第2回「ニイガタ安吾賞」授賞式
授賞式レポート
記念パンフレットと賞状
篠田昭新潟市長あいさつ
篠田市長は、野内さんが活動を始めた頃は、私たちは新潟の町のおもしろさがわかっていなかった、日和山も野内さんたちが整備するまでは、新潟の誇りにするようなところではなかったことを振り返り、新潟の町が、こんなに歴史があり、こんなにおもしろく、こんなに誇らしいことを内外に知らしめてくれたのが野内さんだと話しました。
齋藤正行選考委員長あいさつ
齋藤選考委員長は、ブルーノ・タウトの「日本文化私観」に対し、異議申し立てをした安吾の「日本文化私観」を引用し、野内さんと安吾の通じるものがあることを紹介。また、野内さんに対し、勇気をもってニイガタ安吾賞を受けてくれたと感謝を伝えました。
野内さんあいさつ
野内さんは、手にしたトロフィーの重みを感じながら、このニイガタ安吾賞は、個人でもらった賞ではなく、路地連や日和山の活動に対しての賞、みんなでもらった賞だと話し、「新潟って何もないんじゃないか」という風潮に戦い続けてきた仲間たちとこの賞を共有しますと感謝の気持ちを伝え、これからも「あるもの」を発信していくとの決意で締めくくりました。
トークライブの様子
授賞式の後、市民交流事業として、トークライブを行いました。はじめに、野内さんからこれまでの活動を、映像を交えながらお話いただきました。その後、野内さんが案内役を務めたNHK「ブラタモリ新潟」制作者の佐々木知範さんをお招きし、制作舞台裏などの話で、会場は盛り上がりました(誠に残念ながら、具体的な内容はここではお伝えできません。あしからず)。途中、スペシャルゲストとして、もう一人の案内人、岩野邦康さん(新津鉄道資料館学芸員)も登場し、3人の掛け合いで、さらに会場を沸かせました。
授賞式案内
日時 | 2018年3月21日(水・祝)
13:30 開場 14:00 授賞式&トークライブ ※手話通訳あり |
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トークライブ・タイトル「ニイガタは砂の町ですな」 出演者:野内隆裕+佐々木知範(NHK「ブラタモリ新潟」制作者) 「ブラタモリ新潟」で案内役を務めた野内さんと、番組の制作者佐々木さんとで 番組制作の舞台裏、ロケ中のこぼれ話などを語っていただきます。
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会場 | 新潟市民プラザ(NEXT21・6階) 新潟市中央区西堀通六番町866番地 |
入場料 | 無料 |
観覧申込方法 | 電話にて申込み(2/22・木 8:00より受付開始)
TEL.025-243-4894(新潟市役所コールセンター8:00〜21:00) 代表者の氏名、電話番号、人数(2名まで可)を申請 先着500名 |
記念展示について
野内隆裕氏の多岐にわたる活動の記録を、パネルで紹介します。
展示期間 | 2018年3月21日(水・祝)〜3月27日(火)8:00〜23:30 |
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会場 | NEXT21・1階アトリウム |
問い合わせ先
新潟市文化政策課:TEL.025-226-2563
第2回「ニイガタ安吾賞」受賞者資料
ニイガタ安吾賞受賞者 野内 隆裕(路地連新潟代表、日和山五合目館長)
受賞者コメント
自分の町にとって、意味のある、歴史ある場所であっても、まちの変化によって忘れられてしまう事がある様です。また、失ったものに関心は向けられがちでありますが、そこに残っているものの価値に気が付かない事もある様です。
「新潟の町・小路めぐり」「みなとまち新潟・進化する日和山物語」の取り組みは、見過ごされがちな町の魅力に着目した「あるものさがし・みがき」の実践例でした。 先ずやってみせる。そんな小さな一歩でも、大きな進化に繋がる事が、誰かの勇気に繋がれば幸いです。
この度の受賞は、これらのプロジェクトに関わってくれた皆さん、また現在一緒に町を歩き、新潟の町や日和山(12.3m)を楽しみ、その「楽しさ」を発信して下さっている「路地連新潟」「日和山委員会」の皆さんと共にいただけたものと、私は思っております。
新潟の町には「なにもない」のではなく、「あります」よね。これからも皆さんと共に、その「楽しさ」を発信しつつ、「進化」していけたら幸いです。
野内 隆裕 氏 プロフィール
1968年 | 新潟市中央区下町(しもまち)生まれ(2018年1月 現在50歳、中央区在住) |
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1997年 | ウエブサイト「にいがたなじらねっと」を開設 日和山(中央区東堀通十三)のある中央区の下町(しもまち)を中心とした新潟の町の魅力発信を始める |
2002年 | 新潟の小路に着目し、「案内板」と「地図」を自主制作し、 小路の「風景の魅力」を通した、新潟の「まちあるき」の案内を始める |
2008年 | 「路地連新潟」を結成。新潟市が行政参加したプロジェクト「新潟の町・小路めぐり」に協力 まちあるきのコース・案内版・地図の制作に携わる |
2009年 | 「日和山委員会」メンバーとして、新潟市が行政参加したプロジェクト「みなとまち新潟・日和山」に協力、日和山の再生整備に携わる |
2010年 | 「路地連新潟」として、新潟市が行政参加したプロジェクト「みなとまち新潟・日和山(12.3m)登山」に協力 まちあるきのコース・案内版・地図の制作に携わる |
2013年 | 「新潟の町・小路めぐり」グッドデザイン賞受賞 |
2014年 | 「みなとまち新潟・進化する日和山物語」グッドデザイン賞受賞 |
2014年 | 日和山の中腹に、カフェ・歴史資料館を兼ねたまちあるきの拠点「日和山五合目 hiyoriyama coffee 」をオープンさせる 同年「新潟観光カリスマに就任」 |
2016年 | NHKの人気番組「ブラタモリ・新潟」にて案内人を務める 「まちづくり功労者国土交通大臣表彰」を受賞 |
ニイガタ安吾賞受賞者 選考理由
野内隆裕氏は、小路を歩く楽しみなどの中央区下町(しもまち)を中心とした地域の魅力発信に取り組み、1997年にはインターネットサイト「にいがたなじらねっと」を開設。2002年には自作の小路案内版や地図を製作し、まちあるきのガイドを始めました。その後も地道に活動を続け、2008年には「路地連新潟」を結成。行政と連携し、観光マップ「新潟の町・小路めぐり」を製作したほか、まちあるきの休憩スポット・カフェ・資料館を兼ねた「日和山五合目」をオープンするなど、まちあるき関連の取り組みを広げています。
現在は、多くの人が賛同し、その取り組みが広く知られています。まだ注目度が低かったまちあるきを、自分の信念を貫いて継続してきたその姿はまさに、
「反骨と飽くなき挑戦者魂の安吾精神を発揮する」
「日本人に大いなる勇気と元気を与え」
「明日への指針を指し示すことで現代の世相に喝を入れる」
とする賞の趣旨に合致し、まさに「現代の安吾」としてふさわしいと評価されました。
第2回の募集は終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。
第2回の候補者を募集します。
第2回「ニイガタ安吾賞」募集要項
趣旨
新潟市ゆかりの作家坂口安吾は、文学をはじめ多くの分野において何事にも一生懸命挑み続ける人でした。挑戦者を応援する都市風土を育み全国に発信するため、安吾生誕100年の2006年、安吾の精神を具現しさまざまな分野で挑戦し続けることにより、わたしたち日本人に「喝」を入れた個人または団体を表彰する「安吾賞」を創設。2015年に「安吾賞」が10年の節目を迎えたことから、2016年よりこれまで以上に新潟市民に身近な賞として、新潟市にゆかりがあり、安吾精神を具現されている個人や団体を応援する「ニイガタ安吾賞」へと一新しました。
対象者
新潟市にゆかりがあり、さまざまな社会活動・文化活動において、新しい時代や新たな分野を切り開き、私たちに元気や勇気を与え、かつ共感をもって迎えられた個人または団体。表彰は1名または1団体とする。
(国籍、性別、居住地は問わない)
賞
正賞、副賞(賞金30万円)
締切
平成29(2017)年9月29日(金)消印有効
推薦方法
所定の推薦書(ダウンロード)により、新潟市文化政策課まで推薦してください。自薦・他薦は問いません。
市のホームページからも推薦できます。
ニイガタ安吾賞受賞者を推薦した方(1名)には記念品として「新潟市名産品(1万円相当)」を贈呈。
(複数人が推薦していた場合は抽選となります。)
選考方法
推薦のあった個人・団体の中から、以下の委員で構成するニイガタ安吾賞選考委員会による選考を経た上で決定します。
選考委員(五十音順・敬称略)
江部 洋人
一般社団法人 新潟青年会議所 理事長
大桃 美代子
タレント
越乃 リュウ
元宝塚歌劇団月組 組長
斎藤 和利
株式会社 BSNウェーブ 代表取締役社長
齋藤 正行
安吾の会世話人代表/新潟・市民映画館シネ・ウインド代表
中野 力
新潟市文化スポーツ部長
送付先・問い合わせ先
新潟市文化スポーツ部文化政策課
〒951-8550 新潟市中央区学校町通一番町602-1
E-mail:bunka@city.niigata.lg.jp
TEL.025-226-2563 FAX.025-230-0450
〔問い合わせ先〕新潟市役所コールセンター
TEL.025-243-4894(午前8時〜午後9時・年中無休)