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市報にいがた 令和4年9月18日 2775号 1面から2面

最終更新日:2022年9月18日

新潟の未来を担うスマート農業

新潟の未来を担うスマート農業

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  • 目標 2:飢餓をゼロに
  • 目標 8:働きがいも 経済成長も
  • 目標 9:産業と技術革新の基盤をつくろう

 新潟市では、農業の規模拡大や生産性向上のための機械導入・施設整備を支援しています。
 今号では、ロボット技術などを活用した「スマート農業」について取り上げます。

問い合わせ 農林政策課(電話:025-226-1772)

導入が進むスマート農業

五十嵐 誠喜さん
JA新潟かがやき 営農企画課長 五十嵐 誠喜(せいき)さん

 新潟市では、市町村別で全国一の収穫量を誇るコメを中心に、砂丘地帯のスイカやネギ、山麓の柿やイチジクなど、土地柄に合った園芸作物が栽培されています。一方で、農業従事者の高齢化や後継者不足が進み、農作業の省力化や新たな担い手の確保が重要な課題となっています。
 その中で注目されているのが、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して農業に取り組む「スマート農業」です。ドローンを使って肥料をまいたり、スマートフォンの遠隔操作で水位を管理したりする農家が市内でも徐々に増えています。スマート農業が普及することで、作業負担の軽減や農業に対するイメージアップ、作業情報の蓄積・共有が進み、新規就農者の確保や栽培技術の継承などが期待できます。新潟市の大きな魅力である農業を今後も維持・発展させていくためには、スマート農業による省力化・収益の向上は不可欠だと思います。
 スマート農業の導入にはまとまった資金が必要ですが、近年は気象災害や肥料価格の高騰、ライフスタイルの変化に合わせた生産や販売の対応などで、農家に経済的な負担がかかる状況が続いています。ぜひ、地元産の農産物をたくさん食べて、新潟市の農家を応援してください。

農業大国新潟市

市町村別農業産出額(年間)

順位 市町村名 産出額
1 都城市(宮崎県) 864.6億円
2 田原市(愛知県) 824.7億円
3 別海町(北海道) 662.6億円
5 新潟市 569.9億円

資料:農林水産省「令和2年 市町村別農業産出額(推計)」

市町村別水稲収穫量(年間)

順位 市町村名 収穫量
1 新潟市 136,800t
2 大仙市(秋田県) 72,700t
3 鶴岡市(山形県) 67,600t

資料:農林水産省「作物統計調査」(令和3年産市町村別データ)

効率的で魅力ある農業を目指して

スマート農業を積極的に活用している事業者を紹介します。

荒木 康男さん
株式会社白銀(しろがね)カルチャー 代表取締役 荒木 康男さん

スマート農業で売り上げ増加

 農業を仕事にする人が高齢化し人手も減る中、いずれは機械を使って効率的に農作業をする時代が来るだろうと思っていました。平成31年から新潟市などと共同でスマート農業の実証事業に参加し、ドローンや自動給水栓、真っすぐ自走するトラクターなどを導入しています。
 これらの技術を活用してからは、農作業を効率化できています。例えば、以前はベテランのオペレーターが高度な技術を使って運転していたトラクターを、今では若手社員が難なく扱えます。誰が操作してもトラクターが自動で真っすぐ種をまいてくれるので、その後の収穫作業も楽になり、社内全体の作業効率がかなり上がりました。空いた時間と人員を枝豆やカリフラワーなど高収益な園芸作物の栽培に振り分け、以前よりも売り上げを伸ばすことができました。

効率性と収益性を高めたい

 また、マニュアル化できる機械作業が増え、個人の経験に頼らず農作業ができるようになりました。社員は農業の常識にとらわれず、斬新で効率的な栽培方法を提案してくれます。
 スマート農業の効果を最大限生かすには栽培の土台となる農地の整備も必要だと感じています。今後は機械に合わせた農地の整備を進めて、より収益を上げられるようにしていきたいです。

ドローンのコントローラー
ドローンのコントローラー。タブレット画面を見ながら操作する。専用のアンテナを使うことで、位置情報の誤差は数センチメートル以内に収まる

株式会社白銀カルチャー(秋葉区岡田)
経営面積 128.2ヘクタール(水稲48.9ヘクタール、大豆55.9ヘクタール、麦9.9ヘクタールなど)
従業員 10人(平均年齢36歳)
スマート農業技術の導入による省力化などが評価され、農林水産省・全国担い手育成総合支援協議会主催「2021年度全国優良経営体表彰」生産技術革新部門で農林水産省経営局長賞を受賞

活躍する若手社員

山口 孝治さん
同社 山口 孝治(こうじ)さん

経験が浅くても力になれる

 私は入社5年目で、農業の仕事をする前はペットショップで働いていました。農業は経験と技術が必要で大変な仕事というイメージがあったので、トラクターを簡単に真っすぐ運転できて驚きました。
 現在は当社の野菜グループのリーダーとして、枝豆やカリフラワー、キャベツなどの栽培を任されています。新しい技術や苗などの情報をインターネットで調べ、効率的な栽培方法を自分なりに研究しながら作物を育てています。スマート農機があることで農業経験が浅い私でも会社の力になれることが多く、やりがいを感じています。休日には妻とショッピングに出掛けるなど、プライベートも楽しめています。
 これからも質の良い野菜をたくさん収穫して、多くの人においしいと言ってもらえるよう頑張りたいです。

最近は社内のビニールハウスでメロン栽培に挑戦している。休憩時間に振る舞われる山口さんのメロンは同僚から大好評
最近は社内のビニールハウスでメロン栽培に挑戦している。休憩時間に振る舞われる山口さんのメロンは同僚から大好評

新潟市産のおいしさを堪能しよう 旬の農産物

秋から冬にかけて旬を迎える市内産の野菜や果物などを紹介します。

越王(こしわ)おけさ柿
越王(こしわ)おけさ柿

新米

銘柄ごとに順次販売

野菜

  • ナス…9月下旬ごろまで
  • 枝豆…10月ごろまで
  • メロン…11月中旬ごろまで
  • トマト…11月ごろまで
  • キュウリ…11月ごろまで
  • かきのもと(食用菊)…12月上旬ごろまで
  • タマネギ…来年1月ごろまで
  • 大根…来年2月中旬ごろまで
  • ネギ…来年2月ごろまで
  • サトイモ…来年3月ごろまで
  • サツマイモ…10月下旬ごろから来年2月ごろ

果物

  • ブドウ…10月ごろまで
  • イチジク…11月ごろまで
  • 日本ナシ…12月ごろまで
  • 柿…9月下旬ごろから11月ごろ
  • ル レクチエ…11月ごろから12月ごろ

新潟市の食の魅力を届けよう 農水産物送料応援キャンペーン実施中

 市内産の農水産物を対象店舗で税込み3,000円以上購入し配送する場合、配送料を最大4,000円まで支援しています。 
※詳しくは新潟市ホームページに掲載

問い合わせ 同キャンペーン事務局(電話:025-230-7151)

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