巻頭特集
最終更新日:2023年1月10日
新潟市環境優良事業者等認定制度について
SDGsを意識するとともに、温室効果ガスの削減やごみの減量などの環境課題に積極的に取り組む事業者等を環境優良事業者等(愛称 ONE(ワン)カンパニー)として認定し、その活動を応援する新たな制度が令和3年7月(「食品ロス削減」部門は令和4年4月)から始まりました。
部門は「3R推進」「ゼロカーボン」「食品ロス削減」の3部門。それぞれで認定を受け、環境課題に皆が一つになって取り組むことを目標にしています。
「ONEカンパニー」とは?
「Official Niigata Eco」の略でONEカンパニーとしています。
環境課題解決に皆がひとつ(ONE)になって取り組むという意味も込められています。
設定部門
3R推進部門
リデュース・リユース・リサイクルに関する取り組みを行う事業者・団体
(例)ワンウェイプラスチックの使用を削減している。ペーパーレス化を行っている。
ゼロカーボン部門
温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す取り組みを行う事業者・団体
(例)ゼロカーボン実現のため2050年までの目標設定・公表を行っている。
食品ロス削減部門
手つかず食品・食べ残し・過剰除去などの食品ロス削減に取り組む事業者・団体
(例)小盛メニューの設定、手前取りの推奨、規格外品の使用
認定事業者の取り組み
新潟亀田 わたご酒店(3R推進部門)
ワンウェイ(使い捨て)プラスチックの削減
酒瓶に巻く緩衝材を紙製に変更。来店時に持参してリユースする度にスタンプが1個押され、10個貯まると割引サービスが受けられます。
マイボトルの利用促進
マイボトルを持参すると、無料で給水することができます。
給水アプリ「mymizu®(マイミズ)」に、給水スポットとして登録もしています。
NPO法人 Lily&Marry's(食品ロス削減部門)
食事も宿題も遊びもできる子どもたちの居場所を目指してLily&Marry'sが運営する「地球のこども食堂と宿題Café」の取り組みを紹介します。
格外食品の活用
食堂は水曜日以外毎日営業しているため、農家さんから規格外野菜が出た時はいつでも受け取り、無駄なく活用しています。
作り手への感謝
食べ残しを出さないよう食べられる分だけ自分で盛るビュッフェ方式を採用。メニューボードには原材料費を表示し、食後は自分で使った食器を洗うルールを設けるなど、寄付してくれた人や料理をしてくれた人のことを意識し、食堂でも自宅でも「食事」に対して感謝の気持ちを育んでもらえるよう取り組んでいます。
ラムサール条約の湿地自治体認証について
令和4年11月、ラムサール条約の締約国会議COP14がスイスのジュネーブで行われ、新潟市は国内初となる湿地自治体認証を受けました。
ラムサール条約とは
正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、「保全・再生」「ワイズユース(賢明な利用)」「交流・学習」の3つの理念を柱とするものです。
湿地自治体認証とは
湿地の保全・再生、管理への地域関係者の参加、普及啓発、環境教育等に関する国際基準に該当する地方自治体に対して認証を行うものです。(有効期間6年間、更新あり)
第2回の認証となる今回のCOP14では、13か国25都市が認証を受け、日本から初めて本市と鹿児島県出水市の2都市が認証されました。なお、認証都市は第1回と併せて17か国43都市となりました。
認証式に引き続き行われたサイドイベントでは、本市は、佐潟などの主な湿地とそれぞれの地域における保全・利活用などの取組みについてプレゼンテーションを行いました。
今後の展開
「田園型環境都市」の世界的なモデル都市として国内外に広く周知することで、本市の魅力向上やシビックプライドの醸成を図ります。
本市におけるラムサール条約登録済みの湿地である佐潟に加え、潜在候補地である福島潟、鳥屋野潟など、湿地のさらなる保全及び賢明な利用の促進を図ります。