中央区役所だより 第449号(令和7年12月21日) 2ページ
最終更新日:2025年12月21日
連載(3) みなとまち新潟 次世代に向けた古町芸妓魅力発信事業
まちをうけつぐ まちをつくる 古町花街に学ぶ、高校生のまちづくり探究
区では、若い世代ならではの新たな視点や感性をいかし、地域の魅力を広く発信することで、地域産業の活性化や交流人口の増加を目指しています。今年度は、新潟南高校の探究活動「江風SSG」で「まちづくり」をテーマに学ぶ生徒たちの取り組みの様子を不定期で紹介しています。第3回となる今回は、古町花街のフィールドワークを行った様子を取り上げます。
問い合わせ 地域課(電話:025-223-7054)
古町花街の魅力発見!
11月9日、「古町花街の会」事務局長の久保有朋さんのガイドで、生徒たちは鍋茶屋通りや古町通りなど戦前の建物が並ぶ通りを巡りながら、まちの歴史や文化について学びました。久保さんは「古町花街は、かつて文人や著名人が集まった場所で、現存する花街ゆかりの歴史的建築は、一度壊したら再度建てることが難しい貴重なものばかりです」と説明しました。
両側に歴史的建造物が並ぶ通りを歩く様子
またそうした建物は、一部を新しくしながらも、文化財として大切に保存されたり、店舗として活用されたりしていて、「現代にうまく溶け込みながら保存継承されています」と話しました。
久保さんは「歴史ある建物をただ守るのではなく、背景を理解した上で、皆さんのような若い世代の新しい視点で古町花街の魅力を発信してほしいです」と生徒たちに伝えました。
旧割烹有明
鍋茶屋
生徒の声をピックアップ
通ったことがある場所でしたが、歴史や背景を学びながら歩くことで、以前よりもっと深く古町に興味を持ちました!
繊細で美しい建物の造りを間近で見て、改めて守っていかなければならない文化だと感じました!
次回最終回は、生徒たちが感じた古町芸妓の魅力を、生徒自身が記事にして紹介します。
五感で満喫!
秋の「えんでこまち歩き」を開催しました
新潟シティガイドの解説で区内の見どころを巡る「えんでこまち歩き」を、10月22日から11月9日にかけて全10コース開催しました。定員の3倍を超える申し込みがあったコースもあり、抽選で当たった参加者はまち歩きを満喫しました。その中で2コースの様子を紹介します。
豪商の館と古町花街巡り(えんでこ特製和菓子・抹茶付き)
本コースは、明治期の豪商の暮らしぶりを今に伝える旧小澤家住宅からスタートしました。参加者はガイドの説明に耳を傾けながら、趣のある建物や当時の生活の工夫に触れました。続いて歩いた鍋茶屋通りでは、石畳の街並みや料亭のたたずまいから、花街の面影を感じ取ることができました。ゴールとなった旧齋藤家別邸では、色づき始めた庭園の木々を眺めながら、抹茶とえんでこ特製の和菓子を堪能し、まちの歴史の奥深さを味わいました。
参加者の感想
昔の暮らしに思いをはせつつ抹茶をいただき、心が和みました。ぜひまた参加したいです!
旧小澤家住宅の前でガイドを聞く参加者
旧齋藤家別邸の庭園と抹茶を楽しむ様子
モダニズム建築・新潟市美術館と西大畑界隈建物巡り
新潟市美術館の建物見学から始まった本コースは、美術館学芸員による前川國男建築のガイドを聞きながら、内装の所々に配された鮮やかな色づかいやオリーブグリーンの外壁など館内外を見て回り、参加者は写真を撮るなどして楽しみました。
もう一つの見どころ、国の有形文化財に登録されている北方文化博物館新潟分館では、書院造の建物や趣ある日本庭園をじっくり堪能し、文化に親しむことができた一日でした。
参加者の感想
どちらの建物も細部にこだわりが詰まっていてとても見応えがありました!
紅葉と美術館を楽しむ参加者
北方文化博物館新潟分館の庭園を望む座敷
長年にわたり地域活動に尽力されている皆さんを表彰
11月20日、新潟市民プラザで「令和7年度 中央区 地域活動功労者表彰式」を開催しました。市政の発展と地域振興に努めた勤続10年と20年の自治会・町内会の会長20人と、地域の環境美化活動などに尽力した1団体と5人の皆さんを表彰しました。表彰式では、それぞれ佐久間区長、新潟市住みよい郷土推進協議会の関川弘雄会長が、出席した一人一人に感謝状を贈呈し感謝を述べました。
表彰された皆さんと関川会長(写真前列右から4番目)、佐久間区長(写真前列左から4番目)
ともに歩み、支え合える地域へ
本間町2・3町内会の会長を20年務めた佐藤昌子さんは「私たちの町内会は、まるで大きな家族のようなもの。足を運び顔を出すことで、町内の方々と直接交流し、気軽に意見交換できる場を大切にしてきました」と語ります。今後については「世帯数の減少という課題もありますが、みんなが集まり、交流できる場所づくりを進めます。地域がより一層助け合える場所であり続けることが今後の目標です」と力強く話してくれました。
みんなが気持ちよく過ごせるまちに
新潟市住みよい郷土推進協議会会長表彰を受けた天明町自治会は、長年にわたって公園の清掃や草取りなどに取り組んでいます。同自治会長の大瀧正さんは「進んで活動してくれる地域の皆さんのおかげで、きれいで明るい天明町を評価してもらえたと思います」と話します。今後については「私たちの良さである“まとまりのある町内”を継続し、自分だけでなく他の人も気持ちよく過ごせる町内にしていきたいです」と抱負を語りました。

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