市報にいがた 令和4年7月3日 2770号 5面
最終更新日:2022年7月3日
連載 新潟の食をめぐる(8)
山ノ下なっとう(東区・食品製造)
歴史ある企業や店舗を訪ねます。
新潟で長く愛される納豆
「創業は昭和2年(1927年)。私の曽祖父が山ノ下神明宮近くの小さな工場で始めました」と話す4代目社長の佐藤彰城(あきくに)さん。「当時は保存用の冷蔵設備が普及していませんでした。そのため、わらで包んだ手作りの納豆をその日のうちに沼垂や本町の市場へ売りに行ったそうです」。平成2年に東区山木戸へ工場を移転し、機械化を進めたことで生産性が向上。現在は1日に約3万から5万パックの納豆を製造し、県内外のスーパーマーケットなどに出荷しています。
変わらない「手作り」の意識
「納豆の出来は気温や水温の違いに左右されます。大豆がふっくらやわらかく炊き上がるよう、今でも毎日職人の手で微調整を加えています」と佐藤さん。「地産地消」を掲げ、商品には市内を含む下越地方産の大豆や、県内のしょうゆメーカーが専用に開発した無添加のたれを使用しています。「安心・安全を第一に、これからも地元新潟の皆さんに喜ばれるおいしい商品を提供していきたいです」と笑顔で語ってくれました。
4代目 佐藤彰城さん
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