中央区役所だより 第452号(令和8年2月1日) 2ページ

最終更新日:2026年2月1日

町屋の魅力を未来へつなぐ 連載 第5回
OTONARI(おとなり)

町家を活用した施設を運営し、歴史や町屋の魅力を受け継ぎ発信する皆さんの取り組みや思いを紹介します。

OTONARI 風景

 「OTONARI」は、先祖代々受け継がれてきた蔵と、空家になっていた隣の古民家を活用し、2020年にオープンした民泊施設です。築約150年の蔵はかつて米問屋の一部として使われており、2019年に国の有形文化財に登録されました。

所在地:上大川前通12
問い合わせ:電話:080-7318-5245
(受付時間:午前9時から午後5時)
ホームページ

住むことで芽生えた町屋への思い

 オーナーの高須雅史(まさし)さんは、大学入学を機に祖父母の家で暮らし始め、古い建物の活用に関心を持つようになりました。高須さんは「最初は隙間風が寒く、正直嫌でした。しかし、先祖の思い出の品や写真に触れ、この家が代々の先祖を守ってきたことを知りました。その経験をきっかけに、受け継いだ蔵を生かし、古い建物を長く残すことができないかと考えるようになりました」と当時を振り返ります。

宿泊客が自由に利用できるキッチン。棚や机は蔵と一緒に受け継いだもの。 宿泊客が自由に利用できるキッチン。棚や机は蔵と一緒に受け継いだもの。

「おとなり」のような宿

 蔵と古民家がつながる「OTONARI」は、一日一組限定(6人まで)の一棟貸しが特徴です。他の宿泊客を気にせず、ゆったりと過ごせます。「木のぬくもりに包まれ、家のような安心感を感じてほしい」という高須さんの思いは、「おとなり」のような存在でありたいという施設名にも込められています。

蔵の1階はリビング、2階は寝室として利用。 蔵の1階はリビング、2階は寝室として利用。

古い建物とともに生きる町へ

 高須さんは「古い町並みを多く残していることが下町地域の魅力です。今後も、地域と一体となって古い建物を利活用する文化を広め、古い建物を大切にする人がどんどん増えていく町を目指したいです」と今後の展望を話しました。

町家への思いを語る高須さん 町家への思いを語る高須さん

路地裏に入り口があります。お見逃しなく

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新連載! 歩いて発見! 商店街めぐりの旅

 いつも何気なく通っている商店街。そこには、まちを支えてきた歴史や店主の思い、知られざる魅力が詰まっています。改めて歩いてみたくなる、商店街の新たな一面を不定期で紹介します。

連載 第1回 古町通五番町商店街(ふるまちモール5)

今回の商店街 古町通5
問い合わせ 同商店街振興組合
(電話:025-223-0153)

 新津屋小路から鍛冶小路まで、約180メートルにわたって続く商店街。ファッションから食料品まで、こだわりを持った専門店が並びます。アーケードは1985年に完成し、2002年の大改修では新たなシンボルとして、新潟市出身の漫画家・水島新司先生の人気キャラクターを模した7体の銅像が設置されました。同商店街振興組合の皆さんが、白新中学校の卒業生でもある水島先生に直談判し、快諾を得て実現したものです。

歴史とアートが融合するまち 歴史とアートが融合するまち

©水島プロダクション 人気漫画『ドカベン』の主人公 山田太郎の銅像 ©水島プロダクション
人気漫画『ドカベン』の主人公 山田太郎の銅像

五番町出身の文人 會津八一の歌が刻まれた石碑 五番町出身の文人 會津(あいづ)八一の歌が刻まれた石碑

情報発信を工夫しながら商店街の魅力を伝えていきます! ぜひ遊びに来てね!

同商店街振興組合理事長 池 一樹さん 同商店街振興組合理事長 池 一樹さん

注目のお店をピックアップ
シューズ・バッグ専門店FREE FORM
能勢山(のせやま) 陽生(ようき)さん

シューズ・バッグ専門店FREE FORM 能勢山 陽生さん

 私自身が独自にセレクトした、ヨーロッパの靴とバッグを扱う専門店です。デザインの美しさだけでなく、実際に使って心地よく、長く履けることも大切にしています。アパレルや高級品の店が並ぶ落ち着いた雰囲気が気に入り、この商店街で長く店を続けています。
営業時間:午前11時から午後6時(土日祝は午後7時まで)
定休日:火曜日 電話:025-226-7881

多世代でつなぐ、冬の伝統行事

 1月18日、姥ケ山自治会で新春恒例のさいの神が行われ、300人以上が参加しました。30年以上続く地域の伝統行事で、小正月に無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願するものです。
 こどもから大人までが一緒になって作り上げるのが特徴で、準備は昨年11月の(わら)あみからスタートしました。桜ケ丘小学校のこどもたちも藁あみに参加し、総勢約100人が力を合わせて当日を迎えました

 当日は温かい甘酒が振る舞われたほか、竹竿に刺したスルメが販売され、参加者は火でスルメをあぶって食べるなど、家族や友人とともに季節の行事を楽しみました。

さいの神 風景

火に願いを込めて

 藁あみから参加した青木新夏(にいな)さんは「初めての参加でしたが貴重な経験ができてよかったです。今年から中学生になるので勉強を頑張る一年にしたいです」と笑顔で話しました。今年の年男である佐藤雅之さんは「今年は孫も生まれます。家族みんなが健康に過ごせますように」と思いを語りました。

あぶったスルメを手に、笑顔を見せるこどもたち あぶったスルメを手に、笑顔を見せるこどもたち

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