第441号(令和7年8月17日) 1ページ

最終更新日:2025年8月17日

旧月潟駅で待ってるよ♪
かぼちゃ電車 修復完了!

旧新潟交通電車線の面影を今に伝える「かぼちゃ電車」。かつて区民の足として活躍した車両は「かぼちゃ電車保存会」の皆さんにより、大切に旧月潟駅で保存されてきました。廃線から26年がたち老朽化が進む中、車体の安全性と美観を維持するため修復工事を行い、このたび往年の姿を鮮やかに取り戻しました。
今号では、修復の工程を紹介します。
問い合わせ 建設課 電話:025-372-6490

旧月潟駅で保存されている車両

モハ11号の写真
モハ11号(電動客車)
製造年:1966(昭和41)年
自重:31.7t

モワ51号の写真
モワ51号(電動貨車)
製造年:1933(昭和8)年
自重:25.6t

キ116号の写真
キ116号(雪かき車)
製造年:1933(昭和8)年
自重:30.3t

かぼちゃ電車保存会ホームページで詳しく解説しています

1. 車両移動・部品の取り外し

作業足場が設置できる広い場所へ車両を移動し、足場を設置。パンタグラフやドア、座席などの部品は取り外し、修繕工場へ運搬しました。

車両移動の写真
車両移動

パンタグラフ取り外しの写真
パンタグラフ取り外し

取り外したドアの運搬の写真
取り外したドアの運搬

2. 洗浄・さび落とし

車体は高圧洗浄を行い、その後電動工具を使って古い塗料やさびを丁寧に除去しました。

さび落とし作業中の写真
さび落とし作業中

さび落とし作業後の写真
さび落とし作業後

3. 外板(がいはん)補修

モワ51号は、外板や内部の木材の腐食が大きかったため、鉄製の補強部材を加え、その上に新しい鉄板を取り付けました。

補強部材溶接の写真
補強部材溶接

今回の修復工事では、外板に並ぶ「リベット」(※)も丁寧に再現!丸い頭がずらりと並んだ姿は、どこか懐かしさを感じます。
※溶接が普及する以前に使われていた留め具

リベットの写真
リベット

4. 下地処理

車体全体にさび止めを塗装し、パテを使ってへこみや段差を繰り返し整え、滑らかな表面に仕上げました。

さび止め塗装後の写真
さび止め塗装後

パテ施工後の写真
パテ施工後

5. 塗装

車体全体を黄色に塗装し、その後緑色部分を塗装しました。2回ずつ丁寧に塗り重ねています。

黄色塗装後の写真
黄色塗装後

緑色塗装後の写真
緑色塗装後

6. 屋根防水工事

腐食が進んでいた雨どいを修繕し、雨漏り防止のため、屋根全体に専用の防水塗料を塗装しました。

防水塗装前の写真
防水塗装前

防水塗装後の写真
防水塗装後

7. 室内塗装

車内では、天井・壁・各機器類の古い塗装やさびを除去し、新たに塗装しました。

室内塗装前の写真
室内塗装前

室内塗装後の写真
室内塗装後

車内のかわいいダルマストーブもきれいにお色直し。

ダルマストーブ塗装前後の写真
ダルマストーブ塗装前後

腐食して穴が開いていたなんて思えないほどきれいに! 職人さんの技にびっくりです。

腐食による穴の修復前後の写真
腐食による穴の修復前後

8. 部品取り付け

修繕工場から戻ってきた座席やパンタグラフを取り付けました。

座席取り付けの写真
座席取り付け

パンタグラフ取り付けの写真
パンタグラフ取り付け

座席の張り替えに使った布は、かぼちゃ電車のために特注で作ってもらいました。

座席の張り替えに使った布の写真
座席の張り替えに使った布

完成!

無事にすべての作業が完了し、3両とも美しく生まれ変わりました!

完成した車両の写真

凧っこ13人衆の北若が「今年の2月下旬から7月下旬まで約5カ月かけて修復したよ!」と話すイラスト

9月28日(日曜)に開催する「走れ! かぼちゃ電車」で修復したかぼちゃ電車に乗れるよ。
詳しくは「走れ! かぼちゃ電車」ホームページから

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