ビロビジャン市の概要
最終更新日:2020年3月27日
地理
ビロビジャン市は、アムール川を隔ててハバロフスク地方に隣接するユダヤ自治州の州都です。典型的な大陸性気候で、冬季の気温は-20℃以下になることもあります。
歴史
19世紀末、シベリア鉄道の建設開始と共に多くの建設労働者が極東に入植しましたが、ビロビジャンは、1912年に開設された駅から発展しました。1928年、この地区がユダヤ人入植地に指定されるとユダヤ人が移住するようになりました。1934年のユダヤ自治州設立とともにその州都となり、1937年に市制が敷かれると、ビロビジャンと命名されました。市の名前は、付近を流れるビラ川とビジャン川にちなんでつけられました。
こんなまち
ビロビジャンは、シベリア鉄道や国道沿線の拠点で、ハバロフスクから西に約170kmに位置し、日帰りでも訪問ができます。
ユダヤ自治州の行政、経済、文化の中心で、主な産業は紡績、靴、ニット、フェルト生地などの軽工業、機械工業、肉、パン、製乳など食品工業です。
市内にはユダヤコミュニティセンター「フレイド」やシナゴーグ(ユダヤ教会)があり、ユダヤ民族の歴史的文化遺産の発展と普及が図られています。市内の標識にはロシア語とイディッシュ語が併記され、2つの言語で発行されている新聞もあります。
市内には旧約聖書をテーマとした現代美術作品を集めた現代美術館、歴史郷土博物館、ロシア語・イディッシュ語の文献を集めた図書館があります。国立教育大学のほか、中等専門教育機関、職業技術学校があります。
平成25(2013)年夏、アムール川水系で大規模な洪水が発生しました。ビロビジャン市でも被害が出たため、新潟市では義援金を募り、寄付しました。
杉原千畝の「命のビザ」により、ユダヤ人が欧州からロシアを経由して日本に逃れる際に、シベリア鉄道でビロビジャンを通ったことが縁となり、平成29(2017)年9月、ビロビジャン駅に杉原千畝記念プレートが設置されました。駅舎には由来についてロシア語、英語、日本語、イディッシュ語の4つの言語で書かれたプレートが掲げられています。
左からシナゴーグ(ユダヤ教会)とユダヤコミュニティセンター「フレイド」
ビロビジャン駅に設置されている杉原千畝記念プレート
ビロビジャン鉄道駅
提携年月日
平成17(2005)年3月21日
新潟市と豊栄市が合併し、豊栄市とビロビジャン市の姉妹関係を引き継いだ日
提携の経緯
平成17(2005)年3月、新潟市と豊栄市が合併したことにより、平成4(1992)年8月以来のビロビジャン市と豊栄市の姉妹都市関係を新潟市が引き継ぎました。
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