組

 なかよしタイムにゲストティーチャーとして小合東幼稚園の教頭から来てもらった。絵本の読み聞かせをしてもらったり、ペアになって体のあちこちをくっつけ合うゲームをしたりした。子どもの様子をよく知っているので、子どもたちに合った活動を取り入れてもらうことができ、どの子も笑顔で伸び伸びとなかよしタイムを楽しむことができた。また、1年生の様子を幼稚園の教頭に知ってもらうことで、その後の幼稚園と1年生との交流活動をスムーズに行うことにも役立った。

成果と課題

スタートカリキュラムについて

成果

 職員の理解と協力を得ることができ、1年担任だけでなく、全ての職員で取り組むことができた。その結果、子どもたちは伸び伸びと過ごすことができ、話したいことを進んで話したり、友達と楽しそうにかかわり合ったりする姿が見られた。最初、登校を渋って泣く子がいたが、なかよしタイムで遊ぶうちに笑顔が増え、元気に登校できるようになった。
入学までに培ってきたことを生かすことができるよう、言葉掛けを工夫したり子どもの主体性を大事にするよう心掛けたりした。スタートカリキュラム終了後も、主体的に学習に取り組んだり多くの人と楽しくかかわったりする姿が見られた。スタートカリキュラムをその後の学びに生かすことができた。

課題

 合科的・関連的な指導の充実を図ることが課題である。単元配列表を元に各教科・領域等の関連性を考え、指導を工夫していく必要がある。

園との交流について

成果

 小合東幼稚園とは、日頃から幼小連携事業で計画的に連携・交流活動に取り組んでいる。職員同士も情報交換がしやすい関係にあることが、カリキュラム作成・実施に役立っている。また、小合中学校区での幼保小中情報交換会の際、他園からの入学予定の子どもたちが気に入っていた遊び等を教えてもらい、環境構成やなかよしタイムの参考にすることができた。

課題

 入学予定の子どもたちの日頃の生活の様子や配慮事項だけでなく、園で取り組んでいた遊びや歌等についても積極的に情報を集め、スタートカリキュラムに生かしていく。

このページの作成担当

教育委員会 教育総務課

〒951-8554 新潟市中央区古町通7番町1010番地(古町ルフル4階)
電話:025-226-3149 FAX:025-226-0030

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで

サブナビゲーションここから

注目情報

    サブナビゲーションここまで