にいがた共育通信 令和4年度 第107号

最終更新日:2023年1月27日

特色ある教育活動紹介(小須戸小学校)

自分で「学び」と「生活」の舵取りをできる子どもの育成を目指して

 小須戸小学校は、全校児童239名の学校です。新潟市のGIGAスクールパイロット校の指定を受け、1年早くタブレットが導入されました。文部科学省から示された「個別最適な学び」と「協働的な学び」を具現化するために、タブレットの利活用のほかに学習者のバリアを除く「UDL」の手法を取り入れています。併せて、安心して落ち着いた環境で学習や生活に臨めるようにポジティブな働きかけである生徒指導「PBIS」を実践しています。

    「学びのユニバーサルデザイン」(UDL)に重点を置いた授業改革

     教師主導の「教える教育」から子ども主体の 「自ら学ぶ教育」への転換を目指しています。つまり、子どもが「学びのエキスパート」になる手助けをすることを目標とします。 教師は「どう教えるか」ではなく、 「どうしたら学びやすくなるか」を中心に考え、「知識を授ける」立場から、「子どもの学びをかたわらから支援する」役割をします。

     例えば授業では教師は以下のようなことをしています。

    • 授業のゴールを明確にする。
    • 学習意欲を高める工夫をする。
    • グループワークや話合い活動を取り入れる。
    • 事前に学びの障害となっているものを見つけ、同じゴールを達成するためにその子に合う別の方法を用意する。
    • 振り返りで、どのくらい理解できたかを評価したり、どんな学び方をしたかを子どもたちと確認したりする。

    児童が取り組む方法を選んで学習している様子や学習のイメージ図

     児童は、自分が取り組みやすい方法を選んで学習しています。一人で活動する子ども、ペアやグループで話し合う子ども、ノートを使う子どももいればタブレットを使う子どももいます。意欲をもって学習に臨む子どもが増えています。

    「望ましい行動への介入と支援」(PBIS)による生徒指導


     子どもの問題行動に対して 「叱責や制裁的な生徒指導」 から、応用行動分析を発展させたポジティブな行動介入と支援を行い、「成長を促す生徒指導」へ転換しています。
     例えば、「廊下を走るな」という禁止の言葉で強い指導を行うのではなく、「廊下は歩きます」と、望ましい行動を教えています。あるいは、「廊下を走ることは安全かな」と考えさせています。 そこで望ましい歩き方ができたらその行動を認め、ほめることで望ましい行動を強化しています。小須戸っ子マインドの「尊重」「責任」「安全」の三つを全校共通の行動指針とし、望ましい行動を具体的に教え、認め、強化しながら、 子どもが場面や状況に応じて、 自分の行動を舵取りできるように支援しています。

     望ましい行動の指導の様子と掲示の内容や様子

     校舎に望ましい行動のイメージを示し、全教職員で子どもにわかりやすい言葉を用いて積極的に支援しています。子ども一人一人に居心地のよい学級・学校になるよう努めています。

    (問合せ先 学校支援課 電話:025-226-3261)

    夏休みに「児童生徒の生活習慣病健診」を行いました

     生涯にわたり健康ですごすためには、よい生活習慣を身につけることが大切です。小学4年生と中学1年生の希望者1026名が受診した「児童生徒の生活習慣病健診」について紹介します。

    健診は毎年行っています

     この健診は平成15年度に始まりました。令和2年度は感染対策のために中止しましたが、昨年度から再開しています。

    • 対象者

     小学4年生と中学1年生の希望者(市内の学校に通う者、市内在住の者)

    • 健診料金

     1人1,000円(生活保護世帯は無料)

    • 検査項目

     身長、体重、腹囲、血圧、脈拍、家族の既往歴、血液検査(血中脂質)※貧血検査も同時実施

    • 開催時期と会場数

     夏休み期間に令和4年度は市内19会場で行いました

    令和4年度生活習慣病健診受診者のうち、「医療機関受診」は14パーセント

     表のとおり生活習慣病健診は4つの区分に、貧血検査は2つの区分に、それぞれ結果を判定します。
     令和4年度の生活習慣病健診結果で、「医療機関受診」と判定された児童生徒の割合は14パーセントでした。みなさんが想像するよりも多かったのではないでしょうか。一方、貧血検査結果では、「医療機関受診」と判定されたお子さんは生活習慣病健診結果よりも少なく5パーセントでした。成長期のお子さんは貧血になりやすく、小学4年生よりも中学1年生が多く、男子よりも女子が多い傾向にあります。
     大人の健康診断と同じように、判定区分により健診結果に同封される内容は変わり、「医療機関受診」と判定された場合は、医療機関へ持参する紹介状を同封します。

    生活習慣病検診の判定区分と基準の表
    判定区分 基準
    異常なし すべての項目で異常なし
    要注意 軽度異常1項目
    要指導 中等度異常が1項目、または軽度異常が2項目以上
    医療機関受診 高度異常が1項目以上、または中等度異常が2項目以上

    貧血検査の判定区分と基準の表
    判定区分 基準
    異常なし 血中ヘモグロビン値が基準値以上
    医療機関受診 血中ヘモグロビン値が基準値未満

    「運動」「食事」「睡眠」の三本柱でからだも心も元気に

    • 運動

     望ましい運動量は1日60分以上とされています。家の手伝いは運動になるのでおすすめです。

    • 食事

     朝食は毎日食べ、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。また、自身の適正体重を知り、維持することも大切です。

    • 睡眠

     からだと脳を休ませるために、小学生は概ね10時間、中学生は概ね9時間の睡眠が必要といわれています。睡眠不足により心が不安定になり、ストレスを感じやすくなります。

     この三本柱はよりよい生活習慣を身につけるもとになり、相関関係にあります。お子さんと一緒に家庭全体で生活習慣について、できることから見直してみてはいかがでしょうか。

    (問合せ先 保健給食課 電話:025-226-3206)

    このページの作成担当

    教育委員会 教育総務課

    〒951-8554 新潟市中央区古町通7番町1010番地(古町ルフル4階)
    電話:025-226-3149 FAX:025-226-0030

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