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市報にいがた 令和4年9月4日 2774号 1面から3面

最終更新日:2022年9月4日

未来へつなぐSDGs

 「SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)」を知っていますか。
 今号では、SDGs達成のために私たちが暮らしの中でできることや、新潟市の取り組みを紹介します。

問い合わせ 政策調整課(電話:025-226-2066)

SDGs達成のための取り組みの様子

SDGs(持続可能な開発目標)

  • 目標1:貧困をなくそう
  • 目標2:飢餓をゼロに
  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 目標8:働きがいも 経済成長も
  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 目標10:人や国の不平等をなくそう
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標12:つくる責任 つかう責任
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
  • 目標14:海の豊かさを守ろう
  • 目標15:陸の豊かさも守ろう
  • 目標16:平和と公正をすべての人に
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

市長より

中原八一

 新潟市では、誰もが幸せで豊かに暮らし続けるため、SDGsの観点を踏まえ、環境を守りながら社会や経済が発展し続ける持続可能なまちづくりを進めています。

 今年5月には、SDGsの達成に向けて優れた取り組みを行う自治体として、本市が国から「SDGs未来都市」に選定されました。本市の食と農を持続可能なものとしていくため、農業を教育や福祉、観光など幅広い分野と連携させて新しい取り組みを生み出すほか、デジタル技術を生かした「スマート農業」や「フードテック」などの取り組みを推進していきます。

 都市と田園が共存する本市の強みを生かし、誰もが田園の恵みを存分に実感できる豊かな地域社会の実現を目指してまいります。

新潟市長

中原八一 書き文字

※フードテック…フード(食)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語。 最新の技術を活用し、新たな食品や調理法を生み出すこと

教えて! SDGs

有識者に聞きました

新潟国際情報大学 山田 裕史(ひろし) 准教授
新潟国際情報大学 山田 裕史(ひろし) 准教授

誰一人取り残されない世界へ
 私たち人類は今、気候危機や貧困、人や国の間の不平等、紛争の長期化・複雑化、感染症のまん延など、互いに影響し合う数多くの課題に直面しています。この危機的状況を解決するために、世界のさまざまな立場の人たちが話し合い、課題を整理し、目標を具体的に示したものがSDGsです。
 SDGsは「Sustainable Development Goals(サステナブル ディベロップメント ゴールズ)(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までに達成すべき世界共通の17の目標です。2015年の国連サミットで、日本を含む193の加盟国の全会一致で採択されました。17の目標には、地球温暖化や生物多様性などの環境についての目標、貧困や飢餓、教育などの社会についての目標、エネルギーや資源の有効活用、働き方改革、不平等の解消などの経済についての目標の3つの視点が含まれています。SDGsが目指すのは、これらのバランスが取れた「誰一人取り残されない」、より良い世界です。

自分事として捉え、意識を変える
 「世界共通の目標」と聞くと壮大に捉えてしまいがちですが、「世界のそれぞれの地域に暮らすみんなの目標」と考え、自分事として受け止めましょう。
 私たちの日常生活の中には、SDGsの達成につながる物事が数多くあります。例えば、プラスチックごみを減らすためにマイバッグやマイボトルを持ち歩くこともその一つです。ただし、それを持ち歩くだけで満足してはいけません。そもそもなぜ大量のプラスチックごみが出るのか、どうしてプラスチックごみを減らさなければならないのかという、課題の構造的・本質的な部分について考えることが、問題の根本的な解決につながります。SDGsが目指す世界を実現するには、まずは日常生活に取り入れられることから始め、従来の考え方や価値観を大きく変えていく必要があります。持続可能な社会を次の世代につないでいくためにも、手遅れになる前に行動してみませんか。

SDGsウエディングケーキモデル

 このモデルは、SDGsの全17の目標を3つの階層に分類したものです。地球環境という土台の上に私たちの社会があり、社会があるから経済が成り立つことを示しています。
 また、国や企業、個人など、世界中の人々が力を合わせ、持続可能な社会を作り上げることの大切さを表しています。

SDGsウエディングケーキモデルの図

参考:ストックホルム・レジリエンス・センター「The SDGs wedding cake」


こんなところに!SDGs達成のための行動例

例1 地元の旬の食材を食べる

地元の旬の食材を食べる

関連する目標

  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
  • 目標14:海の豊かさを守ろう
  • 目標15:陸の豊かさも守ろう

 地産地消は地域の農業・漁業などの活性化や雇用の維持、食材の輸送で発生する二酸化炭素の削減に貢献します。また、季節に合った食材を食べることで、例えば冬に夏野菜を育てるための促成栽培などに必要なエネルギーを削減できます。

例2 服はよく考えて買い、長く使う

服はよく考えて買い、長く使う

関連する目標

  • 目標10:人や国の不平等をなくそう
  • 目標12:つくる責任 つかう責任
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を

 低価格の衣料品を大量に生産・販売するファストファッションの定着で、服を買い過ぎたり簡単に手放したりする人もいます。買う前に本当に必要かよく考え、長く大切に使うことで、製造・輸送・廃棄の過程で生じる環境負荷を減らすことができます。

例3 環境保全活動に参加する

環境保全活動に参加する

関連する目標

  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
  • 目標14:海の豊かさを守ろう
  • 目標15:陸の豊かさも守ろう
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

 街中や海岸の清掃、植林、雑木林の手入れなど、身近な活動に参加することで環境保全に貢献できます。さらに環境問題の深刻さを身をもって知ることができ、自分の生活様式を見直して、より環境に配慮した行動を取るきっかけにもなります。

考えよう!目標同士の関わり合い

 17の目標はそれぞれが独立しているものではなく、互いに関連し合っています。ある目標の達成に向けた行動が、別の目標に良い影響を与えたり、逆に悪い影響を及ぼしたりする場合があるので、各目標間の相互作用を意識することが大切です。世代を超え、全ての人々が自分らしく幸せで豊かに生きられる社会を実現するための「入口」が17個あると捉え、できることをやりたいように、やれる範囲で取り組んでみましょう。

持続可能な食と農で暮らしを豊かに SDGs推進に向けた新潟市内の取り組み

イラスト

イラスト

 新潟市では、2030年にあるべき姿の1つとして「誰もが田園の恵みを存分に実感できる豊かな地域社会」を目指しています。これに向けて、経済社会環境の3つの視点から、新潟の強みである食と農の価値を今以上に高める取り組みを進めます。また、地球温暖化や農業の後継者不足などの課題解決に取り組み、農業や食関連産業を持続可能なものにしていきます。

経済 「食」と「農」を生かした経済的価値を創造

SDGsアイコン

関連する目標

  • 目標2:飢餓をゼロに
  • 目標8:働きがいも 経済成長も
  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

主な取り組み

  • 食と農の技術革新の促進
  • 8区農産品の発信・販売促進
  • 食と農のネットワーク構築
  • 国家戦略特区指定をきっかけとした革新的な農業の展開
  • 農業・商業・工業連携への支援

イラスト

インタビュー フードテックで新たな商品を開発

マルシン食品株式会社 新保 尚志さん

マルシン食品株式会社 新保 尚志(なおし)さん

 弊社は、食品を柔らかくする技術を持つ企業と共同で、新たな介護食品の開発を目指しています。高齢者や嚥下(えんげ)障がい者の食を支えることはもちろん、長期間保存できる食品を作り、介護者の負担軽減や食品ロスの削減などにも貢献したいと考えています。
 最新の技術を活用して食品開発に取り組むことで、食の新たな可能性を新潟から発信していきたいです。

介護食品(既存商品)を製造する様子
介護食品(既存商品)を製造する様子

社会 「食」と「農」の恵みが身近に感じられる暮らし

SDGsアイコン

関連する目標

  • 目標2:飢餓をゼロに
  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを

主な取り組み

  • 田園資源を子育てや教育などの他分野へ展開
  • 農業と福祉の連携の推進
  • 食文化の継承
  • 食と農の研究への支援
  • 食を通じた健康維持・改善

イラスト

インタビュー 地域を支える農業を次世代へつなぐ

味方小学校 高橋 美和教諭
味方小学校 高橋 美和 教諭

 当校の5年生は学校田でコメ作りをしています。地元農家の協力で、環境に優しい肥料を作ったり、タブレットで田んぼの水位管理や稲の状態を共有したりしながら作物を育てています。ドローンなどの機械を使った最新の農業も見学し、その大変さと格好良さを学ぶことで、児童が農業へ関心を持つようになりました。農業の後継者やその魅力を発信できる人が育つことを期待しています。

自動抑草ロボット「アイガモロボ」を見学する様子
自動抑草ロボット「アイガモロボ」を見学する様子

環境 「食」と「農」を守り、持続可能な農業を実践

SDGsアイコン

関連する目標

  • 目標2:飢餓をゼロに
  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 目標12:つくる責任 つかう責任
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
  • 目標15:陸の豊かさも守ろう

主な取り組み

  • 農業の脱炭素化・効率化
  • 農業の担い手の確保
  • 田園資源の保全・活用
  • 食料資源の効率的な利用

イラスト

インタビュー ビール酵母由来の肥料を使用し、サツマイモを水田で栽培

帆苅 亮太さん(北区在住)
帆苅 亮太さん(北区在住)

 私たちはサツマイモを水田で栽培することに挑戦しています。ビール製造時に残ってしまうビール酵母を活用した肥料を使うことで農作物の病気を防ぎ、一般的には畑で栽培するサツマイモを水田で育てることができます。水田栽培が成功すれば、CO2排出量や化学肥料の削減、耕作放棄地の利活用ができ、環境負荷の軽減や地域活性化につながると考えています。

8月19日に水田で収穫したサツマイモ
8月19日に水田で収穫したサツマイモ

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