人と動物が共に暮らすために

最終更新日:2020年7月2日

最後まで「愛情と責任」を持って

●安易に飼い始め、最終的に行政に引取を求めてくるケースが後を絶ちません。
●飼主は動物を命あるものとして取り扱い、終生飼養に努め、責任を持って最後まで面倒を見ましょう。
●やむを得ず飼えなくなった場合、まずは近所や知人等にあたるなど、譲渡先を探しましょう。
●これから飼おうとする場合は、将来にわたる家族構成や住宅環境の変化も考えて慎重に判断しましょう。

飼主であることを明らかにしましょう

●飼っている動物に、所有明示をすることは飼主の責務です。
●雷に驚いたり、玄関ドアの閉め忘れなどで迷子になることがあります。飼主の名前、連絡先などを記載した名札(迷子札)やマイクロチップですぐに飼主がわかるようにしましょう。
●もしも迷子にしてしまった場合は、すぐに動物愛護センター、警察署などに連絡しましょう。
●犬は狂犬病予防法で鑑札及び注射済票の装着が義務付けられています。

よりよいドッグライフを楽しむために

 以前、犬といえば近所で生まれた犬をもらってくる等して外で飼う方が多くいました。しかし、近年は様々な種類の中から選び、家族の一員として室内で飼う方が増えています。
 一方、行政に寄せられる犬に関する苦情内容は、放し飼いから犬の鳴き声やフンの不始末などに変化しています。そんな「今どき」の犬の飼い方について、多くの方に知っていただきたいと思います。

●今どきは、オシッコやウンチはおうちで済ませましょう
 散歩の目的は犬の排せつではなく、運動とストレスの解消、そして社会環境に慣れさせることです。
 本来、道路・公園等は排せつさせる場所ではありません。自宅の決まった場所で排せつする習慣をつけておくと、道路などを汚さないだけでなく、排せつしたくて散歩を要求することもありません。悪天候や飼い主の病気などで散歩が困難な場合でも、犬に排せつを我慢させることがなくなります。
 散歩に行く前に、自宅敷地内を歩かせ、排せつしたらほめ、それから散歩に行くようにするとしつけにもなります。
 また、散歩中あちこちに尿を少しずつ何度もかけることをマーキングといい、これは自分の縄張りを主張する行動です。排尿後であれば、マーキングをさせなくても健康上問題はありません。リードを短く持って飼い主主導で歩き、他の犬のした尿のにおいをかがせないようにすることで、ある程度コントロールすることができます。
 外で排泄してしまった場合は、オシッコは水で流し、フンは持ち帰りましょう。

●今どきは、不妊去勢手術をして飼う
 「手術するのはかわいそう」、「自然に任せるのがいい」などの意見もあるようですが、実際には手術をした方が、犬も飼い主さんもストレスなく幸せに暮らせます。
 生後6ヶ月程度で早期に不妊去勢手術を行えば、特に効果が高く、穏やかでしつけしやすい犬になります。また、オス犬のマーキング行動を抑えることもできます。

犬はマナーを守って飼いましょう

●「ワンワン…」飼主にとっては聞きなれた愛犬の鳴き声も、近隣の方々にとっては気になるもの。普段から正しいしつけを行っていくことが必要です。
●散歩時に犬を放すことは禁止されています。リードを放さず、周囲の方々に危害を及ぼさないようにしましょう。
●飼犬が人を咬んでしまった場合は、応急処置等を行うとともに、動物愛護センター、警察署などに連絡しましょう。

猫は「室内飼育」と「繁殖防止」に努めましょう

●猫を室内で飼うことは、猫の健康と安全が守られるほか、糞尿などが原因によるご近所トラブルを回避することができます。
●猫は非常に繁殖力が強く、メス猫は年に2~4回出産し、1回に4~8匹の子猫を産みます。
●不妊去勢手術などにより、望まない繁殖を防ぐことが必要です。

室内飼育の際に注意しなければならないこと

 犬や猫の健康と安全の確保という観点から室内飼育は有効な飼い方です。しかし、室内で飼育することにより、人の生活と犬や猫及び犬猫同士の距離が近づくことによる弊害も起こり得ます。

穏やかな生活環境

 犬や猫は家族の一員、パートナーです。犬や猫は人の感情をよく汲み取りますので、穏やかな気持ちで犬や猫に接することができるよう家族の間でもこころがけましょう。
 また、犬や猫は人とは異なった生き物です。家族の一員とはいえ、犬は犬として、猫は猫としてある程度距離をもって接しましょう。擬人化して扱うことや溺愛はやめましょう。溺愛しすぎると飼い主がいないと鳴くなどの問題行動を起こすことがあります。

室内の温度、湿度管理

 犬や猫は夏場などの高温が苦手です。西日が強く当たるような環境や夏場に留守にするような場合、エアコンをかけるなど、適度な室温、湿度を保つ必要があります。その際、エアコンの風が直接犬や猫に当たらないよう注意しましょう。また、いつでも自由に新鮮な水が飲めるようにしておく必要があります。

床材の配慮

 フローリングなどで滑って関節を痛めるなどのケガをすることがあります。滑る場合にはカーペットを敷くなどして歩きやすくしてあげましょう。カーペットはよく掃除をして清潔にしましょう。ペット専用のカーペットもあります。

事故の防止

 犬や猫は、いろいろなものを口にしたり、観葉植物や電気製品をかじったり、物を動かして高いところにあるものを落としたりと、思わぬ行動による事故をおこす可能性があります。普段からのしつけと同時に、事故を起こさないような室内環境に気を配る必要があります。

タバコや化学物質の影響

 タバコの副流煙は人だけでなく一緒に暮らす犬や猫の健康にも悪影響を与える可能性があります。受動喫煙の害に気をつけてください。
 消臭剤、殺虫剤などの化学薬品にも注意して、犬や猫の近くで使用することは控えましょう。また、スプレーなどを撒くと下に溜まりますので、換気を良くするようにしましょう。犬や猫は壁紙の接着剤など、いわゆるシックハウス症候群の原因物質になるようなものに対しても敏感です。これらの化学物質は、嗅覚の鋭い犬や猫には想像以上のストレスとなる可能性があります。

衛生害虫の発生防止

 ノミ、ダニ、ハエなど衛生害虫の発生を防止するため、こまめに掃除を行いましょう。

飼主のいない猫にエサを与えるなら

●「かわいそうだから、つい…」などのきっかけで、エサだけを与え続けることは、結果として全ての動物に手が回らなくなり、糞尿等により生活環境が悪化し苦情につながります。
●猫にエサを与える場合は以下のことに十分努めましょう。
 (1)エサを放置したり、汚物等で汚れたりすることのないよう周辺環境に配慮し清潔な状態を保ちましょう。
 (2)不妊去勢をしないと繁殖を繰り返し、飼主のいない猫が増えることになります。不妊去勢手術を行うなど繁殖を防ぐ対策をとりましょう。
 (3)近隣住民等に十分な説明を行い、理解を得られるよう努力しましょう。

災害に備えましょう

●ケージ、リードなどのほか、当面のフード、飲料水や食器などは準備しておきましょう。
●災害時には飼養環境が大きく変わることがあります。普段からしつけを行い、事故の防止及び人の迷惑にならないようにしておきましょう。
●迷子札を日頃から装着しておくことは非常に大切です。

その他の啓発チラシ

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このページの作成担当

保健衛生部 保健所環境衛生課 動物愛護センター

〒950-0933 新潟市中央区清五郎343番地2
電話:025-288-0017 FAX:025-288-0018

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