自分の歯や口の状態を知ろう

最終更新日:2012年6月1日

1.歯を失う原因は?

 歯を失う原因の8割強が、むし歯と歯周病です。(図1)
 歯を失わないためには、特にむし歯と歯周病の予防に気をつけましょう。

2.歯周病は、どのような病気ですか?

 歯周病は、歯ぐきや歯を支えている骨などの歯の周りの組織にみられる炎症性の病気で、強い痛みがなく、ゆっくりと進行します。気づいたときには手遅れになることがあります。

 治療せずに放置すると、歯を支えている組織が破壊され、歯がグラグラし始め噛みにくくなり、最後には歯が抜けてしまいます。

 歯周病の原因は、歯と歯ぐきの境目に歯垢(プラーク)や歯石がたまると、その中の細菌により歯ぐきが炎症を引き起こします。この状態を歯肉炎といい、歯周病の始まりとなります。

歯周病は生活習慣病です

 歯周病の原因は口の中にいる歯周病菌ですが、甘いものをよく食べる食生活や喫煙なども歯周病の原因となる場合があるため、歯周病は生活習慣病の1つといわれています。

歯周病は全身の病気と関係しています

 歯周病菌や歯周病が原因で形成された有害物質が血液中に流れ込み、全身の各所で重大な病気を引き起こす要因となります。また反対に、歯周病は病気を悪化させる可能性もあります。

歯周病と関係ある病気

歯周病の進行のしかた
歯ぐきの状態 健康 歯肉炎(初期の歯周病) 歯周炎(歯肉炎が悪化した状態)
歯ぐきの形 歯と歯の間は鋭角(三角形) 歯と歯の間にやや丸みを帯びている 歯ぐきが退縮して歯の根が露出
歯ぐきの色 明るくピンク色 赤色 赤紫色
歯ぐき硬さ 硬く弾力性がある 柔らかい 柔らかい
その他 ----- 出血しやすい 歯がグラグラする

歯ぐきの断面図

健康な状態の歯ぐきの断面図
健康な状態の歯ぐきの断面図

初期の歯周病状態の歯ぐきの断面図
初期の歯周病状態の歯ぐきの断面図

歯肉炎が悪化した状態の歯ぐきの断面図
歯肉炎が悪化した状態の歯ぐきの断面図

3.むし歯は、どのような病気ですか?

むし歯の原因は、次の3つです。

1)歯の質
生えたばかりの歯の質は、まだ未成熟なため、生えてから約2~3年は、むし歯になりやすいです。

2)甘い飲食物
食べ物に含まれる砂糖をむし歯菌がエサにして、仲間の菌を増やし歯垢ができます。その中で作られる酸により歯が溶かされると、むし歯になります。

3)細菌
お口の中にはたくさんの細菌がいますが、その中でもミュータンス菌がむし歯の原因となります。

これら3条件がそろい時間がたつと、むし歯ができてしまいます。つまり、むし歯菌が甘い飲食物に含まれた糖をエサに、仲間の菌を増やし歯垢ができ、その歯垢の中でつくられる酸により歯がとかされると、むし歯ができます。(図2)

図2むし歯の原因3条件

成人のむし歯の特徴

 成人も小児と同じように、歯冠部(特に噛み合わせ面の溝)からむし歯になることがありますが、それだけでなく、以下のような「成人に特有なむし歯」が発生します。

成人のむし歯の特徴

4.かかりつけ歯科医をもちましょう

 歯周病やむし歯は自分で気づかないうちに進行することがあります。
 年に1~2回は歯科医院でお口の健康診断と歯みがきのチェックを受け、健康なお口を保ちましょう。

このページの作成担当

保健衛生部 保健所健康増進課

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