第375号(令和4年11月20日) 1ページ

最終更新日:2022年11月20日

コミュニティ・スクールでつくる
「地域総がかりで子どもを育てる」まちづくり

問い合わせ 秋葉区教育支援センター(電話:0250-25-5500)

 新潟市で今年度から導入されたコミュニティ・スクールは、学校運営協議会が設置された学校です。年に一度は、小学校と中学校が合同で学校運営協議会を開催します。
 今号では、知・徳・体の三部会を行い、子どもたちの豊かな成長を支える地域づくりを目指した、新津第一中学校区の小中合同学校運営協議会の様子をお知らせします。

小中合同学校運営協議会を開催して
新津第一中学校長 本間 正洋

 新津第一中学校区では「地域総がかりで子どもの成長を支える」ことを目指し、新津第一小学校と新津第三小学校と合同で、学校運営協議会を開催しました。地域代表、学識経験者、PTA代表、そして学校代表が一堂に会し、3つの部会にわかれ、新潟や日本の未来を支える児童・生徒の育成を目指し議論しました。学校の活動にこれまで以上に協力したいという積極的な意見や、児童・生徒に対する地域の願いなど、それぞれの思いを共有することができました。これからも、学校、家庭、地域が一体となり、子どもの成長を支えていきます。


【学びの部会】学びの質を上げる

 新津第一中学校区では、小中一貫教育「iプロジェクト」として、「家庭学習の取り組み」、「あいさつ運動」、「総合的な学習の時間での小中連携」などを、3校で共通して行う取り組みとして定めて実践してきました。
 今回は、これからの社会で求められる資質・能力の育成を視点に話し合いました。その中で、GIGAスクール構想に伴うタブレット端末の有効な活用の仕方や、全国学力・学習状況調査結果から分かった図書室の活用方法などが話題となりました。そして、それらの話題を整理して、学びの質を上げることにつなげていくことが課題であると共通認識を持ちました。
 今後は、「iプロジェクト」の取り組みを継続するとともに、地域の人たちと関わる学びについても検討していきます。


【こころの部会】あいさつから始めよう

 いじめについての意見交換を行いました。各学校ともきめ細かな対応をしていますが、人間関係のトラブルが絶えず、最近ではSNSを利用した人間関係トラブルも多いということが共通の意見でした。
 いじめの未然防止のためには社会性の育成が大切であり、3校では「あいさつ運動」に取り組んでいます。地域の方の「朝、交通安全指導で立っていた時に、あいさつの声が小さいお子さんが気になり話を聞いてみると、心配事があるということがわかった」という体験談などを共有し、あいさつの重要性を再認識しました。コロナ禍で活動に制限があるものの、今後も「あいさつ運動」に一中学区全体で取り組み、子どもたちの変化を見逃さず、子どもたちの様子を敏感に感じ取れるよう活動を続けていきます。


【からだの部会】メディアと正しく付き合うために

 「子どもたちが健やかに育つこと」を願い、その実現のために必要な「望ましい生活習慣の定着」をテーマに話し合いを行いました。生活習慣の形成には、日々の食事、睡眠、運動、そしてメディアとの付き合い方が関係してきます。話し合いでは、「メディアとの付き合い方」に注目し、「メディアと正しく付き合える子どもを育てるための手立て」についてアイデアを出し合いました。情報発信による啓発や専門家による講演会の開催、新津第一中学校区の共通ルールを決めるなどそれぞれができる取り組みが出されました。
 学習も生活も、健康な体が資本です。子どもたちが望ましい生活習慣を身に付け、健やかに育っていくことができるよう今後とも連携を深めていきます。

支え合い助け合う地域を目指して
新津第三小学校委員 蓮沼 美宣さん

 初めての小中学校合同での学校運営協議会でしたが、参加者同士の情報交換ができ、とても有意義でした。私の参加した「こころの部会」では、子どもたちの小学校での様子が、中学校へ意外に伝わっていないという気づきがあり、小中学校間の情報共有が大切であることを参加者の皆さんが再認識できました。
 子どもたちの育成は、家庭・地域・学校が三位一体となることが必要不可欠であり、学校運営協議会への期待が大きいと思います。地域に住む皆さんが家族と思い、子どもの健やかな成長のために支え合い助け合う地域になっていくことを期待します。

CS活動を地域の皆さんに伝え広めたい
新津第一小学校CS事務員 春日 啓子さん

 CS事務員は、話し合いの記録を取り、それをお便りにして地域の皆さんに伝えることを担っています。初めて会に参加したとき、委員の皆さんの熱意に「一文字も聞き逃してはいけない!」と気が引き締まりました。この会で一生懸命に話し合われたことが地域の皆さんに広まっていくことで、たくさんの人々がつながるきっかけとなり、いろいろな形の活動となっていったら良いなと思います。安心して子どもたちが成長できる地域と学校になっていくことを想像すると、とてもワクワクします。

教育支援センターから

 今号では、新津第一中学校区の取り組みを紹介しました。皆さんがお住まいの地域の学校でも、CS活動を通して、地域と学校が一体となって子どもを育てる体制づくりを進めています。
 地域の皆さんもできることから関わっていただき、地域の宝である子どもたちの成長をみんなで支えましょう。

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