市報にいがた 令和7年7月20日 2843号 5面

最終更新日:2025年7月20日

連載 未来への扉(19)

 こども・子育て世代向けのお薦めの本を、図書館司書が紹介します。

問い合わせ ほんぽーと中央図書館(電話:025-246-7700)

『ある池のものがたり』

作:三芳悌吉(ていきち)
出版社:福音館書店
発行年:1986年
市内図書館所蔵数:35冊

『ある池のものがたり』

あらすじ

 今から100年以上も昔、日本海に注ぐ川のほとりにある大きな町の外れに荒地がありました。そこに教会が立ち、井戸を掘ったところ、水が湧き出して大きな池になりました。時の流れの中で、池は周りの自然やそこで暮らす人々とともにその姿を変えていきます。

おすすめポイント

 現在の中央区西大畑町にあった異人池を題材にした絵本です。池の周りの動物や植物とそこで暮らす人々の様子が描かれています。作者は幼少期にこの場所で釣りをしていたそうで、それを懐かしむような温かく繊細なタッチで池の生涯を色鮮やかに彩ります。こどもには池とその自然を学ぶことができる科学の絵本であり、大人にとっては昔の新潟に思いをはせることができる絵本です。

前の記事へ

目次へ

次の記事へ

本文ここまで

サブナビゲーションここから

市報にいがた

注目情報

    サブナビゲーションここまで