379号(令和5年1月15日) 1ページ

最終更新日:2023年1月15日

モダンな建物に変身!看板建築
~まちを歩くと貴重な景色が見えてくる~

白根商店街の中に建物の外壁を高く立ち上げ、平らな壁面を銅板やモルタルなどで装飾した店舗兼住宅があります。建物の正面が看板のようなことから看板建築と呼ばれています。
1923(大正12)年、関東大震災で多くの建物が倒壊し、焼け野原となった町並みを復興させるため、バラック(仮の建築物)商店が立ち並びました。通りに面した外壁を立ち上げることで瓦屋根を隠し、見た目を西洋風の建物に仕上げました。日本の伝統建築にはない造りで、明治期に欧米から入った西洋建築の影響があります。歴史あるものを見つけると“まちの魅力”が見えてきます。

 

看板建築inしろねの街

白根商店街に代表的な2軒の看板建築があります。泉三いずさん呉服店・児玉薬店 この2つの看板建築を観察してみましょう

泉三呉服店

泉三呉服店は銅板張りで、雰囲気が違います。店名の「泉三」の文字に注目してください。

泉三呉服店の看板建築部分の写真

泉三呉服店の「泉」の文字の写真

凧っこ13人衆の中蝶が指し棒で写真を指しながら「木がむき出しになった文字。銅板に木製の文字が歴史を感じるよね!」と言っているイラスト

児玉薬店

児玉薬店は建物中央部が三角に尖り、個性的な洋館風の形をしています。看板建築の特徴である「横から見ると建物正面の壁面が真っすぐ」なのがよく分かります。

児玉薬店の看板建築部分の写真

児玉薬店の看板建築部分を脇から撮影した写真

凧っこ13人衆の本新蝶が人差し指を立てて「洋風な三角屋根のデザインがお城みたい!とてもステキだね。」と言っているイラスト

同じ場所の今・昔

昭和8年撮影の場所を見つけに白根商店街へ行き、同じ場所(泉三呉服店・児玉薬店付近)で撮影をしました。

泉三呉服店

昭和8年の泉三呉服店を含む町並みの写真
 まちなかミュージアム提供

昭和8年の泉三呉服店を含む町並みの写真と同じ構図で撮った写真

児玉薬店

昭和8年の児玉薬店を含む町並みの写真
 まちなかミュージアム提供

昭和8年の児玉薬店を含む町並みの写真と同じ構図で撮った写真

凧っこ13人衆の五郎が親指を立て「歴史を感じるこの景色を大切にしたいですね。」と言っているイラスト

 

切妻・妻入りの町屋群

白根商店街の町並みには、主に切妻きりづま(正面から見ると屋根の一番高い部分から左右2方向に流れている)・妻入つまいり(屋根の一番高い部分と垂直な面に玄関がある)屋根の町屋が多く見られます。魚町さかなまちには最大で12棟が連続して建っている町屋群を見ることができます。これは日本でも珍しく貴重なものです。魚町だけでなく、一の町にもこの連続した切妻・妻入りを見ることができます。一の町から魚町まで特徴的な屋根を探して歩いてみるのもいいですね。

切妻・妻入りを説明したイラスト

白根商店街、魚町の町屋群の写真真 魚町

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