職種紹介~水道化学技師の仕事を知ろう~

最終更新日:2025年12月12日

新潟市水道局では、「水道職」として試験区分を設定し、機械・土木・電気・化学職員をそれぞれ採用しています。化学(水道)技師の仕事はいつでも安心して飲める衛生的な水道水を供給するために、水道局の品質管理部門としての役割を担っています。河川(水道水源)から浄水場、各家庭のじゃ口に至るまで、定期的に水質検査を行い、水道水の安全性を保障します。

具体的にどんな業務をしているの?

検査する水(検水)の採取、すなわち採水!

水質検査項目ごとに容器の材質(ガラス製またはプラスチック製)と採取現場で添加する試薬が法令で定められています。

河川(水道原料の確認)・浄水場と配水場(浄水工程の確認)・保育園や公民館(配水工程の確認や法令検査のため)で検水を採取します。

水質検査

官能試験(臭気強度試験)
検水を無臭水(臭いがしない水・超純水)で段階的(5倍・4倍・3倍・2倍)に希釈し、40℃~50℃に加温したものを用意します。検査員は希釈倍率が高い検水から順番に臭いを嗅いでいき、臭いをかすかに感じた希釈倍率を確認します。臭いの感じ方は個人差があるため、試験結果は検査員5名の結果の平均値から算出します。

原虫試験
検水をメンブレンフィルターで懸濁粒子を濃縮し、密度勾配法・免疫磁気ビーズ法でオーシストを分離・精製した後、蛍光抗体染色を行ったサンプルを蛍光顕微鏡で観察します。

金属類の検査
検水中の金属類を硝酸酸性化で加熱溶解した後、ICPMS(誘導結合プラズマ質量分析計)で測定します。

農薬類・PFAS検査
検水中の農薬類・PFASを固相抽出カラムで濃縮し、有機溶媒で抽出した後、LCMSMS(高速液体クロマトグラフ質量分析計)で測定します。

水質管理の調査および研究

調査研究を積極的に行い、その成果を全国研究発表会や中部支部研究発表会で発表します。他にも環境省や公益社団法人日本水道協会が主催する各種委員会や分析機器メーカーが主催する研修に参加し、最新の検査技術や知識を学びます。

令和7年度日本水道協会第107回水道研究発表会発表
論文名:PFASの発生源調査と関係機関との連携
論文名:pHコントロール有無による水道水への鉛溶出の実態

新潟市の水道化学職の魅力

  • 人々の健康的な生活になくてはならない水道水の品質管理部門としてやりがいがある業務に携われる
  • 環境省などが進める水道行政(水質部門)に係る研究に協力できることで、水質管理に関する技術力を高めることができる
  • 新潟県内の水道事業体の中でも数少ない自己検査体制を確立している強みがあり、フィールド調査や他事業体と連携した広域的な河川水質調査など水質管理に直結する調査研究を企画立案できる

若手職員が感じた新潟市の水道化学職の魅力

  • 学生時代から化学と生物に興味があったバックグラウンドを持つ中で、様々な試験分析業務(理化学試験・GCMSMS・LCMSMS・顕微鏡観察)を経験し、分析技術のスキルアップができる
  • 分析機器メーカー主催の外部研修に参加できる機会が多数ある

(例)日本電子、エービー・サイエックス、サーモフィッシャーサイエンティフィック、島津製作所、アジレント・テクノロジー

  • 試験室内の業務だけでなく、新潟市内各地の採水・河川上流調査など屋外での業務もあり、様々な経験ができる
  • 水道化学職は水質管理センターに配属され、水道水の水質管理を極められる
  • 新潟市の地域特性を考慮して独自の水質管理方法を提案できる
  • 子育て中に子供から「お水おいしいね」と言われたときに誇らしく感じる

新潟市の水道水の水質検査は水質管理センターで行っています

水質管理センターは、1979年10月に全国に先駆けた水質検査専門の施設として、青山浄水場の敷地内に建設されました。新潟市水道局は自己検査体制を構築しているため、水質管理センターだけで合計100項目以上の水質検査を行っています。

水質管理センターへの交通アクセス

電車、バス、車通勤が可能です。
電車で
JR越後線小針駅南口より徒歩約10分
バスで
水道遊園前より徒歩約5分
小針十字路より徒歩約10分
車で
駐車場完備

水道化学職の業務にご興味があるみなさまへ、ご応募待っています!

新潟市職員採用試験総合案内から最新の試験案内・試験実施状況にアクセスできます。

水道職全体の様々な情報が掲載されています。

このページの作成担当

水道局 水質管理課

〒950-2005 新潟市西区青山水道1番1号(青山浄水場構内)
電話:フリーダイヤル0120-411-002(ご利用できない場合は025-266-9311) FAX:025-233-1364

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで

サブナビゲーションここから

注目情報

    サブナビゲーションここまで