新採用教員「最も感動した出来事」

最終更新日:2020年5月19日

令和2年度新潟市立学校教員採用ガイダンスより

令和元年11月9日(土曜)令和2年度新潟市立学校教員採用ガイダンスを開催しました。現在、新採用教員として各学校で活躍している6人の先生方から内定者に対して、経験談をお話ししていただきました。

最も感動した出来事

学級の子どもたちが、自分たちで「○○がしたいです。」と言ってきてくれることが、最近何よりも嬉しいことです。自分たちで考えるということを今まではあまりしなかった子どもたちが、後期になってから「こんなことをやったらクラスがもっとよくなるんじゃない?」ということを言ってくることに、最近は非常に感動しています。
あいさつをして学校を明るくしたいという係があります。階段に立って、登校してくる人に「おはよう。」とあいさつをして、学校を明るくするというのです。
活動を始めた翌日、ある子どもが「あいさつをしても全然返してくれない。やっていてつまらない。」と言ってきました。でも、その子は諦めませんでした。画用紙に「自分から元気にあいさつ」と書いたり、ミニヨンのイラストを描いたり、全校の子どもたちが元気になれるように工夫をして、「明日からまたやってみるよ。」と言って取り組んでいる姿に、私はとても成長したなと思って感動しました。
この仕事は、校種にかかわらず、かかわる人たちの成長を、時として親よりも近くで見ることができるので、そこが一番いいところなのかなということを、7か月で感じることができました。 

私のクラスの児童が授業で「面白かった。」と感じてくれたことが、最も感動したことです。
授業では、自分の考えをもてず、話し合いに消極的だったり、振り返りでは「つまらなかった」と書いたりしている姿がありました。「児童が身近に感じることは何か。」「友達と楽しく話し合うにはどうすればいいか。」と日々考えていました。
ある日の道徳の授業で、ゲームの話題を取り上げたところ、自分の考えを書き始め、話合いにしっかりと参加していました。振り返りでも「今日は楽しかったです。」と書いていました。児童が興味をもつ楽しい授業ができてよかったと思いました。
今まで、楽しい授業を目指して取り組み、最近になってやっと意欲を示してくれたことが、私の中で最も感動した出来事です。

担任しているクラスが合唱コンクールで最優秀賞をとることができました。その時の生徒の笑顔と、練習の過程の成長にとても感動させてもらいました。
最初、みんなが歌わないので理由を聞いてみると、「下手だから声を出したくない。」という子が結構いました。そこで、最初の練習の時に、私の思いとして「うまい、下手じゃなくて、本気を出したかどうかというものさしで、合唱コンクールの練習をしてみないか。一人一人が全力で、向き合っていった方が、後悔がないと思う。」と伝えました。
そこからは結構歌うようになったのですが、逆に歌声がすごくなりすぎました。すると、今度は、子どもたちの方から、「男女のバランスを考えてボリュームを調整しよう。」「表現力を豊かにするために、歌詞カードに音楽記号を書こう。」と言い出しました。
当日、私は体育館の端で見ていたのですが、結果発表で最優秀賞と言われた時に、子どもたちは私の方を見てくれたのですが、目が合った時に、目頭が熱くなってしました。
その時の笑顔と、練習の過程での成長に感動しました。

授業づくりに不安をもって4月を迎えました。生徒が楽しく学べるようにしたいと悩んでいたのですが、こちらが一方的に説明するような形になることが結構多くありました。
指導教員の先生から授業を見てもらった時に、「まず、しっかりと学習課題とまとめを設けましょう。」「板書計画もしっかり立てましょう。」という指摘をいただき、それ以降、授業の準備をする際には、その点を意識して取り組んできました。
また、「授業の振り返りとしてアンケートを採ってみたら。」と教えていただいて、「先生の指示・発問は分かりやすかったか。」「隣の人とかかわったり、一緒に問題に取り組んだりできたか。」等について4段階評価でアンケートを採ってみたところ、多くの生徒が「分かりやすかった。」「できた。」と書いてくれていました。そして、自由記述の欄には、「学習課題からまとめまで流れが分かりやすかった。」「板書を見て、今日、授業で何をしたかが分かった。」というようなコメントがあったのです。そのコメントを見た時に、「自分の頑張りが報われた。」「努力が生徒に伝わった。」ということが実感できました。それが私の感動できたポイントです。

日々を過ごしていて大きな変化ということではないのですが、私が感動したことは、小さなことなんです。
新しい活動をする時には、職員が最初に見本を示したり、一緒にやってみたりします。一学期、職員が「○○係の○○さん」と呼んでも反応しなかった児童が、段々慣れてきて、呼ばれると自分から立ち上がって前に出てきて、職員からカードを受け取って自分で黒板に貼るようになりました。さらに、二学期に入ると、次は自分の番だと待っているようになりました。
また、児童の言葉を職員が補って他の児童が活動するということが多かったのですが、ある日、司会の女の子が「〇〇さん、お願いします。」と言うと、その子が、それを聞いて、「はい。」と言って、自分から立ったんです。職員を介さずに子ども同士でのやり取りが成立した、この時に、他の職員と一緒に「すごい。」と感動しました。
そんな小さな成長にたびたび感動させられています。

運動会と陸上記録会で、子どもたちが仲間やチームのために、そして、勝つために一生懸命走っている姿を見て、とても感動しました。ゴール直前で転んで、膝も肘も血だらけになって、泣きながら救護のところに来た子がいました。手当てをしている時は、「もう無理。走れない。痛いよ。」と言っていたのですが、リレーの時は、あんなに泣いた子とは思えないくらい、友達のためにもらったバトンを必死に持って、一生懸命走っていました。子どもたちの素直な姿、一生懸命ゴールに向かって走ってくる姿を見た時に、私は、思わずうるっときて、とても感動したことを覚えています。
新潟市の教員になるまでは、4年間看護師として働いていました。学校に行きたくても行けない子、長く生きられない子もたくさん見てきた中で、今、学校にいる子どもたちにとっては当たり前のこと、当たり前に笑って、当たり前に元気に走っている姿を間近で見て、応援できたり、一緒に成長していったりできる教師というのは本当に素晴らしい仕事なのだなと改めて感じています。

2019年度新潟市立学校教員採用ガイダンスより

2018年11月10日(土曜) 2019年度新潟市立学校教員採用ガイダンスを開催しました。現在、新採用教員として各学校で活躍している6人の先生方から内定者に対して、経験談をお話ししていただきました。

最も感動した出来事~子どもからもらった感動~

研究授業で、算数の面積の学習を公開しました。その授業が終わった時に、今まで算数が苦手だった子どもが、「面積の授業がやりたい。」と、前向きな発言をしてくれたことがとても嬉しかったです。
自分としては、すごく反省点の多い授業だったので、「こうしてあげたかったな。」 「こうしたかったな。」という思いもあったのですけど、子どもとのやりとりを通して、「もっといい授業がしたいな。」「頑張ってよかったな。」と感じました。
日頃から、その教科が苦手な子どもでも、誰でも、参加ができるような内容を必ずどこかに入れようという思いで、授業をしています。

誕生日をサプライズで祝ってもらったことです。私は、今、3年生を担任していますが、毎月、誕生日会を開いています。
4月当初は、自分から行動できない子どもたちが多く、私から指示をして、お楽しみ会・誕生日会を開いている状態でした。しかし、段々と、自分たちで「こんなことをしたい。」「この遊びをして友だちを祝いたい。」などと提示するようになってきました。
その子どもたちが、自分たちで考えて、先生を祝ってあげようと企画してくれたことを思うと、とても嬉しく思いました。また、ちゃんと自分で考えて、行動して、企画できるように成長したんだということに喜びを感じて、とても感動しました。

中学校で剣道部の顧問をしていますが、実は、剣道の経験は一切ありません。今年4月から、子どもたちと一緒に、剣道を始めました。新入部員は実はいなくて、私だけが新入部員です。
子どもが、私に竹刀の振り方や作法を一生懸命教えてくれるんです。普段とは立場が逆で、教える側の私が、逆に子どもから教えてもらう。私も、子どものような気持ちになって「もうちょっと分からないから教えて。」というかかわりができる。そういうかかわりが非常に嬉しいなと思う部分であり、新鮮だなあと感じます。
経験のない部活動を担当したので、最初は、「私で大丈夫かな。」ととても不安な部分が多かったのですが、別な種目にチャレンジするということはとても新鮮で、私自身もいい経験をさせてもらっていると思っています。 

最も感動した出来事~同僚や保護者からもらった感動~

小学校・中学校・特別支援学校と比べると、高校では、教員と保護者がかかわる機会が少ないのかなと思っていました。
しかし、先日、文化祭の時に、一人の保護者が、「いつもお世話になっております。」と話しかけてくださいました。私が担当している部活動の保護者でした。「子どもから、『こういうふうに部活動を頑張っている。』という話を聞いています。」と言ってくださいました。保護者の方と直接話すことは少なくても、子どもを介して、保護者の方とコミュニケーションがとれる、つながることができることを実感しました。日頃の何気ないことが大事なのだと思いました。

着任したその日、自分の机に座ると、両サイドには、もうその学校で何年も働いた先生がいらっしゃいました。最初は、とても緊張し、何が分からないのかも分からないので、質問もできないような日々が、続いていました。
でも、自分がすごく悩んでいた時に、メモを残してくださったり、自分が研修で出ていた時に、「お疲れさま」と、小さいお菓子を机の上に置いておいてくださったりということが何度もありました。そんなことを通して、本当に私は周りの先生に生かされてるな、恵まれてるなと思います。新採用の1年は、きっと周りの先生たちが手をかけてくださる1年だと、私は思っています。その1年を素直に受け止めて、手をかけてくださる方たちの優しさを無駄にしたくないと思っています。

楽しいこともあれば、うまくいかないことも、たくさんあると思います。
うまくいかないことが多いなと思い詰めていた時、子どもたちが下校した後、暗い顔をして教務室に入って行った時があったんです。そしたら、周りの先生に「湯川先生の笑顔が学校の元気なんだから!」と言われて、嬉しかったのと、同時にはっとしました。
周りの先生方も子どもたちも、新採用の先生に求めていることは、元気さとかフレッシュさとかそういうことなのではないかと思いました。1年目の先生方も私たちもそうですが、一緒に、元気にフレッシュに頑張っていけたらいいなと思っています。

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